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2019年01月04日

船乗り言葉「3G」注意すべき危険な船について





おやっとさぁです( ^∀^)

BSで西郷どんの総集編を観て

涙うるうるしてたるぴ船長です( ;∀;)

西郷どんはキャストがドハマリでしたね( ̄ー ̄)

島津斉彬(渡辺謙)が

薩摩切子のグラスに焼酎を注いで

「おやっとさぁ」

と西郷隆盛(鈴木亮平)を労うシーン。

あの「おやっとさぁ」は…見事でした

撮影時あの「おやっとさぁ」は1発で決めたのかな…

トーンもイントネーションも間も

渡辺謙のカッコ良さも

殿様がおやっとさぁと国訛りで言う重みやら何やら含めて…

鹿児島の人でもあれだけ見事に言えないと思います。

一気に涙が…ぶわっと(´;ω;`)ボロボロ

こらえきれませんでした…

食堂で観てたので、司厨長がきたらどうやって誤魔化すか…( ´_ゝ`)

名君斉彬を語るうえで薩摩切子も芋焼酎も

かなり重要なキーアイテムだと知っているだけに

あの「おやっとさぁ」は心にぶっ刺さりました。

泣く事はストレス解消、疲労回復に効果があるって知ってました?

是非お試しください( ;∀;)




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さて今回は…

いろんな船の「近い」について話しましょうかね

船乗りの言葉でスリージー「3G」という言葉があります。

漁船 Gyo sen
外船 Gai sen
ガット船Gatt sen

この3種のG船には気を付けろという意味です。

なぜか?

一番の理由は操船者がそれぞれが考える「近い」距離に差があることでしょう

どうして「近い」と思うのか?

ここで考える「近い」とは、

船が衝突する可能性があると言うニュアンスがあります。

「ヤバい」距離な訳で、

船が大きくなると

速力が大きくなると

航路が狭くなると

ヤバいと考える距離は長くなります。

小型の漁船が考える「近いは」距離にして20〜100mくらいに対して

大型の貨物やタンカーが大洋航行中に考える
「近い」はだいたい5マイル付近。

海の1マイルは1852mですから…

約10km先にいて「このままじゃヤバいぞ」と考えてるわけです。

なぜかというと…

操縦性能の差と事故った時の規模の差です

事故った時の規模は想像が付くでしょうが

操縦性能の差の事に関してはあまりピンとこないでしょうかね

船が小型になればなるほど舵効きもエンジンの効きも良くなり

すぐ加速や減速、停止ができて

船も車並みに自由自在に操れますね。

ですからおのずと「近い」と考える距離も短くなり

操縦して船を回避できる手数も多数あるわけです

大型の船になると5マイルの距離にあっても

大きく傾いてお客さんを転倒させたり積み荷の荷崩れ等を考慮したりして大舵は切れません

舵は左右に10°

コースは回避した後元のコースに戻すことも考えて

ゆっくり50°変針するのが精一杯だったりします

ですからだいたい5マイル手前から2手使って回避できなかったら

3手目はもう船同士の距離が1〜2マイルになっていて緊急回避に近い考えで操船しなければなりません





対漁船に対しては1マイル切ったらほぼお手上げ状態で

漁船の方が大型船を回避してくれるのを願うしかありません

1マイルあっても漁船の方はだいたい2キロ離れてますから

大丈夫やとのんびりしているでしょうが

大型船に至っては

(こっちに気付いていてくれよ)とか
(寝てんじゃないか?)とか
(船尾をかわしてくれよ)とか
(いきなり反転やアスタンかますなよ)

等…かなり緊張した状態で最善の手順を考えながら監視しています

減速したり停まればいいじゃんと思いでしょうが…

その考えはごもっともです。

ですが、減速すれば予定時刻に遅れたり、舵効きも悪くなり緊急回避に支障がでます。

それにいきなりガツンとエンジンを下げれば

高負荷の影響や軸発電してる船はエンジンがすっ止まって全電源が落ちて真っ暗になります

「ブラックアウト」と言いますが

この状態になれば終わりです(/ー ̄;)

何もできません。

狭い海上だと、すかさずオモテに走っていってアンカーを落とし、

陸に乗り上げるのを防ぐ手段を取るでしょう

エンジンをかけ直して再び操船できるようになるまで最低20分はかかると思います

まぁ狭い所だと電源が落ちないように補助発電機(補機)も掛けてるんですがね…

ここまで話せば漁船が危ないのがだいたいは理解できたと思います。




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次に外船の話

日本に来る外国船は貨物や油タンカー、ガスタンカーがほとんど。

ですから船は一回で大量の積み荷を運んだ方が効率が良く、大型化していきます。

最低でも600トン最大で10万〜20万トン…

僕もたまに海外の仕事で中国や韓国、フィリピン等に行きます。

慣れない海域というのもあり、
当直中は気持ちの悪いものです。

最大の難点はやはり言葉の壁ですね。

船が近くなりそうだと外国船はすぐVHFで交信してきます。

いきなり慣れた英語でベラベラベラっと来ます
( ´_ゝ`)

日本人なら当然・・・

「は?」

っとなるわけです(; ̄Д ̄)?

日本人の船乗りならよっぽど頭がおかしくない限り

相手船の挙動を把握して

法律や運行に支障がない範囲で安全を確保するために大きく回避行動に移り、

自分の船の挙動を相手に見せます

それでも相手船が無反応で危ない時や法律通りに回避しにくい場合、VHFで交信する傾向にあります

ですが外国船はまず交信する事を最初にやります。

正解っちゃ正解ですが・・・

こっちが回避してんのにわかってくれよ( ´_ゝ`)

とたまに言いたくなるのですが…

言葉の壁のおかげで、お互いの意思疏通がままならない状態がある

日本の船乗りは世界一と思ってますが…

でも、英語に関しては世界基準にまだ程遠い状態にあるでしょう。

VHFで呼ばれてるのに相手が英語なだけに「シカト」を決め込む日本船も多く存在します。

僕もたまにワッチが終わって部屋で寝てるときに
「ごめん船長。何言ってるかわからん」
と起こされる時があります

安全上助けを求められるのは全然構いませんが

シカトこいて事故でもされたら大変。

部屋で寝てても全責任は船長にあります。

恐がらずに英語を片言でもいいから喋ってみるしか

上達への道はありません




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最後はガット船

なんぞや?と思いの方に解りやすく申しますと…

クレーン(ガット)が付いている長さ50mくらいの土砂やテトラポット、漁礁、工事機材なんかを現場に運ぶ船です。

主に浚渫(しゅんせつ)作業やケーソンの据付けなど港の工事関係に使われる船で良く見かけると思います。

比較的港から近場を行ったり来たりする船が多く、

航路に対しての「慣れ」と「近い」が他の船と感覚がズレている傾向があります。

1マイルを切ればお互いに回避動作をとらないとヤバいと考える船に対して

ガット船の多くは0.3〜0.5マイルの距離でも平気で船首を横切ろうと突っ込んできたりします。

先を読む力が「慣れ」のせいで弱く、

船が急に停まったら?

危ない方向に変針したら?

法律等は?

考慮していないであろう行動が目立ちます。

全てのガット船がそういうわけではなく、

比較的多い傾向にありますね( ´_ゝ`)

今回は3Gについてかなり長く話してしまいました…

だいたいの事は伝わったかな( ̄〜 ̄;)

次回はレーダー画像を貼りながら話そうと思ってます

最後までご静聴ありがとう〜( ^∀^)ノ





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