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2016年10月30日

起立性低血圧について・・・2

(前回の記事の続きです)

まず、起立性低血圧を発症した私の
ヘモグロビンの値が、異常に高くなってしまった
理由からご説明します。

「血液」という液体の中には、ヘモグロビンや赤血球、
血漿などの成分が含まれています。
 
脱水症状によって体液の量が減少したり、
出血によって血液が失われた状態で血液検査を行うと、
血中濃度が高くなってしまうため、
実際よりもヘモグロビンの数値は高く出てしまうのです。

ところが、私が掛かった病院の医師たちは
鉄欠乏性貧血や起立性低血圧の症状を、
いくつも伝えていたにも関わらず、
ヘモグロビンの「14.5」という数値だけを見て、
「貧血は治っている」
「ヘモグロビンは正常値に回復している」
と、誤診をしてしまいました。

私が、「ヘモグロビンの数値だけで
判断する医師は危ない」と書いた理由には、
こうした経験もあるからなのです。

  
次に、なぜ3月の1週間の入院期間中に、
いったんは起立性低血圧の症状が
回復したのかについて、
理由を書きたいと思います。

入院中、私は鉄剤と止血剤の点滴に加え、
手術前後には薬液や鎮痛剤、栄養剤などの
点滴を受けていました。

点滴はすべて水分でできていますから、
多量の水分が一気に体内に投与されたことで、
おそらく失われてしまった血液を上回る液体が、
補われたのだと思われます。

加えて、手術中から手術の翌日までの2日間は、
ベッドで安静中に足に血栓ができるのを防ぐため、
起立性低血圧の治療でも使われる着圧靴下を履いたり、
足のふくらはぎにポンプ式のマッサージ器を
装着したりしていました。
 
これらのおかげで、全身に血液や体液が巡り、
手足のしびれや頭痛、吐き気、
体のふらつきなどの不快な症状が、
1週間でいったんは落ち着いたのです。

では、なぜ鉄剤を飲まなくなった後に、
再び起立性低血圧の症状がぶり返したのでしょうか。

実は、体のふらつきの症状が表れた5月の中旬以前から、
座っている時に急に心臓がドキドキしたり、
体が疲れやすいなどの症状が、すでに出ていました。
おそらく影を潜めていただけで、起立性低血圧の状態は、
ずっと続いていたのではないかと考えられます。

5月中旬以降、起立性低血圧の症状が、
急激に悪化してしまったのは、
1つめには、5月中旬頃から気温が急激に
上昇してしまったことがありました。
5月なのに、初夏のように高い気温の日が
毎日続いていたのです。

総合病院の血液内科を受診した日も、
気温は25度を超えており、
病院に着いた時点でのどが渇いていました。
しかし、体のふらつきがひどかったために、
待合室で動けなくなり、水分を補給できないまま、
血液検査を受けました。

ただでさえ、多量出血の影響で
体液の量が減っているうえに、
暑さによる脱水症状も重なってしまったのです。


2つ目の理由は、鉄剤の服用を中止してしまったこと。
というのも、「現代の起立性低血圧」という医学書によれば、
起立性低血圧の患者さんを調べたところ、
鉄欠乏性貧血と診断はされていないけれども、
鉄分が不足した患者が半数近くにも上ったそうです。

その患者さんの多くに共通していたのが、
「血清鉄」の減少でした。
「血清鉄」とは、フェリチンの説明の中でもお伝えしたように、
血液の成分中にある血漿の中にある鉄のことで、
血液中にわずか0.1%しか含まれていないそうです。

この微量な血清鉄とビタミンB12の2つの成分が、
自律神経の調整に関わっているため、鉄不足に陥ると、
起立性低血圧を発症するのではないか、
と考えられているそうです。


さて、起立性低血圧の治療方法ですが、
症状が落ち着くまでの5ヶ月にわたり、
近所の内科で処方された「リズミック」という、
「交感神経興奮剤」の薬を飲み続けていました。


他に、「現代の起立性低血圧」の中で、
専門の医師が患者さんたちに処方していると書かれていた
ビタミンB12も、自分で薬局で
サプリメントを購入して飲んでいました。
「血清鉄」の数値を回復させるのに有効だと、
本に書かれていたからです。

治療を受けていたかかりつけの医師からは、
「夏場になると、脱水状態に陥りやすくなり、
症状が悪化するから気をつけてね」と、
何度も念を押されました。

さらに、

1.「水分をこまめに補給して、脱水状態を防ぐこと」
2.「入浴後に立ち上がって外に出ると、血圧が急に下がって
 危険なので、特に気をつけるように」

という注意を受けました。

実際、その年の夏は地獄のような日々を送りました。

その点も含めた症状の経過の話は、
この後の記事でお伝えしたいと思います。


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のり
神奈川県在住の主婦です。9年前、子宮筋腫が原因で、重い鉄欠乏性貧血を発症しました。発症までの過程や症状、今まで受けてきた治療法などを、綴っていきたいと考えています。 どなたかのお役に立てたら嬉しいです。よろしくお願いいたします。
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