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2020年12月21日

旅先での生活・・・1

夫の提案により、脳に刺激を与えるために訪れた
ヒューストンでの生活は、刺激が多い毎日でした。

到着した日の翌日から2日間にわたり、
今回の旅の1番の目的であるNASAに出かけました。


入り口には、本物のスペースシャトルが置かれており、
その大きさに度肝を抜かれました。
建物の中に入ると、宇宙ステーションや
宇宙探査機、ロケットなどの模型が、
見学者向けに展示されていました。

また、ロケットや旧管制室を見学するツアーもあり、
それらにも参加して、2日間の多くを館内で過ごしました。


事前に宇宙について勉強した甲斐があり、
大体の内容は理解することができて、
楽しむことができました。


NASA以外では、夫が運転するレンタカーで
海沿いの街に出かけたりして、観光をして過ごしました。


ヒューストンは自然が多く、車で少し中心を外れると、
辺り一面に農場や牧場が広がっていました。
私は、車窓から見える自然の光景や、
遠くに見える牛や馬、羊などを見てはしゃいでいました。


またテキサス州には、メキシコからの移民が多く住んでおり、
お店の店員さんや通りですれ違う人たちも、
多くはメキシコ系の人たちでした。


そのため、滞在中はスペイン語がよく耳に入ってきたり、
メキシコ人の主食であるタコスをほぼ毎日食べたりと、
アメリカにいるのにメキシコにいるような、
不思議な体験を味わいました。


こんな風に、はじめの3日間、
私はとても旅行を楽しんでいました。


毎日が初めての光景や体験にあふれていて、
現地の人たちと会話を交わしたり、
やりたいことを夫にリクエストするなど、
日本にいたときよりもずっと活発に過ごしていました。


思いきって来てみて良かった。
そう思っていました。





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2020年12月05日

環境を変える・・・1

令和元年(2019年)9月6日から15日にかけて、
私はアメリカのテキサス州にあるヒューストンに、
夫と旅行に出かけました。

きっかけは、この半年前に夫が言った、
「脳に刺激を与えるために、
思い切って環境を変えてみようか」
という一言でした。


ここ何ヵ月間か、前にお伝えしたとおり、
記憶力が向上するなど、
一部の認知機能は回復が進みました。


ただ、まだ記憶力が元に戻ったわけではないうえに、
気が散りやすく注意力不足が目立ったり、
言葉の言い間違えをよくするなど、
おもに注意力と言語の面で
根深く症状が残っていました。


これ以上、回復のために
何をしたら良いのかが分からず、
行き詰まりを感じていました。


端で見ている夫も同じだったようです。
日常生活で得られる刺激だけでは、
回復させるには不十分なのかもしれない。
それなら、思い切って環境を変えたらどうだろうか。
そう思い、アメリカ行きを思いついたそうです。


ヒューストンを選んだ理由は、
「宇宙」が好きで、
いつかNASAに行ってみたいと、
以前から思っていたからだと話してくれました。


私自身は、環境を変えられるのであれば、
場所に対するこだわりは
特にありませんでしたので、
しばらく考えた末、賛成しました。


その後、夫は旅行に備えて国際免許を取得したり、
現地について調べるなどの準備を始めました。

 
私はといえば、実を言いますと、
宇宙や宇宙飛行士に関してはほとんど興味がなく、
基礎的なこともよく知らない状態でした。 


この状態でNASAに行ってしまったら、
せっかくの機会を無駄にしてしまうと思い、
宇宙に関する基礎知識を学ぶため、
7月29日に1人で都内にある科学未来館に行き、
展示物を見て勉強しました。


また、図書館で宇宙関連の本を何冊も借りて読んだり、
映画の「アポロ13」や「はやぶさ」の
DVDを借りて家で見たり、
宇宙関連のテレビ番組をいくつも見たりと、
出発ぎりぎりまで、当時の自分に
できる限りの努力をしました。


そして9月6日、期待感を胸に
いよいよアメリカに向けて出発しました。






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2020年11月20日

デフォルトモードネットワーク

令和元年(2019年)8月7日は、診察の日でした。
主治医に1ヶ月間の経過を伝えた後、
「ふだんの日は、まあまあ調子が良い日が続いています。
このところ、社交的な部分が戻ってきて、
交友関係が広がってきました」
と話しました。


ただ、回復は順調に進んではいましたが、
疲労したり脳を使いすぎると、
認知機能が低調になる傾向がありました。


そのため主治医からは、
「疲れないように気をつけた方がいいですね」
と、釘を刺されてしまいました。

「脳が疲れたときには、休むしかないのでしょうか?
他に方法はありませんか?」

そう尋ねてみたところ、主治医は
「脳を休ませるのが一番だと思います」
と即答したのですが、それを聞いて、
1つ思い出したことがありました。


「前に読んだ本に、脳の言語野をたくさん使った後は、
音楽を聴くとか聴覚の部分を使うようにすると、
その間、言語野の部分が休まると書かれていたのですが」


そう言うと、先生はうなずきながら、
「そうですね。休まりますね」
と言いました。

「それで、脳は色々な部位を使うように
すると良いのですね」
「そうです。これからだんだん疲れても、
調子が悪くならないようになっていくと思いますよ」


こんな会話を交わした後、主治医は意外なことを口にしました。
「ぼんやりするというのも、脳を活性化させるんですよ。
デフォルトモードネットワークと言います」


デフォルトモードネットワーク。
初めて耳にする言葉でした。
ネットで調べてみると、意外な事実が分かりました。


脳というのは、計算をしたり本を読んだり文章を書いたりと、
何かをしている時に働くのはもちろんですが、
ぼーっと考え事をして何もしていないときにも、
実は働いていることが分かったそうです。


その時に関係するのが、
デフォルトモードネットワークと呼ばれる、
大脳皮質を中心としたネットワークで、
前頭前野、後部帯状回、海馬など、
まさに認知機能などを司る重要な部位なのです。


しかも驚いたことに、意識的に脳を活用させているときには、
脳のエネルギーの消費量は全体のわずか5%程度ですが、
75%はぼーっとしているときに消費されるというのです。
(他の20%は、脳のメンテナンスに使われるそうです)

参考ページ
https://totthi.com/the-default-mode-network/



ここ数年、マインドフルネス、いわゆる瞑想によって、
脳の認知機能、おもに記憶力が向上することが判明しましたが、
それもそのはず。マインドフルネスには、
デフォルトモードネットワークを活発化させる
効能があったのです。



しかし、毎日、仕事をしたり本を読んだり勉強をしたり、
テレビを見たりと、割合いつも何かをしていることが多く、
何もしていないときでも、ついスマホをいじってしまって、
実際のところ、あまりぼうっと出てきていないのが
現状だったりします。


スマホをいじっているときは、
何だか休んでいる気分になりますが、
その間も脳の部位は働いていますので、
ぼうっとしていることにはならず、
デフォルトモードネットワークは働かないようです。


今日、この記事を書きながら、
デフォルトモードネットワークについて
色々調べてみて、もっと意識的に
「ぼーっ」としなければと反省しました。




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2020年11月01日

記憶に関する症状について・・・11

7月26日のことでした。
この日、地元の米軍基地内に住むアメリカ人と、
周辺地域に住む日本人の交流会が開かれました。

この交流会は、あるアメリカ人女性が発起人となって
毎月開催しており、基地の近くに住んでいる私も、
春から時々参加していました。


この日は、集まった16名の人たちと一緒に、
英語を使った「アイスブレイク」という
ゲームを行いました。

「アイスブレイク」とは、
初対面の人との出会いの場所で、
緊張をほぐし、心の距離感を縮めるために行う、
自己紹介のための簡単なゲームです。


この日行ったのは、下記の3種類のゲームでした。
1.各自、みんなに呼ばれたいあだ名を言ってから、自分の名前を言う。
2.各自、好きな色を言ってから、自分の名前を言う。
3.各自、好きな食べ物を言ってから、自分の名前を言う。

その際に、1つルールがありました。
それは、自己紹介を行う2人目以降は、
自分よりも前の人たちが言ったことを全部言ってから、
自分の分を言うというものです。

つまり16番目の人は、15人分の内容を言ってから、
ようやく自分の分を言えるという、
かなりハードルが高いルールでした。


私の順番は5番目でした。
果たして前の4人分の内容をきちんと覚えて、
正しく言えるかどうか緊張しましたが、
3回とも無事にこなすことができました。


また、自分の番が終わった後も、
それ以降も小声で暗唱しながら、
全員の分を頑張って覚えました。


帰宅したのは、ゲームをしてから約1時間後のことでした。
どのくらい覚えているか、紙に書いてみたところ、
何と1人の名前と1人の好きな食べ物以外、
全部書くことができました。


かつては人の話を聞いても、
聞いたそばから忘れてしまうくらい、
著しく低下していた記憶力が、
ここまで回復したことに感動し、
胸が熱くなりました。


ただ、きちんと記憶力が回復したかというと
そうではなく、まだ言葉を思い出しにくかったり、
他の場面では、聞いたことなどを忘れてしまう
こともありました。


それでも、言葉が記憶に残るように
なってきたことは確かで、数年にわたり、
脳トレや日常生活でのトレーニングを
地道に積み重ねてきた努力が、
報われつつあると思いました。





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2020年10月17日

言語に関する症状・・・29

令和元年7月下旬、
仕事で約60ページの冊子を作ることになり、
毎日、自宅でパソコンに向かって、
文章を打ち込んでいました。


合間に、運動不足にならないように、
1日6000歩前後を目標に歩くなど、
体力の維持にも気をつけるようにしていました。


開始する前は、言語野を集中的に使うことで、
回復にも役立つのではないかと思っていました。


ところが、実際は逆効果でした。
夫や他の人と話しているときに、
言葉がスムーズに出てこなかったり、
ようやく言葉が出てきても、
「素敵な」という言葉が「すてしな」になったり、
「スピード」が「スタート」になるなど、
言いたい言葉が別の言葉に置き換わってしまうことが、
日に何度も起こるようになりました。


それまでは、さほど言い間違えをせずに、
話せていましたので、無理をしなければ、
だいぶ普通に近づいてきていると思っていましたが、
まだまだだったようです。


聞くことに関しては、
まだ集中力が持続しにくかったり、
内容を理解しにくいことがあり、
良くなったと自信が持てるまでには
回復していませんでした。


読み書きに関しても、生活や仕事に
支障があるほどではなくなりましたが、
元気だった頃と比べると、
まだ本調子であるとはいえませんでした。


「前はもっとスラスラ読めていたのに」
とか、「前は文章がどんどん頭に浮かんだのに」
などと、前と比較してしまうことがよくありました。


とはいえ、ほとんど言葉を話せず、
また、何を言えばいいのか分からなくて、
戸惑いの中で毎日生きていた頃を思えば、
ここまで良くなっただけでもありがたいという
思いが、つねに心の中にありました。


そのため、以前のように焦りや不安で
ストレスを感じるということはありませんでした。

それどころか、この頃になると、
初対面の人の集まりにも積極的に参加するようになり、
トレーニングのためではなく、だんだんと純粋に、
人との会話をふたたび楽しめるようになってきました。




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2020年10月05日

ルモシティからの卒業

令和元年7月上旬、主治医と相談の上、
これまでずっと続けてきた脳トレの
「ルモシティ」(Lumosity)をやめて、
もう1つの脳トレである「ブレインHQ」
だけを継続することになりました。


以前、これらの脳トレの説明の中でもお伝えしたことが
ありましたが、「ルモシティ」はゲーム感覚で行える脳トレで、
「ブレインHQ」の方は楽しんで解くというよりは、
筋トレのように、地道にこつこつと脳を鍛えていく
脳トレであるという特徴があります。


脳の機能が全体的に落ちていた頃の私は、
毎日1時間以上、夢中でルモシティの問題を解く一方で、
ブレインHQの方は、1日おきに1セットを解くだけで
精一杯で、終わるとドッと疲れを感じていました。


ところが、仕事を始めて生活の中でさまざまな刺激を
受けるようになってからは、不思議なことに、
ブレインHQが面白いと感じるようになり、
解いている時の苦痛が明らかに減りました。


それによって、1セット終えた後、
追加で自分で苦手だと思うトレーニングや、
今、伸ばしたいと思っている機能に関する
トレーニングを選んで解く日が増えました。


それに伴い、2つの脳トレを比べたときに、
ブレインHQを重点的に解いた方が、
脳を回復させる上ではより効果的だと、
次第に考えるようになりました。


仕事を始めたことで、脳の負荷が増し、
自由に使える時間も減ったことで、
1つに絞った方が良いのではないかと
思ったのです。


そう思い始めて3ヶ月ほど経った
平成31年(2019年)7月3日の診察日に、
思いきって主治医に、
「今、脳トレを2種類やっていますが、
これからもずっと2種類続けたほうが
いいのでしょうか?」
と尋ねてみました。

すると主治医も、
「だいぶよくなりましたので、
ブレインHQだけでいいと思いますよ。
他にも色々やっていますので、
1種類に減らしていいと思います」
と即答したため、この日をもって
ルモシティをやめることになりました。


結果的には、このような決断となりましたが、
全般的に脳の機能が著しく低下していた時期に、
ゲーム感覚で取り組みやすいルモシティに出会えたこと。
そして数年にわたり、夢中で問題を解き続けられたことは、
脳を回復させる上で非常に役立っていたと考えており、
私は運が良かったと思っています。


しかしこの頃になると、主治医からは毎回、
「まだ症状は残ってはいますが、
だいぶ良くなってきていますね」
と言われるようになっており、
一段上のステップに上がったのだと、
自分でも実感していました。


これからは、ブレインHQや詰め将棋のアプリのように、
複合的に脳を使うトレーニングを集中的に行うことで、
まだ回復し切れていない機能を
どう回復させるかということを、
考えていく時期に入ったのだと思いました。


そうした意味から考えると、
とても良いタイミングで、
ルモシティを卒業できたと思っています。





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2020年09月18日

運動サポートアプリ

6月23日、友人たちとの会食に参加した帰り、
私は方向が同じだった友人と2人で、
一緒に電車に乗りました。


その友人との会話の最中、
生活の中で行っている習慣の話になりました。
私は、隙間時間に詰め将棋を指している
話をした後で、こんな悩みを打ち明けました。

「ヨガやジムに通ってはいるけれど、
合わせて週2回で、それ以外の日は、
家で仕事や用事をこなしているので、
運動不足が気になっていて・・・」

すると友人は、スマホを取り出し、
私に「Pacer」というアプリを紹介してくれました。
それは、万歩計の機能がついている、
運動サポートアプリでした。


「このアプリを使い始めてから、
意識してよく歩くようになった」
という友人の言葉を聞いて、これは良さそうだと思った私は、
さっそく帰宅後にダウンロードして登録しました。


すると、登録する前の1週間の歩数が
グラフで表示されました。
それを見た私は驚きました。
1週間の内、1日500歩〜700歩くらいしか
歩いていない日も2日あり、1週間の平均の歩数は
約3000歩と表示されたのです。


運動不足気味だと思ってはいましたが、
さすがにこれは少なすぎる。
もっと歩かなければと猛省しました。


さっそく、翌日から夕方の時間帯に、
毎日1時間から1時間半ほどかけて、
スマホを片手に家の周りを歩くようになりました。


歩くたびに歩数が増えていくのを見るのがうれしくて、
少ない日でも3千歩、多い日では8000歩くらい歩き、
1週間後には週平均が5000歩にまで増えました。
 

前にも何度かお伝えしたように、
歩くことは脳の海馬を刺激し、
記憶力を高める効果があります。


体の健康のためにも、脳の回復のためにも、
頑張って歩いてみようと思いました。




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2020年09月10日

ストレスの軽減

前回、詰め将棋の効果によって、
集中力や遂行力、思考力が
上がり始めたことをお伝えしました。


調子が良くなった背景には、
もう1つ大きな要因がありました。
それは、ストレスが減ったことでした。


以前、お伝えしましたが、
前年の冬に仕事を始めて以来、
私は仕事の重圧や上司との人間関係が原因で、
一時は自律神経のバランスを崩してしまうくらいに、
強いストレスを感じていました。


初めの頃は、自宅で夫に愚痴をこぼしたり、
相談に乗ってもらいながら、
何とか頑張っていました。


しかし2月の終わり頃、
やはり愚痴をこぼしていると、
夫からこんなことを言われました。

「社会人なんだから愚痴を言っていないで、
自分の仕事の環境は、仕事をしやすいように
自分で変える努力をしなきゃだめだよ」


仕事をきちんとこなせるようになるまで、
我慢するしかないと思い込んでいた私にとって、
夫の言葉は衝撃的でした。
同時に、自分の力で現状を変えなさいと、
背中を押されたような気持ちになりました。


その後、私は勇気を出して、
上司に自分の気持ちや負担に感じていることを
正直に伝えました。
すると上司は、思いがけず私の気持ちを
きちんと受け止めてくれて、
以来、私の考え方ややり方も
尊重してもらえるようになりました。


また、話し合いを通して、
お互いの気持ちを伝え合ったことで、
打ち解けることができました。


その後は、大変ながらも試行錯誤しながら
仕事に取り組むうちに、
それまで以上にやりがいや責任を
感じるようになりました。


精神的な負担が大きく減ったことや、
仕事に対して前向きな気持ちが
持てるようになったことで、
プライベートでも、積極的な気持ちで
過ごせるようになりました。


このような時期に詰め将棋をしていたので、
より成果が出やすかったのだろうと
思っています。






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2020年08月30日

復調の兆し

前回、詰め将棋の効果について、
お伝えしました。

4月6日から、私は2種類のアプリを使って、
詰め将棋の問題を解き始めました。


そのうちの1つのアプリである「みんなの詰将棋」は、
難易度はやや高めでしたが、こつこつと解き続け、
5月中に1手詰の問題を約200問、
解き終えることができました。


また5月23日には、もう1つのアプリ、
「将皇入門編」に入っている
実践1手詰の問題1000問も、
すべて解き終えることができました。


そこで、同じアプリ内の別の1手詰めの問題、
303問を解き始めたのですが、
6月12日にはそれも全部解き終えました。


ただ、中盤以降、問題のレベルが上がってしまい、
解くのに時間が掛かったり、
どうしても解けずにヒントや答えを
見てしまった問題もありましたので、
もう1度、最初から解き治すことにしました。


すると、1度目の時と比べて易しく感じられ、
すんなりと解ける問題が多くなり、
思考力が上がっていることに気がつきました。
 

脳トレの「ブレインHQ」もずっと続けていましたが、
詰将棋を並行して行うようになってわずか2ヶ月あまりで、
集中力、実行遂行力、思考力が、
始める前よりも向上したことを
自覚できるようになりました。


6月中は、他の症状にも変化がありました。
中旬頃から、人と会話しているときや
テレビを見ている時に、前よりも
はっきりした笑い声が少し出るように
なってきたのです。


ただし、のどの辺りで声らしき音が出るだけで、
まだ口からは笑い声が出ない状態でした。



そうした中、6月23日には、
年に1度の友人たちとの会食に参加しました。

今年の参加者は6名だったのですが、
2次会まで4時間ほどの間、みんなと楽しく
おしゃべりをすることができました。


それだけではありませんでした。
成り行きで会計を担当することになったのですが、
1次会と2次会で、参加者1人1人の食事代を
暗算で計算し、みんなからお金を集めて
支払いを済ませた後、それぞれにおつりを
きちんと返すことができたのです。


内心、「1年前の自分だったら、
こんなことはできなかっただろう」
と思い、ここまでできるようになったことに、
うれしさを感じました。




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2020年08月21日

元の状態に戻るまでの道のり・・・3

鹿児島で遠縁の親類に会ったのを機に、
話すことに関しては、たまにどもったり
言葉がつっかえたりするものの、話す速度が上がり、
倒れる前の状態にまでほぼ戻りました。


平成31年(2019年)6月5日には、
主治医の診察を受けました。


主治医に、倒れてからの約1ヶ月間の経過を
伝えたところ、
「体調を崩したことで、脳に炎症が起きて
しまったのでしょうが、少しずつ良くなってきて、
症状も改善してきているのだと思います」
と言われ、ホッとした気持ちになりました。


またこの日、私は主治医にあるうれしい報告をしました。
「前によく考えずに、思ったことをパッと
口にしてしまうというお話をしたことがありました。」

主治医は覚えていてくれたようで、
すぐにうなずきました。

「詰め将棋を解くようになってから、
じっくりと考えるようになったからか、
話す時にも言う言葉を考えてから
口にするようになりました。
おかげで、人と話しているときに、
おかしな雰囲気になることがなくなりました」


すると主治医は、
「詰め将棋は、短期記憶と実行遂行機能を
使いますので、それらの部位が
刺激されたのでしょうね。


遂行機能では、何かを行うときに、
順序立てて実行する働きを行いますので、
話す時にもきちんと考えて、
話ができるようになったのだと思います」
と、きちんと理由を私に説明してくれました。


実際、主治医が言うとおり、以前は話しているときに
頭がぐちゃぐちゃになることがありましたが、
この頃は順序立てて話ができるようになってきたと、
感じていました。


その証拠に近頃は、周りから
「何を言っているのか分からない」
と言われることがなくなりました。


これについても主治医に伝えると、
「確かに前は、もっとたどたどしい話し方でしたが、
今日はきちんと話をすることができていますね。
少しずつ良くなっていますね」
と、笑顔でほめてくれました。


主治医から、こんな風にはっきりと
ほめられたのは久しぶりのことで、
うれしさが込み上げました。



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2020年08月15日

元の状態に戻るまでの道のり・・・2

前回、手話サークルでの課外活動を通して、
一時的に頭の回転が速くなった話をお伝えしました。


この日は良い効果が得られましたが、
人に会うと必ず症状が良くなるという
わけではありませんでした。


5月20日、数名が集まって開かれた
ある会合に出席しました。
メンバーたちと約1時間半にわたり、
議題や時事問題などについて会話を交わしました。


集中力は持続したのですが、
皆さんが話した内容をよく理解できず、
うまく自分の考えを伝えたり、
受け答えをしたりすることができませんでした。


軽いどもりもたびたび出てしまい、
話しにくさを感じました。


また5月25日には、ダメじゃん小出さんという
好きな芸人さんのライブに出かけました。

この日は集中力が途切れやすく、
毎回、小ネタの冒頭部分が頭に入ってこなかったため、
内容が今ひとつ分からず、テンションが上がらないまま
終わってしまいました。


その後も、友人たちとの集まりなどに参加したのですが、
やはり集中力や理解力が落ちているために、
人の言葉が左から右に抜けてしまい、
内容をよく理解できませんでした。
そのため、受け答えを何度も間違えてしまい、
人と上手くコミュニケーションが取れませんでした。



このように、「話す」と「聞く」という
能力に関しては、だいぶ落ちてしまったと
感じました。


ただ、書くことに関しては、この時期、
仕事関係や私用で10通近いメールを
送ったのですが、読み返したところ、
誤字脱字や文法的におかしな部分はなく、
特に影響はありませんでした。


そうした中、5月31日から6月1日にかけて、
夫と2人で私の祖母の郷里に10数年ぶりに帰省しました。


その日、20年間会えずにいた遠縁の親類3人に再会し、
会食をしました。

その中の1人、又従兄弟の女性は、
24歳の社会人になっていたのですが、
4歳の時の面影が残る顔を見た瞬間、
20年前のことが蘇り、
懐かしさが一気に込み上げました。


会食の最中、初対面の夫も含めて5人で、
それぞれの仕事の話や、普段の生活などについて
語り合ったのですが、話が弾み、
とても楽しいひとときを過ごしました。


「楽しい」という感情や、久々に会えたという喜びや
緊張感も良い刺激になったのでしょうか。
ふだん以上に饒舌になり、驚いたことに、
言葉がつっかからずにすらすらと出てきました。


加えてテンションも高くなり、2時間半もの間、
最初から最後まで良い状態を保つことができました。

 



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2020年08月06日

元の状態に戻るまでの道のり・・・1

1週間くらい体と脳を休めれば、
回復するのではないか。
はじめ、私はそう思っていました。

ところが、実際はそんなに甘くはなく、
1週間が経っても、体調はあまり良くならず、
風邪っぽい症状が続きました。

そうした中、5月13日は仕事の出勤日でした。
マスクをして出かけたのですが、
仕事中は、体調不良であることを
忘れてしまうくらい、
生き生きとした状態になり、
話す速度も一時的に元に戻りました。


仕事をすることは、脳にとって
とても良い刺激になっているのだと、
強く実感することができました。


ところがその2日後の15日。
久しぶりにジムに行き、いつも通り、
1時間ほど筋力トレーニングを行ったのですが、
まだ早かったのでしょう。


帰宅後、とつぜん頭がくらくらして
天井がぐるぐる回り始め、
何度も嘔吐してしまいました。


仕事から帰宅した夫が、すぐにネットで
原因と対処法を調べてくれました。
その結果、脳が酸素不足に陥ったのでは
ないかという話になり、
薬局から酸素缶を買ってきてくれました。


その後、指示されたとおりに、
頭に血液が回るように、頭部を下側にして
しゃがみ込み、酸素缶を吸ったところ、
徐々に吐き気が治まり、落ち着きました。


その翌日は寝ていましたが、
18日は所属している手話サークルに
出かけました。


この日は通常の練習日とは違い、
公民館の調理室を借りて、
みんなでお好み焼きを作って会食しました。


私以外の会員さんたちは、
皆、新しく入った人たちばかりで、
今回のメンバーで調理をするのは初めてでした。


古株の私は、これまでに何度も経験があるため、
前日の夕方、買い出しに出かけて材料をそろえたり、
当日も、段取りを決めて皆さんにやり方を伝えたり、
指示をしたりしながら調理を進めていきました。


この日、私の中には、
「自分がしっかりしないとみんなが困る」
という意識が強くありました。

そのためか、いつもよりも頭の回転が速く、
元気だった頃の自分を思い出しました。


回復させるためには、休むことも大事だけれども、
緊張感を持つことも必要なのだと思いました。

 

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2020年08月01日

免疫力をつける食品

前回、アイドルグループのライブ後に、
倒れてしまった話を書きました。


翌日以降、頭がぼうっとした状態が続き、
元々あった「言葉を思い出しにい」、
「話す時に言葉がつっかえる」、
「感情的になりやすい」などの症状が、
ひどくなってしまいました。
また、頭痛や風邪っぽい症状も続いていました。


クリニックの診察を受けたのは、
転倒から4日後の5月8日のことでした。
主治医に、1ヶ月間の経過をまとめた紙を渡すと、
まずは将棋の話になりました。


「将棋をされたのですね。難しかったでしょう?
将棋は、自分が打つ手を覚えていないと
いけないので、難しいんですよね。
詰め将棋を始められたそうで、良いと思いますよ」

主治医にそう言われ、自分の選択は正しかったのだと思い、
うれしく思いました。


続いて転倒の話になりました。
不安な気持ちで、
「だいぶ調子が良くなっていたのに、
また悪くなってしまいましたが、
元の良い状態に戻るでしょうか?」
と尋ねました。


すると主治医は、
「1度そこまで良くなったのでしたら、
また元のところまで戻ると思いますよ。
前に状態が悪くなった時も、その後に戻りましたので、
今回も大丈夫だと思います」
と、きっぱりと言い切ってくれました。


そして、
「まずはしっかりと体を休めて下さい」
と言うと、ビタミンDと亜鉛、オメガ3脂肪酸の
サプリメントを摂取するようにと勧めてくれました。


また、
「免疫力をつけるために、
きのこや発酵食品、海藻の昆布やワカメなどを
食べると良いですよ」
と、教えてくれました。


主治医の言葉を聞いて、これまでにも一時的に
症状がぶり返したことは何度もあったけれど、
そのたびに乗り切って、順調に回復してきたことを
思い返しました。


今度もきっと大丈夫。自分でもそう思いました。
そして、主治医が勧めてくれたサプリメントや
食品を摂取しながら、しばらくの間、
安静にして過ごしました。





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2020年07月24日

症状の変化

「奇跡の人」の舞台を見に行った後も、
毎日、詰め将棋の問題を約30問解き続けました。


すると、4月下旬頃からは、
話す速度がさらに少し上がったり、
舌の動きが良くなったり、言い間違えの回数が
少し減るなどの変化が表れました。


また、記憶力の改善にも効果があり、
人と会話をした後に、話の内容をだいぶ
正確に思い出せるようになりました。


まだ以前のように、頭の中で
会話を再現することはできないものの、
ほとんど記憶に残らなかった頃を思えば、
大きな進歩だと思いました。


症状の改善に伴い、気分も明るくなり、
積極的に人と関わったりイベントなどに参加したりと、
日常生活を楽しむ余裕が出てきました。


そうした中、ある大きな出来事が起こりました。


5月4日、ある女性アイドルグループの
ライブを夫と見に行きました。
会場には、先着順で椅子席と立ち見席の
2種類が用意されていました。
体調面を考え、椅子席に座りたいと思い、
スタッフの方に希望してみましたが、
残念ながら立ち見席になってしまいました。


2時間のライブ中、初めは立った状態で
楽しんで見ていましたが、
途中で疲れてしまい、床に座ったり、
また立ちあがったりと、
立ったり座ったりを何度も繰り返しました。


そのうちに、体がだんだんとだるくなってきて、
足に力が入りにくくなりました。
また呼吸が浅くなり、息切れをし始めました。
終演までは、何とか我慢をしていましたが、
ようやく終わったので立ち上がり、
会場から出ようとしたときでした。


頭がくらっとして、後ろ向きに
ぱたんと倒れてしまい、
そのまま気を失ってしまいました。


気がつくと、並べた椅子の上に寝かされており、
夫やスタッフの方々が心配そうに私の顔を見ていました。
その後、会場にあった酸素ボンベで酸素吸引を受けましたが、
脱力感がひどかったため、体調がほとんど回復しないまま、
タクシーで予約していた会場近くのホテルに戻りました。


部屋に戻ると、たまたま事前に購入していた
経口補水液を飲んで、水分補給をしてから寝ました。


翌朝起きると、体のだるさは取れていました。
しかし、頭がぼーっとしていて、ひどく頭痛がしました。
また言葉が出にくく、話す速度が極度に遅くなっていました。


それだけではなく、夫や他の人たちが話す言葉の意味を
あまり理解できず、うまく受け答えができなかったり、
感情が高ぶりやすく、夫に対して激しく怒ってしまったりと、
自分でも明らかにおかしいと思いました。


夫からも、
「最近、すごく良くなっていたのに、昨日までとぜんぜん違う。
ずいぶん前の状態に戻ったみたいに感じる」
と言われてしまいました。




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2020年07月12日

舞台鑑賞

平成31年(2019年)4月17日、
私は1人で舞台「奇跡の人」を見に、
都内の劇場に出かけました。


「奇跡の人」は、大学生の頃から見たいと
願い続けていた作品でした。
今回、実力派の舞台女優として知られる
高畑充希がサリバン先生役を演じるというので、
思いきって見に行くことにしたのです。


舞台は、休憩を1回挟み、3時間の長丁場で
行われました。


とてもセリフの多い作品でしたが、
高畑充希さんの良く通る声は、1階席の中央付近に
座っていた私の席まで良く聞こえてきました。
また、感情表現が豊かで、
高畑さんの圧倒的な存在感そのものに
惹きつけられた私は、作品を存分に堪能しました。


最年少の14歳でヘレンケラー役を射止めた
鈴木梨央さんも、舞台に登場したときから
全身でヘレンを演じきっており、
舞台上で激しくぶつかり合う2人から、
片時も目が離せませんでした。


心配していたセリフの聞き取りに関しては、
中盤のある1場面で、役者たちの声は聞こえているのに
言葉を判別できず、分からなかった以外は、
きちんとセリフを聞き取り、
内容をよく理解することができました。


終盤、ヘレンが「ウォーター」と叫ぶ
クライマックスの場面からラストシーンまでは、
感動の涙が止まリませんでした。

こうして3時間の間、私は舞台の世界にどっぷりと浸かり、
鑑賞することができました。


きっと、この日までの約2週間、
毎日、詰将棋の問題を解き続けてきた
ことで、集中力がより鍛えられたのだろうと思いました。
色々な意味で満足した気分を味わい、
私は感動の面持ちで劇場を後にしました。






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2020年06月30日

詰将棋の効果

前回、平成31年4月6日に、
スマホに2種類の詰将棋のアプリを
インストールしたことを書きました。

「みんなの詰将棋」というアプリでは、
入門者向けに、「一手詰」の問題が
120問入っていました。


詰将棋では、コンピュータ上の盤上に
相手方の王と、両者合わせて3〜4個くらいの
駒だけが置かれています。

一手詰では、相手の王将を詰むための
とどめの一手をどこに打つかを考えます。


1日30問くらい、毎日解いていたのですが、
初めの頃は将棋に不慣れだったことや、
思考力が低下していたこともあり、
問題を見てすぐに、「ここかな」とパッと
勘で打ってしまい、なかなか解けないことが
多くありました。


詰まないと先に進めない仕組みでしたので、
何度も打ち直し、1問解くまでに時間が掛かりました。



もう1つの「将皇」というアプリの方には、
「実践詰将棋」の問題が入っていて、
レベルは「みんなの詰将棋」よりも
ずっと難解でした。


こちらは「実践」という名の通り、盤上には
勝負終盤の状態で双方の駒が置かれていて、
相手方の王を詰むまでAIと駒をを打ち合うのです。


「何手で詰む」という制約がないので、
詰むまで何手でも打つことができますが、
詰むまでの道筋を外れてしまうと、
画面に「王手になっていません」という文字や、
「もう詰まないようです」という
文字がすぐに表示されます。


AIにたびたび怒られながら、
毎日、入門レベルから上級レベルまでを
各1問ずつ、詰むまで根気強く打ち続けました。


また1問詰むごとに、
模範解答をAIが示してくれるので、
それをなぞって打ち直すことで、
王道の打ち筋を学ぶことができました。


こうして、両方合わせて毎日
30数問ずつ解いていたところ、
2週間が過ぎた辺りから徐々に、
解けるまでの時間が短くなってきました。


それに伴い、症状にも良い変化が表れました。
まず、話す速度が少し上がりました。
また、作業中の集中力が以前よりも増したり、
文章を書くときに、正しい文章を
組み立てるまでの時間が少し短くなるなど、
日常生活の様々な部分で変化を感じました。


その後も続けるうち、さらに嬉しい変化がありました。
詰将棋を解き始めた頃は、盤全体を見ることができず、
王将の周囲の駒だけを見て、ぱっと打っては
撃沈していましたが、視野がだんだんと広がってきて、
それまでは目に入らなかった部分にも、
意識が向くようになったのです。

すると、次の一手を考える時間が長くなり、
「一手詰」の問題の方は、
1回目で解ける回数が増えました。


ただし、その先の手を予想して打つという
ことはまだできず、思慮が浅いと思っていました。


とはいえ、中学生に馬鹿にされた悔しさから、
勢いで始めた詰将棋だったのに、
こんな風に色々と良い効果が出始めたことに、
驚くと同時にうれしさとやりがいを感じていました。






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2020年06月12日

詰将棋・・・2

前回、近所の中学生の男の子と、
将棋を指した話を書きました。


友人親子が帰った後、
私の中に男の子に対する悔しさが、
猛烈に込み上げてきました。
次に対戦するときには、
絶対に彼に勝ちたいと思いました。


今回、終盤に相手方の王を追い詰めながらも、
勝負を決定づける一手を打つことが
できなかったのは、私が詰将棋を
きちんと練習したことがないからだと
思いました。


子供の頃、2つ上の兄と私は、
アマ将棋の有段者である
父から将棋を教わりました。

兄は、父の勧めで詰将棋の本を片手に、
よく1人で将棋盤に向き合っていましたが、
私は1度も詰将棋を解いたことがなかったからです。


それどころか、将棋の対局自体、
ほとんど経験がありませんでした。


そんな自分がまさか約30年ぶりに、
将棋に対して熱くなるとは
自分でも意外で、人生とは不思議で
面白いものだと思いました。


さっそくスマホで、
詰将棋のアプリを探してみたところ、
2種類のアプリが見つかりました。
「みんなの詰将棋」と
「将皇」というアプリです。


どちらもAI相手に詰め将棋をするというもので、
興味を惹かれた私は2つともインストールすると、
すぐに詰将棋の問題を解き始めました。






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2020年06月09日

詰将棋・・・1

平成31年(2019年)4月6日のことでした。

夫が出張で自宅を空けていたこの日、
近所に住む友人と、友人の子である
中学2年と小学1年の男の子たちが、
我が家に遊びに来ました。


さっそく、小学生の男の子の希望で、
一緒にトランプをしたり、将棋盤と駒を使った
将棋崩しをして、みんなで楽しく遊びました。


一通り遊んだ後は、将棋をたしなんでいる
中学2年生の男の子の希望で、1年ぶりに
将棋で1局勝負することになりました。


前回は、彼はまだ将棋を覚えたてで、
対局に慣れていなかったため、
私が勝ちましたが、差し始めてすぐ、
彼が驚くほど腕を上げていることに気づきました。


勢いと強さに圧倒され、
ただでさえ押され気味の中、
記憶力や注意力、思考力、集中力の
いずれも落ちているために、
私はすぐに不利な戦局に陥りました。


深く考えた上で一手を打つことができず、
つい甘い手を打ってしまうため、
脇の甘さをつかれ、次々と
駒を取られてしまったのです。


その上、どう攻めるかを考えているうちに、
次が自分の番なのか、彼の番なのかが
分からなくなったことが、何度もありました。


「次はどちらだっけ?」と聞くこともできず、
相手の反応を伺いながら、
判断するしかありませんでした。


やがて、自分の方が上手だと気づいた彼は、
鼻で笑ったり、「すぐに俺が勝つよ」
などと言って、母親や弟とおしゃべりしながら
将棋を指すなど、私を馬鹿にするような
態度を見せ始めました。


見かねて、友人と私が注意しましたが、
態度は変わらず、完全になめられたまま、
1時間以上にわたり対局は続きました。


結局、その晩は勝負がつかないまま
終わりとなりました。



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2020年06月03日

味覚と嗅覚の回復

少しさかのぼりますが、
平成30年(2018年)11月の終わり頃、
私はある良い変化に気がつきました。

食べ物を口に入れて噛みしめた時に、
素材の1つ1つの味が分かるようになってきて、
味覚がはっきりしてきたように感じられたのです。


初めの頃は、まだ自信が持てませんでしたが、
その後、調理中の味付けがすんなり
決まるようになったり、色々な食べ物の味が
瞬時に分かるようになってきたりと、
いろいろな部分で変化を感じるようになりました。


また、以前は時々、食べ物の味が苦く
感じられることがありましたが、それもなくなり、
本来の味を感じられるようになったことで、私は
味覚が回復したという確信が持てるようになりました。


味覚だけではありませんでした。
やはり鈍くなっていた嗅覚も戻ってきて、
食べ物のにおいも分かるようになってきました。


それまで、味覚と嗅覚の低下が原因で、
傷んだ食べ物に気づかずに食べてしまい、
家庭で私だけ何度も食中毒に掛かったことがありましたが、
11月以降は食中毒とも無縁になりました。


注意力がだいぶ回復してきて、元気だった頃のように、
食べ物の管理をきちんと行えるように
なったというのもあると思いますが、やはり
味覚と嗅覚が回復したことが大きいと思いました。


ごくたまに、食べ物が傷みかけてしまっても、
口に入れる前に臭いで気づいたり、
うっかり口に入れてしまっても、
すぐに異変に気づくなど、
元気だった頃と同じように、
防御システムが正常に働くようになったからです。


それまで、困ったことだとは思いながらも、
言語機能の低下ほどには、
味覚と嗅覚の低下を重く捉えていませんでしたが、
回復してみて初めて、とても大切な物を
長く自分は失っていたのだと、気づかされました。


味が全然分からないという状態ではありませんでしたが、
それでも味覚と嗅覚という、食べる上で
大切な2つの感覚を完全に取り戻せたことで、
私は1回1回の食事を再び楽しめるようになり、
元気だった頃以上に、食べることが好きになりました。





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2020年05月19日

自律神経と症状の関係

平成31年(2019年)4月3日は、主治医の診察の日でした。

はじめに主治医に、この日までの
1ヶ月間の症状の経過を書いた紙を見せました。

主治医は、私が1人で舞浜まで
ミュージカルを見に行けたことや、
軽く笑い声が出たことなどの変化を
喜んでくれた後、
「まだまだの部分もあるようですが、
だいぶ良くなりましたね」
と言ってくれました。


気になる症状について話をした後、
私は前から気になっていたことについて、
主治医に質問をしました。


「認知症の人が知らない人と話をすると、
その時だけ普通の状態に戻るという話を
聞いたことがあります。
私も仕事をしている時は、全然突っかからずに
すらすら言葉が出て来るのですが、
家に帰ると状態が元に戻ってしまうんです。
良い状態が、ずっと続いてくれたらいいのにって
思うんですけど」


すると主治医は、
「それは、自律神経の働きによるものですね。
慣れない環境の場所に行きますと、
交感神経が活発になりますので、
それで一時的に脳の働きが良くなるんだと思います」
と、即座に説明をしてくれました。


自律神経と言えば、少し前に、強い緊張感や
体調の不具合を引き起こした張本人だったので、
先生の言葉を聞いて驚きました。


思わず先生に、
「交感神経がずっと活発だったら、
調子が良い状態が続くんですか?」
と聞いてしまってから、
私はハッとして口を押さえました。


自律神経は、前にお伝えしたように、
交感神経と副交感神経の両方が、
バランス良く働いている状態が
健全な状態だからです。


先生は、私を優しく見つめると、
笑顔でこう言ってくれました。
「元の状態に近い調子が良い状態が、
これから増えていくと思いますよ」


先生が言うとおり、このところ、
まだ短時間ではあるものの、
調子の良い時がある日が
少しずつ増えつつあると、
私自身も感じていました。


元気だった頃のように、安定して
調子が良い状態が続くようになるには、
まだまだ努力が必要だろうとは思いましたが、
先生の言葉は私に元気を与えてくれました。



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プロフィール
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のり
神奈川県在住の主婦です。9年前、子宮筋腫が原因で、重い鉄欠乏性貧血を発症しました。発症までの過程や症状、今まで受けてきた治療法などを、綴っていきたいと考えています。 どなたかのお役に立てたら嬉しいです。よろしくお願いいたします。
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