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2021年10月30日

【円安・円高どっちが良い?】日常生活に直結する円高と円安を分かりやすく説明してみました♪













2021年10月28日、日銀の黒田総裁は「現時点で若干の円安だが、日本経済にとってマイナスになることはない。総合的にプラスなのは確実だ。輸出や企業収益にはプラスで、輸入コストの増加によるマイナスの影響をかなり上回っている」という認識を示しました。



外国為替市場では先週、一時、3年11か月ぶりとなる1ドル=114円台後半まで円安ドル高が進んでいます。



今回は、円安と円高についてと円安と円高の善し悪しを分かりやすく紹介します。



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【目次】

1,円高・円安のしくみ
2,円安・円高のメリット・デメリット
3,最後に









【円高・円安のしくみ】



《円高の場合》



円高とは、例えば1ドル=200円だった為替相場が1ドル=100円になることです。


1ドル分のものを買うのに、200円払っていたところが100円ですむようになることで、「円の価値が高くなった」ということです。



一般的には輸出には不利で、輸入には有利になります。


「輸入の例」100ドルのバッグを輸入したい,あるいは日本円で購入したいとき。



為替レートの変わる前,100×200円=20,000円


為替レートの変ったあと,100×100円=10,000円



つまり,輸入製品は安くなり買いやすくなります。また原材料費が少なくなれば国内物価を下げます。



「輸出の例」


10万円の和服をドルで売りたいとき。


レートが変わる前,10万円÷200円=100,000/200=500$

レート変更後,10万円÷100円=100,000/100=1,000$

これでは売りにくくなります。


つまり、輸出した品物の価格が外国で高くなるので国際競争力が低下し、輸出が減少します。



《円安の場合》


円安とは、例えば,1ドル=100円だった為替相場が1ドル=200円になることです。


1ドル分のものを買うのに100円ですんでいたのに、200円払わなければならなくなることで、「円の価値が低くなった」ことになります。輸入には不利で、輸出には有利になります。


「輸入の例」100ドルのバッグを輸入したい,あるいは日本円で購入したいとき。


為替レートの変わる前,100$×100円=10,000円

為替レートの変ったあと,100$×200円=20,000円

このように、輸入製品のほか,輸入原材料などの値段も上がり、国内物価も上がります。



「輸出の例」

10万円の和服をドルで売りたいとき。

レートが変わる前,10万÷100円=100,000/100=1,000$

レート変更後,10万÷200円=100,000/200=500$

売りやすくなりましたので,円安では景気はよくなります。









【円安・円高のメリット・デメリット】



円安は、1ドルの価値が下がることなので、1ドル=100円が1ドル=200円になることです。


こうなると、前述した通り海外から見た日本国内の物が安く感じられます。  


例えば、ビル1棟が5000万円だったとします。


1ドル=100円の時、海外の方は、50ドル出さないとビルが買えません。


1ドル=200円になると、海外の方は、25ドルでビルを購入出来ます。



従って、国内企業の競争力が弱い状態で、円安が進むと、土地、建物、株、会社などが、会社企業に安く買われてしまうリスクが発生してしまいます。    



ただし、輸出はしやすくなりますので、日本企業は、強くなりやすいです。



最悪なのは、円安で、国内の物の価値が下がって、さらに、海外で日本企業の物が売れない状況になった場合、日本企業が弱体化した上、海外企業が日本のモノを買いやすいと感じられた時です。



逆に、円高が進むと、その逆になります。


円高は、1ドル=200円が1ドル100円になることなることです。


海外のビルが、50万ドルの場合、1ドル200円だと1億円必要ですが、1ドル100円の時は、5000万円と同じ物が半値で購入できるため、日本企業は、海外進出しやすくなります。


最悪なのは、国内で安くなった海外の輸入品に日本企業が勝てなくなり、さらに、日本企業が海外進出できないような体力や状況になった時です。









【最後に】


現在は、円安が進行しています。


ですので、輸出が好調で日本国内で生産されたモノが売れていればOKです。


ただし、エネルギーや海外商品に依存している分野は、国内での価格が上がりやすいので、重要なのは、国内自給率と海外依存率の割合になります。


円安でも円高でも日本企業が強く、国内自給率が高ければ、為替の影響は、少なくなります。


皆さんも、自分の生活が国内のモノで支えられているか、海外のモノで、支えられているかを確認して、自分の生活が円安と円高のどちらで、暮らしやすくなるか見直してみると良いと思います。



今回のブログは、以上です。




















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