ちなみにこの原稿を書いている記者は長崎市の生まれ。報道する公平であるべき立場ではあるが、やはり「くにもん」は気になる。
秋場所では長崎・平戸出身の22歳、平戸海が新入幕を果たした。若者らしい、立ち合いから思い切りのいい相撲で初日から3連勝と場所を盛り上げたが、4日目に千代翔馬の立ち合い変化を食らってから少し歯車が狂った。千秋楽に残念ながら負け越しとなったが、楽しみな将来性は示した。苦い経験を糧に必ず、幕内上位で活躍してくれると思っている。
そして九州場所(11月13日初日、福岡国際センター)で、同じ境川部屋の対馬洋(29)が新十両昇進を果たした。秋場所は東幕下4枚目で5勝2敗。何度も幕下10枚目内で関取昇進のチャンスを得ながら、つかめなかった関取の座。新十両会見では「まだ実感がわいていない。ふわふわした感じです。自分が今場所できることはすべてやった。結果だけをドキドキしながら待っていました。師匠の口から昇進したと聞き、すごくうれしかったです」と心からの喜びを語った。
しこ名から長崎・対馬の出身かと思ったが、諫早市で両親が対馬の生まれという。さらに大正時代に出羽海部屋で大関として活躍した「対馬洋弥吉」にちなむ。師匠の境川親方(元小結両国)は「最初は(元大関が)おじいさんだかひいじいさんとか思っていたが、調べたら違った」と裏話を明かした。血縁こそないが対馬洋は「(しこ名は)大きいと思いました」と励みにしてきた。
元大関は資料によると190センチ台の長身ながら体重は100キロを少し超えた細身。しかし、つり技を得意にするなど取り口は豪快だったという。現代の対馬洋も身長は185センチだが、体重は130キロ台後半と大きくはない。「精神的にも肉体的にも強い力士になりたい」と先人に学ぶところは多い。
日大で東日本学生相撲選手権優勝などの実績を残した。しかし4年時に左膝に大けが。16年夏場所で初土俵も、左膝のけがのため全休と異例の事態から大相撲人生がスタートした。
初土俵では1場所“兄弟子”だが、年はかなり下の同郷、平戸海は「気になる存在」だ。これからは稽古場で同じ白まわし。切磋琢磨(せっさたくま)してともに番付を上げていきたい。
境川親方は「運動神経がいい。スピード感がある。最後の最後まであきらめない」と素質を評価する。その言葉を受けた対馬洋は「気合を入れて、相撲に向き合っていきたい。これから番付を上げて幕内、三役を目指していきたいです」と意気込みを語った。ご当地九州場所が“出世の階段”への入り口となる。
さてあなたの「くにもん」は? 調べてみると相撲観戦の楽しみの幅が増えること必至です。【実藤健一】(ニッカンスポーツ・コム/バトルコラム「大相撲裏話」)
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