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2015年12月07日

富士のある絶景(11)西伊豆 雲見

西伊豆 松崎町雲見からの富士山。


雲見は、もう伊豆でも南部と言ってよく、富士山を拝むことができる集落ということでは、西伊豆海岸に限ってみればおそらくは最南端に位置するのではないかと思われます。
富士山(雲見).jpg

同じ伊豆半島とはいっても、私の家から雲見までは車でも2時間近くかかる距離です。
晴天日に、富士山を狙っていざ出かけても、着く頃には雲が発生して隠れてしまうというようなことが連続した経験があります。
上の写真は、相当古いもので恐縮です。ですが、何度目かの正直でやっと撮れた一枚ということでは、私にとって特別なものです。

雲見は、奥に深い入り江であり、温泉民宿の多い集落です。
入り江の間口は、その奥行きに対して狭く、上の写真も海岸近くを通る幹線道路から構えて撮影するしかありません。
富士山のすぐ下に浮かぶ夫婦岩が、写真に特徴をあたえてくれます。この夫婦岩は、人気のダイビングスポットともなっており、よく見るとダイバーの姿があるかもしれません。(私も2度ほど、昔潜ったこともあります。)

雲見へ至る道路は、比較的細くて、きついカーブと坂が連続的に続きます。
特に、しばしばはみ出してくる対向車がおりこれが最大の恐怖です。ですので、車の速度はできるだけ抑えて(後続車がいても我慢すべし!)、ゆっくりでお願いします。信号がほとんど無い地域なので、ゆっくりでも結構早く着くものです。






雲見で、決してしてはいけない一事

雲見に行かれて、運良く富士山が見えたら、所要時間からしてもラッキーだと言えるでしょう。
しかし、感激のあまり、声に出して富士山を褒め称える事だけは控えておいた方が良いと言われています。
昔から、地元ではそのように言い伝えられているようです。
雲見には、円錐状に海に突き出るようにして立つ「烏帽子山」という標高170mほどの山があり、この山は形が端正で、海岸線を一際美しく特徴づける存在として在りますが、この山には(所要30分程)山頂に祠が立っております。山頂付近はかなり険しく急登路なのですが、それだけに海に突き出た山頂ゆえの見晴らしは素晴らしいものがありました。
かつて、この山頂から富士山を見た人が、それを賞賛した直後、滑落して大怪我をしたなどということが幾度となくあったそうです。これは烏帽子山の神さまが、皆が富士山ばかりを褒めるのをお怒りになったからであろう、と言われるようになったということです。
今でも、これは半ば信じられている事柄です。ご留意ください!

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伊豆半島の付け根辺りを根拠地にフリーカメラマンとして孤軍奮闘しています。ホテル・旅館への出張撮影が多いため撮影者からの情報発信を志してみました。それ以外にも興味本位なテーマも含めて行きたいです。
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