2017年04月07日
栄養療法開始から8ヶ月後の精神面での変化について
平成27年(2015年)12月6日のことでした。
この日の昼間、ふとDVDの録画リストの中にあった、
あるドラマのタイトルに目が止まりました。
それは、前年の秋に録画した「僕の生きる道」でした。
以前、お伝えしたように、
私は「僕の生きる道」の再放送を見ていた時期に、
栄養不足による「涙が止まらない」という症状と、
気分の落ち込みの症状が悪化し、
思うように話せなくなってしまいました。
→https://fanblogs.jp/hinketu/archive/37/0
そのため、残りの8話から11話までは、
いつか回復したら見ようと思い、
録画しておいたのです。
実は、7月に1度、
精神状態が安定しつつあったので、
8話を見ようとしたのですが、
見始めて5分ほどで気分が落ちてしまい、
断念しました。
それから5ヶ月が経ちました。
これまでは、落ち込むことをなるべく避けたり、
落ち込んだときには何とか気分を上げようと、
好きなことをしたり、楽しい番組を見たりと、
自分で自分に気を遣っているようなところがありました。
少し、心を甘やかしすぎたかもしれない。
また、気分が落ち込むかもしれないけれど、
あえて荒療治として、ドラマを見てみよう。
この日、私はそう思い、再生ボタンを押しました。
8話の冒頭、草g剛さん演じる中村先生と結婚の約束をした、
矢田亜希子さん演じるみどり先生が、自分の父親に、
中村先生が末期ガンであることを告白します。
7月は、ここで気分がストンと落ちてしまい、
見るのをやめました。
ところが今回は、同じ場面を見ても、
気分の落ち込みは起こりませんでした。
この調子なら、もう少し先まで見られそうだ。
もし気分が落ちたり、泣き方が尋常でなくなったら、
すぐに見るのを中止しよう。
そう決めたうえで、
ドラマを見続けてみることにしました。
すると、意外な展開になりました。
登場人物たちの会話のやり取りを聞きながら、
クスッと笑いがこぼれたのです。
また、中村先生とみどり先生、2人だけの場面では、
思いやりと愛情あふれる会話を聞きながら、
ほのぼのとした気持ちになりました。
1年前、1話から7話までを見ていたときは、
断続的に泣いているか、気分がずんと落ち込むばかりで、
笑ったことなど1度もありませんでした。
「悲しい」と「辛い」以外の感情は、
まったく湧かなかったのです。
また、当時はドラマの効果音やBGMを聞くたびに、
心が谷底に沈んでいくかのような感覚を味わいましたが、
今回はまったく音が気になりませんでした。
気がつくと、最後の2人の結婚式の場面まで、
何事も起こらないまま、見続けることができました。
少し拍子抜けした気分になった後、
その勢いで9話も見ました。
もちろん、途中で切なくなる場面はありましたし、
涙がこぼれ落ちることもありましたが、
かつてのように泣きじゃくったり、
涙が止まらなくなることはありませんでした。
1年前に見たドラマと、今見ているドラマが、
同じドラマとはとても思えませんでした。
鉄欠乏性貧血に掛かったことで、
心の芯が細く弱くなってしまったと思っていたのですが、
もう、すぐにぽきんと折れてしまうような、
情けない状態ではないのだと思ったら、
とてもうれしくなりました。
その翌日は、10話と最終話を見ました。
途中、見ていて心が少し、締め付けられたようになり、
涙がぽろぽろこぼれ落ちましたが、
心配していたがくんという、テンションの落ち込みは
起こりませんでした。
最後、中村先生は、次の言葉をみどり先生に遺します。
「僕は余命1年と知ったとき、
それまでの28年間の人生を後悔しました。
だから、残りの人生は、悔いのないように生きようと
思いました。そして、生きました。
後悔したはずの28年間が、今ではとても愛おしく感じます。
ダメな人生だったんですけど、とても愛おしいです」
これを聞いたとき、涙があふれて切ない気持ちになりましたが、
同時に中村先生に対し、「お疲れさま」と
拍手をしたい気持ちになりました。
色々とつらい思いも味わったドラマでしたが、
最後まで見ることができて本当によかったと、
心から思うことができました。
ところで、ドラマを見ている最中も、
精神面での著しい回復ぶりに驚きを覚えましたが、
それ以上に驚いたのは、
ドラマを見終わった後の自分に対してでした。
つい今まで、こぼれ落ちる涙を拭いながら見ていたのに、
ドラマが終わった途端、テレビの電源を切ると立ち上がり、
残りの家事に取りかかったのです。
そこには余韻のかけらもなく、それどころか、
その日の晩にはバラエティ番組を見ながら、
笑顔で楽しむことができました。
何だか、病気になる前よりも、
心がたくましくなったように感じました。
これまで、果てしなく高いハードルのように
感じていた「僕の生きる道」を、
最後まで問題なく見ることができたという事実は、
私にとって大きな自信になりました。
栄養療法を始めてから、8ヶ月後の出来事でした。
これまでの記事を最初からご覧になりたい方は、
こちらから→https://fanblogs.jp/hinketu/archive/3/0
ブログ記事の無断転載を禁じます。
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うれしいです。お願いします。
この日の昼間、ふとDVDの録画リストの中にあった、
あるドラマのタイトルに目が止まりました。
それは、前年の秋に録画した「僕の生きる道」でした。
以前、お伝えしたように、
私は「僕の生きる道」の再放送を見ていた時期に、
栄養不足による「涙が止まらない」という症状と、
気分の落ち込みの症状が悪化し、
思うように話せなくなってしまいました。
→https://fanblogs.jp/hinketu/archive/37/0
そのため、残りの8話から11話までは、
いつか回復したら見ようと思い、
録画しておいたのです。
実は、7月に1度、
精神状態が安定しつつあったので、
8話を見ようとしたのですが、
見始めて5分ほどで気分が落ちてしまい、
断念しました。
それから5ヶ月が経ちました。
これまでは、落ち込むことをなるべく避けたり、
落ち込んだときには何とか気分を上げようと、
好きなことをしたり、楽しい番組を見たりと、
自分で自分に気を遣っているようなところがありました。
少し、心を甘やかしすぎたかもしれない。
また、気分が落ち込むかもしれないけれど、
あえて荒療治として、ドラマを見てみよう。
この日、私はそう思い、再生ボタンを押しました。
8話の冒頭、草g剛さん演じる中村先生と結婚の約束をした、
矢田亜希子さん演じるみどり先生が、自分の父親に、
中村先生が末期ガンであることを告白します。
7月は、ここで気分がストンと落ちてしまい、
見るのをやめました。
ところが今回は、同じ場面を見ても、
気分の落ち込みは起こりませんでした。
この調子なら、もう少し先まで見られそうだ。
もし気分が落ちたり、泣き方が尋常でなくなったら、
すぐに見るのを中止しよう。
そう決めたうえで、
ドラマを見続けてみることにしました。
すると、意外な展開になりました。
登場人物たちの会話のやり取りを聞きながら、
クスッと笑いがこぼれたのです。
また、中村先生とみどり先生、2人だけの場面では、
思いやりと愛情あふれる会話を聞きながら、
ほのぼのとした気持ちになりました。
1年前、1話から7話までを見ていたときは、
断続的に泣いているか、気分がずんと落ち込むばかりで、
笑ったことなど1度もありませんでした。
「悲しい」と「辛い」以外の感情は、
まったく湧かなかったのです。
また、当時はドラマの効果音やBGMを聞くたびに、
心が谷底に沈んでいくかのような感覚を味わいましたが、
今回はまったく音が気になりませんでした。
気がつくと、最後の2人の結婚式の場面まで、
何事も起こらないまま、見続けることができました。
少し拍子抜けした気分になった後、
その勢いで9話も見ました。
もちろん、途中で切なくなる場面はありましたし、
涙がこぼれ落ちることもありましたが、
かつてのように泣きじゃくったり、
涙が止まらなくなることはありませんでした。
1年前に見たドラマと、今見ているドラマが、
同じドラマとはとても思えませんでした。
鉄欠乏性貧血に掛かったことで、
心の芯が細く弱くなってしまったと思っていたのですが、
もう、すぐにぽきんと折れてしまうような、
情けない状態ではないのだと思ったら、
とてもうれしくなりました。
その翌日は、10話と最終話を見ました。
途中、見ていて心が少し、締め付けられたようになり、
涙がぽろぽろこぼれ落ちましたが、
心配していたがくんという、テンションの落ち込みは
起こりませんでした。
最後、中村先生は、次の言葉をみどり先生に遺します。
「僕は余命1年と知ったとき、
それまでの28年間の人生を後悔しました。
だから、残りの人生は、悔いのないように生きようと
思いました。そして、生きました。
後悔したはずの28年間が、今ではとても愛おしく感じます。
ダメな人生だったんですけど、とても愛おしいです」
これを聞いたとき、涙があふれて切ない気持ちになりましたが、
同時に中村先生に対し、「お疲れさま」と
拍手をしたい気持ちになりました。
色々とつらい思いも味わったドラマでしたが、
最後まで見ることができて本当によかったと、
心から思うことができました。
ところで、ドラマを見ている最中も、
精神面での著しい回復ぶりに驚きを覚えましたが、
それ以上に驚いたのは、
ドラマを見終わった後の自分に対してでした。
つい今まで、こぼれ落ちる涙を拭いながら見ていたのに、
ドラマが終わった途端、テレビの電源を切ると立ち上がり、
残りの家事に取りかかったのです。
そこには余韻のかけらもなく、それどころか、
その日の晩にはバラエティ番組を見ながら、
笑顔で楽しむことができました。
何だか、病気になる前よりも、
心がたくましくなったように感じました。
これまで、果てしなく高いハードルのように
感じていた「僕の生きる道」を、
最後まで問題なく見ることができたという事実は、
私にとって大きな自信になりました。
栄養療法を始めてから、8ヶ月後の出来事でした。
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