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2016年10月24日

粘膜下筋腫について・・・2

(前の記事からの続きです)

12月上旬からピルを飲み始めると、
それまで続いていた不正出血は、
ぴたっと止まりました。


ホッとしたのも束の間。
事態は思わぬ方向に向かいました。


年が変わった平成25年(2013年)1月のことでした。
生理が始まるとドドドドっと、
子宮からものすごい勢いで、
血液が流れ出るようになったのです。

後で調べて分かったのですが、
粘膜下筋腫の患者にピルを投与するのは禁忌。
つまりは投与してはならないと、
ピルを製造している会社のHPに、
注意書きが書かれていました。

しかしS医師は、
このことを知らなかったのです。


生理の期間中、毎回トイレに行くたびに、
便器の水たまりは血液で真っ赤に染まり、
石ころのようなレバー状の塊が、
ゴロゴロと子宮から出てきました。

それだけではありません。
生理のナプキンを付け替えている最中、
とつぜん多量出血が始まり、
下着につけたばかりの真新しいナプキンが、
あっという間に経血でいっぱいになる経験も、
何度もしました。

その量はすさまじく、
過多出血用のナプキン1袋(12個)が、
生理3日目にはなくなってしまうほどでした。


これでも、控えめに書いたくらいで、
実際は、ホラー映画を見ているかのような毎日でした。
何しろ寝ている間も、血液がどばっと押し出される
感覚で目が覚めてしまい、真夜中にトイレに
何度も駆け込んでいましたから。

いったんトイレに入ると、多量出血が治まらないので、
なかなかトイレから出られませんでした。


そこで、同じ産婦人科を受診すると、
またピルを処方してくれて生理を止めました。
いったんは出血が治まったのですが、
1月下旬、ピルを飲んでいたにも
かかわらず、とつぜん多量出血が起こりました。


それに続いて2月の生理が始まり、今回も
1月の時と同様、血液の塊が大量に子宮から
出てきました。


しかし、2月は産婦人科を受診しませんでした。
ホルモンバランスの崩れが原因で、生理が
終わらないのだというS医師の説明に、
疑問を感じるようになっていたからでした。


ピルを飲まずに様子を見ていたのですが、
出血は止まりませんでした。
(一応、生理から2週間が経つと、ある程度は
量が減りました)


そのため、2月15日に市外の産婦人科を受診しました。
内診を受けた後、そのクリニックの院長から、
私の子宮筋腫は子宮の中に筋腫ができる、
「粘膜下筋腫」と呼ばれる物であり、
大きさは6センチであると説明を受けました。

その後に、
「診察室に入ってきた時から気になっていたが、
顔がむくんでいる。おそらく、
貧血が相当進んでいるに違いない」
と言われ、初めて血液検査を受けました。

翌日出た結果は、ヘモグロビンが7.5でした。


院長からは、
「紹介状を書いてあげるから、
今すぐタクシーで近くの救急病院に行きなさい。
粘膜下筋腫が子宮から飛び出したら、
大量出血を起こして、命に関わる事態になる。
いつそうなってもおかしくない状態だ」
そう言われました。

紹介状を受け取ると、すぐに院長から教わった救急病院に
タクシーで行き、産婦人科を受診しました。

すると、診察してくれたM医師から、
「鉄欠乏性貧血」という病名を告げられ、
このまま緊急入院するようにと言われました。

加えて診察室で、つぎのように言われました。
「もし、入院中に大量出血を起こしたら、
輸血しながら緊急手術を行いますので、
承知しておいて下さい。
念のため、同意書に署名をして下さい」


ペンを受け取り、渡された輸血の同意書に
署名をしながらも、事態が重すぎて受け止めきれず、
まるで医療ドラマを見ているみたいだと、
どこか人ごとのように感じました。

その後、そのまま入院となりました。

1週間の入院中、幸い大量出血を起こすような
事態にはならず、毎日、朝から半日掛けて、
止血剤と鉄剤の点滴を受けました。

おかげで1週間で、ヘモグロビンの値は
9まで上昇しましたが、
止血剤の点滴を毎日6時間かけて受けても、
出血は完全には止まりませんでした。


その頃には、粘膜下筋腫が6センチにまで
育っており、その影響で、子宮が自力では
収縮できなくなっていたからです。


M医師からは、
「筋腫を摘出しない限り、出血は止まりません」
と言われました。


そうは言いながらもM医師は、
鉄欠乏性貧血に関する知識が乏しかったために、
「鉄剤を投与すれば、
ヘモグロビンの数値は簡単に上がるから、
手術はまだ先でもいいでしょう」
と、先延ばしにしてしまいました。


その結果、3月も再び地獄のような
生理が来てしまいました。

この時は、普通の経血とは違い、
薄桃色の水状の経血が大量に出ました。


後で知ったのですが、ヘモグロビンの量が減りすぎて、
血液に色がつかない状態に陥っていたのです。

まさに命に関わる一歩手前でした。


結局、自宅で倒れて緊急入院し、
3月21日に摘出手術を受けたのですが、
手術後も出血は続き、出血が完全に止まったのは、
4月の2週目頃でした。


このように、粘膜下筋腫が大きくなると、
子宮もそれに伴って肥大するため、
生理時の経血の量がどんどん増えてしまう。

やがては、生理の経血が自力では止まらなくなり、
最終的には筋腫が子宮から飛び出してしまい、
大量出血で命に関わる状態に陥ってしまうのです。

これは、粘膜下筋腫を持っている方の場合、
誰もが経験しうることです。


ですので、もう1度お伝えします。
もし、粘膜下筋腫持ちで、手術を勧められている方が
いらしたら、このような最悪の事態になる前に、
即手術を受けて下さい。私からのお願いです。



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のり
神奈川県在住の主婦です。9年前、子宮筋腫が原因で、重い鉄欠乏性貧血を発症しました。発症までの過程や症状、今まで受けてきた治療法などを、綴っていきたいと考えています。 どなたかのお役に立てたら嬉しいです。よろしくお願いいたします。
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お問い合わせはこちらから https://form.os7.biz/f/192cd280/ こちらからもどうぞ QR.jpg
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