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posted by fanblog

2017年01月10日

鉄剤で鉄欠乏性貧血が治らない理由

セカンドオピニオンを受けるため、
都内にある別のクリニックを受診したのは、
検査結果を聞いた4日後の、平成27年(2015年)4月7日のことでした。

この日、このクリニックを受診して、院長である男性医師から
さまざまなことを教えて頂いたことが、
私がこのブログを開設する大きなきっかけになりました。
鉄欠乏性貧血で悩んでいる他の多くの人たちにも、
この医師の言葉を伝えたいと思ったのです。

受診にあたり、今回もこれまでの経過と、
症状を詳しく書いた紙を持参しました。
(症状はこちら→https://fanblogs.jp/hinketu/daily/201612/16

診察が始まってすぐ、私は院長に、
「これまで、色々な病院で貧血の治療を受けたんですけど、
良くなってくると、『もう治りましたよ』と言われて
治療を打ち切られてしまい、
またすぐに症状がぶり返すという繰り返しでした」
と話しました。

すると院長は、
「治ったと思ってもすぐに戻るんでしょ。
それは、栄養の吸収が悪いからだよ」
と即座に答えました。

続いて、血液検査の結果に目を通すと、
「亜鉛とビタミンBが不足しているね」
と言った後で、こんな言葉を口にしました。

「フェリチンは65.5か。
鉄よりも、亜鉛欠乏の方がひどいよ」

そして、症状を書いた紙に目を通しながら、
「頭痛、風邪を引きやすい、
それから、抑うつ状態になりやすい。
これらは亜鉛欠乏が原因だよ」
と言ったのです。

この先の記事で、亜鉛欠乏の症状についても説明しますが、
この時、院長に教わるまで、私は亜鉛欠乏の深刻さや、
亜鉛欠乏によって引き起こされる症状について、
考えたことは1度もありませんでした。

ずっと、鉄欠乏にばかり意識が向いていたのです。

この後、私は院長に、栄養療法に切り替える前のSクリニックで、
フェロミア錠100mg、シナール錠、ベリチーム(酵素剤)を
1年2ヶ月間、処方されていたことを話しました。

すると院長は、
「私も大学病院にいた頃は、同じ薬を処方していたよ。
でも、治せなかった。鉄だけ摂ってもダメなんだよ」
と、無念さがこもる、やりきれなそうな口調で言いました。

実はこの院長は、このクリニックを開院する前は、
ある大学病院の血液内科に勤務していたのです。

いわゆる、血液の専門医からはっきりとそう言われ、
うすうす気づいてはいましたが、
やはりそうだったのか、と現実を受け止めました。

院長は、なぜ患者さんたちが、
保険の薬剤では鉄欠乏性貧血が治らないのかを調べ、
理由を突き止めたそうで、私に教えてくれました。

1つめは、「ヘム鉄と非ヘム鉄の吸収率の差」に書きましたが、
保険で処方される鉄剤は、非ヘム鉄というもので、
吸収率がわずか2%しかないから。
https://fanblogs.jp/hinketu/daily/201612/22

2つめは、鉄欠乏性貧血にかかる女性の多くが、
生理がある年代の女性であるから。
つまり、毎月、生理で経血が失われる状態で、
並行して鉄欠乏性貧血の治療を行わないといけないので、
鉄を投与しても、貯まるのに時間が掛かってしまうのです。

3つめは、これが一番重要なのですが、
先ほども院長が口にしたように、
「鉄だけ摂ってもだめ(治らない)」
ということなのです。

つまりは、鉄欠乏性貧血を治すには、
鉄以外にも摂取しないといけない
栄養素があるということです。

具体的に、何の栄養素なのかについては、
この先の記事でじっくりと取り上げますので、
ご覧頂ければと思います。

この日、院長と私との間では、
こんなやり取りがありました。
「先生は、フェリチンの値がいくつになるまで、
治療をなさっていますか?」

すると、院長からは思いがけない言葉が返ってきました。
「フェリチンが幾つとかそういうの、
いったん忘れたらどうですか。
フェリチンが100近くあったって、
他の栄養素が不足していたら、健康とは言えないでしょ」

まるで怒っているような、強い口調でした。

この言葉が、私の中で大きな意味を持つようになるのは、
もう少し後になってからのことでした。

そもそも、この日、このクリニックを受診したのは、
処方されたサプリメントの量があまりに多かったため、
飲んでも大丈夫なのかと不安に思い、
他の医師の意見を聞きたいと思ったからでした。

そこで、院長にサプリメントの処方箋を見せたところ、
「いい組み合わせだね」と感心したようにつぶやいた後で、
「不足しているから、飲み続けたほうがいいですよ」
と、私に勧めてくれました。

この一言で、不安やとまどいの気持ちは消えました。
セカンドオピニオンを受けて良かったと、心から思いました。

この日、院長からは、他にもいろいろなことを
教えて頂きました。
長くなりましたので、次の記事に続きます。


これまでの記事を最初からご覧になりたい方は
こちらから→https://fanblogs.jp/hinketu/archive/3/0

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のり
神奈川県在住の主婦です。9年前、子宮筋腫が原因で、重い鉄欠乏性貧血を発症しました。発症までの過程や症状、今まで受けてきた治療法などを、綴っていきたいと考えています。 どなたかのお役に立てたら嬉しいです。よろしくお願いいたします。
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お問い合わせはこちらから https://form.os7.biz/f/192cd280/ こちらからもどうぞ QR.jpg
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