2011年07月26日
取材方針も、事故の調査結果もめちゃくちゃな日テレ
取材中の社員水死、組織上の問題=日テレ
昨年7月、埼玉県秩父市の山中で取材中の日本テレビのカメラマンと報道記者が沢で水死した事故で、同局は25日、装備を当事者に委ねるなどの組織上の問題があったとの調査結果を公表した。
それによると、同局は山の専門家とされていたカメラマンに装備の決定を委ね、チェックしていなかった。また、2人の取材意図を報道局内で共有せず、取材開始後に連絡が取れなくなるなど連絡体制にも不備があった。
ただ、取材カメラが一部しか発見できなかったことなどから、事故の詳細な状況や原因は特定できなかった。同局は危険地取材のあり方を明文化し、報道局全体で本格的な運用を始めたという。
と、調査報告書を作ったそうだが、事故当時の報道と見比べてみると、
水死だった日テレ取材班「バンキシャ」で強行入山か
埼玉県秩父市の山中で発生したヘリコプター墜落現場を取材しようとして遭難死した日本テレビ記者北優路さん(30)とカメラマン川上順さん(43)の死因が、いずれも水死だったことが2日、秩父署の司法解剖で判明した。滑落など何らかのアクシデントに遭った後で水死したとみられる。地元関係者は2人が滝つぼに落ちた可能性を指摘している。
2人を案内した山岳ガイドの水野隆信さん(33)によると、2人は同局の報道番組「真相報道 バンキシャ!」(日曜後6・00)のための取材で山に向かったようだ。入山した7月31日は土曜日。水野さんは川上さんに「土曜日(31日)に行かないとまずい」とガイドを依頼されたという。
放送関係者は「編集作業などを考えると映像素材は前日までに欲しい」と説明。2人が水野さんの「危険だ」という助言を無視して再び入山したことについては「翌日(1日)のオンエアに間に合わせるために必死だったのでは」と指摘した。
(以下略)
見比べてみると、調査報告書にはガイドの存在がなく、ガイドの忠告を無視して無理な取材を行ったという点が完全に抜け落ちている。
また「山の専門家」だけでなく「装備の決定を委ね、チェックしていなかった」「2人の取材意図を報道局内で共有せず」と、会社は状況を把握していなかったことを強調して、無理な取材を強いた点を隠し、責任を小さく見せようという意図が見える。
人が亡くなったことをなんと思っているのか。
昨年7月、埼玉県秩父市の山中で取材中の日本テレビのカメラマンと報道記者が沢で水死した事故で、同局は25日、装備を当事者に委ねるなどの組織上の問題があったとの調査結果を公表した。
それによると、同局は山の専門家とされていたカメラマンに装備の決定を委ね、チェックしていなかった。また、2人の取材意図を報道局内で共有せず、取材開始後に連絡が取れなくなるなど連絡体制にも不備があった。
ただ、取材カメラが一部しか発見できなかったことなどから、事故の詳細な状況や原因は特定できなかった。同局は危険地取材のあり方を明文化し、報道局全体で本格的な運用を始めたという。
と、調査報告書を作ったそうだが、事故当時の報道と見比べてみると、
水死だった日テレ取材班「バンキシャ」で強行入山か
埼玉県秩父市の山中で発生したヘリコプター墜落現場を取材しようとして遭難死した日本テレビ記者北優路さん(30)とカメラマン川上順さん(43)の死因が、いずれも水死だったことが2日、秩父署の司法解剖で判明した。滑落など何らかのアクシデントに遭った後で水死したとみられる。地元関係者は2人が滝つぼに落ちた可能性を指摘している。
2人を案内した山岳ガイドの水野隆信さん(33)によると、2人は同局の報道番組「真相報道 バンキシャ!」(日曜後6・00)のための取材で山に向かったようだ。入山した7月31日は土曜日。水野さんは川上さんに「土曜日(31日)に行かないとまずい」とガイドを依頼されたという。
放送関係者は「編集作業などを考えると映像素材は前日までに欲しい」と説明。2人が水野さんの「危険だ」という助言を無視して再び入山したことについては「翌日(1日)のオンエアに間に合わせるために必死だったのでは」と指摘した。
(以下略)
見比べてみると、調査報告書にはガイドの存在がなく、ガイドの忠告を無視して無理な取材を行ったという点が完全に抜け落ちている。
また「山の専門家」だけでなく「装備の決定を委ね、チェックしていなかった」「2人の取材意図を報道局内で共有せず」と、会社は状況を把握していなかったことを強調して、無理な取材を強いた点を隠し、責任を小さく見せようという意図が見える。
人が亡くなったことをなんと思っているのか。