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2018年06月28日

集中力が途切れやすい・・・2

今回は、前回の記事の続きです。

平成30年2月7日。
私は、「感情のコントロールができない」
という症状と一緒に、
「集中力が途切れやすい」症状についても、
診察を受けた際に主治医に伝えました。


すると主治医は、
「最後まできちんと終わらせるようにして、
集中力を鍛えて下さい。
今のやり方で良いですので」
とアドバイスをしてくれました。


「今のやり方」というのは、
私が症状を改善させるために決めた、
「手をつけるのは3つまで。
3つに手をつけたら、
それらを全部終わらせるまでは、
他のことに手をつけない」
というルールのことでした。


このルールは、効果がありました。
「3つまで」と意識しながら
行動するようになったおかげで、
家のあちらこちらで物を広げてしまい、
散乱してしまうことはなくなりました。



また、1度手をつけたことは、
途中で飽きても我慢して、
なるべく最後までやり遂げるように
努力するうちに、
忍耐力が鍛えられていきました。


しばらくすると、状態に波はあるものの、
好きなことや向いていることに関しては、
じっくりとやり続けられるようになりました。


今回に限らず、主治医は初診の時からずっと、
私が何か症状を伝えるたびに、
低下している脳の機能を
鍛えるためのトレーニング方法や、
生活の仕方を具体的に
アドバイスして下さいました。


コツコツと努力をするのが
得意な私にとって、
主治医の治療方針は
とてもよく合っていました。


おかげで、あきらめずに
努力を重ねることができましたし、
トレーニングの効果によって、
症状を軽減させることができました。



今の主治医に出会えて、
本当によかったと思っています。




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2018年06月21日

集中力が途切れやすい・・・1

平成30年1月から2月にかけて、
私は「感情のコントロールができない」
という症状以外にもうひとつ、
困った症状に悩まされていました。


それは、「集中力が途切れやすい」
という症状でした。


この頃、肝機能は低下していたものの、
体力的には快調な状態が続いており、
また脳の方も、感情の問題を除けば
だいぶ状態が良くなっていたからでしょう。


年が明けた頃から、意欲が増してきて、
「これがしたい」「あれもしたい」という
欲求が徐々に出てきました。


そうして、図書館や本屋さんで、
興味を惹かれた本を
何冊も借りたり買ってきては、
食卓の周りに積み上げたり、
前に買ったままになっていた、
手芸のキットを引っ張り出して、
自分の部屋の机に広げたりしました。


意欲が出てきたのは良い兆しではありましたが、
「集中力の低下」により
ひどく飽きっぽい状態になっていたため、
すぐに問題を引き起こしました。


1つのことを終わらせる前に、
次のことに手をつけてしまい、
2つが終わらないうちに、
さらに3つめに手を伸ばしてしまうという風に、
つぎつぎと手をつけてしまって、
すべてが中途半端になってしまうという
状態を招いたのです。



家事をやっている最中もそうでした。
自分の部屋に掃除機を掛け始めて間もなく、
本棚の本が目に止まって読み始めたり、
それに飽きると、今度は机の上の
手芸キットを手に取り、手芸を始めてしまったり。


時計を見てハッとして、
ふたたび掃除機を手にするのですが、
居間に来たら今度は、
しまおうとした新聞を広げて読み始めたり、
読み終える前に、今度はパソコンを立ち上げ
ブログを書き始めてしまったり・・・。


通常は1時間程度で掃除が終わるはずが、
気がつくと3時間も4時間も経っていて、
それぞれの部屋には新聞やら本やら、
手芸道具などが散乱しており、
片付けるどころか散らかしてしまうという
困った状態が毎日続きました。


夫が帰宅するまでには、とりあえず、
散らかした物を元の場所に戻していたので、
夫に迷惑を掛けることはありませんでした。


しかし、掃除だけでもこんな状態なので、
家事全般が一向にはかどらずに
時間だけがどんどん過ぎてしまい、
生活のペースがすっかり崩れてしまいました。



約1ヶ月が経った頃、さすがに
このままではいけないと思うようになり、
「手をつけるのは3つまで。
3つに手をつけたら、それらを全部
終わらせるまでは、他のことに手をつけない」
というルールを決めました。


「3つまで」としたのは、
いきなり1つずつ物事をこなすというのは、
今の私にはハードルが高すぎると
思ったからでした。




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2018年06月14日

脳を休ませる・・・2

前回、夫から、脳トレの実施時間を
2時間半から1時間以内に減らすようにと、
勧められた話を書きました。


これまでずっと、脳トレを毎日
欠かさず続けてきましたので、
最初は夫の提案に対し抵抗を感じました。


しかし、冷静になって考えてみると、
確かに毎日、脳を刺激しすぎていて、
頭や心がほぐれる時間が
とても少なかったことに気がつきました。


そこで、夫の言うとおり、
2種類の脳トレを合わせて1日1時間に減らし、
同時に回数も、毎日から週に3〜4回へと
大幅に減らすことにしました。


いざ、実行してみると、
毎日、脳トレをしなければいけない
という呪縛から解き放たれたからでしょう。
ホッとして、心にゆとりが生まれました。


実は、これまで主治医には、
感情のコントロールができずに
夫に対して激しく怒ったり、
時には叩いたり物を投げてしまうという
状態について、話したことがありませんでした。


しかし夫から、「先生に正直に伝えなさい」と
言われたため、平成30年2月7日に、
これまでの話と夫の分析について伝えました。


主治医は、私の話を聞き終えると、
「前頭葉だけではなく、いくつかの部位の
機能低下が原因で、そうなっているのだと思います。

それと、パソコンなどの画面を見続けていると、
脳に影響が出ることも分かっています。

あとは、耳の後ろの腫れがまだ少し残って
いるようですので、体内に炎症がまだあって、
それも脳に影響を与えているのかもしれませんね」
と、原因について説明してくれました。



そのうえで、脳トレに関しては夫と同様に、
「症状のレベルが上がりましたので、
もうそんなに脳トレはしなくてもいいですよ。
1日1時間以内にして、
これからは日常生活の中で
トレーニングを行うようにして下さい」
と、勧めてくれました。


さらに、主治医からは、このような言葉も言われました。
「早く良くなりたいという気持ちが強いようですが、
脳を休ませることも、機能回復には大事なんですよ」
 

「脳を休ませることも大事」。
これは私にとって、思いがけないひと言でした。





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2018年06月11日

脳を休ませる・・・1

夫に、高次脳機能障害について伝えたのは、
1月下旬のことでした。


直接、口では伝えにくかったので、
会社に出勤した夫にメールで、
「最近、怒りっぽい状態なのは、
これが原因だと思います」
というメッセージと一緒に、
高次脳機能障害について書かれた記事を
送りました。


夫は、戸惑いを感じた反面、記事を読み、
ここ1,2年、妙に私が忘れっぽかったり、
時々、言動がおかしかったりしていたのは、
病気が原因だったと分かって
頭の中で合点がいったと、後で話してくれました。


その後、夫はネットや本などで、
高次脳機能障害について色々と調べてくれました。


そのうえで、この頃、
わが家で一番の問題になっていた、
「感情のコントロールができない」という
症状の原因について、つぎのように
分析してくれました。


「毎日、脳トレを2時間半くらいしていて、
時々は、寝る前に脳トレをすることもあるでしょう?

起きている間、脳が極度に緊張した状態が
続いているせいで、過剰に脳が刺激に
反応するようになっていて、
それで攻撃的になっているんじゃない?」


そう言うと、夫は私に、
「脳を落ち着かせてリラックス
させるためにも、脳トレの時間を
2時間半から1時間以内に減らすように」
と指示してくれました。


それまでの私は、脳トレをすればするほど、
脳が早く回復すると思い込んでいて、
納得のいくスコアが出るまで、
長時間、問題を解き続けていました。


実際、脳トレをやり続けてきたお陰で、
ここまで回復することができましたので、
夫の分析や提案は、
私にとっては思いがけないものでした。






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2018年06月08日

感情のコントロールができない・・・3

感情のコントロールができず、
怒りすぎてしまうという症状の他にも、
この頃、いくつかの困った症状が
表れていました。


自分の意見を押し通そうと
して言い張ってしまったり、
同じことを長時間し続けてしまい、
自分ではやめられなかったり、
同じ言葉を何度も繰り返すなど、
こだわりが極端に強くなっていたのです。


これらの症状もまた、
夫といるときに頻繁に表れてしまい、
夫が私の間違いを指摘したり注意したときに、
素直に受け入れられずに
意固地になって否定したり、
激しく夫に怒ってしまったりしました。


当初、夫は私の状態を知らないため、
こうした私の態度を理詰めで叱って
精神的に追い込んだり、
時には感情を爆発させて怒ったりしました。


今ふり返ると、まるで
親が反抗期の子どもに対し、
手を焼いているかのような状態でした。


そうした中、このブログの記事を書くために、
ネットで高次脳機能について
調べていた私は、高次脳機能障害の
症状を見て「あれ?」と思いました。


自分がこれまで悩んできた症状の数々、
そして、今、悩んでいるのと同じ症状が、
このページに書かれていたからです。
http://www.hadano-sh.pen-kanagawa.ed.jp/C-bumon-taioubook.pdf



以前、私は「脳の部位と症状の関係」の記事の中で、
次のような文章を書きました。

「(高次脳機能障害は)
記憶障害や注意障害、遂行機能障害、
社会的行動障害、自己認識の低下、
失行症、失認症、失語症、
体の麻痺などの症状が、
損傷した脳の部位により引き起こされます。
http://www.f-gh.jp/koujinou/koujinou2.htm


(中略)私が自覚していた症状と
重なる部分も多いですが、
大きく違うのは、高次機能障害の場合は
脳の損傷が原因ですが、
(中略)私の場合は、脳を損傷はしておらず、
あくまで機能低下であるという点です。」
https://fanblogs.jp/hinketu/archive/106/0



この記事を書いたときはもちろん、
平成30年1月まで、自分はあくまで
脳機能が低下しただけであって、
高次脳機能障害とは違うと思っていました。


しかし、その後、
いろいろと高次脳機能障害について
調べるうち、脳を損傷していなくても、
脳の酸素や栄養不足によっても、
脳細胞が壊死してしまい、
高次脳機能障害を発症することが分かりました。


じつは、2度目の認知機能検査を受けた日、
主治医は私に、言いにくそうに
こんな言葉を口にしていました。
「まあ、100%元通りになるというのは、
正直、難しいと思います」


この言葉を聞いたとき、確かに「100%」、
完全に元に戻るというのは難しいことだろうし、
そこまで期待するのは高望みしすぎだろうと思い、
あまり深くは考えませんでした。


しかし、高次脳機能障害に関する記事の中で、
「完治はしない」という文字を目にしたとき、
主治医の言葉が重い宣告となって、
私にのしかかってきました。



「自分が思っていた以上に、
子宮筋腫による大量出血によって、
脳が負ってしまったダメージは
大きなものだった。」


大量出血から5年後に明らかになった
この事実に対し、私は大きな戸惑いを感じ、
すぐには受け止めることが
できませんでした。


今は、単に機能が低下しているだけで、
いつかは、元の状態に戻る。
そう心から信じて、この約3年間、
努力し続けてきたからです。



夫に、高次脳機能障害について伝えたのは、
それから間もなくのことでした。






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2018年06月03日

感情がコントロールできない・・・2

前回、平成29年8月頃から、
おもに夫に対して感情の
コントロールができず、
激しく怒ってしまうように
なったことを書きました。


夫との関係が悪化してしまった背景には、
夫が脳の機能が低下してしまった
今の状態の私を理解できず、
戸惑いを感じていた
というのがありました。


というのも、これまで私は、
「鉄や亜鉛などの栄養不足によって、
脳の機能が低下してしまったから、
毎日、脳トレをしなければいけない」
こと以外は、夫に脳の状態や症状について、
くわしく伝えたことがなかったからです。


そのため夫から、
「前はもっと賢かったのに、
ここ1、2年、どうしておかしなことを
言ったり、するようになったの?」
と聞かれたり、
「最近、話している時に、
助詞を言い間違えたり、
言葉を言い間違えることが多いけど、
どうしたの?」
などと、けげんな表情で尋ねられることが、
ここ1,2年、よくありました。


また、人や物の名前が瞬時に出なかったり、
判断力を誤ってしまったときなど、
「同世代の同僚の女性たちは、
もっとしっかりしているよ。
今のような調子で、
もしオレがいなくなっちゃた時に、
ちゃんと1人でやっていけるの?」
と、厳しい表情で聞かれることもありました。


当時、こうした夫の言葉に傷ついたり、
ストレスを感じたりしており、
夫に対してネガティブな
感情が溜まっていたことも、キツく
当たってしまう一因になっていました。


今思えば、
はじめに脳の状態や症状について、
夫にきちんと説明をし、
理解を求めていれば良かったと思います。


しかし、一番近い存在だからこそ、
弱い部分を見せたくない
という思いが強く、
それが夫との行き違いや
関係の悪化という状況を
生み出してしまいました。





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2018年05月31日

感情がコントロールできない・・・1


以前、「感情面の変化」の記事の中で、
平成29年7月下旬頃から、
嫌悪感や怒りの感情を感じるように
なってきたとお伝えしました。
https://fanblogs.jp/hinketu/archive/181/0?1527776098



当初、私はこの変化について、
人間らしい感情が戻って良かったと、
プラスに受け止めていました。


ところが、これまで何も
お伝えしていませんでしたが、
その後、事態は思わぬ方向に進み始めました。


日常生活の中でごくたまに、人に対して
嫌悪感や怒りの感情を感じる程度ならば、
問題はなかったのですが、しだいに、
怒りの感情を感じる回数が増えて
いったのです。


それだけでなく、怒りの感情の
程度が日増しに強くなっていきました。


怒りの矛先は、一緒にいる時間が長い
夫に集中的に向かいました。


8月に入ると、ささいなことから
夫と口論をするようになり、
苛立ちを抑えられずに
壁を叩いてしまったり、
感情を爆発させて大声で言い返して
しまったりするようになりました。


やがて冬になる頃には、夫に対して
攻撃的な言動を取ることが多くなり、
一緒にいると必ずと言っていいほど
ケンカをしてしまうようになりました。


時には、カッとなった勢いで、
思わず夫の体をバチンと叩いてしまったり、
近くにある物を床に投げてしまう
こともありました。
(一応、壊れない物を選んで投げるという、
理性はありました)



夫以外の人に対しては、
怒って感情をぶつけることはなく、
第三者が一緒にいるときには、
夫ともふつうに話すことができるのですが、
家の中で2人きりになると、とたんに
感情の歯止めが利かなくなってしまうのです。


気分が落ち着くと、冷静になって
反省の言葉を夫に伝えるのですが、
またすぐに同じことを繰り返してしまい、
年が明ける頃には、夫との関係は
最悪な状態になっていました。






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2018年05月26日

神経回路の混線・・・2

「神経回路の混線・・・1」の記事の中で、
言葉の言い間違えが多いことを
診察の際に主治医に伝えたところ、
「脳の神経回路が混線している
のだと思います」
と言われた話をお伝えしました。
https://fanblogs.jp/hinketu/archive/218/0


「神経回路の混線」とは、どのような
状態なのかが気になった私は、
診察の翌日、さっそくインターネットで
検索してみました。


すると、
「脳の機能成熟を担う『不要神経回路の
選択的除去システム』の解明」という、
気になるタイトルがヒットしました。


ページを開いてみると、
東京大学大学院理学系研究科・理学部の
ホームページでした。
https://www.s.u-tokyo.ac.jp/ja/press/2013/23.html

この記事は、「神経回路の混線」に関わる
発見に関する発表記事で、冒頭には
つぎのような文章が書かれていました。

(以下、抜粋)
「私たちの脳では、軸索と樹状突起という機能・
構造的に異なる2種類の神経突起を介して、
1,000億個ものニューロンが
ネットワークを形成しています。

ヒト脳神経回路の大まかなネットワークは
胎児期に形成されますが、
この発生初期の幼弱な回路は、
いわゆる「混線状態」にあり、
その後の発達段階において、
不要回路の切断・除去を含むネットワークの
再編が起こることにより、
機能的な情報処理回路へと成熟することができます」



記事の本題である新たな発見とは、
これまで30年以上謎とされていた、
「ニューロンが自らの突起群の中から
『要』『不要』を選択する」メカニズムを
東大教授らが明らかにしたというもので、
重要で大きな発見であることが分かりました。


しかし、今の私にとって重要なのは、
冒頭に書かれていた文章の方でした。


この文章を読んだとき、
胎児と大人の私を、
同等に捉えることはできないけれども、
脳には不要な神経回路を切断したり、
除去する働きがあるのだと知って、
ホッとした気持ちになりました。


そして、「神経回路の混線は治る」と私に
言った主治医も、おそらくこのメカニズムを
根拠に、断言したのだろうと思いました。






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2018年05月23日

体調の好転

少し話はさかのぼりますが、
血液検査を受ける少し前の平成29年11月頃、
私は体調面のある変化に気がつきました。


もともと寒がりで、
鉄欠乏性貧血になってからは、
さらに拍車が掛かっていたのですが、
11月に入っても、体がいつもぽかぽかしていて、
寒さをほとんど感じなかったのです。


始めは、今年は暖冬なのかもしれないと
思っていました。

ところが1月に入り、周囲が「毎日寒いね」と
口々に言い始めても、相変わらず
寒さをほとんど感じませんでした。


また、わが家は床がフローリングなのですが、
例年は、靴下だけで過ごしていると、
床のひんやりとした冷たさが
足の裏から全身に伝わり、
すぐにカゼを引いてしまっていました。


そのため、スリッパやルームブーツが
欠かせなかったのですが、
この冬は違っていました。

手足の血色が良く、
指先まで赤みが差しており、
靴下だけで過ごしていても、
カゼを引くことはありませんでした。


体質が変わったのだと気がつき、
ヘモグロビンの数値が14を超えていると、
体がこんなにも温かくて、
冬でも快適に毎日を過ごせるのだと
はじめて知りました。


このように、昨年までと比べて
体調が良い日が多かったため、秋頃から
少し調子に乗ってしまい、夜更かしをしたり、
以前ほど食事にも気を遣わなくなったりと、
生活が少し乱れがちになってしまいました。


ウィルス性胃腸炎が治った後も、
なかなか肝機能が回復しなかったのには、
こうした生活上の問題も影響したのではないかと、
内心、反省しました。


そうした中、主治医から肝機能改善のための
サプリメントを処方され、飲み始めて
約1週間が経った頃のことでした。


それまで感じていた、毎食後の吐き気の症状が
治まり、食欲が戻り始めたのです。
こんなにも早く効果が表れて、驚くと同時に
ほっとしました。


前回の診察時に、主治医からは
「1ヶ月後、また肝臓の数値を見るため、
血液検査をしましょう」
と言われていました。


そのため、サプリメント任せにするのではなく、
それまでよりも早く寝るようにしたり、
体に負担をなるべく掛けないように
外出を控えるなど、気をつけて生活していました。


また、鉄と亜鉛のサプリメントを飲めない代わりに、
食事から摂るようにしようと、レバーや赤身の肉や魚、
牡蠣などをいつもよりも多く食べたり、
タンパク質の摂取量を増やしたりと、
意識して食事から栄養を摂るようにしました。


加えて、4ヶ月前に夫が進めてくれた、
肝臓に効く「ミルクシスル」のサプリメントも
摂取したり、血糖値を緩やかに下げる働きがある、
デキストリンの粉末を飲み物に溶かして
毎日飲むようにするなど、さまざまな面で
肝臓をいたわりながら過ごしていました。







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2018年05月17日

精製魚油とフェルラ酸の働きについて

今回は、前回の記事の続きです。

血液検査の結果を聞きに行ったときに、
主治医から
「抗炎症の作用があるので、
ぜひ飲んで下さい」
と言われた精製魚油。


サプリメントリポートの解説には、
つぎのように書かれていました。


「マグロから抽出された魚油に含まれる
Ω(オメガ)3系の必須脂肪酸のDHAを
高濃度抽出し、酵素処理することにより
生体の利用効率を高めています。
細胞内の抗酸化、解毒作用が高まります」



もともと肝臓には、解毒作用の働きがありますが、
今は機能が低下していて正常な働きができないため、
補助のために処方されたのだろうと、
解説を読んで納得しました。




一方、フェルラ酸については、
下記のような説明が載っていました。


「米などの胚芽に含まれる
抗酸化作用を有する成分で、
認知症の改善などの脳機能の改善に
効果があることが知られています」



最初に読んだときは、
脳機能の改善が目的で処方されたのかと
思ったのですが、後で調べてみて、
フェルラ酸は強い抗酸化作用を持つ
ということが分かりました。


フェルラ酸に限らず、
今回処方された各サプリメントの解説には、
「抗酸化作用」や「活性酸素の除去」
という文字が多く見られました。



実は、抗酸化作用や抗炎症作用、
解毒作用を持つサプリメントや食品には、
肝障害を軽減する効能があるのだそうです。

https://kenka2.com/articles/684



また、もう1つの効能である
「脳機能の改善」について
くわしく調べてみたところ、
フェルラ酸には、アルツハイマー病の
原因の1つとされる、
脳に蓄積されるタウタンパク質の
リン酸化を低下させる働きもあることが
わかりました。

http://www.fancl.jp/news/pdf/20160419_ferurasansinkinou.pdf



肝機能だけでなく、脳機能の改善にも
良い作用をもたらすという、
フェルラ酸が新しく処方されたことについて、
うれしく思うと同時に、
今後、どのような変化が表れるのだろうかと、
期待感を抱きました。




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2018年05月16日

新しいサプリメントの処方

今回、機能の低下が続いている肝臓を
回復させるために、主治医が処方してくれた
サプリメントは、下記の物でした。


(主要栄養素猟)

ビタミンB1   158mg 
ビタミンB6   158mg
イノシトール  1220mg
ビタミンB3   950mg
トリペプタイド  248mg
セレニウム     57.6ug
精製魚油    1000mg
フェルラ酸     36mg
分岐鎖アミノ酸 3000mg
ビタミンC   1200mg
αリポ酸       72mg



(補助栄養素量)

ビタミンB2   158mg
ビタミンB12  240ug
ビオチン     150ug
パントテン酸   150mg
葉酸      1800ug
DNA       90mg
Lーカルニチン  150mg
ビタミンP    100mg
ウコン       63mg




これまで服用していたサプリの中からは、
8種類のビタミンB群と、ビタミンC,
αリポ酸、ビタミンB群の働きを助ける
DNA、L−カルニチン、分岐鎖アミノ酸、
ビタミンP、ウコンが処方されました。

金属系の栄養素である鉄、亜鉛、銅は、
肝臓に影響を与えてしまうため、
今回は外されていました。


ビタミンB群の1つ、イノシトールは
抗脂肪肝の働きを持つそうです。
前回の420mgから3倍の
1220mgへと増えていました。


また、トリペプタイドにも、
異物や毒物の解毒排出、
肝臓の機能低下の改善や
活性酸素の除去の働きがあると、
サプリメントリポートの
解説に書かれていました。


その他、今回、精製魚油とフェルラ酸
という、初めて名前を聞く
サプリメントが処方されていました。


これらについては、次回の記事で
くわしくお伝えしようと思います。





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2018年05月10日

神経回路の混線・・・1

記憶力に関する会話の後、
私は主治医に、
ぶり返してしまった
言語に関する症状について、
次のような話をしました。


「人と話をしているときに、
相手が主語や単語をきちんと入れて
話をしてくれないので、省略をされると
理解することができないんです。

それで、よくわからないから、
『だれが?』とか『何が?』とか聞くんです。
前はこんなことはなかったんですけど」


すると、主治医は私に、
日本語は難しく、一口に会話と言っても、
相手のバックグラウンドやその場の状況などは、
人によって様々なので、それらを理解するのは
今の状態から考えると難しいと答えました。

そのうえで、対処法としては、
人と話をするしかないと言われました。


また、この頃の私は、
会話だけでなく行動の面でも、
急に予想外のことが起きたときに、
戸惑いを感じてしまって
臨機応変に行動できないことが多く、
悩んでいました。


判断力の低下が原因だろうと
考えていましたので、主治医に
「何か、判断力を鍛える
トレーニングはありませんか?」
と尋ねてみました。


すると主治医からは、
下記の答えが返ってきました。

1.臨機応変に行動できないのは、 
 判断力ではなく、
 記憶力の低下が原因であること。

2.何かが起こったとき、
 人は過去の記憶から情報を引っぱり出し、
 それを元にどうすれば良いかを判断し、
 対処をしていること。

3.こうした働きは、
 脳トレではトレーニングできないこと。


私自身も、少し前から脳トレには限界があると
感じていましたので、説明を聞いて、
納得するしかありませんでした。


そして、過去のことを思い出す
トレーニングを重点的に行うしか、
症状改善の道はないのだと悟りました。


診察の最後に、言葉の言い間違えが
多いことについて、主治医と話をしました。


たとえば、ハワイと言うつもりが
ホワイになってしまったり、
らっきょうを指さしながらカレーライスと
言ってしまったり。

このような言い間違えの原因について、主治医は
「脳の神経回路が混線しているのだと思います」
と言いました。


「混線」と聞いた瞬間、私の頭の中には、
線やコードがぐちゃぐちゃに絡まっていて、
ほどけないイメージが浮かびました。

自分の脳の中が、それと同じような
状態になっていると言われ、驚きながら
「それは治りますか?」
と質問しました。


主治医は、私の顔を見ながら
「治りますよ」と即答した後で、
「今は、正しい言葉を上手く
引っ張り出せずに、
他の言葉を引っ張ってきて
しまっているのだと思います」
と、説明してくれました。


主治医の話は理解できましたが、
外側からは脳の中が見えないだけに、
不安や戸惑いを覚えました。





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2018年05月04日

「記憶力の鍛え方」

血液検査の結果に関する会話の後、
主治医と症状に関する話をしました。


まず、「名前をスムーズに思い出せない」
という症状に関して、私は主治医に、
実物を見ながら名前を言ったり、
テレビの画面に映っている人の名前を言う
トレーニングを行っていると話しました。


そのうえで、このトレーニングを積み重ねることで、
思い出す脳力全般が回復するのか、それとも、
トレーニングした物の名前しか思い出せるように
ならないのかを、主治医に尋ねました。


すると主治医は、
「その名前だけです」
と答えた後で、その物に関連する物の
名前は思い出せるようになると思う、と
付け加えました。


つまりは、ペンケースを見て「ペンケース」
と口にすることで、「筆箱」や「ペン」など、
連想される物の名前も一緒に思い出せるように
なるだろうという話でした。


トレーニングを積んでいたら、
脳の記憶に関する部位が刺激され、
思い出す脳力全般が回復してくる
のではないかと期待していただけに、
答えを聞いて少しがっかりしました。


同時に、スムーズに名前を思い出せるように
なるには、数をこなすしかないのだと思いました。


その10日ほど前の年末、立ち寄ったコンビニで、
「楽しく簡単に脳が冴えわたる!
記憶力の鍛え方」(加藤俊徳著・宝島社)
というムック本を見つけ、購入しました。


この本には、言語系、視覚系、運動系、
それぞれの記憶力を鍛えるための
トレーニングが、38個も紹介されています。


具体的には、「新しく知った単語をひとつ
選んでインターネットで検索」する、
「日曜日に翌週の予定をシミュレーションする」、
「映像を見ながらダンスのまねをする」など、
日常生活の中で比較的気軽に行える
トレーニングが中心です。



そのため、本を見ながら1日10個ずつ、
トレーニングを行っていました。


それ以外にも、この頃の私は、
スマホのアプリを使い、
英語の文章を暗記したり、英単語を覚えたり、
合間には洋書を読んだりと、
暗記を中心とした英語学習に
力を注いでいました。


これらのトレーニングや学習の内容について、
実物を見せながら主治医に伝えたところ、
「脳の負担が重くなると、
機能が低下してしまいます」
と、勉強のし過ぎを注意されてしまいました。


そして、私が今、行っていることは、
新しいことを覚える記憶力を鍛える
トレーニングであること。


今ある症状を改善させたいのなら、
「記憶力の鍛え方」の本のすべての
トレーニングを行うのではなく、
過去のことを思い出すトレーニングに絞って
行うようにと言われました。



やっている内容自体は、
どれも記憶力を鍛えるうえで
効果があるけれども、
やり過ぎて脳に負荷が掛かりすぎると、
かえって機能が落ちて逆効果だと、
釘を刺されてしまったのです。



出鼻をくじかれてしまったような
気持ちになりましたが、
素直に主治医の指示に従い、
名前を思い出すトレーニングに、
集中して取り組むことに決めました。


その他の学習やトレーニングについては、
たまに行うことにしました。




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2018年04月28日

肝臓の治療

前回の続きです。

診察が始まると、はじめに主治医からは、
「肝臓に関する数値が、
どれも悪くなっていました。
今飲んで頂いているサプリメントは、
肝臓に負担を掛けないようにするため、
いったん中止にします」
と言われました。

また、今回の処方に関しては、
「肝臓を集中的に治すため、
肝臓に効くサプリメントを
処方しておきました」
との説明を受けました。


主治医の言葉に納得しつつも、
とつぜん鉄の処方が中止されたことに、
私は不安を感じました。

そこで主治医に、
「鉄に関しては、生理もありますので、
また数値が下がるのが不安ですので、
最低限度の量だけでも飲みたいです」
と、要望してみました。

また、フェリチンの値が急上昇したことについて、
「肝臓に炎症があると、フェリチンの値が
上がるそうですが、それが原因ですか」
と、質問してみました。


すると主治医は、
「その通り、おそらく肝臓の影響で
上がったのだと思います。
もう、ヘモグロビンの数値は
(14.0と)悪くないですので、
肝臓への影響を考えて中止しましょう。
鉄は、肝臓に良くないですので」
と答えてくれました。


加えて、ガンマグロブリンの数値が
下がっており、肝臓に炎症が起きていること。
肝機能の低下により血糖値が上昇していること。

また、亜鉛が関係している、
アルカリフォスファターゼの数値が
急上昇したのも、 肝機能の低下が
原因だろうとの説明を受けました。



そして、鉄と亜鉛の処方が中止されたことに
不安を感じている私に、
「飲んでも、恐らく吸収されないと思います」
と、きっぱりと言いました。


先生の言うとおり、この半年間、
サプリメントで摂取してきた栄養素が、
体内に吸収されていなかったことは、
結果によく表れていました。


実は9月以来、食後にサプリメントを
飲もうとすると、吐き気がする状態が
続いていました。

しばらく時間が経つと落ち着くので、
これまで主治医には話していなかったのですが、
この日、伝えてみたところ、
肝臓に問題があると吐き気の症状が起こるので、
そのせいでしょうと言われました。

もっと早く、主治医に吐き気のことを伝えていれば、
肝臓の炎症を長引かせずに済んだのに
と思い、反省しました。


説明の最後に主治医からは、
「今回、処方した精製魚油には、
お腹の中の炎症に対して効果があります。
ぜひ飲んで下さい」
と言われました。


こうして、今まで受けてきた治療を
中断して、肝臓の治療を集中的に
受けることになりました。






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2018年04月23日

8回目の血液検査の結果

平成30年1月10日。
血液検査の結果を聞くため、
クリニックを受診しました。


受付で、血液検査の結果と
サプリメントリポートを渡されました。

結果に目を落とすと、
フェリチンの118という
数値が目に飛び込んできました。
フェリチンの正常値は80以上ですので、
本来なら回復したと考えるところですが、
見た瞬間、違和感を覚えました。


というのも、これまでフェリチンの値は
半年間で約15ずつ増えており、
前回の数値は65だったからです。
一気に53も上がるなんて、
明らかにおかしいと思いました。


数値の異常は、フェリチンだけでは
ありませんでした。
他にも、いくつもの項目に、
不足や異常を表す印がついていたのです。


半年前、116もあった亜鉛の数値は67に下がり、
重篤な亜鉛不足だと書かれていました。
不思議なことに、やはり亜鉛が関わっており、
これまでずっと数値が変わらなかった
アルカリフォスファターゼは、
107から158に跳ね上がっていました。



また、網状赤血球数
(赤血球の赤ちゃんの数)も、
正常値だった前回から上昇し、
正常に育っていない赤血球の数が
増えていることが分かりました。


また、蛋白質が関係している項目も、
総蛋白の数値が7.4から6.9に、
尿素窒素の値が19.7から16.4に
下がっていました。


前回は、ほとんどの数値が正常の範囲内に
達しており、あとはフェリチンと
アルカリフォスファターゼの数値が
回復するのを待つだけ、
というところまで良くなっていました。


それなのに、この半年間で
栄養不足の状態に逆戻りしてしまい、
大きなショックを受けました。



それ以上に衝撃的だったのが、
肝機能を示すGOTとGPTの
2つの数値でした。


GOTは100,GPTは106と、
正常値である22と24よりも、
はるかに高い数値を示していたからです。


前にもお伝えしましたように、
9月にウィルス性胃腸炎にかかったのが
原因で、GOTとGPTの数値が200を
超えてしまい、肝機能障害の疑いで
精密検査を受けました。


そのときに、総合病院の医師からは、
治療の必要はないと言われたため、
ときどき、肝臓の数値が気になりながらも、
そのうち正常値に戻るだろうと
考えていました。

しかし、どうやら楽観的すぎたようです。


続いて、サプリメントレポートを
開いた私は、本当にこれは
自分の物なのだろうかと、
思わず名前を確認してしまいました。


というのも、これまでずっと飲んできた、
亜鉛やヘム鉄などのサプリメントの
処方が消え、代わりに
セレニウム、精製魚油、フェルラ酸など、
初めて処方される栄養素の名前が
並んでいたからです。


戸惑いを感じていると、
診察室から名前を呼ばれました。





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2018年04月18日

2回目のコグニトラックス認知機能検査・・・2

今回、新たに加わったテストは、
指叩きテストとパート持続処理テスト
の2つでした。

指叩きテストは、右手と左手の人差し指で、
交互にスペースキーを約2分間、
叩き続けるというもので、運動速度や
運動コントロール能力を測るテストでした。


パート持続処理テストは、4パートに分かれており、
単純反応速度や持続処理能力、記憶力を調べる
テストを行いました。


その他のテスト内容に関しては、これらの記事を
ご覧頂ければと思います。
https://fanblogs.jp/hinketu/archive/127/0?1524061033
https://fanblogs.jp/hinketu/archive/129/0



検査が終わり、結果を聞くため診察室に入ると、
主治医が開口一番、
「1年前と比べて、良くなっていましたよ」
と、声を掛けてくれました。


1年前に大いに苦戦した、記号を記憶して答える
「視覚記憶テスト」と、人の顔写真を見て
表情を判断する「表情認知テスト」は、
どちらもスコアが上昇していました。


特に、表情認知テストに関しては、
「これだけスコアが上がるのは、
すごいことですよ」
と、主治医に褒められました。

この1年間、意識して様々な集まりに参加し、
多くの初対面の人たちと
触れ合ってきたからだろうと思いました。


この日、前回、機能が低下していると
診断を受けた側頭葉と頭頂葉は、
正常の範囲内にまで回復していることが
分かりました。


実際に自分でも、検査を受けている最中に、
表情認知テストを含め、
1年前は非常に難しく感じた問題の数々が、
今回は易しく感じられたり、手応えを味わったりと、
全体的に良くなっていると実感していました。


ただ、意外なことに、問題を解き終えるまでの速度は、
1年前よりもなぜか少し遅くなっていました。


今まで努力してきたのに、結果に表れなかったことに
がっかりしていると、主治医は
「間違えないように、慎重に解いたからだと思います」
と、分析してくれました。


そう言われて思い返してみると、
1年前は答えがよくわからなくて、
半ば当てずっぽうで解いてしまったり、
あまり考えずに答えてしまった問題もありました。


今回は、すべての問題をしっかりと考えた上で
解きましたので、主治医の答えを聞いて、
納得することができました。


こうして、認知機能検査で
調べられる範囲においては、
認知機能全般が正常のレベルにまで
回復していました。


約1年2ヶ月間、主治医の指示通りに
さまざまなトレーニングをこなして来た
結果、ここまで来ることができました。



ただし、実際はまだ症状がいくつも残っているため、
手放しでは喜ぶことができませんでした。


そこで私は、
「どこかトレーニングで鍛えた方が良い
箇所はありましたか?」
と、質問をしてみました。


すると主治医は、
「結果を見る限り、認知機能テストで
測れる脳力は回復しています。
もう少し、自信を持ってもいいと思いますよ」
と背中を押してくれた後で、こう言いました。


「今後は、個々の残っている症状に対し、
対処していくというやり方で
良いのではないかと思います」


この日は、具体的な話は出ませんでしたが、
これまでのトレーニングの仕方を変える
大きな転換期を迎えようとしていました。






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2018年04月15日

2回目のコグニトラックス認知機能検査・・・1

平成29年12月6日は、スムーズに話せるようになって初めての診察日でした。


この日、私は主治医から、
「だいぶ良くなってきましたので、
ここで認知機能検査を受けてみますと、
また何か新たなことが分かるかもしれません」
と、コグニトラックス認知機能検査を
ふたたび受けることを勧められました。


初めてこの検査を受けたのは、
平成28年10月28日でした。


検査結果により、
特に側頭葉と頭頂葉の機能が
低下していることが分かり、
この1年2ヶ月間、
ブレインHQを中心に、
機能回復のためのトレーニングを
重ねてきました。


今回、ふたたび検査を受けることで、
これまでの努力の成果が明らかに
なることに対し、期待感を抱く一方で、
「あまり回復していなかったらどうしよう」
「前回よりも、スコアが下がったらどうしよう」
などと、不安感も抱きました。


しかし、きちんと検査を受けて、
今の状態としっかり向き合わなければいけないと、
自分に言い聞かせました。


それに、今もまだ残っている症状が、
どこの部分の機能低下によって、
引き起こされているのかを知りたい
とも思いました。



12月25日。私は検査を受けるため、
主治医が経営するブレインクリニックを
受診しました。


初回は、10種類の検査の内、
8種類を受けましたが、今回は、
全種類の検査を受けることになりました。


検査結果については、次回の記事の中で
お伝えしようと思います。






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2018年04月12日

言語に関する症状について・・・19

平成29年12月から翌年1月にかけ、
ぶり返した症状以外にも、
人との会話の中で下記の2つの
困った症状に悩まされました。


1つめは、相手の言葉を言葉通りに
受け取ってしまい、
その場の状況に合わせた解釈が
できないという症状でした。


たとえば、1月4日に夫と友人と3人で、
人気のラーメン屋に昼食を食べに行った
ときのことでした。


店内が混んでいたため、順番待ちをしていると、
店員さんが来てこう言いました。
「お待たせして申し訳ありません。
お客様は3名様ですね。
先に、お1人入れてもよろしいでしょうか?」


この言葉を聞いて、
「先に、私たち3人の中から、
1人を入れてもいいか」という意味だと
捉えてしまいました。

「先に、(後ろで待っている)
お1人(のお客様)を入れても
よろしいでしょうか」
という意味だと、瞬時に
判断できなかったのです。


店員さんに夫が、
「ああ、いいですよ。先に入って頂いても」
と答えたのと、後ろの人が先に誘導されたのを見て、
自分の解釈の間違いに気がつきましたが、
このようなことが何度もありました。


解釈を間違えたまま受け答えをしてしまい、
相手から指摘されたり、
時には、子どもに教えるような口調で
説明をされたりして、気まずさを感じました。


もう1つは、主語や言葉を省略して
相手が話をした時に、
内容を理解できないという症状でした。


元気だった頃は、特に意識をしなくても、
会話の流れやその場の状況から、
無意識に抜けている主語や言葉を補い、
会話を進めることができました。


ところが、そうした推理力や判断力が
低下してしまったようで、いちいち相手に
「え? 誰が?」とか「ん? 何を?」などと
確認してしまい、会話が中断してしまう
ことがしばしばありました。


言葉の言い間違えも含め、
スムーズに、人との会話を
進められないことに対し、
つらさやもどかしさ、
ストレスを感じました。


そして、ふつうに話せるように
なったというのに、なぜ、急に
症状が悪化してしまったのだろう。


こんな状態になるくらいなら、
普通に話せるようにならなければ
良かったのに、と
思ってしまったこともありました。


しかしそのすぐ後に、それならば、
ずっとたどたどしい不自然な
言い方のままで良かったのかと自分に問いかけ、
「いや、今の状態は辛いけれど、
言いたいことをスムーズに言える今の方が良い」
と思い直しました。


こんな風に、とくに12月中は、
毎日、人と会話を交わすさまざまな場面において、
ストレスを感じながら生活を送っていました。





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2018年04月05日

言語に関する症状について・・・18

平成29年12月13日に、
忘年会で4時間、友人たちと会話を
交わした翌日以降、さまざまな症状が
ぶり返してしまいました。

さいわい、スムーズな話し方とテンポは、
忘年会の翌日以降も、
維持することができましたが、
おもに下記の困った症状が、
話しているときに
よく出てくるようになりました。



1.特に話し始めに、言葉がつっかえたり
 どもったりしてしまう。


2.単語や動詞の音の一部を
 言い間違えてしまう。

※たとえば、ハワイと言うつもりが
ホワイになったり、「承知しました」と
言えずに「しょうししました」
になったり、「やってくる」が「やってする」
になったりしました。


3.言おうとしていた言葉とは、
 全く違う言葉が出てきてしまう。

※たとえば、スーパーでらっきょうを
指さしながら、「カレーライス」と
言ってしまったり、「家に帰る」と
言いたかったのに、「学校に帰る」と
言ってしまうなど、突拍子もない
言葉が勝手に出てくるので困惑しました。


4.助詞を間違えてしまう。

※たとえば、「スーパーで野菜を買ってきた」
と言うつもりが、「スーパーに野菜が買ってきた」
というような、「てにをは」の間違えが時々
起こりました。


5.テレビの字幕など、目に入った文字を
言おうとすると、正しく言葉を認識しているのに、
なぜか全く違う言葉が口から出てきてしまう。


また、「聞く」ことに関しても、
私が話す量が増えたために、
相手の人が話す量も多くなってしまい、
単語や文章を聴き取れない場面が、
たびたびありました。


ふつうに話せるようになったと喜んだ後に、
1度は克服したと思っていた症状が
一気にぶり返しましたので、
困惑の気持ちを抱くと同時に、
日に日にストレスが溜まっていきました。


まるで天国から地獄に落ちたような
気分でした。


同時に、他の症状にも悩まされるようになりました。
それについては、つぎの記事でお伝えしようと
思います。




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2018年04月02日

言語に関する症状について・・・17

ふつうの速度で話せるようになった後、
うまく話せなかった時期に
知り合った人たちの多くは、
会うとすぐに私の変化に気がつきました。

あれ?と驚いた表情を浮かべたり、
言葉数が増えたためか、
「実は、そんな性格だったんだね」とか、
「今日はよくしゃべるね」
「意外な一面を知ったよ」
などと言われました。


反対に、夫は私の変化にまったく
気がつきませんでした。

毎日、一緒にいるからかもしれませんが、
それにしても、こうも気がつかないもの
なのかと驚きました。


そうした中、平成29年12月13日に、
私は知人に誘われ、忘年会に出席しました。

参加者は5名で、知人以外の3名は
初対面の人たちでしたが、
話しやすい人たちばかりでしたので、
あっという間に打ち解けました。


仕事や趣味の話、将来の目標や
各夫婦のなれそめなど、
みんなでおしゃべりをしながら
大いに盛り上がりました。


この日、私はとても調子が良く、
冗舌に話をしたり、
笑い声は出ませんでしたが、
みんなと楽しく笑って過ごしました。

4時間後に忘年会はお開きになり、
電車に乗るため、みんなと一緒に
話しながら駅まで向かいました。


その途中のことでした。
とつぜん、言葉を発音しにくくなり、
話し方がぎこちなくなりました。


さらに、ある2つの名前を
言おうとしたのですが、意志とは無関係に、
1つめの言葉だけを何度も繰り返してしまい、
コントロールできない状態に陥りました。


内心、元の状態に戻ってしまったと
焦りながらも、話す速度を落とし、
ゆっくり発音をするようにしたところ、
症状は落ち着きを取り戻しました。


ところが、ホッとしたのも束の間、
翌日から話すときにどもったり、
話し始めや話している最中に、
言葉が頻繁につっかえるように
なりました。


症状のぶり返しの始まりでした。





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プロフィール
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のり
神奈川県在住の主婦です。9年前、子宮筋腫が原因で、重い鉄欠乏性貧血を発症しました。発症までの過程や症状、今まで受けてきた治療法などを、綴っていきたいと考えています。 どなたかのお役に立てたら嬉しいです。よろしくお願いいたします。
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