2011年01月17日
小沢辞職論について
この前書いた話に関連して・・
国会議員でも、世論調査でも、少なからぬ割合で小沢一郎議員の辞職を求める声があるようだが、、
そもそも大事なことが抜けているということに気付いたので、その事について書こうと思う。
大事なこととは、日本の民主主義の制度のことである。
日本は、国民主権を実現する手段として、国民によって選出される国会議員が国会で議論して政策を決める、という方式をとっている。
本来であれば、選挙ではなくて国民全員が一堂に会して議論できればよいのだが、いろいろと無理があるので、決められた方式による選挙を行い、当選した者が国民の代表として、任期の間、国の意思決定に関わるわけである。
・ ・ ・
小沢一郎議員もその例外ではないわけで、彼もまた国民の代表である。
国民の代表である小沢議員を、選挙以外の方法で変えようとすることは、
彼を選んだ国民の民意、そして憲法に保障された参政権を否定する可能性がある。
もちろん、賄賂で特定の企業に利益供与したとか、暴力等、反民主的な行動をとったとか、国民の代表として、してはいけない行為をしたのであれば話は別である。
しかしそれが立証されていない状況で軽々しく辞職を叫ぶことは、
むしろ議員を選んだ国民の参政権を否定することとなり、それこそ反民主的な行為で、国民の代表としてしてはいけない発言であることを認識するべきだと思う。