予想外の結果となってしまい、私はペンを握ったままぼうぜん自失。何とか先ほどまで行われていた千秋楽の相撲を思い出そうとするのだが、細かい出来事が細切れ状態ではっきりと覚えていないのです。長い間、相撲を見てきているつもりだが、こんなことは初めてである。
とにかく大変なことが起きてしまったことは事実である。高安にとって、できれば阿炎だけは一番避けたかった相手である。それは昨日も私はそう書いていたと思う。輝との一番も突っ張られて苦戦しているが、阿炎の突っ張りは輝の比ではない。立ち合いから激しい突っ張りの応酬は手の長い阿炎が手数の多さでも圧倒し、気おされた高安が苦しまぎれに引くところを阿炎が一気に押し出した。
やっとのことで相撲の流れが思い出されてきた。この時点で決定戦が決定する。貴景勝が闘志を全身にみなぎらせ、若隆景を終始攻め続け、押し出して3敗を守った。実は、この一番ははっきり覚えていません。これでともえ戦となりました。
最初の対戦は、確か高安に阿炎だったと思います。高安は速く立とうと思い切り体当たり気味に突っ込みました。私は、ある程度は変化もあるかなと思ったりもしましたが、それを口にしても時既に遅し。阿炎は左に大きく跳んで、高安の当たりをかわしたのです。すれ違い気味に高安の右側頭部に阿炎の右胸がぶち当たると高安の首が大きく曲がり、そのまま土俵に崩れ落ちました。
出合い頭とはいえ強烈な当たりだったようです。ボクシングでも、パンチはかするようなパンチが一番効くと聞いたことがあります。続いて貴景勝戦も、阿炎は長いリーチから猛烈な突っ張りを繰り出して貴景勝に相撲を許さず、優勝を決めた。
阿炎は初日から得意の突っ張りで勝ち進みましたが、途中で連敗し、一時は優勝から遠ざかったが、あっという間に肩を並べるや、ついに逆転優勝を果たした。鮮やかというか、見事と言って良いのか。トンビに油揚げをさらわれたような逆転劇であった。
入院中の師匠の話になると、さすがに涙を流す場面もあったが、一年の納めの場所を面白くしてくれたのは確かである。
それにしても、気の毒を絵に描いたようだったのは高安。何と声をかければよいのか言葉がない。ショックを大き過ぎて、もう「頑張れ」なんて簡単に言えなくなった。ゆっくり体を休めることだ。場所を引っ張った功績は大きい。再起を祈りたい。
貴景勝もよく決定戦まで残ってくれた。ふがいない正代や御嶽海のだらしなさに比べ、大関の重責を果たしたのは来場所に自信を与えたことになる。
今年は6場所全部、優勝力士が違うという妙な事態となったが、これはあまり良いことではない。幕内上位から関脇、小結の力量に大差はない。ドングリの背比べで「帯に短したすきに長し」の状態である。次の大関よ、早く出てこい。いつまでもコロナのせいにしていないで、稽古に力を入れるべきである。
余談ですが、私も来年の九州場所は多分、無理のようである。今年もやりたいことの半分も実行できずに終わった。古い友人、知人もたいがいは故人になって寂しい限りである。
夜の中洲も力士の雪駄(せった)の音やビンづけの香りも何もない。それでも仕事だけは何とかやり遂げました。思い返すと、ラーメンを食べていなかった。明日、食べますか。
ではみなさん、お世話になりました。お元気で。 (元横綱)
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