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2016年06月01日

セザンヌに魅せられて

 今年も数々の絵画展が催されて楽しみは広がります。特に、今、最も注目されているのは東京都美術館で開催されている「若冲展」だと思います。伊東若冲(いとうじゃくちゅう)は、異色の日本画家と言われています。

伊東若冲(1716年-1800年)は、江戸中期に京都で活躍した日本画家でした。

作品を見ると鮮やかな色彩に思わず惹(ひ)きつけられてしまいます。そして、あまりにも緻密(ちみつ)で、しかも、真似することのできない技巧(ぎこう)を知ると圧倒されてしまいます。

若冲の描き方に比べると、他の画家が描いたものは陳腐(ちんぷ)なものに見えてしまう程です。そして、何故か近寄り難いという気持ちになります。

若冲の描く絵は素晴らしい絵画であり、何かを超越(ちょうえつ)していることは判ります。しかし、あまりにも精工で隙(すき)が無いため、普通の絵を見ていて感じるような、くつろぎ感のようなものは伝わってきません。

私が好きな画家は、ポール・セザンヌ(1839年-1906年)です。セザンヌは、モネルノワールとともに印象派と言われたこともありますが、独自の絵画を描いて、近代絵画の父と言われています。

セザンヌの描く色彩は、純粋な色ではなくて、少しくすんだような暗さがあります。少しくすんだような独特の色彩のどこが良いのかを考えてみても、言葉では言い表せません。理屈では言えない良さを感じてしまいます。

恐らく、セザンヌは、生まれ故郷である南フランスの風景の色彩や雰囲気を下地にして絵を描いているのだと思います。

セザンヌの絵を観ると、始めてみた時は、平凡に感じることが多いと思います。ところが、観る回数を重ねるごとに、その絵に魅了されていきます。

日本人には、多くのセザンヌファンがいるそうですが、明るすぎず・暗すぎないという、独特の色彩に魅了されている人は多いと思います。そして、セザンヌという名前の響きにも、何か判らない魅力があります。

絵画には、色々な分野があって、それぞれ素晴らしい魅力があります。

若冲は、研(と)ぎ澄(す)まされたような精工さと鮮やかさとともに日本画の持つ独特な深遠感や雰囲気でこちらに迫ってきます。そして、モネルノワールは、明るくて暖かくて安心感に包まれた絵を描きます。

そしてセザンヌは、奇をてらわない本物の絵画を描きます。
好きな絵は、その理屈を考えてもわかりませんね。ともかく、私は、セザンヌが好きです。

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