生まれた意味を知れば、人は一瞬で変われる 胎内記憶・前世記憶研究でわかった幸せへの近道 [ 池川明 ] 価格:1,540円 |
■働くお母さんの憂鬱(P88)
母親が常にそばにいて、子育てに専念すべきであるという考えも相変わらず根強い。
しかし、ひと昔前まで、子どもは大家族や、ご近所さんとの助け合いの中で、生き生きと育てられてきました。母親は5、6人の赤ん坊を生むのが普通でしたが、家事や稼業の大事な戦力ですから、ほぼ生みぱなし。育児はおばあちゃんやおじいちゃん、上の子どもたち、出戻りの叔母や叔父など、余力のある人の役目です。上流階級なら、さらに乳母や子守がつく、それでみんな、何の不都合もなく育った実績と長い歴史があるのに、子育ての責任を母親に押しつける論理は、どこからきたのでしょうか。
■平安から室町時代にかけての日本は、妻問婚が主流でした。女性は実家に住み、夫が都合のよい折に訪ねてきて、泊まっていきます。日本民族は「古事記」に登場する伊邪那岐命、伊邪那美命の時代から性に対して大らかですから。一夫一妻制は原則でしかなく、お祭りの夜などは合コン状態。従って子どもが生まれても、夫は我が子だという確証が持てません。妻ですら、誰の子かわからなかったりします。でも、夫婦である以上、あくまで二人の子供として地域共同体に承認され、みんなでこだわることなく育てていきました。
子どもは、神様からの大事な「預かりもの」
縁あって「親子」となり、育てさせていただくことが、ありがたいことなのです。(P93)
■日本人は「創意工夫」が得意で、つまらない仕事でも楽しくしてしまう。
にもかかわらず、最近「仕事がつまらない、やりがいがない、会社を辞めたい」という若い人が増えてきました。原因は二つ考えられます。一つはアメリカ流の、効率を最優先したマニュアル作業しか与えられない職場。創意工夫の余地がまるでなく、鋳型にはめ込まれたような息苦しさを感じているなら、辞表を叩きつけましょう。
もう一つは、本人の意識の問題。指示待ちで言われなければ動かない。それでいてプライドだけは高く、間違いを指摘されるとすぐ傷つく。創意工夫もチャレンジ精神もゼロ。受け身の姿勢でいる限り、転職しても同じことの繰り返しです。(P170)