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2016年01月23日
超初心者向け知的財産のお話 知財検定過去問題 その12
かえるくんです
今回から平成27年11月実施の3級学科より抜粋します。
Q2、PCTの制度についてです。
ア 日本国特許庁に対して,日本語又は英語により出願書類
を作成し,国際出願することができる。
イ 優先日から18カ月以内に国際調査の請求をしなければ,
国際調査報告を受けることはできない。
ウ 国際調査機関の書面による見解は,国際調査報告と同時
に作成される。
アはその通りです。イの国際調査は請求しなくても行われます。
請求しなければ行われないのは国際審査の方です。
ウもその通りです。
Q3、映画の著作権に関する問題です。現在も議論が行われて
いるところなので出題頻度は高めです。
著作権が映画製作者(製作会社)に帰属する条件につい
ての問題です。
ア 当該映画の著作物の著作権者として,映画製作者が自らの
実名を登録すること
イ 当該映画の原作者が,原作の利用に同意していること
ウ 当該映画の著作物の著作者が,映画製作者に対し,映画の
著作物の製作への参加を約束していること
映画の著作物について「映画の著作物はその著作者が映画
製作者に対し当該映画の著作物に参加することを約束してい
るときは、当該映画製作者」に著作権が帰属する(29条1項)」
とありますので正解はウです。
アは、個人が著作権者の場合、実名登録とペンネーム登録と
で保護期間が異なってくる事と混同させる選択肢です。
映画の場合は公表から70年で登録の有無は関係ありません。
イのような要件はありません。
Q4、意匠登録できる意匠について可能性があるものを選ぶ
問題です。このパターンの問題は、絶対に登録されない
選択肢を消去法で消して正解を見つけます。
”基本駄目だろうけど、可能性はある”そんな選択肢が
正解となります。
ア 意匠登録出願の出願日の3カ月前に自ら日本国内で頒
布した刊行物に記載された意匠
新規性喪失の例外の適用を受けて、意匠登録ができる
場合があります。この選択肢が正解となります。
イ 意匠登録出願の出願日の1カ月前に外国で公知となった
他人の意匠に類似する意匠
日本では世界公知を取っているので登録はされません。
ウ 物品の機能を確保するために不可欠な形状のみからなる
意匠
機能確保のための形状そのものの意匠は登録されません。