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紀州家家臣の和佐大八郎は通し矢の記録８０００本にチャレンジしていた。
彼の父はの星野勘左衛門に記録を破られ、自害に追い込まれたのであった。
大八郎は、記録を守ろうとする星野家の浪人に襲われるが、唐津勘兵衛と名乗る侍に助けられ、唐津勘兵衛は大八郎の力になることを、小松屋の女主人・お絹に約束する。
だがこの唐津勘兵衛こそが、父の記録を破った星野勘兵衛であったのだ・・・



星野勘左衛門：長谷川一夫
お絹：田中絹代
和佐大八郎：市川扇升
星野数馬：河野秋武
星野の母：葛城文子
清二郎：田中春男
甚兵衛：横山運平
お松：清川玉枝
お清：林喜美子
おふみ：三谷幸子
浪人：鳥羽陽之助、花沢徳衛、沢井三郎、永井柳作
紀州藩士：鬼頭善一郎
辻講釈師：深見泰三



監督：成瀬巳喜男
脚本：小国英雄
撮影：鈴木博


1945年の「三十三間堂通し矢物語」。
1945年ですから、戦争末期ですよね。
実際、空襲を避けながら撮影していたようです。
この時期は戦争色強い映画多いですが、時代劇はある程度融通きいて作れたとのこと。
あからさまな反戦でなければ、ある程度自由に作れたんじゃないですかね。

監督は成瀬巳喜男。成瀬監督といえば女性映画ですけどね。
これが成瀬の初めての時代劇。