Matzocoatl「毒蛇だって知ってただろ？」

世にも奇妙な物語世代なので、

結構世にも奇妙な物語は好きなんですが、

気が付いたら放送していた…なんて事が結構あった。


なので毎回観れている訳ではないのですが、

11月9日に放送された「世にも奇妙な物語'19' 秋の特別編」も、

ハッと当日に思い出して家族に録画をラインで頼んだのだが、

家族も家に帰ってくるのが遅くて1話目の「鍋蓋」は間に合わなかった。




自分の印象としては昔の世にも奇妙な物語は時間が経っても思い出せるぐらい、

トラウマとまではいかなくても軽く心に傷ができる話があったのに対して、

近年の世にも奇妙な物語は全く怖いもないし感動もしない、

毒にも薬にもならない物語が多いという印象。


しかし、今回の「世にも奇妙な物語'19' 秋の特別編」はなかなか見どころがあった。


2話目「恋の記憶、止まらないで」は、

今の時代ではテレビではなかなかやらないぐらいの恐怖演出だったと思う。

若干「それ、親父ギャグじゃん！！」ってツッコミもあるんだけど、

あの当時のCMの奇妙な雰囲気は凄くあった。

何故だか片岡鶴太郎の「救心」のCMが頭に過ったのだが。

やっぱり不条理に禍々しいものに巻き込まれてしまう怖さって良いですよね。

久々に世にも奇妙な物語でホラーを観たって気がしました。

何度も何度も印象的に曲を流すので視聴者も覚えちゃいますよね。

そこがまた怖い。

パクったんじゃなくて、インスパイアですって言えば許してくれんもんかなあ。

斉藤由貴の疲れた表情も良かったです。


3話目の「コールドスリープ」はちょっとした感動もの。

そこまで感動できる話ではないけれど、

怖い話の後だと振れ幅があって番組全体として良い。

よくあんな事ができる女と結婚したなとは思った。


4話目の「ソロキャンプ」もまあ怖い系だが、

2話目ほどのインパクトはない。

2話目は視覚的にも恐怖演出にサービスがあったので、

この話ではどちらかと言うと心理的な怖さを目指したと思うのだが、

主人公の職業の特別性と、

若干の自業自得感があるので恐怖とは少し違う印象がある。

まあでも、そういう職業の人が見たら、

もしかしたら刺さるメッセージなのかもしれない。

頑張れって言ってくれって。


5話目の「恵美論」はコメディ。

主演の白石聖がかわいいって事で良いんじゃないでしょうか。

あの本を最後まで読んだら未来が書いてあるんだろうか。

普通だったら絶対に気になって読み進めてしまいそうだけど、

まあコメディだからなあ。

できる事ならせっかく「恵美論」っていう、

面白そうな設定なんだからもっとぶっ飛んだコメディにして欲しかった。


こんな感じかな。

やっぱり「恋の記憶、止まらないで」が良かった。

あとジャンルをバラけさせたのも良いんじゃないかと思います。

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