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2017年01月14日

東京庭園美術館「並河靖之七宝展」に行ってきました

目黒駅より徒歩10分くらいのところにあるのがこの東京庭園美術館。閉館1時間前に到着しました。
庭園とセットの施設ですが、庭園は未だに工事中で入れない箇所が多い。

現在やっているのは「並河靖之七宝展 明治七宝の誘惑透明な黒の感性」になります。七宝とは金属製の下地の上に釉薬を塗り焼いた物だそうです。

この並河靖之と言う人は明治に活躍した七宝家で、明治は海外需要により日本の七宝制作が非常に発展していた時期で、その時に活躍した人だそうです。
明治の初期には何度か浮き沈みがあったものの大成功を遂げたようですが、その後大正になり海外需要が激減したため、並河靖之は工房を閉じ、その後は忘れられていったようです。がその後現代になり再評価されるようになり、結果この展覧会が行われることになったとか。

とりあえず中に入ります、入ると右手にはロッカーと映像室。映像室では作品解説や七宝の技術等を解説した動画が流れています。七宝を実際に彩色している様子も流されています。

その後はホール→2階→新館と展示室は続いていきます。概ね作品のほとんどが壺(花瓶含む)で、他は皿等や香炉等がいくらかという感じ、あとは制作の前に書かれる下図(中原哲泉という並河靖之の工房で活躍していた人だそうです)の展示も新館の方で行われています、下図と実際の完成品がセットで展示されており、完成品と見比べる事ができるようになっています。
ほか一部並河靖之以外の制作の明治期の七宝も展示されており、当時どういった物が作られていたかが最低限分かるようになるようです。
また多くが輸出品として工房で造られたためか、時期がはっきりしないものも多く、さらにいくつかの製品は量産された物だそうです。
作品点数は100を超えていますが、多くが小ぶりの花瓶類なので実数ほど多い感じでもないです。

展示物の所属を見てみるとほとんどが京都にある並河靖之美術館の物になっています。

庭園美術館は元々が古い洋館なので、夜に行くとすごい雰囲気が良いです。いつも日が昇っている時に行っていたのですが、それだと割と普通だったのですが、夜で閉館寸前で人も少なく、また窓も暗くなっているので雰囲気が出ています。
閉館1時間前だったため、混雑はしていません。所要時間は1時間ほど。

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