2017年11月16日
映画「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」の感想…良い映画だと思うし、子供の頃を思い出した。
今日は映画「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」の感想です。
どこかで誰かがお勧めしていたのをなんとなく覚えていて、
レンタルショップで目に付いたので借りてみました。
という訳で、レンタルDVDで字幕スーパーでの鑑賞です。
映画「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」は日本公開は2012年の、
スティーブン・ダルドリー監督作品です。
スティーブン・ダルドリー監督と言えば、映画「めぐりあう時間たち」の監督。
ずっと前にこのブログでも触れたのですが、映画「めぐりあう時間たち」好きなんですよ。
知ってる人には「病んでるね」って言われます。
またそろそろ見返したいなあ…、
これからもっと幸せになるって思っていた、あの時が幸せだったんだってね。
映画「リトル・ダンサー」も好きですけどね。
映画「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」は、
ジョナサン・サフラン・フォアによる同名の小説が原作ですが、
まだ未読です…まだと言うか、なかなか本は読まないんですけどね。
日本でも近藤隆文翻訳で発売されています。
簡単なあらすじですが、
11歳の男の子オスカーは父のトーマスとニューヨークに幻の第6区があり、
それを探索するという遊びなどをしていたり、良好な関係を築いていた。
そんな中、9.11のアメリカ同時多発テロ事件が起こり、
父がその犠牲になってしまう。
失望するオスカーだったが、一年経ったある日、父の部屋に入り、
クローゼットでたまたま割ってしまった花瓶の中から「カギ」を見つけ、
そこに書かれていた「Black」の文字から、
「カギの秘密」を探るため、ブラックの名前の人たちに連絡を取り始めたのだった…みたいな感じかな。
キャストですが、
主人公のオスカー・シェルを演じるのはトーマス・ホーン。
DVDの特典によるとテレビのクイズ番組に出ていたのをプロデューサーの目に止まり、
オーディションに参加をすることになったとか。
映画の出演は始めてなのですが、そうは思えないぐらい良いと思う。
もちろん撮影スタッフの演技指導が上手いのだろうけど、
それに全くの未経験の子がしっかりと応えるって凄いなあって。
この映画以降は映画には出ていないのが勿体無いなあ。
父のトーマスを演じるのはトム・ハンクス。
ちょっと前に映画「インフェルノ」の感想を書きましたが、
こっちの映画の役の方がトム・ハンクスに合ってると思うなあ。
まあ、冒頭ですぐに死んでしまう役なので出演時間としては少ないですが、
やっぱ存在感あるよなあと思いました。
そして、母のリンダ・シェルを演じるのはサンドラ・ブロック。
昔は美人なイメージでしたが、いや、今でも美人なのですが、
彼女は良い歳のとり方をしたなあと。
主役はもちろん子供なのですが、彼女の、母としての話でもあるので、
とても重要な役どころにしっかり応えてくれています。
その他、マックス・フォン・シドー、ヴィオラ・デイヴィス、ジェフリー・ライトなどが出演しています。
言われてみればなんとなく、トム・ハンクスとマックス・フォン・シドーって似た部分があるような…。
さて、映画「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」の感想ですが、
いやぁ…泣いちゃいましたね…「Are you there?」のところは泣いちゃったなあ。
実は「この映画は良い」という漠然とした情報は知っていたのですが、
どんな話なのかって全く知らずに観たんですよね。
あ、これは「9.11」の事件なのかって、観ながら理解しました。
そもそも、この映画のタイトルである「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」って、
タイトルからでは全くどんな映画か理解できない。
ほぼ原題「Extremely Loud & Incredibly Close」の直訳なのですが、
多くの邦題がくだらないタイトルにしたり、ウソで人を呼ぶような物になっている中で、
なかなか勇気のある決断だったんじゃないかと思う。
その分、もしかしたら損をしている部分もあるかも知れないが、
とても深いタイトルのまま、多くの人に伝わって良かったんじゃないかな。
まずファーストカットが青色の画面で靴っぽいのが映り、
なんか男の人っぽいのが飛んでいるのかなってところからの子供の目。
そこからのタイトルで、一体なんのこっちゃってなるのですが、
映画を一通り観れば、そういう事かと。
あらすじのところに自分で「9.11」って書いちゃっていますが、
自分と同じく何にも知らずに観た方が多分「そういう事か!?」ってなると思います。
遅いですが、まだ観てない人は、あらすじも何も知らずに観て欲しいなあ。
という訳で、まあ「9.11」の事件で父親を亡くしてしまった子供が、
父親の影を追いつつ、色んな人と交流し、成長する話であるし、
さきほどもチラッと書きましたが、
母親との親子関係、大きくみると「家族」というものを考えされてくれる映画。
なかなか映画途中に出てくる表現として、
父親が亡くなってもしばらくの間、その影響は残るって感じを、
「太陽が無くなっても8分間は地球に太陽の光が届く」って話に合わせたり、
父親の留守番電話に入った音声が象の泣き声のスピーカーの話で思い出されたり、
ここら辺の扱い方が上手いなあと。
それと、ところどころの言葉のチョイスが良いと思うんですよね。
靴が軽くなった…パパに近づいた、靴が重くなった…ママから遠ざかった。
みたいな、色々考えさせられる言葉が。
そして、これを主人公が考えている訳なのだが、
自分が11歳の時なんか、こんなことこれっぽっちも考えずに生きてたなあと。
子供は子供なりに色々と考えているのは、そうなんだけどさ。
あと、とある展開で、ふいに出てしまった「ママならよかった」って言葉。
本心じゃないよってフォロー入れるけど、
あれに似た事を自分も子どもの頃に言った事があって、
まあ自分は親は死んでないので全然状況は違うんだけど、
子供ってこういう事を言っちゃうんだよなあって。
もちろん、本心じゃないんだけど、その瞬間は嘘でもないんですよね。
こういう経験って、近いことならみんなやってるのかもなあ。
感動する話なんだけど、ところどころクスッと笑えるのもあって、
地下鉄に乗る時のガスマスクとか、
ジュースのストローを捨てるとことか良いですね。
あと演出ではパニックにならない様に持っているタンバリンとか、
オスカーの心理的な不安を視覚化している演出ですが、なるほどと思った。
おばあちゃんの家にいる間借り人と始めて会うところで、
溜め込んでいた感情が爆発して話が止まらないところ、
そして、その間借り人とカギの秘密を探し始め、
なかなか上手くいかず、それでも諦めずに、
そして、やっと辿りつたカギの秘密が分かった時の「あの感じ」は、
なかなか言葉にはできないなあ。
ネタバレになっちゃうので詳しく書きませんが、
先にも書いた「Are you there?」のところは心が苦しかった。
そんな彼が映画のラストシーンで1歩成長するというか、
「飛ぶのか!?」って感じの終わりは良いですね。
いや、きっと彼は飛んだよ。
過去を乗り越えたはず。
全然関係ないけど、Blackって普通は名前を連想するんだとか、
ニューヨークの区がそもそも何個あるのか分からず第6区とか聞いて、
そうなんだとか思ったり。
そして、映画途中で「Everyday is miracle」という台詞を聞いて、
頭の中には竹内まりやが再生された。
最後に、母って凄いなって。
どこかで誰かがお勧めしていたのをなんとなく覚えていて、
レンタルショップで目に付いたので借りてみました。
という訳で、レンタルDVDで字幕スーパーでの鑑賞です。
映画「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」は日本公開は2012年の、
スティーブン・ダルドリー監督作品です。
スティーブン・ダルドリー監督と言えば、映画「めぐりあう時間たち」の監督。
ずっと前にこのブログでも触れたのですが、映画「めぐりあう時間たち」好きなんですよ。
知ってる人には「病んでるね」って言われます。
またそろそろ見返したいなあ…、
これからもっと幸せになるって思っていた、あの時が幸せだったんだってね。
映画「リトル・ダンサー」も好きですけどね。
映画「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」は、
ジョナサン・サフラン・フォアによる同名の小説が原作ですが、
まだ未読です…まだと言うか、なかなか本は読まないんですけどね。
日本でも近藤隆文翻訳で発売されています。
簡単なあらすじですが、
11歳の男の子オスカーは父のトーマスとニューヨークに幻の第6区があり、
それを探索するという遊びなどをしていたり、良好な関係を築いていた。
そんな中、9.11のアメリカ同時多発テロ事件が起こり、
父がその犠牲になってしまう。
失望するオスカーだったが、一年経ったある日、父の部屋に入り、
クローゼットでたまたま割ってしまった花瓶の中から「カギ」を見つけ、
そこに書かれていた「Black」の文字から、
「カギの秘密」を探るため、ブラックの名前の人たちに連絡を取り始めたのだった…みたいな感じかな。
キャストですが、
主人公のオスカー・シェルを演じるのはトーマス・ホーン。
DVDの特典によるとテレビのクイズ番組に出ていたのをプロデューサーの目に止まり、
オーディションに参加をすることになったとか。
映画の出演は始めてなのですが、そうは思えないぐらい良いと思う。
もちろん撮影スタッフの演技指導が上手いのだろうけど、
それに全くの未経験の子がしっかりと応えるって凄いなあって。
この映画以降は映画には出ていないのが勿体無いなあ。
父のトーマスを演じるのはトム・ハンクス。
ちょっと前に映画「インフェルノ」の感想を書きましたが、
こっちの映画の役の方がトム・ハンクスに合ってると思うなあ。
まあ、冒頭ですぐに死んでしまう役なので出演時間としては少ないですが、
やっぱ存在感あるよなあと思いました。
そして、母のリンダ・シェルを演じるのはサンドラ・ブロック。
昔は美人なイメージでしたが、いや、今でも美人なのですが、
彼女は良い歳のとり方をしたなあと。
主役はもちろん子供なのですが、彼女の、母としての話でもあるので、
とても重要な役どころにしっかり応えてくれています。
その他、マックス・フォン・シドー、ヴィオラ・デイヴィス、ジェフリー・ライトなどが出演しています。
言われてみればなんとなく、トム・ハンクスとマックス・フォン・シドーって似た部分があるような…。
さて、映画「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」の感想ですが、
いやぁ…泣いちゃいましたね…「Are you there?」のところは泣いちゃったなあ。
実は「この映画は良い」という漠然とした情報は知っていたのですが、
どんな話なのかって全く知らずに観たんですよね。
あ、これは「9.11」の事件なのかって、観ながら理解しました。
そもそも、この映画のタイトルである「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」って、
タイトルからでは全くどんな映画か理解できない。
ほぼ原題「Extremely Loud & Incredibly Close」の直訳なのですが、
多くの邦題がくだらないタイトルにしたり、ウソで人を呼ぶような物になっている中で、
なかなか勇気のある決断だったんじゃないかと思う。
その分、もしかしたら損をしている部分もあるかも知れないが、
とても深いタイトルのまま、多くの人に伝わって良かったんじゃないかな。
まずファーストカットが青色の画面で靴っぽいのが映り、
なんか男の人っぽいのが飛んでいるのかなってところからの子供の目。
そこからのタイトルで、一体なんのこっちゃってなるのですが、
映画を一通り観れば、そういう事かと。
あらすじのところに自分で「9.11」って書いちゃっていますが、
自分と同じく何にも知らずに観た方が多分「そういう事か!?」ってなると思います。
遅いですが、まだ観てない人は、あらすじも何も知らずに観て欲しいなあ。
という訳で、まあ「9.11」の事件で父親を亡くしてしまった子供が、
父親の影を追いつつ、色んな人と交流し、成長する話であるし、
さきほどもチラッと書きましたが、
母親との親子関係、大きくみると「家族」というものを考えされてくれる映画。
なかなか映画途中に出てくる表現として、
父親が亡くなってもしばらくの間、その影響は残るって感じを、
「太陽が無くなっても8分間は地球に太陽の光が届く」って話に合わせたり、
父親の留守番電話に入った音声が象の泣き声のスピーカーの話で思い出されたり、
ここら辺の扱い方が上手いなあと。
それと、ところどころの言葉のチョイスが良いと思うんですよね。
靴が軽くなった…パパに近づいた、靴が重くなった…ママから遠ざかった。
みたいな、色々考えさせられる言葉が。
そして、これを主人公が考えている訳なのだが、
自分が11歳の時なんか、こんなことこれっぽっちも考えずに生きてたなあと。
子供は子供なりに色々と考えているのは、そうなんだけどさ。
あと、とある展開で、ふいに出てしまった「ママならよかった」って言葉。
本心じゃないよってフォロー入れるけど、
あれに似た事を自分も子どもの頃に言った事があって、
まあ自分は親は死んでないので全然状況は違うんだけど、
子供ってこういう事を言っちゃうんだよなあって。
もちろん、本心じゃないんだけど、その瞬間は嘘でもないんですよね。
こういう経験って、近いことならみんなやってるのかもなあ。
感動する話なんだけど、ところどころクスッと笑えるのもあって、
地下鉄に乗る時のガスマスクとか、
ジュースのストローを捨てるとことか良いですね。
あと演出ではパニックにならない様に持っているタンバリンとか、
オスカーの心理的な不安を視覚化している演出ですが、なるほどと思った。
おばあちゃんの家にいる間借り人と始めて会うところで、
溜め込んでいた感情が爆発して話が止まらないところ、
そして、その間借り人とカギの秘密を探し始め、
なかなか上手くいかず、それでも諦めずに、
そして、やっと辿りつたカギの秘密が分かった時の「あの感じ」は、
なかなか言葉にはできないなあ。
ネタバレになっちゃうので詳しく書きませんが、
先にも書いた「Are you there?」のところは心が苦しかった。
そんな彼が映画のラストシーンで1歩成長するというか、
「飛ぶのか!?」って感じの終わりは良いですね。
いや、きっと彼は飛んだよ。
過去を乗り越えたはず。
全然関係ないけど、Blackって普通は名前を連想するんだとか、
ニューヨークの区がそもそも何個あるのか分からず第6区とか聞いて、
そうなんだとか思ったり。
そして、映画途中で「Everyday is miracle」という台詞を聞いて、
頭の中には竹内まりやが再生された。
最後に、母って凄いなって。
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