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2016年01月25日
超初心者向け知的財産のお話 知財検定過去問題 その13
かえるくんです
引き続き平成27年11月実施の3級学科より抜粋します。
前回、国内優先権のお話をしましたが、ズバリの過去問題から
やってみます。
Q5、国内優先権で不適切なものを選ぶ問題です。
ア 国内優先権の主張を伴う特許出願に係る特許権の存続期間
は,後の出願日から20年をもって終了する。
イ 国内優先権の主張を伴う特許出願は,後の出願日から3年以
内に出願審査請求しなければならない。
ウ 国内優先権の主張を伴う特許出願は,後の出願日から1年6
カ月経過後に出願公開される。
間違っているのはウですよね。公開特許公報は最初の出願から
1年6ヶ月以降に後の出願の内容を含めて公開されます。
国内優先権の主張を伴う出願は、最初の出願から1年以内に
されるので1年6ヶ月以降の公開には反映できます。
前回やった部分、ズバリの問題です。
Q6、著作権法上の引用について、不適切なものを選びます。
ア 公正な慣行に合致し,引用の目的上正当な範囲内で行わ
れるものであること
イ 引用される著作物の著作権者に使用料を支払うこと
ウ 引用される著作物が,公表された著作物であること
これはイがおかしいです。引用に使用料は発生しません。
Q8、特許法で”産業上利用できる”に該当しないものを選びます。
ア 人間を手術する際に使用する手術用器具は,産業上利用す
ることができる発明に該当する。
イ 現実的に,明らかに実施できない発明は,産業上利用するこ
とができる発明には該当しない。
ウ 産業上利用することができる発明は,工業的に生産すること
ができる必要がある。
特許には”物の特許”と”方法の特許”があり、”方法の特許”は
工業的に生産できるには該当しません。
よってウが不正解です。
この問題は正解よりも選択肢アが重要です。
医療に関する特許は、人命に関わる事なので慎重に判断され
ます。例えば、治療方法などは特定の誰かに特許を認めたので
あれば助かる命も助からなくなります。
ここの部分を少し掘り下げて後日お話しようと思います。
タグ:知的財産管理技能検定 解説