2016年01月18日
超初心者向け知的財産のお話 知財検定過去問題 その8
かえるくんです
引き続き平成27年7月の3級学科の過去問題です
Q7、特許権のライセンス契約で独禁法に抵触する場合です。
ア ライセンスに係る製品の販売価格をライセンサーが制限する
こと
販売価格の制限は独禁法違反です。
イ ライセンスに係る製品の販売地域と販売期間をライセンサー
が制限すること
不当なものでない場合、抵触しない可能性があります。
ウ ライセンスに係る製品の競争技術の研究開発をライセンサー
が禁止すること
研究開発を禁止することは当然、独禁法違反です。
知財検定ではブラックな選択枝にグレーを混ぜて回答させる問題
がほぼ毎回出題されます。注意しましょう。
Q9、拒絶理由通知を受けた場合の対応についてです
ア 手続補正書を提出する。
通常はこの手続きをします。
イ 不服審判を請求する。
拒絶査定が出ているわけではないので請求できません。
ウ 特許出願を分割する。
補正できないと判断したとき、ダメそうな請求項を分離して
分割出願することが出来ます。
この判断は拒絶査定が出た後もできます。
Q10、商標登録出願についてです。
ア 他人の業務に係る商品を表示するものとして需要者の間に
広く認識されている商標に類似する商標であって,その
商品に類似する商品を指定商品とする場合には,商標
登録を受けることができる。
「商標が類似、商品も類似」のパターンなので登録されま
せん。どちらかが非類似であれば登録可能です。
ちょっと、かえるくんの感想ですが、わかり辛い文書の時
があります。A社、B社などと置き換えて考えると理解
しやすいかもしれません。
イ その商品の普通名称を普通に用いられる方法で表示する
標章のみからなる商標について,商標登録を受けることは
できない。
その通りです。特に標章は全国的に周知されているもので
商標より強い防御力を持っているので、それのみからなる
商標は登録されません。
ウ 公序良俗を害するおそれがある商標について,商標登録を
受けることはできない。
その通りです。
次回も続きです。
タグ:第21回知財検定
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