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■自国通貨の価値をどんどん下げることに情熱を燃やす中央銀行。事実上の財政破綻に陥っている政府のためにせっせと国債を買い込む中央銀行。そのような日本銀行のあり様が投資家たちの不信感に全面的に火をつけてしまえば、誰も円を買わなくなります。そうなれば、円相場は暴落、崖から転落し、あの世行きということもあります。(P34)
――このまま国の借金が増えると近い将来にありうるだろう。しかし、2016年は、海外の通貨より日本の通貨の方が、信頼があるだるう。――
■経済政策の目的は二つ、第一は崩れた均衡の回復。第二の目的は弱者救済。一国の経済が成長を必要とする場面は二種類あるといえる。その一つが「これから全てが始まろうとする時、飢えや貧困のために早死するような状態から脱却して、インフラを急ぎ豊かな生活を提供していかなければならない。その二が、敗戦後の日本のようにこれまでの全てを失ってしまった時。現在の日本は潜在成長率がほぼゼロ%になってしまった。そのような時代になっても成長しようというところに無理がある。追求すべきは「分配政策」。これまでの成長の果実である豊かさを、いかに上手く、いかに賢く分かち合うか。現在の日本の最大の問題は「豊かさの中の貧困」6人は1人は貧困。先進国で日本より貧困率が高いのはアメリカ、メキシコ、トルコ、チリ、イスラエルの5カ国だけ。世界第3位の経済大国であるわが国の貧困率が高いのが大きな問題。
――分配政策も具体的にどのようにするのか大変むつかしいだろう。しかし、消費税増税、円安誘導、株価の無理やり引き上げはおおいに疑問。(p15〜数頁)
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