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2016年10月27日

大量出血による代償・・・1

「粘膜下筋腫について・・・2」の記事の中で、
3月の生理期間中に、薄い桃色の水状の経血が大量に出て、
自宅で倒れて緊急入院した、と書きました。
 https://fanblogs.jp/hinketu/archive/6/0


鉄欠乏性貧血の患者さんや、
粘膜下筋腫による大量出血の症状がある
患者さんのすべてが、
私と同じ状況になるわけではありません。
しかしご参考までに、この時に私の体内で
何が起きていたのかについて、書きたいと思います。


平成24年(2012年)3月18日の朝のことでした。
出血がひどくて体調が悪かったため、
朝、会社に行く夫を見送ることもできず、
午前11時頃まで2階の寝室で寝ていました。


目が覚め、朝ご飯を食べようと思い、
立ち上がったときでした。
とつぜん鈍器で殴られたような、
ゴンという衝撃が後頭部を直撃し、
ばたんと床に倒れてしまいました。


意識はありました。
しばらくして落ち着いてから、
再び立ち上がろうとしたのですが、
体が持ち上がりませんでした。


危ないので立つのは諦め、
床に体育座りをすると、お尻を引きずりながら、
ゆっくりと階段を下りました。


体がだるく、手や足、顔の頬にしびれがありました。
何か、大変なことが自分の身に起きている。
そう思いました。
床にお尻をついた状態で、着替えや洗面用具を
紙袋に突っ込みました。
そして、実家の父に電話を掛けて家に来てもらい、
一緒にタクシーで、2月に入院した
救急病院に向かいました。


タクシーを降りる際に、
再び地面に転倒したため、
父に抱えられながら病院に入り、
産婦人科を受診しました。


受付で、血液検査を受けるように指示され、
車いすで検査室に向かったのですが、
エレベーターに乗り込み、大きな鏡に映った
自分の顔を見て驚きました。
顔面が、まるでペンキを塗ったかのように真っ白で、
まるで血の気がなかったのです。


診察してくれたのは、若い医師でした。
医師は私の顔を見るなり、
「血液検査の結果は、ヘモグロビンが10.3でした。
特別低い数字ではありません」
と言いました。


私は、頭痛や吐き気、手足や顔にしびれがあること。
また、目のかすみや耳鳴りなどの症状もあり、
体調が悪いと医師に訴えました。

しかし、医師からは、
「しばらく入院病棟のベッドで休んだ後、
自宅に帰って、手術の日まで安静にしていて下さい」
と、言われてしまいました。

ところが診察室を出た後、2,3歩歩いたところで、
パタンと廊下に倒れてしまいました。
看護師さんたちが駆けつけてくれて、
車椅子に乗せられると、病棟のベッドに運ばれました。

その後、先ほどの医師が私の様子を見に来ました。
医師は私の顔を見るなり、
「落ち着いたら家に帰って下さい」
と言いました。


すると、付き添ってくれていた看護師さんが、
「こんな状態で自宅に帰すのは危険です。
入院させるべきです」
と、強い口調で医師に言ってくれました。

父もお願いしてくれて、
再び緊急入院することになりました。

(次の記事に続きます)


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フェリチンってなに?・・・2

前の記事の続きです。

さて、鉄欠乏性貧血の治療が始まりました。
失われた鉄を補充していきます。


すると、先ほどとは反対に、

ヘモグロビン→組織鉄→血清鉄→貯蔵鉄

の順に増えていきます。

まず初めに、体にとって最も重要なヘモグロビンから、
鉄を補給していくのです。


このサイトの説明と表が分かりやすいので、ぜひ見て下さい。
http://www.bikiniclinic.net/kirei/2010/02/02tetsubun03-02.html



つまり、貧血が治って健康な状態に戻るためには、
元々、肝臓に蓄えられていた約1000rの鉄分が、
再び補充されるまで、治療を続ける必要があるのです。


鉄欠乏性貧血の再発を繰り返したり、
医師から治ったと言われても、
体調が悪いという人が多いのは、
私もそうでしたが、
そこまで治療が行われていないからなのです。



フェリチンとは、
貯蔵鉄にどのくらいの鉄が溜まっているかを
調べるための検査項目なのです。


フェリチンの値1あたり、鉄8〜10rです。
つまり、1000rを目標にしていますので、
値は100〜125が正常ということになります。


ただ実際は、そこまで数値が上がることは稀で、
80が正常値の最低ラインと言われています。
80を越えてくると、貧血の症状が取れて、
元気に毎日を過ごせるそうです。
(私はまだ80まではいっていません)


フェリチンをネットで検索すると、
数多くのサイトで取り上げられています。


しかし残念なことに、
正常値の値が20、もしくは50と
載っているサイトが多いです。



過去に、私は2箇所の総合病院の
「血液内科」を受診しました。
血液内科には、貧血治療の専門の
先生がいるはず、と思っていたからです。


1箇所目の病院を受診したときの
フェリチンの値は46、
2箇所目の病院では、68でした。


すると、どちらの病院の医師も
私のフェリチンの値を見て、

「46もあるじゃないですか。
もう、貧血は治っているので、治療の必要はありません」

「フェリチンが68もあるなら、貧血ではないですよ。
貧血というのは、フェリチンの値が5くらいの
患者さんたちです。
体調が悪いのは、他に原因があるんじゃないですか」

と言いました。


この時私は、
「血液専門の先生でさえ、
正しい治療を行っていないのだから、
貧血が治らなくて悩んでいる患者さんが
多いのも、無理はない」
と思いました。


もし、鉄欠乏性貧血の治療中で、
今までに1度もフェリチンの検査を受けたことがない
という方がいらしたら、
主治医の先生に「フェリチンを調べて下さい」と
お願いしてみて下さい。


もしも先生から、
「フェリチン? 何それ?」と言われたり、
「フェリチンなんて、必要ないよ」と言われたら、
病院を変えた方が良いかもしれません。


鉄欠乏性貧血の回復に必要なのは、
まずは現在のフェリチンの値を知ること。


これが、回復のための2つめの重要なポイントです。



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フェリチンってなに?・・・1

これから2回にわたって、フェリチンについて説明します。

少し、専門的な言葉が出てきますので、
難しく思われるかもしれませんが、
鉄欠乏性貧血を治す上で、
とても大事なことが書かれていますので、
しっかり読んで頂ければと思います。

大人の男性の体内には、約4000mg、
女性の体内には、約2500rの
鉄があると言われています。


ふだん、食事から鉄分を摂取すると、
そのうちの4分の3の鉄分は、
ヘモグロビンに運ばれます。


ヘモグロビンとは、鉄を含むヘムと、
グロビンというタンパク質が結びついた
複合タンパク質で、
血液中の赤血球の中に存在します。
酸素の運搬、酸素の貯蔵、酸素の受け渡しという
役割を果たしています。


貧血になると、息切れがしやすくなるのは、
このヘモグロビンの減少によって、
体内に運ばれる酸素の量が減るからです。



さて、残りの4分の1の鉄分は、
血清鉄、組織鉄、貯蔵鉄として蓄えられます。
血清鉄は、血液中の成分である血漿の中にある鉄。
組織鉄は、皮膚や筋肉にある鉄です。

貯蔵鉄とは、体内に鉄分が過剰に入ってきた時に、
臓器に鉄が溜まってさびてしまうのを防ぐため、
水溶性のフェリチンや、不溶性のヘモデジリンの
形に姿を変えて、おもに肝臓に蓄えられた鉄のことです。


妊娠・出産による出血や、病気や怪我などで、
急な出血が起きた時のために、
日頃から蓄えているのです。


これらについては、このサイトの説明がわかりやすいです。
http://www.chugokuh.johas.go.jp/kensa/blood/ida98/ida98.html



はじめの方に書きましたが、
鉄の供給量が損失量を上回っている場合は、
貧血になることはありません。


鉄は人間の体にとって、非常に重要な成分なので、
不足するのを防ぐために、
生理や微量に出血した場合を除き、
体内でリサイクルをして、体の外に鉄が出ない
仕組みになっているからです。


ところが、妊娠・出産、病気や怪我などで、
大量に出血をしてしまったとします。
そうすると、まずは万が一に備えて
これまで蓄えてきた、貯蔵鉄が使われます。


貯蔵鉄が底をついてくると、
次に、血漿成分の中にある血清鉄が使われます。
この頃から、徐々にヘモグロビンが減り始めます。


それでも足りないと、今度は皮膚や筋肉の中にある
組織鉄が使われ始めます。
ここまで来ると、ヘモグロビン値も10を切ってしまい、
ようやく病院などで「鉄欠乏性貧血ですね」と
診断されるのです。


おさらいすると、
出血などで血液が失われると、

貯蔵鉄→血清鉄→組織鉄→ヘモグロビン

の順に、鉄が使われます。


つまり、ヘモグロビンの値が10を切る頃には、
残りの3つの鉄は、ほぼ底をついた状態なのです。

説明が長くなるので、次の記事に続きます。


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2016年10月26日

ヘモグロビンの数値だけで判断する医師は危ない

前述したように、鉄欠乏性貧血と診断される
きっかけとなるヘモグロビンの値。

鉄欠乏性貧血の治療中も、
ヘモグロビンの値がどれくらい上がったかを、
治療の判断基準にする医師が、
世の中にはとてもたくさんいます。


私が鉄欠乏性貧血で緊急入院した病院の
主治医だった、産婦人科部長のM医師もそうでした。

入院初日の平成25年(2013年)2月16日、
入院前に血液検査を受けたのですが、
その時のヘモグロビンの数値は7.5でした。

その数値を見て、医師は「鉄欠乏性貧血です。
数値が低いので、このまま入院して下さい」
と言いました。


さっそくその日から1週間、貧血の治療のため、
毎日鉄剤100㎖の点滴を受けました。
1週間入院したのですが、
主治医は18日、21日、23日と、
わずか2〜3日おきに合計3回も、
血液検査を行いました。


そうして23日、ヘモグロビンの値が
9.2になったのを見て、医師は
「9が退院の目安でしたが、それを越えたので、
もう退院しても大丈夫ですよ」
と笑顔で言い、私はその日のうちに退院しました。


入院中、医師たちからは何度も、
「あなたはヘモグロビンの数値が上がりやすい
体質みたいで、回復が早いですね」
と言われていました。


医師から「治りが早い」と言われて、
喜ばない患者はいないでしょう。
私も、
「そうなんだ。私は治りが早いんだ。ラッキー」。
そう思って喜んでいました。


でも事実は、まったく違っていました。
治りが早いどころか、実は今も私は
貧血の治療中です。


なぜ医師は、ヘモグロビンの9という値を見て、
「退院しても良い」と判断したのか。
なぜ、「治りが早い」と思ってしまったのか。

それは、その医師もやはり、ヘモグロビンの正常値は
「11以上」だと思い込んでいたからです。
11から見れば、9は確かに正常値まであと一歩に
見えますよね。
治りが早いと勘違いしても、おかしくはありません。


この医師はもう1つ、鉄欠乏性貧血の治療を
行う上で、とても大きなミスを犯しました。
それは、ヘモグロビンの数値だけを、
治療の基準にしてしまったことです。


実は、ヘモグロビン以上に、
鉄欠乏性貧血の回復具合を判断する上で、
重要な項目があるのです。


それはフェリチンです。


フェリチン? 何それ?

そう思ったあなた。
もしかしたら、病院を今すぐ
変えたほうがいいかもしれません。


フェリチンについては、この次の記事で説明したいと思います。


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ヘモグロビンの正常値の誤解

今回から、いよいよ鉄欠乏性貧血について綴っていきます。

鉄欠乏性貧血と、最初に診断されるきっかけは、
おそらくヘモグロビンの数値の低下だと思います。

一般的に、市や会社の血液検査などでは、
ヘモグロビンの数値が11以上だと、
正常と診断されます。


10くらいになると、「やや貧血気味です」と言われ、
7や6くらいまで落ちて初めて、病院で
「鉄欠乏性貧血です」と言われるわけです。


私もそうでした。
子宮筋腫の影響で、生理時の経血が
初めて止まらなくなった平成24年(2012年)11月に、
たまたま健康診断を受けていたのですが、
その時の数値は「11.4」。
異常なしと判定されました。

その後、異常な多さの出血が続きました。
3ヶ月後の2月には、ヘモグロビンの数値が
7.5になり、鉄欠乏性貧血で緊急入院しました。
その時、「輸血をするかどうかのギリギリのライン」と、
医師からは言われました。


出血の量が多かったとは言え、なぜ短期間で
こんな事態に陥ってしまったのか。
その理由の1つとして、世間一般で正常値と
されているヘモグロビンの値が、
本来の正常値よりも低く設定されて
しまっていることが挙げられます。


えっ、どういうこと? と思われる方も多いのでは
と思いますので、簡単に理由をご説明しますね。


検査会社が設定する「正常値」の数値というのは、
実は、その検査会社の社員や関係者などに
事前に血液検査を行い、その結果割り出した
「平均値」なのです。

そのため、本当に健康な状態を表す「正常値」と、
検査会社が設定する「正常値」との間に、
誤差が生じる場合があるのです。


ヘモグロビンの正常値が11なのは、
一般的に女性の多くは貧血気味で、
元々数値が低めの人が多いからだそうです。


では、本来の女性の正しいヘモグロビンの正常値は
いくつかと言いますと、
「13.8」から「14」くらいです。


つまり、私が鉄欠乏性貧血と診断された時、
7.5という値でしたが、この時すでに、
正常なヘモグロビンの量の半分しかなかった
ということになるのです。


現在、鉄欠乏性貧血の治療を受けていらっしゃる方、
貧血を繰り返して治らないという方、
あなたの主治医は、このことを知っていますか?
ヘモグロビンの数値が11くらいまで上がると、
「貧血は良くなりました」と言って、
治療を中断したりしていませんか?


まずは、ヘモグロビンの正常値が14であることを
知っているお医者さんの元で、
貧血の治療を受けること。
それが、鉄欠乏性貧血を治すためには、
とても重要なことなのです。



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2016年10月24日

腹腔鏡手術

前回まで2回にわたって、
私自身の粘膜下筋腫の体験談を綴りました。

最後に「粘膜下筋腫の方で、手術を勧められた方は、
即手術を受けて下さい」と書きました。

そこで、今回は手術について書きたいと思います。

子宮筋腫の摘出手術には3種類あります。
開腹手術と腹腔鏡手術と子宮鏡下手術です。


私は、腹腔鏡手術を受けました。
これは、おへそとお腹3箇所に小さな穴を開け、
カメラを入れて手術を行うものです。


開腹手術よりも、高度な技術力を必要とするため、
日本内視鏡外科学会が技術認定を行っています。
https://www.jses.or.jp/modules/gijutsunintei/index.php?content_id=33


私が緊急入院した病院の産婦人科の医師も、
認定医でした。この中に名前があります。


もし、どこの病院で手術を受けたら良いか分からないと
悩んでいる方がいらしたら、ぜひこの表に
載っている先生を選んで、
受診されることをお勧めします。


手術について、お伝えしておきたいことがあります。
腹腔鏡手術は、開腹手術に比べて
傷の大きさが非常に小さいため、
入院期間が短く、術後の治りが早いと
よく言われています。

一般的には手術日から3日目、私の場合は
術後の回復が遅かったため、4日目に退院しました。


しかし、表面上の傷が小さいだけで、
子宮を切ったということには
変わりがありません。
開腹手術の場合と同様、術後は
無理は禁物です。


手術後に無理をして動いたために、
子宮の傷が開いてしまい、
再手術を受けたという体験談を、
当時、ブログで読んだことがありました。

ですので私は、術後1ヶ月間は重い物は持たずに、
なるべく安静にしていました。
(買い物は、ネットスーパーを利用していました)


また、粘膜下筋腫で大きくなった子宮が、
元の小さな状態に戻るまでには、
術後2ヶ月は掛かります。
そのため2〜3ヶ月間は、術前と同じく
生理時の出血量が多い状態が続きます。


その後、子宮の大きさが普通の状態にまで戻ると、
ようやく経血の量が減り始めます。
私の場合、半年くらい経った頃から、
はっきりと量が少なくなりました。

※回復具合や術後の状態には個人差がありますので、
あくまで参考程度に留めて下さいね。


手術を受けて良かったことはたくさんあります。

1.生理前の不調が軽くなった。(頭痛や腹痛など)

2.生理になるときの激しい腹痛がなくなった。

3.生理中、お腹の痛みや腰の痛みがほとんどなくなった。

4.経血の量が確実に減った。

5.生理の日数が少なくなり、多い日が2日ほどつづいた後は、
 ほとんど終わったような状態になるので楽に過ごせる。

6.貧血が悪化する心配がなくなった。

などです。


今もですが、当時、私は出産経験が
ありませんでしたので、子宮筋腫があると
初めて病院で言われ、
「手術」の二文字が頭に浮かんだとき、
子宮にメスを入れることに
強い抵抗感を感じました。

しかし今、もしタイムスリップして、
当時の自分に会えるのなら、
無理矢理にでも即、手術を受けさせます。


人間とは慣れる生きものなので、
出血が異常に多すぎる状態にさえ
次第に慣れてしまい、いかに自分が、
命の危険にさらされた状態に置かれているかを、
自覚することができませんでした。


貧血は全身や心、そして脳にも、
大きなダメージを与える病気です。
1日も早く、貧血から抜け出さないと、
失う物が多すぎます。


私がこのブログを立ち上げたのも、
そのことについて、1人でも多くの人に
知ってもらいたいと思ったからです。


さて次からは、いよいよ鉄欠乏性貧血について
綴っていきます。



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粘膜下筋腫について・・・2

(前の記事からの続きです)

12月上旬からピルを飲み始めると、
それまで続いていた不正出血は、
ぴたっと止まりました。


ホッとしたのも束の間。
事態は思わぬ方向に向かいました。


年が変わった平成25年(2013年)1月のことでした。
生理が始まるとドドドドっと、
子宮からものすごい勢いで、
血液が流れ出るようになったのです。

後で調べて分かったのですが、
粘膜下筋腫の患者にピルを投与するのは禁忌。
つまりは投与してはならないと、
ピルを製造している会社のHPに、
注意書きが書かれていました。

しかしS医師は、
このことを知らなかったのです。


生理の期間中、毎回トイレに行くたびに、
便器の水たまりは血液で真っ赤に染まり、
石ころのようなレバー状の塊が、
ゴロゴロと子宮から出てきました。

それだけではありません。
生理のナプキンを付け替えている最中、
とつぜん多量出血が始まり、
下着につけたばかりの真新しいナプキンが、
あっという間に経血でいっぱいになる経験も、
何度もしました。

その量はすさまじく、
過多出血用のナプキン1袋(12個)が、
生理3日目にはなくなってしまうほどでした。


これでも、控えめに書いたくらいで、
実際は、ホラー映画を見ているかのような毎日でした。
何しろ寝ている間も、血液がどばっと押し出される
感覚で目が覚めてしまい、真夜中にトイレに
何度も駆け込んでいましたから。

いったんトイレに入ると、多量出血が治まらないので、
なかなかトイレから出られませんでした。


そこで、同じ産婦人科を受診すると、
またピルを処方してくれて生理を止めました。
いったんは出血が治まったのですが、
1月下旬、ピルを飲んでいたにも
かかわらず、とつぜん多量出血が起こりました。


それに続いて2月の生理が始まり、今回も
1月の時と同様、血液の塊が大量に子宮から
出てきました。


しかし、2月は産婦人科を受診しませんでした。
ホルモンバランスの崩れが原因で、生理が
終わらないのだというS医師の説明に、
疑問を感じるようになっていたからでした。


ピルを飲まずに様子を見ていたのですが、
出血は止まりませんでした。
(一応、生理から2週間が経つと、ある程度は
量が減りました)


そのため、2月15日に市外の産婦人科を受診しました。
内診を受けた後、そのクリニックの院長から、
私の子宮筋腫は子宮の中に筋腫ができる、
「粘膜下筋腫」と呼ばれる物であり、
大きさは6センチであると説明を受けました。

その後に、
「診察室に入ってきた時から気になっていたが、
顔がむくんでいる。おそらく、
貧血が相当進んでいるに違いない」
と言われ、初めて血液検査を受けました。

翌日出た結果は、ヘモグロビンが7.5でした。


院長からは、
「紹介状を書いてあげるから、
今すぐタクシーで近くの救急病院に行きなさい。
粘膜下筋腫が子宮から飛び出したら、
大量出血を起こして、命に関わる事態になる。
いつそうなってもおかしくない状態だ」
そう言われました。

紹介状を受け取ると、すぐに院長から教わった救急病院に
タクシーで行き、産婦人科を受診しました。

すると、診察してくれたM医師から、
「鉄欠乏性貧血」という病名を告げられ、
このまま緊急入院するようにと言われました。

加えて診察室で、つぎのように言われました。
「もし、入院中に大量出血を起こしたら、
輸血しながら緊急手術を行いますので、
承知しておいて下さい。
念のため、同意書に署名をして下さい」


ペンを受け取り、渡された輸血の同意書に
署名をしながらも、事態が重すぎて受け止めきれず、
まるで医療ドラマを見ているみたいだと、
どこか人ごとのように感じました。

その後、そのまま入院となりました。

1週間の入院中、幸い大量出血を起こすような
事態にはならず、毎日、朝から半日掛けて、
止血剤と鉄剤の点滴を受けました。

おかげで1週間で、ヘモグロビンの値は
9まで上昇しましたが、
止血剤の点滴を毎日6時間かけて受けても、
出血は完全には止まりませんでした。


その頃には、粘膜下筋腫が6センチにまで
育っており、その影響で、子宮が自力では
収縮できなくなっていたからです。


M医師からは、
「筋腫を摘出しない限り、出血は止まりません」
と言われました。


そうは言いながらもM医師は、
鉄欠乏性貧血に関する知識が乏しかったために、
「鉄剤を投与すれば、
ヘモグロビンの数値は簡単に上がるから、
手術はまだ先でもいいでしょう」
と、先延ばしにしてしまいました。


その結果、3月も再び地獄のような
生理が来てしまいました。

この時は、普通の経血とは違い、
薄桃色の水状の経血が大量に出ました。


後で知ったのですが、ヘモグロビンの量が減りすぎて、
血液に色がつかない状態に陥っていたのです。

まさに命に関わる一歩手前でした。


結局、自宅で倒れて緊急入院し、
3月21日に摘出手術を受けたのですが、
手術後も出血は続き、出血が完全に止まったのは、
4月の2週目頃でした。


このように、粘膜下筋腫が大きくなると、
子宮もそれに伴って肥大するため、
生理時の経血の量がどんどん増えてしまう。

やがては、生理の経血が自力では止まらなくなり、
最終的には筋腫が子宮から飛び出してしまい、
大量出血で命に関わる状態に陥ってしまうのです。

これは、粘膜下筋腫を持っている方の場合、
誰もが経験しうることです。


ですので、もう1度お伝えします。
もし、粘膜下筋腫持ちで、手術を勧められている方が
いらしたら、このような最悪の事態になる前に、
即手術を受けて下さい。私からのお願いです。



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粘膜下筋腫について・・・1

1つ前の記事で、私は粘膜下筋腫が原因で
鉄欠乏性貧血になったとお伝えしました。

もし、あなたが今、粘膜下筋腫を持っていて、
筋腫の摘出手術を受けるかどうか、
迷っているとしたら、
すぐに手術を受けたほうがいいです。

命に関わる事態に陥る前に、
即、摘出手術を受けて下さい。

えっ、命に関わるなんて、
そんな大げさな。

そう思われる方もいらっしゃるでしょうから、
実際に「命に関わる」事態に陥った
私の体験を書きますね。


私は、30歳から毎年、婦人科で
子宮ガンの検診を受けていました。
毎年、「異常なし」と言われるので、
子宮には何の問題もないのだと
信じ込んでいました。

ところが、35歳だった平成24年(2012年)8月。
生理期間中にたて8センチ、横15センチくらいの
大きなレバー状の塊が、
子宮から出てきたのです。

でも、その4ヶ月前の子宮ガン検診で、
「異常なし」と言われたばかりだったので、
たまたまだろうと思い、病院には行かずに
様子を見ていました。

ところが、その8月以降、生理時の経血の量が
どんどん増えて、11月になると生理が終わらない、
つまりは経血が止まらない状態に
なってしまいました。

慌ててかかりつけの産婦人科を受診すると、
院長であるS医師から、
「実は、お話ししていませんでしたが、
以前から、子宮筋腫がありました。
今日、内診したところ、5センチの大きさに
なっていました」
と言われたのです。


ええーっ、先生のこと信じていたのに。
異常なしって言っていたのに・・・・。
内心、とても大きなショックを受けました。


しかしS医師は、
「生理の出血が止まらないのは、
子宮筋腫とは関係なく、
ホルモンバランスの崩れが原因です。
生理を止めて子宮を休ませましょう」
と言うと、ピルを処方してくれました。


長くなるので、次の記事に続きます。


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鉄欠乏性貧血の原因

鉄欠乏性貧血になった原因として、何かの病気が隠れている、
または何かの病気によって出血が続いている・・・・ということが
考えられます。


代表的な病気を挙げますね。

1.子宮筋腫(粘膜下筋腫)による多量出血

2.ホルモンバランスの崩れによる、生理時の出血の増加
  (閉経前の女性に多い)

3.胃からの出血
  (胃潰瘍など)

4.痔からの出血


5.その他の臓器からの出血



私の場合は、1でした。
粘膜下筋腫(子宮の中に筋腫ができる)と
診断を受けた35歳の頃には、
「ナプキン2枚分」を謳った、
過多出血用のナプキンを使わないと不安なくらい、
経血の量が多くなっていました。


これでは、鉄欠乏性貧血になるのも
当たり前・・・ですよね。



2の「閉経前の経血量の増加」が原因で
鉄欠乏性貧血になる人も、
意外に多いです。
私の周りの40代後半の友人たちも、
閉経になるか、ならないかという状態の頃に、
鉄欠乏性貧血になっていました。


この場合、産婦人科を受診して、
生理を止める、または薬を飲んで
経血の量を減らす、などの対処法が
あるようです。


1と2以外にも、妊娠や子宮内膜症、
体質的に生理の経血量が多いなどで、
貧血気味、もしくは貧血になっている女性も、
多いようです。


鉄欠乏性貧血は、鉄の摂取量よりも
鉄の損失量が上回ったときに発症します。

「鉄欠乏性貧血- 鉄の基礎と臨床」(内田立身著)という
医学書によれば、生理中の鉄の損失が30r程度だと、
摂取量と損失量のバランスが取れている状態。
それを越えると、鉄の損失量が上回ってしまい、
貧血になってしまうそうです。


というのも、1mlの血液には、
0.5mgの鉄が含まれているので、
生理による鉄の損失を補うためには、
普通に1日の食事から摂れる
1mgの鉄よりも1.5倍以上、
女性は鉄を摂取する必要があるからです。



3と4については、男性の鉄欠乏性貧血の
患者さんに多いようです。
男性には、生理はないですからね。

男性が、鉄欠乏性貧血になった場合には、
間違いなく体内のどこからか
出血していると考えて間違いはありません。


もし、貧血になった原因が分かっている場合は、
鉄欠乏性貧血の治療と並行して、
出血を止める、または減らすための
治療をかならず受けて下さい。


何だか分からないけれど、
血液検査を受けたら鉄欠乏性貧血と
診断されたという方は、
即、総合病院を受診して、
原因を突き止めてもらって下さい。


ちなみに私は、粘膜下筋腫が原因で、
生理の出血が何ヶ月も止まらない状態に
陥ってしまい、鉄欠乏性貧血で
救急病院に緊急入院しました。

入院中、毎日鉄剤の点滴を受けていたのですが、
看護婦さんからは、
「経血を止めない限り、
ざるに鉄剤を投与しているのと同じですよ」
と言われました。


それはそうですよね。
いくら鉄を補っても、
入れるそばから、体からどんどん
出て行ってしまっているのですから。


というわけで、大事なことなので、
もう1度お伝えします。

鉄欠乏性貧血を治すために、
まずすべきことは、
出血を止める、または出血の量を減らすことです。



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2016年10月21日

鉄剤を飲んでいても、鉄欠乏性貧血が治らない方へ。

鉄欠乏性貧血と病院で診断され、
処方された100mgの鉄剤を毎日飲んでいるけど、
一向に数値が上がらない。

鉄剤を飲んでいる間は、何となく調子がいいけど、
飲むのをやめたらまた数値が下がってしまう。

病院で、もう貧血は治りましたよ、と言われたけど、
何だか体がだるい・・・。


これらは全部、私が経験したことです。

何で、100mgもの鉄剤を2年以上も飲んでいるのに、
体の調子がおかしいんだろう?

ずっと疑問に思っていました。


同じような経験をされている方、
実は多いのではないかと思います。

このサイトにたどり着いたあなたも、
そうではありませんか?


貧血は、放っておくとどんどん進行します。
下手をすると、命に関わる病気です。

体が貧血状態に慣れていて、
気づきにくいかもしれませんが、
時間が経つにつれて
症状は増えていきます。


私がそうでしたから。


でも、医学書を読んで勉強したり、
10箇所もの病院を転々として、
ようやく貧血を治せるお医者さんに出会い、
体調が好転しました。


このブログでは、私の3年にも及ぶ
貧血との闘いの経験から得た知識や対処法を、
貧血で辛い思いをされている方たちに
シェアしたいと思い、立ち上げました。


あくまで私は患者の1人で、
専門家ではありませんので、
ご自分の状態と照らし合わせながら、
取り入れられる部分は積極的に
取り入れて頂ければと思います。



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プロフィール
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のり
神奈川県在住の主婦です。9年前、子宮筋腫が原因で、重い鉄欠乏性貧血を発症しました。発症までの過程や症状、今まで受けてきた治療法などを、綴っていきたいと考えています。 どなたかのお役に立てたら嬉しいです。よろしくお願いいたします。
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お問い合わせはこちらから https://form.os7.biz/f/192cd280/ こちらからもどうぞ QR.jpg
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