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2018年03月26日

名前をスムーズに思い出せない・・・2

前回、主治医から、言葉を思い出す脳力を
取り戻すためのトレーニングとして、
カルタなどを見て、それが何であるかを
思い出すように勧められたとお伝えしました。


さっそく、その日の晩にネットショップなどで、
カルタや絵カードなどを調べてみました。


すると、幼児向けに開発された、
言葉遊びのカルタや、
物の名前を覚えるための
絵カードを使った教材は数多くありました。


しかし、どれも簡単すぎる物ばかりで、
物足りなく感じました。


また、私の場合は、
日常で使う身の回りの物の名前は、
すんなりと思い出せることが多く、
その点に関しては、
特に不自由を感じていませんでした。


一方で、少し前に会った人の名前や
行った場所の名前など、
日常生活で体験したことに
関係する名前に関しては、
瞬時に思い出せないことが多くありました。


こうした名前は、
カルタでのトレーニングでは、
補うことができませんが、
だからといって何もしなければ、
状態を改善することはできません。


そこで、私は考えた末、おもに
下記のようなトレーニングを
行うことにしました。


1.テレビを見ているときに、
画面に映っている有名人の名前を
声に出して言う。


2.名前が分かっている物であっても、
目についた物の名前を口に出して言う。


3.会話の途中で、思い出せない名前が
あったら、自力で思い出すまで考える。



1に関しては、
画面に映っている人の顔を見て、
パッと名前を思い出すという行為を
繰り返していれば、脳が刺激され、
ふだんの会話においても、人の名前を
思い出しやすくなるのではないかと考えました。


2に関しては、カルタを使わない代わりに、
身の周りにある実物を使うことで、
私の生活に合った実用的なトレーニングが
行えると考えました。


3に関しては、前に記事の中でも
書いたことがありましたように、
以前から意識して行っていました。


ただ、このところ、話す速度が上がったことで、
思い出すまで考えるということが、
少々面倒に思えていたことと、
今回、先生から「コレ、アレという言葉は使わない
ように」と、はっきりと指示を受けたことで、
改めてきちんと行うようにしようと思いました。



実践後の様子や、トレーニングの効果に関しては、
この後の記事の中でお伝えしていきたいと思います。






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2018年03月23日

名前をスムーズに思い出せない・・・1

前回、お伝えしたように、
話せるようになった後も、
おもに人や物の名前などを
瞬時に思い出せないという症状に、
悩まされていました。



せっかく、ふつうの速度で
話せるようになったというのに、
この症状が取れない限りは、
元に戻ったとは言えないと思いました。


そこで、ネットで原因を調べたところ、
ここにもワーキングメモリが関わって
いることが分かりました。



ワーキングメモリは、
話している最中、
脳のブローカー野という
言語に関する部位にアクセスし、
話題や適切な言葉を選ぶ働きを
しているのだそうです。


ワーキングメモリといえば、
ちょうど数ヶ月前から私は、
機能を回復させるために
暗算をほぼ毎日行っていました。



ということは、
暗算をこのまま続けていれば、
言葉を瞬時に思い出すことが
できるようになるかもしれない。
私はそう考えました。


ところが、話はそう単純では
ありませんでした。


平成29年12月6日の診察日。
主治医は、ふつうに話せるようになった私に、
「シナプスが繋がってきたんですね」
と、喜んで下さった後で、
こう言いました。


「人や物の名前を思い出しにくいそうですが、
これはスピードの問題ではなく、
記憶を思い出す機能が低下しているからです」


そこで、私は質問をしてみました。

「ネットに、話すときに
適切な言葉を選ぶのは、
ワーキングメモリの働きだと
書かれていました。

今、ワーキングメモリを鍛えるために、
暗算をしていますが、このまま続けていたら、
言葉を選ぶスピードや能力も
上がりますか?」


すると主治医は、
「いいえ。暗算では言葉を選ぶスピードを
上げることはできません」
と答えた後で、このようなアドバイス
をして下さいました。


「言葉を思い出せないときに、
コレ、アレという言葉を
使わないようにしてください。

また、トレーニングとして、
たとえばカルタを見て、
それが何であるのかを思い出す
練習をしてみてください」


主治医の話を聞いて、
絵を見て物の名前を思い出す
トレーニングならば、簡単で
すぐに取り組めそうだと思いました。






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2018年03月21日

言語に関する症状について・・・16

普通に話せるようになったのを機に、
他の言語機能にもよい変化が表れました。


これまで私は、言語障害への対処として、
症状の程度に差がある
「読む」「書く」「聞く」「話す」の
4つの機能をそれぞれ切り離し、
個別にトレーニングを行ってきました。


ところが、全体の回復のカギを
握っていたのは、私の場合は
「話す」機能だったようです。


話せるようになったのを境に、
読み書きに関する症状にも、
短期間で大きな改善が見られました。


まず、書くことに関しては、
手紙やメール、またはエッセイなどの
文章を書く際に、
以前のように文章がつぎつぎと
頭に浮かぶようになり、
短時間で書けるようになりました。

また、誤字脱字や
文法上の誤りに関しても、
おかしな文章を書いてしまうことは
ほとんどなくなりました。


読むことに関しても、まだ少しは
難しい文章に対する抵抗が
残ってはいましたが、
本や新聞、雑誌を始め、
文字が書かれているものは何でも
読みたいという意欲が戻りました。


生活の中で、活字に触れる機会が
一気に増え、それに伴い、
読む速度も日ごとに上がっていきました。


このように、11月17日以降、
さまざまな良い変化が起こりましたので、
このまま順調に、言語機能の回復が
進んでいくのだと私は思っていました。


ところが、普通に話せるようになって
少し日が経った頃、私は大きな壁に
ぶち当たりました。


それは、回復前から抱えていた、
「言葉を思い出しにくい」という
記憶に関する症状が絡んでいました。


以前は、話す速度が遅かったうえに、
合間に間が空くことが多かったため、
話したい内容に関する人や物の名前、
動詞や表現などがすぐに出てこなくても、
さほど支障はありませんでした。


ところが、急激に話す速度だけが
上がった結果、言葉を思い出す脳力が、
追いつかなくなってしまったのです。


そのため、違う言葉を口にしてしまって
後から言い直したり、
思い出せない言葉を「アレ」で
済ませようとしてしまったり。


または、テンポ良く話していたのに、
言葉を思い出せないために、
途中で中断せざるを得なかったりと、
調子を狂わされることが
たびたびありました。


ようやく自分のペースで、
人と話ができるようになったと
喜んでいた、
矢先のことでした。






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2018年03月16日

言語に関する症状について・・・15

普通に話せる状態に戻ってみて、
驚いたことが3つありました。


1つめは、こんなにも
私は話すのが速かったのか、
という驚きでした。


これまでに私は、時折何度か、
症状の良い変化の中で、
「それまでよりも話す速度が上がりました」
とお伝えしたことがありました。


ところが、実際は微々たる変化
だったようです。


だいぶ、速く話せるようになったと
感じていた11月17日と比べても、
電車に例えるならば、まるで
各駅停車と快速急行の電車くらいの
スピードの差があったからです。


ひと言話すのも
やっとだった頃と比べると、
天と地ほどの差がありました。


改めてふり返ってみて、
自分が思っていた以上に、
これまでの私の状態はひどかったのだと
思い知らされました。


2つめは、こんなにも私は
おしゃべりだったのかという驚きでした。


速度が元に戻るにつれ、
話す量もだんだんと増えていき、
おそらくそれまでの数十倍の単語を
1日に口にしているだろうと思うくらい、
よく話すようになりました。


心配していた語彙に関しては、
脳から消えてしまったわけでは
ないということが分かりました。


というのも、話せるようになった途端、
口から出てくる語彙の種類が増えたからです。


見えない脳の中で、いったい
何が起きたのだろうという驚きと、
深い感動を味わいました。


3つめに、こんなにも私の声は
低かったのかと驚きました。


以前にも何度もお伝えした通り、
知能の低下によって、
子どものような脳の状態になったことで、
長い間、ずっと地声やテンションが
高い状態が続いていました。


9月頃から、少し声の高さや
テンションが下がりましたが、
普通に話せるようになった途端、
大人らしい落ち着いたトーンに変わり、
声の高さも一気に1オクターブくらい
低くなりました。


テンションが低かった時期、
私はいつも、「元の自分はもう少し
テンションが高かった」という
思いを抱いており、
常に違和感を感じていました。


ところが実際は、
かつての自分が思っていたよりも、
普段のテンションは低めでした。


両者のズレは、
思い違いから生じたものではなく、
おそらく以前は知能が低下していたため、
その状態から見ると、
テンションが低いように
感じたのではないかと思いました。


何はともあれ、これまでずっと、
内面の自分と話しているときの
自分とのギャップに、
違和感を感じてきましたが、
ようやく外側の自分も
年相応に落ち着いたことで、
自然体で過ごせるようになりました。






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2018年03月15日

言語に関する症状について・・・14

前回は、平成29年11月17日に、
普通に話せるようになったことを
お伝えしました。


その日から、数日間、
ずきずきと頭痛が続きました。
回復の過程で、脳に急激に負荷が
掛かったのかもしれません。


約3年ぶりに話せるようになった私は、
症状がぶり返し、一時的なぬか喜びで
終わることがないように、
慎重に毎日を過ごしていました。


というのも過去に、
急激に症状が良くなって喜んでいると、
その後、あっという間に元に戻って
しまったことが何度かあったからです。


幸い、ぶり返しは起こらず、
その後も滑らかに話せる状態が続きました。


3日目あたりからは、1日ごとに
話す速度が速くなりました。


それは、これまで味わったことのない
驚異的な回復力であり、
私は注意深く、自分に起こっている
興味深い変化を観察しながら、
人の脳が持つ無限の可能性と神秘さに、
ただただ感動を覚えました。



私が体験した脳の変化は、
これだけではありませんでした。


そのことについては、
次回の記事の中で、
お伝えしようと思います。







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2018年03月11日

言語に関する症状について・・・13

平成29年11月17日のことでした。

この日、私はある食品メーカーの
新商品開発のための座談会に、
商品モニターとして参加するため、
都内にある本社を訪れました。


少し前に、自宅で試作品を試食し、
アンケートに答えたところ、
直接、意見を聞かせて欲しいと、
約2週間前にメーカーから
依頼を受けたのです。


話し方がたどたどしい状態で、
果たしてメーカー側の質問に
きちんと答えることができるのか、
不安を感じました。


しかし、日常では得られない
経験であり、
脳に刺激を与える良い機会になると
思い、思い切って参加してみることに
しました。



待ち合わせ場所は、本社の正門前でした。
一番乗りで待っていると、後から
座談会の他の参加者が5名、
やって来ました。


担当者が来るのを待つ間、
みんなで雑談をしている最中、私は
話しながら「あれ?」と思いました。


言葉が不自然に途切れずに、
すらすらと話すことができたからです。


その前日、友人と電話で話をした時は、
たどたどしい話し方で、
思うように頭の中で言いたい言葉を
組み立てられず、話しながら
文章がぐちゃぐちゃになったことが
何度もありました。


そのため、たまたま滑らかに話せたのだろうと、
このときは思いました。




ところが、そうではありませんでした。
座談会が始まり、
約2時間にわたって、
司会者から10数個の質問を
受けたのですが、最初から最後まで
自然なイントネーションで、滑らかに
ごく普通に話すことができたのです。


話している間、思考が混乱したり、
文章がぐちゃぐちゃになることは
1度もなく、文法的に正しい文章で、
自分の意見を司会者や他の参加者に
伝えることができました。


ただし、速度は遅いままで、
「〜ですが」とか「〜でしたので」など、
文節的に言葉が切れる箇所では、
次の言葉を言うまでに、
少し長めの間が空いてしまいました。


しかし、話しながら気になったのは
それくらいでした。

 
座談会の最中は、司会の女性から、
新商品に関する意見やアイディアなどを
求められることが多く、つねに聞かれた
内容について、考えながら話していました。


また、「これは仕事であるから、
きちんと話をしなくてはいけない」と
いう意識で、緊張感を持って
臨んでいました。


こうしたことも、脳を強く刺激し、
回復を一気に推し進める一因に
なったのだろうと思います。


色々な段階をすっ飛ばして、
一気に良くなったと感じました。



こうして約3年ぶりに、
私は普通に話すことができるようになりました。


しかし、不思議とうわあっという気持ちの
盛り上がりや、興奮を感じることは
ありませんでした。


また、上手く話せなかった前日までと、
話せるようになったこの日とを比べ、
脳の中で何か大きな変化が起こった
という実感もありませんでした。


私にとって、とても大きな出来事が
起こったというのに、いつもと
同じように時間が流れているという感じで、
ずっとこの日を待ちわびていただけに、
意外に思いました。




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2018年03月07日

言語に関する症状について・・・12

自宅にこもって文章を書きつづけていた
2月13日から16日までの4日間、
私は合間に気分転換を兼ねて、
録画していたテレビドラマを見ていました。


初日の13日のことでした。
ドラマを見ている最中にふと、
ドラマのセリフをシャドーイング
してみたらどうだろうかと思いました。


前にも書きましたが、
ドラマは役者たちが話す
日常会話で成り立っており、
セリフは日常で使う単語や
言い回しの宝庫です。


また、役者たちが話す言葉の多くは
標準語ですので、彼らの言い方を
真似して話していれば、
話し言葉のリズムやテンポ、
イントネーションなどを
脳が思い出すかもしれない。


そう考えた私は、さっそく試してみました。



初めのうちは、
俳優たちの話すテンポについていけず、
置いていかれていたのですが、
頑張って続けるうちに、単語や文節の間に
変な間が空くことが減ってきました。



また、不自然なたどたどしい言い方も、
徐々に滑らかな言い方へと
変わっていきました。



「なぜ、もっと早くに『ドラマ』という、
格好の材料に気がつかなかったのだろう」



はっきりとした手応えを感じた私は、
ドラマ以外にも、
バラエティ番組で流れる
ナレーションや字幕の文字、
何気ないタレントたちの会話など、
耳や目から入ってくる日常的な言葉や
会話を、片っ端から口に出して発音しました。


確実に、回復に向かって
急激な変化が起こっていました。






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2018年03月04日

言語に関する症状について・・・11

平成29年11月の第3週のことでした。


月曜日の13日から木曜日の16日にかけて、
私は自宅にほぼ缶詰状態で
4日間を過ごしました。


所属している文章サークルの文集の締め切りと、
ある公募のエッセイコンクールの締め切りと、
新聞社に送る投稿の締め切りがほぼ同時期で、
間近に迫っていたからです。


毎日、朝から夕方にかけて、
パソコンの前に座って
それぞれの文章を考えたり、
キーボードで文章を打ち込んだり、
書き終わった文章の推敲を重ねるうち、
脳の中で変化が起こり始めました。


以前のように、頭の中に
文章が浮かぶようになってきたのです。


鉄欠乏性貧血を発症し、思うように文章が
書けなくなったこの約4年間、
頭の中で文章を考え、組み立ててから書く
という作業が苦手になっていました。


そのため、文章を書く際は、とりあえず
思いついた文章の一部分を打ち込み、
その後で、言葉を足したり削ったり、
文法的におかしな箇所を修正したりして、
少しずつ文章を作り上げていました。


そのため、1つの文章を完成させるまでに、
時間が長く掛かっていたのです。


ところが、集中して文章を作り続けるうちに、
頭の中に文法的に問題のない、完成した形の
一文がいくつも浮かぶようになってきました。


これは私にとって、とても大きくて
うれしい症状の変化でした。



前にもお伝えしましたが、
頭の中で文章を組み立てるのは、
記憶力の1つである、
ワーキングメモリの働きによるものです。



11月の始めごろから、4桁の暗算を
1日30〜60問解いていましたので、
おそらく言語野だけでなく、
ワーキングメモリの回復も
進んだためだろうと思いました。



また同じ時期、話す脳力にも
大きな症状の変化が表れていました。


そのきっかけを作ってくれたのは、
テレビドラマでした。






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2018年03月01日

テンションの変化

言語の状態に改善が見られ始めた頃、
他にも変化が表れました。


それは、テンションの落ち込みでした。



夫の実家に帰省していた11月3日と5日、
静岡市内で開かれた大道芸ワールドカップに
出かけました。


複数の芸人が参加したショーを観ている最中、
気分の高ぶりを味わい、芸を見て興奮したり、
感動して涙が出たり、面白くて笑ったりと、
さまざまな感情を味わいました。



2日目の5日には、話が面白い芸人さんの
ショーを見ながら、声は小さかったものの、
軽い笑い声が何度も出ました。


そこで、続けて刺激を与えれば、
ふつうに笑えるようになるかもしれないと思い、
1週間後の11日と12日には、
今度は神奈川県の厚木市内で開かれた、
厚木国際大道芸に出かけました。


すると、笑い声が少し出やすくはなりましたが、
期待していたほどの変化は表れず、
結局、はっきりとした笑い声は出ないまま、
終わってしまいました。



その直後のことでした。


それまでは、ずっと高めだったテンションが、
急にガクンと落ちてしまい、
やがて上がらなくなりました。



同時に、少し前までは
誰にでも愛想良くにこにこしていたのに、
笑顔がほとんど出なくなり、
表情が硬くなりました。



何か、精神的なショックを受けたという
ことはなく、きっかけに心当たりは
ありませんでした。



以前、記憶障害が悪化した際に、
予兆としてテンションの急激な
落ち込みがありましたので、
今回もまたそうなのではないかと、
始めは警戒しました。



しかし、しばらく慎重に
様子を見ていましたが、
今回は記憶力の悪化は
見られませんでした。





むしろ、順調に回復が進んでいたため、
暗算アプリのレベルを上げ、
3桁と4桁の足し算と引き算を
行うようになりました。




そのため、何か他に
原因があるのだろうと思いましたが、
このときは、はっきりとしたことは
分かりませんでした。






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2018年02月26日

言語に関する症状について・・・10

前回の記事でお伝えしたように、
アウトプットとインプットを
それぞれ集中的に行ってみても、
効果を感じられなかったことから、
私はやり方を変えてみることにしました。


10月20日頃から、ふたたび
テレビを見ながらシャドーイングを
行うようになったのです。



シャドーイングとは、
以前にもお伝えしたように、
音声を聴きながら、
耳に入ってきた言葉を聞こえたとおりに
声に出すトレーニングのことです。



つまりは、インプットしながら、
同時にアウトプットも行うため、
こちらの方が、より脳の言語野に
刺激を与えられるのではないかと考えました。



すると10月の終わりごろから、
話すときの状態に
改善が見られ始めました。



テンポはゆっくりめで、
相変わらず文節の合間には
長めの間が入ってしまうものの、
たまに、たどたどしくならずに
普通に話せる時が出てきたのです。


やがて、1日の中で
たどたどしい話し方になる時と、
割合、自然に話せる時とが、
交互に訪れるようになりました。



ちょうどタイミング良く、
11月2日から5日にかけて、
夫の実家に帰省しました。


実家にはよく、夫の両親や兄弟とその家族、
親戚、友人など、さまざまな人が
遊びに来るため、普段よりも
人と話す機会がずっと多くなります。



実際に、色々な人たちと会話を交わすうちに、
10月中よりも、言葉がすらすらと
口から出てくることが増えてきました。



脳の中で、何かが変わり始めている。
私はそう思いました。








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2018年02月21日

言語に関する症状について・・・9

前回の記事でお伝えしたように、9月下旬頃から
ドラマ漬けの日々を送っていました。


そのうちに、家でドラマばかり見ていて、
外で人と話す機会が激減したことによる
悪影響が現れ始めました。


10月中旬すぎに、久しぶりに外に出て
複数の人と会話を交わしたのですが、
話しかけられてもすぐに声が出なかったり、
反応が鈍かったりと、
少し前の状態に戻っていたのです。


気を抜くと、症状がぶり返すことが分かり、
やはり努めて外に出て、
人と話をしなければいけないと反省しました。


またこの頃、特に夫と話をしているときに、
「今日・・・行ってきたよ
・・・・・○○(場所の名前)に」
とか、
「今日の昼間、テレビで・・・・見たの。
・・・・△△という番組」
というような、不自然な言い方をしてしまう
ことがよくありました。


伝えたいことがあって話し始めるものの、
肝心の名前が瞬時に出て来なくて、
間が持たないのでとりあえず
動詞を先に言い、その間に名前を
頭の中で考えていたのです。


幸い、話している最中に
思い出せることが多く、
かろうじて会話は成り立っていました。


また、話をしているときのたどたどしさは、
9月と比べると多少は改善していたものの、
10月に入ってから、以前にも増して
文節と文節の間に1回1回変な間が入ったり、
語尾が伸びることが多くなりました。


加えてこの頃、「なって」「やって」「言って」
などの拗音を話すときに、通常よりも
長く間が空いてしまい、「なっって」「やっって」
というように、もったいをつけたような
言い方になりました。


具体的には、
「今日・・・スーパーにー・・・野菜を・買いに・・・
行っったらー、野菜が高騰して・・てー、
あんまりー・・・買えなかっった」
という感じの話し方でした。



ところが、音読をする際は、
7月からごくふつうに読むことが
できるようになっていましたので、
なぜ同じ「話す」機能を使っているのに、
こうも状態に差があるのかと、
自分でも不思議に思っていました。


ちょうどこの頃、
読める新聞記事の量が
多くなっていましたので、
毎晩、夫が仕事から帰宅した後、
印象に残った記事の内容を
口で伝えるようになりました。


「話す」脳力と「思い出す」脳力の
両方のトレーニングを兼ねており、
一石二鳥の狙いがありました。


このように、約5週間に亘り、
ドラマを集中的に見続けても、
話し方が改善しないどころか、
不自然さが増している気がして、
残念ながら、インプットの効果を
感じることはできませんでした。


集中的にアウトプットをしても、
インプットをしても、
改善が見られないということは、
今はまだ良くなる時期ではないのかもしれない。


下手をしたら、まだこの先何年も、
元通りに話せるようになるまでには、
時間が掛かるのかもしれない。


それどころか、このまま一生死ぬまで、
今の話し方のままだったらどうしよう。


10月下旬。とうとう私は、
そんな最悪のことまで
考えるようになりました。




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2018年02月16日

言語に関する症状について・・・8

前回は、平成29年10月上旬から、
口から出てくる語彙が、9月よりも
増えたことをお伝えしました。


以前、「言語に関する症状について・・・6」
の中でお伝えしたように、9月中は
自宅で療養しながら、おもに書くことに
的を絞ってアウトプットに取り組んでいました。
https://fanblogs.jp/hinketu/archive/193/0



しかし、話すときの語彙が増え始めたのを機に、
今度は一転、インプットに力を注ぎ始めました。



具体的には、各局のニュース番組を集中して見たり、
本や冊子、新聞を読む時間を意識して増やしたり、
テレビドラマを見たりしました。



中でも10月からは、
集中してテレビドラマを見始めました。


これは、私にとっては大きな変化でした。


というのも、独身時代は実家でテレビを
よく見ていたのですが、
結婚してからは、1人で家にいるときには
ほとんどテレビをつけずに
生活していたからです。


ドラマは、1クールに1〜2本を
録画して週末に見るくらいで、
リアルタイムに見ることは
ほとんどありませんでした。


平成29年9月に新ドラマが始まったときも、
月9の篠原涼子主演のドラマ「民衆の敵」と、
水曜日10時からの綾瀬はるか主演の
「奥様に要注意」の2本を選んで録画し、
見ていました。


ところが、音の聴き取り脳力を
維持させるため、9月下旬頃から意識して、
1人のときもテレビをつけるようになったことから、
夜、いろいろなドラマに触れる機会が増えました。


はじめは、チャンネルをつけたときに、
たまたま放映していたドラマを見ていたのですが、
良質なドラマが多かったために、
ハマってつぎつぎと継続して見るようになり、
気がついたらほぼ毎日、録画をしていました。



当時、見ていたのは下記のドラマでした。

月曜日「民衆の敵」
火曜日「奥様に要注意」
木曜日「ドクターX」
金曜日「コウノドリ」
日曜日「陸王」



これらのドラマを、時間があるときにはオンタイムで見て、
なおかつ、放映日の翌日にも録画した物を、
多いときには2回も見ました。


それ以外にも、昼間の再放送のドラマや、
他のドラマも見たりして、文字通り、
ドラマ漬けの毎日を送るようになりました。


ドラマを見るときには、内容はもちろんですが、
登場人物たちのセリフや話し方に意識を集中させて、
脳に覚え込ませるつもりで、しっかりと
聞くように心がけました。


ドラマをたくさん見るようになってから、
気がついたのですが、ニュースとは異なり、
ドラマのセリフは、まさに私が話すのに
苦労している日常会話で成り立っていたからです。


大量のセリフをインプットすれば、
きっと脳に何か良い変化が表れるはず。
そう期待していました。





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2018年02月13日

言語に関する症状について・・・7

平成29年10月、言語に関して
また変化が見られました。


以前、「言語に関する症状について・・・4」
の記事の中で、9月にことわざや慣用句が、
口から出てくるようになったと
お伝えしました。
https://fanblogs.jp/hinketu/archive/191/0



10月に入ると、さらに一歩進んで、
口から出てくる語彙の数がさらに増え、
話すときの知的なレベルが上がりました。

 
例として挙げると下記のような感じで、
話し言葉の中で熟語がよく出てくるように
なりました。


・「これから、急に行くことになりました」
→「これから、急遽行くことになりました」

・「自分に合う物を選びました」
→「自分に合った適切な物を選びました」

・「こっそりと計画しました」
→「極秘で計画をしました」



9月の時もそうでしたが、
自分で語彙のレベルを
意識して上げたわけではなく、
自然とそれまでよりも難しい言葉が、
口から出てくるようになりました。



ところが、それまでずっと簡単な言葉を
口にしていたため、久しぶりに使う熟語などが、
果たして合っているのか自信が持てず、
恐る恐る口にしていました。


少し経つと、自分でも記憶から色々な言葉を
引っ張り出してきて、使うようになりました。


おもに、単語の音の記憶を頼りに
思い出していたのですが、
その単語の音すべてをすんなりと思い出す
ことはできませんでした。


そのため、たとえば「遠赤外線」と言おうと
していたとすると、
「えんせきー・・・がいー・・・せん?」
という風に、
間延びした自信のない言い方になったり、
「しんせき(親戚)」という言葉が、
「しんせつ」になったりと、
一文字違いの言葉を口にしてしまうことも
よくありました。



文章を書くときにも、同様のことが起こりました。

ある日、届いた電子メールに返信しようと
していたときに、「それは仕方がないですね」と
打ち込もうとして、ふと、そんな意味の慣用句が
あったなぁと思い出しました。


考えていたら、「やむおえない」という音が
浮かんだのですが、すぐには漢字を思い出せず、
音から考えて「やむ終えない」と
打ち込んでしまいました。


この時は、送信前に「やむを得ない」という
正しい言葉を思い出し、訂正することが
できましたが、この頃、メールやメッセンジャー
などで、言葉を間違えたまま相手に送信して
しまったことが何度もありました。


このように、言葉を間違えてしまうのは
ストレスを感じることではありましたが、
回復のためには、1度は通らなければいけない
道なのだと思い、毎日、語彙を思い出す努力を
していました。



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2018年02月10日

記憶力の改善・・・3

「記憶力の改善・・・2」の記事の中で
お伝えしたように、平成29年9月頃から、
日常生活の様々な場面で、
記憶力が回復してきたと感じる場面が
増えはじめました。
https://fanblogs.jp/hinketu/archive/190/0?1518254184


記憶障害が一気に悪化した平成27年8月頃は、
自分がしたことのうち、なぜか直前の記憶が
抜け落ちてしまう、少し前の出来事を
思い出せない、などの症状に苦しんでいました。
https://fanblogs.jp/hinketu/archive/79/0?1518270847



その後も、忘れっぽい症状は続いていましたが、
記憶が抜け落ちてしまったり、
自分や他人がしたことや
話したことを忘れてしまうということは、
この頃にはだいぶ少なくなりました。


また、言葉の記憶に関しても、
回復の兆しが見えてきました。



少し前までは、耳に入ってきた
つぎの瞬間には言葉が消えて
しまうことが多く、人の言葉が
ほとんど記憶に残りませんでした。



しかし9月頃からは、
重要な会話に関しては、
まだごく一部ではあるものの、
頭の中で会話を再現し、
リピートできるようになってきました。


一度は壊れて消えてしまった、
頭の中のテープレコーダーの存在を、
再び感じられるようになったのです。


それ以外の会話も、
再現まではできなくても、
会話の中の大事な部分や要点などは、
記憶に残るようになってきました。


まだ、元の状態には遠いものの、
ここまで回復しただけでも
すごいことだと思いました。



日常生活の中だけでなく、
脳トレを行っている最中にも、
記憶力が改善していることを
実感しました。


ルモシティとブレインHQには、
画面に表示される図形や記号などの
形や、視覚や聴覚で捉えた言葉を
記憶して解く問題が何種類もあります。


これまでは、記憶力が絡んでいる
問題はどれも苦手でした。
他の脳力が関係している問題と比べ、
スコアの差も歴然としていました。


ところが、長い間低迷していた
記憶力のスコアが、ここにきて、
急に上がり始めたのです。



ルモシティ記憶力 H.29.09.17〜10.10.jpg




このように、あまりにも大きな変化が
表れましたので、私はこのグラフを印刷し、
10月11日の診察の日に持っていきました。


「最近、一気に記憶力のスコアが上がったんです」
と、グラフを見せながら、
弾んだ声で主治医に伝えると、
「長く続けていると、やはり効果があるんですね」
と、主治医も驚いた様子でした。



このように、毎日、3桁の暗算に
取り組むようになってから、
記憶力の機能の中で、
「覚える」脳力に関しては、
回復の兆しが見えてきました。


しかし、人や物の名前、
昔の出来事などを「思い出す」
機能に関しては、まだまだ
低下した状態が続いていました。


暗算をしていれば、
記憶力は元に戻るのだと思い、
頑張って毎日取り組んでいた私にとって、
このことは大きな誤算でした。





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2018年02月05日

言語に関する症状について・・・6

平成29年9月、私は
ウィルス性胃腸炎と肝機能低下により、
体調を崩していたため、外出を控えて
家で安静に過ごす日々を送っていました。


自宅にいる時間が大幅に増えたため、
脳トレと並行して、私は言語機能を
回復させるためのトレーニングとして、
この時期、「文章を書く」ことに
集中して取り組むことにしました。


というのも、「言語に関する症状について・・・4」
の中でお伝えしたように、この頃、
文章を組み立てることがまだ苦手で、
誤字脱字を含んでいたり、
文法的に誤った文章を
書いてしまうことが多かったからです。



具体的には、ブログや日記、メールや手紙など、
さまざまな媒体を使って、集中して毎日、
文章を書きつづけてみることにしました。


言語を習得する際に重要となる、
「アウトプット」に力を注いだのです。




文章を大量に書くことで、
「話す」機能の回復にも、何らかの良い
変化が表れるのではないかという
期待感もありました。



ところが、文章を書くスピードが
遅くなっていたために、1日の中で、
文章を書くことに費やす時間が
増えすぎてしまい、そのうちに心身に
疲れを感じるようになりました。


また、書きたいから書くというよりは、
トレーニングのために書いているという
気持ちが強かったため、義務感で行っている
ような状態になってしまいました。


肝心の文章力の回復に関しても、
どんなに文章を書きつづけても、
書くスピードは一向に上がらず、
誤字脱字や文法の誤りも
相変わらず続きました。



結局、約3週間、続けてみましたが、
状態に変化は表れませんでした。



このやり方に限界を感じた私は、
「そもそも、脳の機能が低下しているのだから、
どんなに頑張って文章を書きつづけても、
出てくる文章の質が悪いのは当たり前で、
このまま続けても良くならないだろう」
という結論に達しました。



そして、やり方を180度転換させる
ことにしたのですが、それについては
また改めて記事の中でお伝えします。








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2018年02月01日

言語に関する症状について・・・5

今回は、前回の内容の続きです。

「話す」機能に関しては、
他にも大きな問題が残っていました。


それは、話し方に関することでした。

以前、「言語障害・・・2」の記事の中で
お伝えしたように、ドラマを見て号泣したのが
引き金となり、私は思うように
話ができなくなりました。
https://fanblogs.jp/hinketu/archive/38/0


その後、平成27年3月7日に、
話すときに長い間が空いてしまったり、
言葉がほとんど出て来ない状態からは
脱することができました。
https://fanblogs.jp/hinketu/archive/47/0



それからは、小さな段階を踏みながら、
言葉数が増えてきていましたが、
話し方に関しては、これまでお伝えしたことは
ありませんでしたが、
不自然な状態がずっと続いていました。



具体的にお伝えしますと、
1.なめらかにすらすらと話すことができず、
 たどたどしさが残っている。


2.単語や文章の合間に、小さな切れ目が
 ちょくちょく入る。


3.「それで」「だから」などの接続詞や、
 「○○をして」「○○のときに」などの切れ目の部分で、
 語尾が伸びてしまうことが多い。


3.イントネーションが不自然で、
 通常では上がらない部分が上がったり、
 反対に下がらない部分が下がってしまったりする。


4.小さな子どもが話すときのように、
 語尾の高さが下がらずに、上がってしまい、
 「です」や「ます」の「で」や「ま」の部分に
 アクセントがついてしまう。


5.「はい」と答えるときに、力が入ってしまい、
 子どもが元気よく返事をするときのような
 言い方になってしまうことがある。


6.言葉の一音一音をはっきりと発音できず、
 不明瞭になりがちで、何となく
 聴き取りにくい声になりやすい。
など。



大まかに症状をお伝えすると、
以上のような状態でした。


上から具体的に説明をしますと、
通常の話し方が、舗装された道路の上を
車で走っている状態だとしますと、
私の話し方は、でこぼこの砂道の上を
走っているような状態。


文字で表現するのは、非常に難しい
のですが、2番と3番の症状も含めて、
具体的に文章を使ってお伝えしますね。


たとえば「このクイズ番組の問題は
難しくて、解くのが大変だった」
と言おうとしていたとします。


通常ですと、
「このクイズ番組の問題は、
難しくて、
解くのが大変だった」
と、切れ目は3つになります。


ところが、私が言おうとすると、
「この・クイズ・番組・のー・問題はー、
むず・かし・くてー、解くの・がー
たい・へん・だった」
という風に、短い切れ目が
たくさん入ってしまい、
節目までを一息で滑らかに言うことが、
どうしてもできませんでした。


ただし、「分かった」「やってみるよ」
「行ってきた」などの短い言葉を言うときは、
変な切れ目は入らず、
一気に言うことができました。


話せるようになった当初は、
まだ口数も少なく、言う言葉も短い言葉が
多かったため、不自然な切れ目は
あまり目立たなかったのですが、
話す言葉が少しずつ長くなるにつれ、
文章に切れ目が入ることが多くなり、
また切れ目の数も増えていきました。


また、イントネーションも変で、
音が上がり下がりする部分が、
通常とは異なっており、
日本語をあまり話せない外国人の話し方に
よく似ていました。


同時に、4番と5番にあるように、
まだ日本語を習得できていない、
小学校低学年くらいの子どもの言い方に
似ている部分もありました。


ただし、24時間、いつでも誰と話している時も、
まったく状態が変わらないというわけではなく、
きちんと話をしなければいけない相手や、
仕事先の人などと緊張感を持って
話をしている時には、いつもよりも
症状が軽減することがよくありました。


自分自身でも、言葉の切れ目が
相手に分かりにくいように、
切れ目が入ってしまった後に、
意識して溜めながらつぎの言葉を発音し、
なるべくなめらかに聞こえるようにしたり、
速度を落として、いつもよりも言葉を丁寧に
発音することで、不自然さを
目立たなくさせるなど、色々と工夫をしていました。


反対に、気を許している夫や親しい友人などが
相手だと、ありのままの状態が出やすく、
症状がひどいように感じられました。


いずれにしても、自分本来の話し方からは
まだほど遠い状態で、1日も早く
元に戻りたいと心から願っていました。







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2018年01月29日

言語に関する症状について・・・4

平成29年9月に入って間もなく、
ある変化に気がつきました。
顔の表情が締まってきたのです。


もう1つ、変化がありました。
声のトーンが少し低くなったのです。


それまではずっと声のトーンが高く、
話し方も幼い感じで、
純粋無垢な子どものように、
素直な話し方をしていました。


しかし、夏に入る前あたりから、
テレビのニュースを見ているときに、
夫と時事的な会話を交わすようになってきて、
知能が徐々に上がっていったのでしょう。


この頃からたまに、会話の最中に
クールな口調になることが出てきました。


成長過程に例えるならば、まるで
純粋無垢だった子ども時代が終わって、
反抗期に入ったかのようで、
つまりは、知能が順調に回復しつつある
証だろうと思いました。


しかし、話すうえではまだ、
問題が色々と残っていました。


シンガポールの旅行中、
さまざまな刺激を受けたせいか、帰国後、
話す速度が少し上がったのですが、
そのせいもあって、ちょくちょく助詞を
言い間違えるようになりました。


たとえば、これは例ではありますが、
「今日、スーパーでお肉を買いました」
と言うつもりが、
「今日、スーパーがお肉に買いました」
になったり、
「今日の朝、電車で渋谷に行ってきました」
と言うつもりが、
「今日の朝、電車で渋谷を行ってきました」
になってしまうようなことが、
ときどき起こりました。


この頃になると、以前のように文法を意識して
話すことはほとんどなくなり、勝手に口から
文章が出てきていましたので、
間違いを防ぐことができませんでした。


また、この頃、話すときに使う語彙にも
変化が表れました。

それまでは、それこそ小中学生が使うような、
簡単な単語や言い回しを多く使っていたのですが、
この頃から、ことわざや慣用句が加わって、
使う語彙が少しずつ増え始めました。


ところが、約3年のブランクがあるために、
たとえば「犬も歩けば棒に当たる」と言いたいのに、
「犬も歩けば」まではすんなりと出て来ても、
その先は思い出せずに考え込んでしまったり、
話の内容に合う適切な慣用句や、
ことわざが分からなかったりと、
つまずいてばかりいました。


病気になる前、35年間かけて
地道に積み上げてきた語彙の大半が、
脳から消えてしまったのか、
それとも単に、今だけ引き出せない
状態になっているのかが分からず、
果たして元に戻れるだろうかという
不安を感じながら、
毎日を過ごしていました。


話すときだけでなく、書くときも同様でした。


書きたい内容に合った単語や言葉を
思い出すのに苦労したり、また、
人にメールを送るときに、
誤字脱字を含んでいたり、
文法的におかしな箇所のある文を
打ち込んでしまい、
その時は誤りに気がつかず、
送ってしまうことが多くなりました。


症状が悪化したわけではなく、
過去にも何度か節目を体験しましたが、
難易度がさらに上がって、
それまでよりも内容の濃い、
複雑な文章を書く機会が増えたからでした。


過去に、校正の仕事に携わった経験があり、
日頃から誤字脱字にはとくに気をつけて
いましたので、脳の機能低下が原因とはいえ、
誤りを含んだ文章を人に送ってしまうことに対し、
苛立ちとストレスを感じていました。







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2018年01月25日

記憶力の改善・・・2

前にもお伝えしましたが、
ウィルス性胃腸炎と診断される前の
平成29年9月3日から8日にかけて、
夫とシンガポールに旅行しました。


滞在中の3日目の晩のことでした。
観光後に外で晩ご飯を済ませ、
ホテルに戻る途中、夫から
「オレは散歩がてら、
ホテルまで歩いて帰るよ」
と言われました。


1人でホテルに電車で戻るのは不安で、
私も本当は、夫と一緒に歩いて帰りたかったのですが、
まだ交通事故で怪我をした足の痛みが残っており、
数十分間、歩くのは無理な状態でした。


そのため、1人で帰ることになりました。
通行人や駅員さんに教えてもらいながら、
駅から電車に乗って、無事、ホテルの
最寄り駅に到着することができました。


その後、駅からホテルに向かう途中、
私は記憶力に関する症状の変化に気がつきました。


行きに見た駅構内のお店や、2日前に夫と
ホテルまで歩いたときに見た街中の建物や
交差点など、前に見たさまざまな景色の記憶が、
きちんと脳に残っていたのです。


平成28年12月に
香港に旅行したときには、前日や前々日に
訪れた建物や場所の記憶が残っておらず、
2度目なのに初めての場所のように
感じていました。


それからわずか9ヶ月。


方向感覚と短期記憶の脳力の
改善によって、記憶を頼りに
帰りの方向をつかみ、迷うことなく
ホテルに戻ることができました。


同じ時期、他にも、
人と話した言葉や日常で目にした言葉が、
前の月に比べて頭に残りやすくなるなど、
この頃から記憶力の回復の速度が
上がり始めました。





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2018年01月23日

ミルクシスルについて

前回まで、3回にわたって、
肝臓自体には異常はなかったものの、
肝機能低下が判明した話をお伝えしました。


じつは、検査結果が出る前日に、
クリニックを受診し、
主治医に今回のことを伝えていました。


主治医と相談した結果、しばらくの間は、
肝臓への影響を考え、
サプリメントの服用は夜の分だけ
摂取することになりました。


種類も、鉄と亜鉛とビタミンB群など、
必要最低限の物だけを飲むことになりました。



実際、肝臓自体には問題はないと言われた後も、
肝機能低下による影響から、
体調不良は続いていました。


そんな私に、夫が「ミルクシスル」の
サプリメントを勧めてくれました。
ミルクシスルとは、マリアアザミという
ハーブから取り出した、シリマリンという
成分でできた物です。


シリマリンには、肝臓を修復する働きがあり、
脂肪肝やアルコール性肝炎,肝硬変,
急性ウィルス性肝炎,肝機能障害などに
効果があることが、さまざまな研究によって
証明されているそうです。


また、肝臓病の予防にも効果があるそうで、
仕事でお酒を飲む機会が多い夫は、
以前から時々飲んでいました。



驚いたことに、ミルクシスルを
飲み始めて2、3日が経つと、
吐き気や体のだるさが取れ始め、
尿の色や臭いも正常な状態に戻りました。


1週間が経つ頃には、ほぼ元の生活を
送れるまでに回復しました。


そのため、救急車で運ばれてから
12日後の10月2日からは、
自己判断でサプリメントの種類と量を
元に戻しました。



あまりにも、ミルクシスルの効果が
早く表れたため、
肝機能を低下させたウィルスを
甘く見てしまったのです。


それからほどなくして、
ミルクシスルを
飲むのをやめてしまいました。


これにより、後で痛い目に遭うのですが、
それについてはまた改めて
お伝えしようと思います。







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2018年01月20日

肝臓の検査

前回の記事の続きです。


以前にも、肝臓に関する記事の中で
お伝えしましたが、GOTとGTPの
正常値は、それぞれ23と21くらい。


ですので、今回の211と194という
数値は、肝臓に何らかの問題が
生じているということを示していました。


救命救急医からは、
この数値からは
A型肝炎、B型肝炎、C型肝炎、脂肪肝の
病気が考えられるが、私には言わずに
追加で検査を行ったところ、肝炎ではなかったと
説明を受けました。


脂肪肝に関しても、ベッドの上で
肝臓の超音波検査を受けたのですが、
脂肪肝でもなく、この日は原因が
分かりませんでした。


救命救急医から、
「明日、改めて外来の内科を受診し、
早めに肝臓のCT検査と
胃の内視鏡検査を受けて下さい」
と言われ、この日は帰宅しました。


吐き気や体の震えなどの症状に関しては、
病院で受けた吐き気止めや、
胃の薬の点滴などがよく効いて、
帰る頃には落ち着いていました。


帰宅後、ネットで調べてみて、
8月から自覚していた吐き気や嘔吐、
体のだるさ、熱っぽさ、のどの痛み、
尿の色や臭いの異変などの症状は、
肝機能低下によって
引き起こされていたと知りました。


やはり、いつもとは違う症状が表れた
ときには、体内に異常があるという
ことなのだと、改めて思いました。


その後、25日に肝臓のCT検査と
胃の内視鏡検査を受け、
28日に内科で検査結果を聞きました。

意外なことに、どちらも異常なしでした。
吐血に関しては、吐いたときに
のどや胃に急激に力が加わって粘膜が切れ、
出血したのでしょう、と言われました。


肝臓に関しても、
「肝臓自体には異常はなく、
ウィルス性胃腸炎のウィルスによって、
肝機能が低下し、数値が上昇したのでしょう。
通院や治療の必要はありません」
と言われました。


救急車で搬送されてから、結果が分かるまでの
1週間、毎日、不安な気持ちで
過ごしていましたので、結果を聞いて
本当にホッとしました。


じつは、鉄欠乏性貧血を発症以来、
私はつねに肝臓を気にしていました。


というのも、以前、かかった病院の医師たちから、
「鉄剤を飲み続けると、肝臓に鉄が溜まって危ない」
と言われ、貧血が良くなる前に
鉄剤の処方を何度も打ち切られていたからです。



その後、栄養療法を受けるようになり、
鉄以外にも何種類もの栄養素の
サプリメントを飲むようになりました。


数値の面でも症状の面でも、
確かな効果を実感していましたが、
時々、医師たちの言葉を思い出し、
不安を感じることがありました。


ですから、今回、肝臓のCT検査を受け、
肝臓自体には異常がないと言われた時、
安堵する一方で、かつての経験は
何だったのだろうかという思いも
こみ上げました。



※鉄欠乏性貧血ではないのに、
漫然と鉄剤を飲み続けたり、鉄剤の
注射や点滴で静脈注射を必要以上に
受けた場合には、鉄過剰症を発症する
ことがあります。

 今回のケースは、あくまで私の場合
ですので、血液検査を受けられたときには、
肝臓の数値もきちんと注意して見て
頂けたらと思います。






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神奈川県在住の主婦です。9年前、子宮筋腫が原因で、重い鉄欠乏性貧血を発症しました。発症までの過程や症状、今まで受けてきた治療法などを、綴っていきたいと考えています。 どなたかのお役に立てたら嬉しいです。よろしくお願いいたします。
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