2019年12月24日
メモの効能
前回、物忘れの症状改善のため、
思い出せなかった言葉をメモ帳に
記録するようになったという
話をお伝えしました。
今回は、その続きです。
平成30年12月下旬から始めたのですが、
続けるうちにあることに気がつきました。
それは、思い出せないのは「固有名詞」が
ほとんどであることと、その中でも
人の名前が多いということでした。
実はこれについては、
長谷川氏も次のように書かれていました。
「そもそも思い出せなかったものは、
人名、本、映画の題名、お店の名前に集約されます。
つまり、言葉の内容や意味が思い出せないわけでなく
単純に、名称だけが思い出せないのです」
私の場合は、高次脳機能障害による失語症や
記憶障害などもありますので、
名称だけでなく、人から聞いた言葉や話の内容、
慣用句や熟語などの言葉も、
瞬時に正しく思い出せないことがありました。
また、自分がしたことの記憶が、
時間が経つと抜け落ちてしまうことも
ありました。
その他にも、作業中に人から話しかけられ、
作業を中断すると、作業を中断したまま
やり忘れてしまうという困った症状も、
まだ残っていました。
主治医によれば、この症状に関しては、
集中力や注意力の低下も関係しているとの
ことでした。
そこで、どちらにも意識を向けられるようにするため、
家で何か作業をするときにはあえてテレビをつけ、
音声に耳を傾けながら作業をするという試みを始めました。
このような状態でしたので、
長谷川氏が書かれているよりも、
複雑で重い状態なのだろうと思いましたが、
どの症状にも記憶力が大きく関わっているのは確かでした。
中でも当時、生活の中で圧倒的に困っていたのは、
名詞を思い出せないことでした。
長谷川氏は、言葉を記録した後は
時々メモ帳を見返して、記憶の弱点を補正
するようにと勧めておられましたので、
新しい言葉を書くたびに、前に書いた言葉を
読み返すようにしました。
すると、1度目は思い出せなかった言葉も、
2回目以降は思い出しやすくなっていることに
気がつきました。
手応えを感じた私は、しばらくこの方法を
続けてみることにしました。
一方、同じ月に、記憶に関してある変化が表れました。
元気だった頃によく作っていたのに、
ここ数年、全く作っていなかった料理が、
ふいに脳裏に浮かんだのです。
ただしイメージは断片的で、
作り方を思い出すことはできませんでした。
また、過去に私はラッピング講習会に通ったのですが、
人にプレゼントをあげようとしたときに、
そのことを思い出しました。
そこで、久々にラッピングをしようとしたところ、
やり方をすっかり忘れてしまっていました。
テキストや当時の書き込みなどを見ながら、
悪戦苦闘の末、見かけよく包むことができましたが、
あんなに一時期練習していたのにと思い、
忘れてしまったことにショックを受けました。
まるで、記憶喪失のような状態だと思いましたが、
「失われていた記憶」が、断片的とはいえ
数年ぶりに片鱗を見せてくれたのは、
うれしいことでもありました。
ブログ記事の無断転載を禁じます。
このブログを気に入って頂けました場合、
Facebookなどでシェアして頂けましたら、
うれしいです。お願いします。
これまでの記事を最初からご覧になりたい方は、
こちらから→https://fanblogs.jp/hinketu/archive/3/0
思い出せなかった言葉をメモ帳に
記録するようになったという
話をお伝えしました。
今回は、その続きです。
平成30年12月下旬から始めたのですが、
続けるうちにあることに気がつきました。
それは、思い出せないのは「固有名詞」が
ほとんどであることと、その中でも
人の名前が多いということでした。
実はこれについては、
長谷川氏も次のように書かれていました。
「そもそも思い出せなかったものは、
人名、本、映画の題名、お店の名前に集約されます。
つまり、言葉の内容や意味が思い出せないわけでなく
単純に、名称だけが思い出せないのです」
私の場合は、高次脳機能障害による失語症や
記憶障害などもありますので、
名称だけでなく、人から聞いた言葉や話の内容、
慣用句や熟語などの言葉も、
瞬時に正しく思い出せないことがありました。
また、自分がしたことの記憶が、
時間が経つと抜け落ちてしまうことも
ありました。
その他にも、作業中に人から話しかけられ、
作業を中断すると、作業を中断したまま
やり忘れてしまうという困った症状も、
まだ残っていました。
主治医によれば、この症状に関しては、
集中力や注意力の低下も関係しているとの
ことでした。
そこで、どちらにも意識を向けられるようにするため、
家で何か作業をするときにはあえてテレビをつけ、
音声に耳を傾けながら作業をするという試みを始めました。
このような状態でしたので、
長谷川氏が書かれているよりも、
複雑で重い状態なのだろうと思いましたが、
どの症状にも記憶力が大きく関わっているのは確かでした。
中でも当時、生活の中で圧倒的に困っていたのは、
名詞を思い出せないことでした。
長谷川氏は、言葉を記録した後は
時々メモ帳を見返して、記憶の弱点を補正
するようにと勧めておられましたので、
新しい言葉を書くたびに、前に書いた言葉を
読み返すようにしました。
すると、1度目は思い出せなかった言葉も、
2回目以降は思い出しやすくなっていることに
気がつきました。
手応えを感じた私は、しばらくこの方法を
続けてみることにしました。
一方、同じ月に、記憶に関してある変化が表れました。
元気だった頃によく作っていたのに、
ここ数年、全く作っていなかった料理が、
ふいに脳裏に浮かんだのです。
ただしイメージは断片的で、
作り方を思い出すことはできませんでした。
また、過去に私はラッピング講習会に通ったのですが、
人にプレゼントをあげようとしたときに、
そのことを思い出しました。
そこで、久々にラッピングをしようとしたところ、
やり方をすっかり忘れてしまっていました。
テキストや当時の書き込みなどを見ながら、
悪戦苦闘の末、見かけよく包むことができましたが、
あんなに一時期練習していたのにと思い、
忘れてしまったことにショックを受けました。
まるで、記憶喪失のような状態だと思いましたが、
「失われていた記憶」が、断片的とはいえ
数年ぶりに片鱗を見せてくれたのは、
うれしいことでもありました。
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