昔はとにかくストーリーを進めたい思いから、敵と出会っても面倒くさがってすぐに逃げ出していました。まともに戦っていたのは、どうしても逃げ出せなかった時くらいのもの。そんな調子だったため、ボス戦では一発で勝てなかったり、連敗を喫してようやくレベル上げに向かうという情けない有様も多かったものです。
しかし、元々バトルもののゲームが好きな管理人、気付けば今ではすっかり戦闘狂なプレイヤーと化し、レベル上げをやり過ぎるくらいになっています。
バトルもRPGの醍醐味であることを見つめ直したのと、ボスに負けてからやっとパーティを鍛えるくらいなら最初から鍛えておいた方が早いことを幾多のゲームで痛感したのが、変貌の主たる理由です。
昔からこういう主義だったら、全ゲームで全戦全勝できたかも?
…というのは流石に言い過ぎですが。
そんなレベル上げ主義に転向した管理人より、今回は5度目のSFC版ドラクエ6再プレイ日記をお届けします。
今回報告する部分は、下の世界の「レイドック」で城内に潜り込んだ後、「ラーのかがみ」を入手して上の世界の魔王ムドーを倒して、「ゲントのむら」に着いたところまでです。道中では4人目の仲間・バーバラと、5人目の仲間・チャモロがパーティに加わりました。
かなりざっくり書いたので短く見えるかもしれませんが、実際には大きな出来事が相次いだあたりです。
そのため今回の再プレイ日記は長丁場になりますが、よろしければお付き合い願います。
ニセ王子騒動
最初は下の世界の「レイドック」についてですが、ここでは「サンマリーノ」に続いて嫌なイベントを起こさなければなりません。
内容は、防具屋で売っている「きぞくのふく」を買って主人公が装備し、行方不明の王子になりすまして城へと潜り込むというもの。
この状態の主人公を見た城の兵士達は皆、主人公を本物の王子と信じ込み、城内へ招き入れてしまいます。上の世界の「レイドック」にいたソルディそっくりの兵士長・トムは特に強く本物の王子と信じ、眠り続ける国王と王妃の元まで主人公を導いてくれます。
しかしそこに、国王と王妃が動けないのをいいことに悪政を敷く大臣・ゲバンが現れると、王子が可愛がっていた亡妹の名前を答えられないことから本物でないことを見破られ、主人公達は城から追放されます。
そしてトム兵士長は、ゲバンから責任を取ってもらうと迫られ、辺境の地へと叩き出された挙句に魔物と戦い死することになるのです。
主人公一派が明らかに正しくない行動をした上に死人まで出ることになるイベントのため、あくまで目撃者になるだけで死人も出なかった「サンマリーノ」における一件よりも気分が悪くなることは必至です。
しかも、トム兵士長を死に追いやったゲバンは後に失脚するくらいで、それ以上の報いを受ける様子はありません。強いて言えば上の世界のゲバンは投獄されることになりますが、そちらは単に嫌味な性格の金持ちに過ぎないため、プレイヤーとしては「こっちを牢屋に入れても意味ないのにな」という不満が残ります。
せめて、トム兵士長が生きていた、という展開があればまだ救われたことでしょうが、ずっと後に思わぬ場所で再会するのはソルディの方。
ドラクエ6にはいくつか見られる、不愉快になるだけで憂さを晴らす機会のないイベントの1つでした。
「アモール」の悪夢
陰鬱なイベントを終えて、水清き町「アモール」に向かうと宿屋は満室。
仕方なく教会の下働きをしている老婆・ジーナに煙たがられつつ泊めてもらうと、目覚めるや否や、水清き町の流れが突然真っ赤に染まる現象が発生します。
その原因は、老婆と同じジーナという名の若々しい女盗賊が、相棒の盗賊の血が付いた剣を町の上流にある洞窟の水で洗っていたせいでした。
超迷惑。
「アモール北の洞窟」の奥まで進んでみると、ボス「ホラービースト」がジーナの相棒・イリアに襲い掛かっている光景に出くわします。近付くと即刻、ボス戦開始です。
攻撃力・防御力ともになかなか高い奴なので、「スカラ」で味方の守備力を上げ、「ルカニ」で「ホラービースト」の守備力を下げておくのが定石でしょう。
「メダパニダンス」でこちらを混乱させてくるのが最も怖いですが、このSFC版においてはミレーユが混乱しないようになっているので、彼女の重要性がここまでで一番増す戦いと言えます。混乱した主人公やハッサンから攻撃をされても生き延びられるように、「スカラ」で守備力を上げ、「ホイミ」で回復することを欠かさないことが肝要です。
…運良く主人公とハッサンが混乱しなかった場合、サポート以外に大した仕事はなくなりますが。
こいつを無事に倒せば、イリアとジーナは合流して洞窟を去って行き、アモールの水も元通りになるという流れです。
そして再び教会で一夜を明かすと、老婆ジーナの前に年老いたイリアが現れ、2人は再会を喜びます。
そこでジーナから、イリアの形見ということにしていた「月鏡の塔」のカギを譲られ、これでようやく「ラーのかがみ」の入手に取り掛かれるようになるのです。
長かった…
塔とカガミとバーバラと
しかし、「月鑑の塔」に入ってみればまたまた面倒事の嵐。
まず塔に入るなり鏡だらけの部屋で、早くも行き止まりかと思いきや、一番左の鏡を2回調べると「ポイズンゾンビ」3体とのボス戦に。
もちろん、勝たなければ先へは進めません。
「ポイズンゾンビ」共の大きな特徴はやはり、こちらを通常攻撃で「どく」状態に、「もうどくのきり」で「もうどく」状態にしてくること。
前者は戦闘中には何ら悪影響がありませんが、後者はターン終了時にダメージを受けてしまう状態異常なので、喰らったら即刻「キアリー」や「どくけしそう」での治療をしなければ危険です。
この段階では「キアリー」が使えるのはミレーユだけなので、「どくけしそう」を用意していないプレイヤーにとっては、またもや彼女の存在感が大きい戦いになるでしょう。
ちなみに「ポイズンゾンビ」共は、「どく」状態のキャラクターには「もうどくのきり」を使って来ないため、「どく」状態になった時はわざとそのまま放置しておけば「もうどく」対策に利用できます。
ざまあみろ。
HPが多い上に「ホイミ」で回復する奴らなので、しぶとさはかなりのものです。
長期戦になることが見込まれますが、音を上げずに粘りましょう。
他にこの「月鑑の塔」の中で嫌なモンスターは、「シャドー」と「あくまのカガミ」あたり。
前者は物理攻撃が通じにくく「つめたいいき」を吐いてくる奴で、後者はこちらの攻撃呪文を跳ね返す上に「モシャス」でパーティキャラクターに化けてパワーアップしてくる輩です。
守備力の高い「シャドー」には単体に対しての強めの物理攻撃や攻撃呪文で、こちらの呪文を跳ね返す「あくまのカガミ」にはとことん物理攻撃で攻め立てることになるでしょう。
心なしかこのダンジョン、元々エンカウント率が高めに感じるドラクエ6の中でも、特にエンカウント率が高く思える場所です。しかも苦戦する割には経験値が大した量でないためレベルも上がりにくく、モンスター共の顔を見るのも嫌になってきます…
こいつらみたいに中途半端に強い敵って本当に嫌。
塔を上って行くと、途中で新たな仲間・バーバラが見つかります。
当初の主人公やハッサンと同様、半透明の姿をしていて鏡にも映らないものの、以前入手した「ゆめみのしずく」を使えば姿が見えるようになるのです。
そして「ラーのかがみ」を手にすると、このバーバラが正式に仲間入りします。
…が、その初期レベルは僅か2という低さ。流石にレベル2の時の主人公と比べるとマシなパラメータではあるものの、到底頼れたものではありません。
敵1体に火属性の攻撃を叩き込む「メラ」、敵1体の守備力を下げる「ルカ二」、敵1グループを眠らせる「ラリホー」、敵1グループの攻撃の命中率を下げる「マヌーサ」という4種類の呪文を最初から覚えていますが、唯一の攻撃呪文「メラ」すらも威力が乏しく、やはり転職システム解禁前はまともな攻撃役にはできません。
上の世界の「ムドー」を倒すまで、「ルカニ」で敵の守備力を下げるのが主な仕事になるでしょう。
理由を一切明かさないものの、下の世界の「ムドー」がいる島に辿り着くとパーティから外れてしまい、そこから「ムドー」を倒すまでの間は、5人目の仲間として加入するチャモロが主人公・ハッサン・ミレーユ共々、戦闘メンバーとして固定されます。
下の世界の「ムドー」は強敵で、勝つためには4人をかなり鍛える必要があるため、ただでさえ弱い部類だったバーバラがなお一層、4人に劣るという事態もざらです…
可愛らしい容姿に無邪気で明るい性格という人好きしそうなキャラクターではありますが、戦力としては役立て辛いです。
好みの問題で彼女を「ムドー」戦後も戦闘メンバーとして使いたい場合、レベル上げは無論のこと、たね系のアイテムによる強化も重要になるでしょう。
魔王ムドーとレイドック王
「ラーのかがみ」を上の世界の「レイドック」に持ち込むと、早速その力を発揮するイベントが発生します。
何と、若い男性の姿をしていたレイドック王が、貴族のような女性の姿になってしまったのです。
女性はひと眠りしてから目を覚ますと、自分はレイドック王ではなくその妻・シェーラで、本物のレイドック王は魔王ムドーになっているという、信じ難いことを話します。
プレイヤーは半信半疑ながら、
この「ムドー」は通常攻撃のほかにも、「かえんのいき」・「メラミ」といった強烈な攻撃で、こちらのHPを大きく削ってくれやがります。当然、回復を怠れば全滅も免れません。
ただし、主人公やミレーユの「ホイミ」や「ベホイミ」に頼り切りになるとMPが尽きて2人が役立たずに成り果ててしまうので、「やくそう」や「アモールのみず」を多めに持っておく必要があるでしょう。
「ムドー」の攻撃はダメージが大きいものの、こちらを状態異常にするようなクセのある技はありません。
そのため回復さえ成功させれば、あとは主人公やバーバラの「ルカニ」で「ムドー」の守備力をとことん下げ、倒れるまで攻撃してやるだけで事は済みます。
攻撃をするべき時と回復をするべき時を見極め、冷静に戦いましょう。
4人目の仲間・チャモロ加入
戦いに勝利してから「ラーのかがみ」を使うと、魔王ムドーがレイドック王であったことが分かり、シェーラの話が全て本当だったことが証明されます。
次いで下の世界の「レイドック」に向かうと、本物の魔王ムドーがまだ存在していることがレイドック王から伝えられ、奴のいる島へ行くために「ゲントのむら」の船を借りる流れに入ります。
その「ゲントのむら」でパーティに加わるのが、5人目の仲間・チャモロ。
当初は村の長老でもある祖父に従い、主人公達を追い返そうとしたものの、突如聴こえて来た「この者達と一緒に旅をするように」という旨の声を神のお告げと受け取り、手の平を返したように友好的になって仲間となります。
ご都合主義的で物語性の薄い仲間入りが多いドラクエ6の中でも、ずば抜けてご都合主義的…
そして、ストーリー上で彼の存在が目立つのは、ここが最初で最後と言っても過言ではありません。
劇中で喋る台詞の量が少ない上、他の仲間達と異なり意外な正体というものも用意されていないためです。そんな影の薄さゆえ、ネット上では「ゲントの杖のおまけ」呼ばわりされている模様…
まあ、複雑なストーリーを背負わせれば人気が出るというわけでもないし、むしろ他のキャラクターも皆これくらいシンプルでも良かったと、管理人は思っていますが。
そんな、いまひとつ目立たないチャモロですが、戦闘面では優秀です。
…とは言っても初期レベルは10で、使える技もHPを回復する「ホイミ」・「ホイミ」より多めにHPを回復できる「ベホイミ」・毒を治療する「キアリー」・敵1グループに風の攻撃を行う「バギ」・敵1グループを光の中に消し去る「ニフラム」を最初から覚えている程度でしかないので、やはり即戦力とはいきません。
それでもチャモロが優秀と言えるのは、転職なしで覚える技のありがたさとパラメータの伸びようが大きいためです。
代表的なのは、死んだ仲間を50%の確率で生き返らせる「ザオラル」を自力で覚えること。
他の仲間だと「そうりょ」に転職しなければ覚えられない技ですが、チャモロはレベルアップだけでこれを覚えてくれます。
さらに初期装備品である「ゲントのつえ」は、戦闘中のみ道具として使用するとMP消費なしで「ベホイミ」の効果を得ることができます。熾烈な戦いとなる「ムドー」戦に臨むプレイヤーにとって、大変に心強い存在となるのです。
ならば分かりやすく「そうりょ」がお似合いのキャラクターか…と思いきや、レベルの伸びに伴ってきっちりとパラメータが強化されるため、転職システム解禁後は攻撃役になっても見事に働いてくれます。
後衛向きに思えて実は何でも問題なくこなせる万能キャラ、という点ではミレーユと似ています。
…さて、今回の再プレイ日記はここまでとします。次回はもう少しばかりパーティを鍛えて、本物の「ムドー」戦を終える予定。
唐突に開始したドラクエ6の再プレイも、いよいよ序盤の山場となりました。
本物の「ムドー」戦はドラクエ6屈指の全滅ポイントと名高いようで、実際管理人も前回プレイ時は見事に一度してやられましたが、今回は1発勝利を目指してやってみます。
それでは、また。
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