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2018年02月10日

日常のあるある現象7つの名称 その3

〜あの現象の名前、何て言うの?〜

年を取ると時間の経過が早く感じる。
一度投資すると引くに引けなくなる。
集団作業だと個人個人は手を抜く。
一瞬だけ寝てしまう。
説得すればするほど相手は拒否する。
完成したものより失敗したものの方が記憶に残る。
限定品や売り切れ品が欲しくなる。
こんな現象、日常にありませんか?
それぞれの現象にはきちんとした名称があるんです。
日常のあるある現象7つの名称です。





1 年を取ると時間の経過が早く感じる

子供のころに比べて時間がたつのが早くなったなあ、そう感じることありませんか。
年を取るほど時間の経過を早く感じる現象を「ジャネの法則」と言います。
確かに子供の頃の夏休みは長く感じましたが、大人になってからの2か月ってあっという間ですよね。
フランスの哲学者・ポール・ジャネによると、生涯のある時期における時間の心理的長さは年齢の逆数に比例する(年齢に反比例する)とのこと。
分かりやすく言うと、50歳の人間にとっての1年は人生の50分の1であるが、5歳の人間にとっては5分の1に相当するので、50歳の人の10年間が5歳の人にとっての1年間に当たり、5歳の人間の1日が50歳の人間の10日に当たるというもの。
年を取っていくと生きてきた年数に応じて1年の長さの比率が小さくなり、どんどん時間が早く感じるようになるのです。
また、未知なものが多く何でも刺激的に見えた子供のころに比べ、大人になると毎日の新鮮味を感じなくなってしまいます。
人は未経験のものに触れているときは時間を長く感じるのですが、慣れていくにしたがって時間を早く感じるようになるのです。
ジャネの法則を打ち破り、時間の経過を早く感じないようにするためには、新しい目標を立てそれに向かって挑戦していくことが有効です。
そしてそれはあなたに充実した日々をもたらせてくれるはずです。





2 一度投資すると引くに引けなくなる

くじ引きをしたとき当たるまでくじを引き続ける、レストランなどで長時間並んだら最後まで並んでいたい、ケータイの課金ゲームであともう1回ガチャをしてみる、食べ放題で元を取ろうとする、こういうことありませんか。
このように、ここでやめるとこれまで投資したことがもったいないと思い投資を止められなくなることを「コンコルド効果」と言います。
英仏両国が巨額を投資した超音速旅客機・コンコルドが大赤字になることが分かっていたにもかかわらず開発を中止せずに商業的失敗をしたことに由来します。
これまでの損失を取り戻したい、一度当たりを経験するとその会館を求めてしまう、このような考えが脳内のドーパミンを分泌させてしまうのです。
ギャンブルなどではこのコンコルド効果が顕著に表れます。
いわゆる”ハマってしまう”状況で、経済的にも精神的にも大きな負担が生じることになります。
恋愛でもコンコルド効果が表れます。
長い期間付き合ってきた恋人とは、別れたいと思っていてもなかなか別れの踏ん切りがつきませんよね。
ビジネスなどでも初期投資を惜しむあまり、上手くいかないことが見えていても撤退できない企業があります。
コンコルド効果の呪縛から解き放たれるために必要なことは勇気をもってあきらめるという決断をすること以外にはありません。





3 みんなでやると1人1人がサボる

綱引きをするとき、1:1では一所懸命綱を引きますが、それが5:5、10:10など人数が増えるにしたがって綱を引く力が減少する、このようにみんなでやると1人1人がサボるようになる状態を「リンゲルマン効果」と言います。
これは、自分が頑張らなくても他の誰かがやるだろう、という甘えが生じ、責任感が希薄になるために起こる現象です。
あるいは、集団の中で自分だけが評価されない、努力してもしなくても報酬が変わらない、努力をしない集団の中で自分だけ努力をするのは馬鹿らしい、など環境により左右されることもあります。
大きな組織になればなるほど、グループの人数が増えれば増えるほど顕著に表れるリンゲルマン効果。
それを回避するためには、グループの構成人数を最小限にする、1人1人に明確な役割と責任を与えそれに見合った報酬を与えることが大切です。
例えば電車の中で具合が悪くなり倒れてしまった人がいた場合。
多くの人が見て見ぬふりをしますが、「誰か手伝ってください」ではなく「男性の方、手伝ってください」など限定して助けを求めると人は動くようになります。





4 一瞬だけ寝てしまう

授業中や会議中、一瞬ガクッと眠ってしまうことありませんか。
この瞬間的な睡眠を「マイクロスリープ」と言います。
睡眠不足や精神的疲労、抑鬱、睡眠時無呼吸症候群や過眠症などが原因です。
披露した脳が強制的に休息をとろうとするこのマイクロスリープは、車の運転中やパソコンでの単純作業中に起こることが多い現象です。
睡眠不足が原因の場合は突然瞬間的にマイクロスリープ状態になるため、それが車の運転中などに起こったら極めて危険です。
一瞬のうちに脳を休めることができる優れた睡眠方法とも言われているマイクロスリープ。
これを上手く利用できれば、短時間で疲労回復をすることも可能になります。
眠ってしまっても安全な場所で、体に力を入れず緩め、アイマスクや耳栓などで外部からの刺激を遮断し、起きる時間を意識して、眠くなる前に実践しましょう。
お昼休みなどに短時間仮眠をとることも短時間での疲労回復には効果的です。





5 限定品や売り切れ品が欲しくなる

限定品や売り切れ品ってどうしても欲しくなっちゃいませんか。
人は自分の自由を求めており、行動や選択を誰にも制限されず自分で決めたいという欲求があります。
人から決めつけられたり、強要されたり、制限されたりすると抵抗する作用を「心理的リアクタンス」と言います。
「限定100品、30分以内にお電話を」などと煽られるとついつい電話したくなってしまう通販番組。
これは心理的リアクタンスを上手く活用しています。
意中の人がモテる人で「かっこいい」と言われ慣れているのなら、あえてかっこいいとは言わずに、むしろ他の男性に話しかけてみるなど冷たい態度をとることで、相手の興味はあなたに向かいます。
ただしあまり強烈な言葉を使ったり、距離を置きすぎると相手はあなたを敬遠してしまいますので、上手にツンデレしてくださいね。





6 説得すればするほど相手が拒否する

勉強しなさいと言われたら勉強したくなくなる、タバコ止めなさいと言われたら止めたくなくなる、そんなことありませんか。
相手を説き伏せようとすればするほど相手はそれに反発し拒否する現象を「ブーメラン効果」と言います。
人間には、自分の意志や行動を人から制限されると反発心が起こる「心理的リアクタンス」と言う習性があります。
したがって、周囲から色々と指図され自由を制限されるとブーメラン効果が発動するのです。
相手を説得しようとすればするほど相手は反発していくもの。
相手を自分の思い通りに動かしたいと思ったら、自由を制限するような説得ではなく、自由を与えるような言い方に変えればよいのです。
指示命令ではなく依頼や提案にしてみたり、やるやらないを本人の判断に委ねたり、相手に対するアプローチを工夫してみましょう。
また、「カリギュラ効果」と言って禁止されたらやりたくなるという人間心理を利用する方法もあります。
「お1人様3点まで」というスーパーの特売や「心臓の弱い人は観ないでください」というホラー映画の広告などがこれに当たります。
また、押してばかりいて上手くいかない恋愛は、あえて引いてみることで事態が好転することもあります。
いつも好き好きとアピールするだけではなく、たまに他の異性の話をすることで相手の嫉妬心を煽るというテクニックを駆使している恋愛上手もいますよ。





7 完成したものより失敗したものの方が記憶に残る

最近テレビでよく見る「続きはCMの後で」とか「続きはWEBで」。
これ、続きが気になりますよね。
人は完成したものや達成したものよりも、未完のものや達成できなかったもの、中断しているものの方をよく覚えているのです。
これを「ツァイガルニク効果」と言います。
未完成のサグラダファミリアなどはこのツァイガルニク効果が働き魅力を感じさせているのでしょう。
片想いのまま終わった恋や、フラれて別れてしまった恋愛は、達成せずに失敗、未完で終わっています。
だからこそ人の記憶に残りやすいのです。
このツァイガルニク効果は恋愛でも生かすことができます。
LINEの返事を少し遅らせるなど相手をちょっと焦らしてみる、一度にすべてをさらけ出さずに小出しにしながら自分に対する興味を持ってもらう、デートを早めに切り上げ次のデートを楽しみにさせる、恋愛上手はこのような恋愛テクニックを駆使しています。





まとめ
日常のあるある現象7つの名称 その3
1 年を取ると時間の経過が早く感じる「ジャネーの法則」
2 一度投資すると引くに引けなくなる「コンコルド効果」
3 集団作業だと個人個人は手を抜く「リンゲルマン効果」
4 一瞬だけ寝てしまう「マイクロスリープ」
5 限定品や売り切れ品が欲しくなる「心理的リアクタンス」
6 説得すればするほど相手が頑なになる「ブーメラン効果」
7 完成品より失敗品の記憶が残る「ツァイガルニク効果」




日常のあるある現象7つの名称 その2

〜あの現象の名前、何て言うの?〜

どんなに騒がしくても自分に関する話題は耳に入ってくる。
テスト前に部屋の掃除を始めてしまう。
喉元まで出かかっているのにあと一歩で思い出せない。
その人の名前は出てこないが周辺情報だけは出てくる。
特定の文字列を繰り返すと画面が傾いて感じられる。
ヒジをぶつけたらビリビリする。
アルミをかむとキーンとする。
こんな現象、日常にありませんか?
それぞれの現象にはきちんとした名称があるんです。
日常のあるある現象7つの名称です。





1 騒がしくても自分に関する話題は耳に入ってくる

多くの人がいる場所でそれぞれに雑談しているときでも、自分についての話題はしっかり耳に入ってくる、そんなことありませんか。
大勢の人が集まる飲み会や結婚式の二次会などのパーティーなどでそれぞれが話をしていても、自分の話題や自分が興味がある話題については自然と耳に入ってくることを「カクテルパーティー効果」と言います。
人間の脳には、様々な情報の中から必要な音だけを選択、処理する働きがあります。
このカクテルパーティー効果は人間関係の構築に役立てることができます。
誰かと会話をするときにその人の名前を呼ぶようにすると好印象を与えられます。
気になる誰かとお話しする機会があったら、意識的にその人の名前を呼ぶようにしましょう。
モテる人、恋愛上手な人は、会話の中で何度も相手の名前を呼んでいます。
また、カクテルパーティー効果は仕事でも有効です。
商談など顧客とコミュニケーションを取るときに、相手担当者の名前を意識的に挟むようにしましょう。
「この春新入社員の方へ」「都内への引っ越しを考えている人」など、ターゲットを明確にしたキャッチコピーもカクテルパーティー効果をうまく活用している方法です。





2 テスト前に部屋の掃除を始めてしまう

大事な試験勉強の最中に何故か部屋の掃除を始めてしまう、そんなことありませんか。
この現象を「獲得的セルフハンディキャッピング」と言います。
物事に取り組むときにわざと自分に不利になるような状況を作り上げ、本来の成果が出なくても言い訳をして自分を守ろうとする行為です。
失敗した原因は自分の外にあり、成功した理由は自分の中にあると考え、失敗したときは自尊心を守り、成功したときは自己評価を高めることができます。
「〇〇をしていたのでできなかった」「△△をしていたのにやることができた」このように思うことで自己防衛を図っているのです。
似たようなものに「主張的セルフハンディキャッピング」があります。
これは「全然テスト勉強していない」「体調が悪い」「苦手な教科だ」など言葉に出して言い訳を周囲にあらかじめ主張する行為です。
これにより、失敗したときには周囲からの評価を下げないように、成功したときには周囲の評価を上げ、自分の評価を守るのです。
セルフハンディキャッピングにより、失敗した時のダメージを軽くすることはできますが、向上心が無くなり努力や挑戦をしなくなってしまうというデメリットも生じます。





3 喉元まで出かかっているのにあと一歩で思い出せない

喉まで出かかっているのにあと一歩で出てこない、そんなことありませんか。
この、思い出せそうでなかなか思い出せない現象のことを「TOT現象」と言います。
別名「舌先現象」とも言い、TOTはTip Of the Tongueの略です。
年齢を重ねるにつれ、知識量・語彙が豊富になる一方、脳機能の低下により語彙検索能力が衰えていくため生じやすいと言われています。
なかなか思い出せないときは、そのものを思い出そうとするのではなく、その事柄に関する周辺情報から手掛かりをつかむようにしましょう。
場所などの物理的なこと、そのときの気持ちなど心的なことを手掛かりにすると思い出しやすくなります。





4 その人の名前は出てこないが周辺情報だけは出てくる

あの人の顔も仕事も分かるのに名前だけがどうしても思い出せない、そんなことありませんか。
このように思い出したい事象の周辺情報は詳細に思い出せるのに肝心の事柄だけが思い出せない現象のことを「ベイカーベイカーパラドクス」と言います。
パン屋のベイカーさんを思い浮かべたときに、職業がパン屋(Baker)であることは思い出せるのにベイカー(Baker)という名前が思い出せないというジョークが現象名の由来です。
誰かと会ったときは、その人の名前よりもその人の印象や特徴という情報が先に入ってきます。
入ってきた情報順に記憶のネットワークがつながり、早く入ってきた情報ほど記憶に残ると言われています。
人の脳は必要な情報は優先的に入れて記憶に残り、知りたくない情報や必要のない情報は無意識のうちに記憶から消すようになっています。
なので、名前よりも第一印象や特徴など最初に入ってくる情報が記憶に残り、名前という情報は記憶の優先順位では低く設定されてしまうのです。





5 特定の文字列を繰り返すと画面が傾いて感じられる

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これ、曲がって見えませんか。
このように実際には曲がっていないのに右下がり(または左下がり)に見える現象のことを「ポップル錯視」と言います。
平行に並べた図形の模様を均等に上下にずらすと図形が傾いて見える錯覚現象です。
「アロマ企画」「コニア画」「科研交付」「十一月同窓会」などでもこの錯視が発生します。






6 ヒジをぶつけたらビリビリする

ヒジを強くぶつけてビリビリ!、そんなことありませんか。
このビリビリくるところを「ファニーボーン」と言います。
二の腕の骨、上腕骨の近くを通っている尺骨神経が刺激を受けるとビリビリと感じるのです。
上腕骨を意味するHumerus(ヒューメラス)と、おかしいを意味するHumorous(ヒューモラス)の発音が似ていることから、やはりおかしいを意味するFunnyをあて、ファニーボーン(Funny Bone)と呼ばれるようになりました。





7 アルミを噛むとキーンとする

小さいころに間違ってアルミホイルを噛んでしまって歯がキーンとした、そんな経験ありませんか。
この現象は「ガルバニー電流」によるもので、銀歯などでも発生することがあります。
人の体には微弱な電流が流れており、この電流で脳は全身をコントロールします。
異なる種類の金属が触れ合うことで発生するガルバニー電流ですが、口腔内は唾液により伝導性が高まっていること、口は脳に近いことから、ガルバニー電流の発生により脳が混乱を起こします。
その結果、体の疲れや痛み、不眠やイライラなどの症状を引き起こします。
症状がひどいようなら歯科医に相談し、しかるべき処置をした方が良いでしょう。





まとめ
日常のあるある現象7つの名称 その2
1 自分の話題は聞こえてくる「カクテルパーティー効果」
2 テスト前に掃除をしてしまう「獲得的セルフハンディキャッピング」
3 喉元まで出かかっているのに出てこない「TOT現象」
4 その人の名前だけが出てこない「ベイカーベイカーパラドクス」
5 特定の文字列の繰り返しで画面が傾いて見える「ポップル錯視」
6 ヒジをぶつけたらビリビリくる「ファニーボーン」
7 アルミを噛むとキーンとくる「ガルバニー電流」




日常のあるある現象7つの名称

〜あの現象の名前、何て言うの?〜

ケータイが鳴っていないのに鳴った気がする。
寝ているときにビクッとする。
(∵)が人の顔に見える。
同じ字を見ていると「こんな字だっけ?」と思ってしまう。
頭の中で何度も同じメロディが繰り返される。
おしっこをするとブルっとする。
やるなと言われるとやりたくなる。
こんな現象、日常にありませんか?
それぞれの現象にはきちんとした名称があるんです。
日常のあるある現象7つの名称です。





1 ケータイが鳴った気がする

ポケットにケータイを入れているときに着信の振動を感じてケータイを見てみるが実際は着信が無かった、そんな経験ありませんか。
ケータイのバイブレーション機能による着信通知を日頃から気にかけている人に起きる現象です。
着信が無いにもかかわらず振動があったと錯覚するこの現象の名前は「ファントム・バイブレーション・シンドローム」と言います。
新藤に対して脳が過敏に反応することで発生する現象です。
ケータイへの依存度が高い人、ケータイの着信に神経質になっている人ほど起こりやすく、心的ストレスがその原因になっているという説もあります。





2 寝ているときにビクッとする


寝ているときに体がビクッと瞬間的に痙攣すること、ありませんか。
授業中や会議中、電車で座っているときなどの居眠りのときや、眠り始めたときに、高いところから落ちたような感覚になって体がビクッと痙攣します。
この現象を「ジャーキング」と言います。
眠りの浅いレム睡眠の時に起こることが多く、犬や猫でも起きる現象です。
入眠時などまだ眠りが浅いときに、まだ起きている脳が、体の筋肉が弛緩していくことを高いところから落下していると勘違いし、無意識に筋肉が収縮する防御本能です。
体が疲れているとき、精神的なストレスがあるとき、寝る姿勢が快適でないとき、寝入りばなに話しかけられたときによく起こる現象です。





3 (∵)が顔に見える

3つの点が逆三角形に並んでいると人の顔に見えること、ありませんか。
この現象を「シュミラクラ現象」と言います。
人間の目には3つの点が集まった図形を人の顔として認識するようにプログラムされている脳の働きがあるのです。
人は誰かに出会ったときに瞬時に敵か味方か、相手が何を考えているかを予想します。
このときにまず相手の目を見るという習性があるのですが、目と口が逆三角形に配置されているため、点や線が逆三角形に配置されている図形を見ると、脳は顔と判断してしまうのです。
心霊写真などはこのシュミラクラ現象によるものが多いともされています。





4 同じ字を見ていると「あれ、こんな字だっけ?」

同じ字を何度も書き続けていると、「あれ、こんな字だったっけ?」と思うこと、ありませんか。
これは「ゲシュタルト崩壊」という知覚における現象の1つです。
全体性を持ったまとまりのある構造から全体性が失われ、個々の構成部分にばらばらに切り離して認識し直されてしまうという現象です。
文字や図形をチラッと見ると、それが何の文字であるか、どんな図形であるかは瞬時に判断できます。
しかしずーっと注視し続けることで全体を認識する能力が低下してしまうのです。
はじめは、「あれ、こんな字だっけ?」と思い、そのうち、正確な字が分からなくなり、こんがらがってしまいます。
ゲシュタルト崩壊を起こしやすい文字には、「借」「若」「粉」「傷」「貯」「た」などがあります。
試しにこれらの文字をたくさん書いて、30秒ほど見つめてみてください。

借借借借借借借借借借借借借借借借借借借借借借借借借借借借
借借借借借借借借借借借借借借借借借借借借借借借借借借借借
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借借借借借借借借借借借借借借借借借借借借借借借借借借借借






5 同じメロディが繰り返される

CMの曲などの音楽が頭にこびりついて離れず、頭の中でいつまでもループしてずっと連続再生されてしまう、そんなことありませんか。
この現象を「イヤーワーム」と言います。
イヤーワームの経験者は実に98%。
男女の別なく、同等の頻度でこの現象を経験します。
何故この現象が起こるのかはまだはっきりと解明されていませんが、男性よりも女性の方が長時間イヤーワームが継続し、不快感も大きくなる傾向があります。
症状がひどくなると寝付けなくなる、集中力が低下するなど、日常生活に支障をきたすことも。
イヤーワームが起こる原因の1つには多くの音楽に触れていることが考えられます。
また、同じ行為を繰り返し何度も確認してしまうタイプの人は、イヤーワームを頻繁に経験する傾向にあります。
ガムを噛む、他の曲を聴く、誰かと話す、など別のことに集中できる状況を作ることがイヤーワームを止める方法として挙げられます。





6 おしっこをするとブルっとする

おしっこをした後、体がブルっと震えることありませんか。
暖かいときよりも、寒いときに起きるこの現象、「シバリング」と言います。
体内に蓄積されている尿の温度は37度くらいあります。
排尿により一時的に体内の温度が低下しするため、体を震わせて筋肉を動かすことによって温度を上げようとします。
寒いときに口がガタガタ震えるのもこの現象です。
風邪などで高温が出る直前に感じる悪寒もシバリングの一種です。





7 やるなと言われるとやりたくなる

「押すなよ、絶対押すなよ!」と言われたら押したくなりますよね。
この現象を「カリギュラ効果」と言います。
見るなと言われれば見たくなり、触るなと言われれば触りたくなる、誰もにある現象だと思います。
ローマ帝国第3代皇帝カリグラをモデルにした映画『カリギュラ』が、そのあまりに過激な内容のため公開禁止になったのですが、却って世間の話題を惹いてしまったことがその語源です。
パンドラの箱や鶴の恩返し、浦島太郎やロミオとジュリエットなどもこのカリギュラ効果が表れたものです。
このカリギュラ効果はCMやテレビなどで活用されています。
「心臓の悪い方は決して観ないでください」というホラー映画の広告、テレビのピー音やモザイク、雑誌の袋とじなど、禁止や制限をすることで興味を掻き立てるという方法です。
恋愛テクニックの1つとしても活用することができるのがこのカリギュラ効果です。
意中の人にあえて興味が無いふりをする、意中の人をあえて褒めない、あえて誘いを1回断る、2人だけの秘密を共有する、恋愛上手はこのようなテクニックで意中の人との距離を縮めているのです。





まとめ
日常のあるある現象7つの名称
1 ケータイが鳴った気がする「ファントムバイブレーションシンドローム」
2 寝ているときにビクッとする「ジャーキング」
3 3つの点の逆三角形が顔に見える「シュミラクラ現象」
4 同じ字を見続けていると起こる「ゲシュタルト崩壊」
5 同じメロディが繰り返される「イヤーワーム」
6 おしっこしたらブルっとくる「シバリング」
7 押すなと言われたら押したくなる「カリギュラ効果」




食中毒について知っておきたい7つのこと

〜食中毒の原因と予防、対策について〜

突然襲ってくる腹痛、嘔吐、下痢。
食中毒になってしまった可能性が大きいです。
特に傷んだり腐ったりした食べ物を食べたわけではないのに何故?
食中毒の原因とはいったい何でしょうか。
食中毒を防ぐためにはどうしたらよいのでしょうか。
そしてもしも食中毒になってしまったらどのように対処したらよいのでしょうか。





1 食中毒の原因

食中毒とは、食べ物を原因として腹痛、嘔吐、下痢、発熱などの症状が出ることです。
食中毒の主な原因は、傷んだり腐ったりした食べ物ではありません。
食材に混入する細菌やウイルス、寄生虫が食中毒の大きな原因なのです。
これら食中毒の原因となるものは臭いや味に変化をもたらさないので、菌などの付着にはなかなか気づけません。
また、菌などにより体内での潜伏期間が異なるので、いつ食べたどの食材が食中毒の原因となっているのかも分かりづらいです。
菌は高温・多湿で発生・繁殖するので、梅雨や夏の時期に食中毒の発症件数が増えます。
ウイルスは低温や乾燥した環境で長く生存するので、涼しくなった秋や寒い冬でも食中毒になってしまう危険が十分にあるので注意が必要です。





2 代表的な細菌やウイルス

食中毒の原因となる代表的な細菌やウイルスは次の通りです。
カンピロバクター(潜伏期間2〜5日)
十分に加熱されていない肉(主に鶏肉)や飲料水や生野菜が原因。
O-157(潜伏期間2〜5日)
十分に加熱されていない肉や生野菜が原因。一般的な食中毒では体内に100万個以上の菌が入らないと発症しないが、O-157の場合は100個程度の菌で発症する。
サルモネラ菌(潜伏期間1〜2日)
十分に加熱されていない卵・肉・魚が原因。その他家畜やペット、河川や下水にも菌が分布している。
ウェルシュ菌(潜伏期間半日程度)
水や土壌、カレーやシチューなどの食肉加熱調理品が原因。
腸炎ビブリオ菌(潜伏期間1〜3日)
刺身や寿司などの生の魚介類が原因。塩分のあるところで増えて真水や熱に弱い。
黄色ブドウ球菌(潜伏期間1〜6時間)
人の皮膚や鼻や口の中にいる菌。おにぎりやサンドイッチなど加熱した後に手作業をする食べ物が原因。
ボツリヌス菌(潜伏期間1日程度)
魚肉発酵食品や缶詰、瓶詰、パック製品やハムソーセージなどが原因。
ノロウィルス(潜伏期間1〜2日)
牡蠣などの二枚貝、ウイルスに汚染された水道水や井戸水、食中毒に罹った人の便や吐しゃ物、汚物が乾燥して埃になったものなどが原因。調理器具などで二次感染する恐れがあるため念入りな手洗いが必要。
アニサキス(潜伏期間5〜8時間)
寄生虫。サバ、サケ、イカ、アジなどの生食が原因。酢でしめても死なない。
その他
トリカブト、毒キノコ、ジャガイモ、フグ、貝などには有毒成分が含まれており、それを摂取することで自然毒食中毒を発症する。





3 菌が繁殖する条件

食中毒が発症する原因の半数以上が菌によるものです。
菌は高温・多湿で発生します。
そして繁殖するためには3つの条件があります。
1つ目は水分があること。
2つ目は栄養があること。
3つ目は適温であること。
食事や調理に気を付けていても食中毒になってしまうケースがあります。
その原因の1つがペットボトルの直飲み。
特に甘い飲み物には栄養分となる糖分が含まれているので、菌が繁殖しやすくなります。
何かを食べながらペットボトルを直飲みすると、飲み物の糖分と食べかすによりさらに多くの菌が繁殖することになります。
また、ペットボトルの菌は時間が経過するほど増殖するため、飲みかけのペットボトルを時間を空けて再び飲むと、大量の菌も摂取することになります。
ペットボトルの飲料を飲むときは、糖分のあるものよりはお茶などにすること、なるべく一度で飲み切ること、できる限り直飲みせずにコップなどに注いで飲むことが定説です。





4 食あたりとの違い

食中毒と食あたり、両方とも似たようなイメージがあるかもしれません。
その違いは食中毒は重い症状で、食あたりは軽い症状。
実は食中毒と食あたりの違いはそうではありません。
ます、食中毒とは体内に入った菌やウイルスが体内に入り込むことによって嘔吐や下痢などの症状を起こすことで医学用語として用いられています。
一方食あたりは日常的に用いられる俗語です。
食中毒と食あたりは似たような意味で使われることが多いのですが、食あたりは菌やウイルスが体内に侵入したことによる発症の他、暴飲暴食や悪い食べ合わせなどで胃腸が不良を起こした時などでも使われます。
病院に行って食中毒と診断されるまでは食あたりと表現することが多いです。
「食」べ物に含まれる「毒」にあたる(「中」)ことが食中毒です。





5 食中毒の予防方法

食中毒の予防方法はこの3原則に尽きます。
「つけない」「増殖させない・持ち込まない」「やっつける」
まずは菌を「つけない」ことが大切です。
生の食材には菌やウイルスが付着しているので、生の肉や魚を野菜や果物に触れされないようにしましょう。
まな板や包丁は分けるようにして、肉や魚を使った後の調理器具は洗剤でしっかり洗い85度以上の熱湯で1分以上加熱するか台所用殺菌剤を利用して殺菌することが大切です。
人の手が触れたところからも菌やウイルスは広がっていきます。
必ず石鹸でしっかり手を洗いましょう。
食材に触れた後やトイレに行った後、ドアノブを触った後など、菌やウイルスが付着しているものに手を触れたら必ず手洗いを実施してください。
菌を「増殖させない」、ウイルスを「持ち込まない」ことも大切です。
菌は高温多湿で増殖するので、冷蔵庫保管を徹底し、なるべく素早く加熱調理し、なるべく早めに食べましょう。
ウイルスに感染しない、感染したら調理場に入らないことも徹底しましょう。
こまめな手洗い、調理器具などの熱湯消毒なども大切です。
そして菌やウイルスを「やっつける」こと。
ほとんどの菌やウイルスは熱によって死滅します。
肉や魚はもちろん野菜なども加熱すると安心です。
特に肉料理は仲間でしっかり加熱することが大切です。
中心部を75度で1分以上加熱するようにしましょう。
ノロウイルスの原因となりやすい二枚貝は中心部を90度で1分半以上加熱しましょう。
また、肉や魚や卵を使った後のまな板や包丁などの調理器具も洗剤でよく洗ってから熱湯消毒しましょう。
布巾にも菌やウイルスが付着しているので注意しましょう。





6 食中毒になったときの対処方法

食中毒になり激しい下痢に襲われるとつい下痢止めや整腸剤を服用したくなりますが、それは大きな間違いです。
食中毒の一番の治療方法は、実は自然回復です。
食中毒初期段階の嘔吐や下痢は大変苦しいですが、この嘔吐や下痢により体内に侵入した菌やウイルスを排出しているのです。
もしもここで吐き気止めや下痢止めなどの薬を服用すると、胃や腸の排出運動を止めてしまうので、却って症状を長期化、悪化させてしまいますので、薬は飲まないようにしてください。
嘔吐や下痢が続くと脱水症状になりますので、スポーツドリンクなどで水分とミネラルを補給しましょう。
食中毒の初期段階では、無理して食べて胃や腸に負担をかけるのではなく、しっかりと水分補給をすることが大切です。
また、1日10回以上の下痢が続く、半日以上尿が出ない、尿が少ない、意識が朦朧とする、嘔吐物や排泄物に智が混入している、体がふらつく、激しい腹痛、38.6度以上の高熱が出る、などの症状が出たらすぐに病院に行きましょう。





7 食中毒とヨーグルト

食中毒にはヨーグルトが良い、こういう話をよく聞きますが実際はどうなのでしょうか。
まず、食中毒になった直後、初期段階でのヨーグルトは逆効果です。
食中毒の初期段階では胃腸の働きが以上に活発化されています。
そのタイミングで整腸作用のあるヨーグルトを摂取すると胃腸の負担を増大させてしまいます。
まずは胃腸を休め正常な動きに戻すことが大切です。
2〜3日嘔吐や下痢の症状が続くとだんだんと胃腸の動きも元に戻ってきます。
このあたりからおかゆなど胃腸に優しいものが少しずつ摂取できるようになってきます。
この回復期がヨーグルトを摂取するタイミングです。
ヨーグルトに含まれる乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌が蝶の環境を整え、胃腸の動きを正常化してくれます。
実はヨーグルトに一番期待できるのは食中毒の予防です。
ビフィズス菌には、食中毒の原因となる悪玉菌を排除する働きと、免疫力を高める効果があります。
悪玉菌が体内に侵入したとしても食中毒の発症を抑え、治癒や回復を早めることができます。
ビフィズス菌はオリゴ糖を栄養源としているので、ヨーグルトを摂取するときはオリゴ糖を含むはちみつやバナナと一緒に食べることがおすすめです。





まとめ
食中毒について知っておきたい7つのこと
1 原因は食べ物に付着している菌やウイルス、寄生虫
2 菌やウイルスの特徴を知ることが大事
3 ペットボトルの直飲みには注意
4 「食」べ物の「毒」に「中(あたる)」のが食中毒
5 菌やウイルスを「つけない」「増殖させない・持ち込まない」「やっつける」
6 食中毒初期の薬の服用は絶対ダメ
7 食中毒予防にヨーグルト




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愛と優
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