このシリーズも、今回で最後です。
9.半年かかった転職期間今まで転職をする際にひと月以上かかることがありませんでした。
それは正社員での雇用形態ではなかったり、運が良かったりといったことでしょうか。
今回の転職は、動きはじめてから約半年かかってしまいました。
今までにこんなに期間がかかったことはなかったので、とても焦りました。
今思えば、それにはいろいろ葛藤があったからです。
・「IT向いていないんじゃないか」思想
これは、もともと非IT企業経験が長いのと、芸能という分野を目指した時期があったからです。
ITと同等に興味があったのが芸能や広告業界。
3か月ほど、こちらもITと平行して面接を受けていました。
採用を勝ち取ることはできたかもしれませんが、
募集要項には書いていない、それこそブラックと言われる労働条件を面接時に提示してくるのが、
芸能や広告業界です。結婚して、転職は自分だけの問題でなくなった今、
何でもやりますとは、嘘でも言えない自分がいて、結局あきらめることにしました。
そして、IT以外の業界は、ほんと未経験だし、志望動機もいまいちだし、
やっぱり合格しないのです。私だって、面接官だったらいらないと思うと思います。
・痛すぎる履歴書IT業界に50社ではきかない応募をしましたが、面接までたどり着いたのは、10社程度でしょうか。
履歴書を手書きするたびに、もう書くところがない…とテンションが下がり、
両面2面印刷にしても3枚になる職務経歴書の長さ。
これは、もう、何がしたい人なのかわからないよな。
痛い人です。とアピールする書類を自ら作り上げて提出しなければならないとは。。。という思いでいっぱいになりました。
・圧迫面接痛い履歴書を持ってくる人間を面接してくれる面接官は、
やはり一筋縄ではいかない人が多かったです。
それでも、圧迫してきた企業ほど、2次面接に進んだり、内定をもらえたりしたものです。
私は面接慣れしているというのは変ですが、そこまで緊張しないのと、
真面目さと誠実さをアピールするのは得意ではあります。
(それを邪魔するのは現実を示す痛い履歴書ですが)
それに負けじと、圧迫してくる人が多かったです。
10分間自己紹介しろと言われて8分で切り上げて、あと2分続けてと言われたところもありました。
基本的にテスト結果とコミュニケーション能力だけで採用を決めようとしていた企業です。
君の言っていることは凄い。でも履歴書を見るとそれも嘘っぽい。とまではっきり言った企業でした。
それでも、最後は認めてくれたのか、2次の面接に通してくれました。
認めたのか、もう一人に判断させようとしたのかはわかりませんが。
そこは、プログラミングではなく、ITエンジニアとして採用をしたがっていたので、こちらから辞退しました。
・ほとんどが人売り企業人売り企業を悪いとは言いませんが、面接後の対応は、非常に悪かったです。
基本的に合否はありません。
面接後に、その人のスキルが通用しそうな企業への面接の橋渡しをして、
そこで採用が決まれば、その企業の正社員(ほとんどは契約社員)として採用。といったパターンです。
企業としてデメリットをなるべく持たないようにするパターンです。
人売り企業は、3社受け、仕事の紹介(面接)を促されましたが、どれもひどかった。
1.紹介しておいて、金銭的な労働条件を交渉すると音信不通
2.プログラマー志望なのに、インフラ運用を紹介してくる(ないなら紹介いらないし、自己利益しか考えていない)
3.明らかに未経験では対応できない内容でも面接をさせようとする
1は最低です。企業なのに連絡を無視する。
実際ここは、面接時間に企業に行ったら全員でゴミ出しに行っていた最悪な場所でした。
2は、親身に面接をしてくれましたが、1か月間連絡がなく、
全く話にも出なかったインフラ運用を提示してきました。
3は、未経験プログラマ志望という条件は守ってくれましたが、数うちゃ当たるというような感じで、
明らかに客先の求めるスキルと書け離れた案件をバンバン提示してきました。
そして片道2時間半の通勤であることも気にしていませんでした。
ろくなことなかったです。ただのIT派遣会社です。
10.私のたどり着いた今の状況私が今の企業に採用された理由は、会社の求める人物像と、
私のやりたい方向性が近かったからだと思います。
正直、周りの社員のスキルと、私のスキルは月とスッポンです。お話になりません。
私の当時の目標は、インフラ経験を活かしたプログラマー。
開発経験は必須であると考えるが、インフラの知識も活かせる人材でいたい。
会社では、インフラと開発の両方を募集していましたが、
裏の背景として、両方できる人を育てたいね。というのがあったようです。
Webアプリケーション開発となると、プログラミングだけできればいいかというと、そうではありません。
ミドルウェアの性能を最大限に生かせること、アプリケーションを動かすための設定や、サーバの構築ができること。
この辺をインフラ屋さんにやってもらおうとすると、アプリケーションの動きを理解できないのと、
Webアプリケーション特有のミドルウェアの知識を持っている人を探すのが困難です。
なので、両方できる人として育成を含めて採用をしてもらったのです。
現状、1年が経ちそうですが、プログラム案件にはかかわれていません。
正直、育成という育成はなかったです。
現在、インフラの構築と運用の案件を担当しています。
今後のWebアプリケーションの開発を担当する際に、インフラの経験はプラスになりますが、
プログラミングを実務でまったく経験していないので、かなり焦り始めています。
さぁ、いざプログラムを組んでくれとなった時に、コードが全くかけないという状況にならないために、
日々プログラムの勉強もしています。でも、やっぱり浅い勉強になってしまうのですよね。
11.最後にこれが今の状況です。
ちょっと整理もかねて、未経験でのプログラマへの転職についての1例を挙げてみました。
実際は、もっとほかの業種を経験しているわけですが、ITと関係ないので割愛しています。
まとめてしまうと、最終的には自分の意思と覚悟になるのですね。
どんな、仕事でもそうですが、なぜこの仕事をやりたいのかの本気度です。
全てを犠牲にして、やるという人を採用しない企業は、そうないと思います。
しかし、人間生きていくには、そうはいかないのが現状。
自分の覚悟の具合を改めて認識して、どれくらいやりたいのか、いったん整理してみるといいと思います。
かくいう私も、就職前と就職あとでは、プログラミングやりたい!と意識は雲泥の差で、
今のほうが断然勝っています。このくらいの勢いがあれば、転職活動も、もっと楽勝だったことでしょう。
また、具体的な面接の体験談を記事にさせていただきます。
1から読まれた皆様、お疲れ様でした。