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2017年04月23日

発話に関する言語障害・・・3

今回は、前回のお話の続きをお伝えしますね。

前回、平成28年(2016年)1月12日から、
外国人を対象にした日本語教室で、
ボランティアを始めた話をお伝えしました。

始めた当初は、ボランティア活動を
楽しんでいたのですが、間もなく、
予想外のことが起こりました。

私が言語障害を抱えていることを知らない、
日本語教師の先生から、
「君も、日本語教師を目指してみなさい」
と、420ページもある教本を読むようにと、
勧められてしまったのです。

本を開くと、文字が非常に小さく、
読み始めると、頭痛がしたり睡魔に襲われたりして、
脳が全力で「読みたくない」と拒否しました。
それでも、睡魔と闘いながら、1日に少しずつ、
時間を掛けて頑張って読むことにしました。

努力の甲斐があって、内容の理解は難しかったものの、
3週間ほどで何とか読み切りました。


そうした中、授業を通して生徒さん1人1人が、
さまざまな日本語の壁にぶつかっていることが分かり、
私自身も、単なるお手伝いでは
物足りなさを感じるようになりました。

そこで、生徒さん向けに教材作りを行なったり、
独学で勉強したり、1人1人の悩みに向き合ったりと、
自宅で生徒さんたちのことを考える時間が多くなりました。

自分の体のことや、体調を気にする時間が確実に減り、
そのことは良かったのですが、脳への負荷が
一気に掛かりすぎてしまったようです。


しばらくすると、言語障害の症状が悪化しました。

まず、人と話しているときに、
言おうとしている言葉は頭の中にあるのに、
なぜか口からは、似ているけれど
違う別の単語が出てきてしまったり、
同様に書き間違えてしまうことが増えました。

具体例を挙げますと、
「のれん」と言おうとして「のろい」になったり、
「ねぶた(祭り)」と言うつもりが「やぶた」になったり、
というような感じでした。


このようなことが、1日に何度も続くと、
次第に憂鬱な気分になりました。

同じ時期、相手が言った言葉の意味を
きちんと理解できず、違う答えを言ってしまい、
会話がちぐはぐになってしまうこともありました。

以前は相手から何か質問されても、
頭に言葉が浮かばず、
思うように答えられなかったのですが、
少し症状が良くなって、
相手の質問に答えようとすることが
増えてきたために、出てきた症状でした。

また、人と話しているときに、
私が想定していた会話の流れから外れて、
相手が急に思いがけないことを言ったときに、
頭が真っ白になってしまい、
すぐに言葉を返すことができない
という症状もありました。

他にも、相手がポンッと冗談を言ったとき、
それが冗談であることは理解できるけれど、
何と言葉を返したら良いのかが分からず、
真顔で固まってしまい、
場の雰囲気を悪くしてしまうこともありました。

私の状態を知らない人からは、
「あなたには冗談が通じないみたいだから、
もう冗談を言うのはやめるわ」
と、直接言われてしまい、
悲しい気持ちになりました。

これら以外にも、前回お伝えした
どもりなどの他の発話の症状も、
まだ残っていました。


こうした症状について、
平成28年2月4日の診察の際に、
主治医に相談したところ、
「(治り具合から考えて)急に言われた言葉や、
冗談に対応するのは、まだレベルが高いですよ」
と、慰めて下さいました。

この頃、他に気になっていた症状としては、
発話の症状からは外れますが、
ボランティアを始めた後から、
泣くまでは行かないのですが、
頻繁に目に涙が浮かぶようになりました。

また、家事を行うペースが落ちて、
それまで以上にだらだらしがちになったり、
動くのが億劫になったりと、
生活のペースが崩れがちになりました。

これまで徐々に均衡が取れつつあった、
脳と精神と体の状態のバランスが、
脳を急激に使いすぎたせいで、
再びいびつな状態に陥ってしまったようでした。


それでも、ボランティア活動に
やりがいを感じており、
やめたいとは思いませんでした。

医師からも、
「ボランティアはぜひ続けて下さいね」
と言われ、続けることにしました。





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こちらから→https://fanblogs.jp/hinketu/archive/3/0

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発話に関する言語障害・・・2

今回から2回に分けて、
発話に関する言語障害について、
前回の続きをお伝えしようと思います。

前回の記事はこちら
https://fanblogs.jp/hinketu/archive/75/0?1492919055


「発話に関する言語障害・・・1」の中で、
お伝えしましたように、平成27年(2015年)3月に
普通に話せるようになった後も、
私は下記の症状に悩まされていました。


・会話中、相手が発した言葉に対する
反応が鈍く、言葉をすぐに返せないことが多い
・会話中によくどもる
・発語のテンポが遅めである
・会話中に、言葉を思い出しにくい
・言おうとしていた言葉ではない言葉が出てきてしまう
・時々、言い間違えをしてしまう


実は私は、平成27年(2015年)7月に脳トレを始めた後から、
「毎日、脳トレを続けていれば、
そのうち言語障害もきっと良くなるだろう」と、
内心、期待していました。

しかし実際は、当初行っていた
4種類の脳トレの成績が上がり、
難易度の高いプログラムに変わった時点でも、
読む、書く、話す、聞く、という4つの言語障害の
症状は、根強く残っていました。

脳トレ以外に何をしたら、
言語障害が良くなるのだろう。
その明確な答えは、なかなか見つかりませんでした。

ただ、新鮮な体験と人とのおしゃべりが、
脳に良い刺激を与えると知った私は、その後、
行ったことのない場所に1人で散歩に出かけたり、
勇気を出して遠出をしてみたりと、
日常生活に変化を持たせる努力を行っていました。

しかし、こうした行動だけでは、
脳への刺激が弱いと感じました。
日常的に、多くの人と会話をする機会を
持ちたいと思った私は、
以前から興味を持っていたボランティア活動に、
思い切って参加してみることにしました。

平成28年(2016年)1月12日から、
自宅近くの施設で活動している、
在日外国人向けの日本語教室に通い始めました。

日本語教師の資格を持っていない私は、
教室の先生のお手伝いとして、
授業中、生徒さんたちの質問に答えたり、
補佐をしたりする仕事を担当することになりました。

教室には、中国人やフィリピン人、ベトナム人、
バングラデシュ人など、多国籍の外国人が
日本語を習いに来ていました。

加えて、毎週のように新しい生徒さんが
教室に来ました。

授業中、生徒さんたちの質問に答えたり、
ひらがなや片仮名の書き方を教えたり、
授業後におしゃべりをしたりと、
新鮮な体験の連続で、
人と話す時間が格段に増えました。

まさに、私が望んでいたとおりの環境でした。
沖縄旅行中に上昇し始めたルモシティのスコアは、
ボランティア活動を始めると、さらに上昇しました。

ルーモシティ H.27.12.26〜28.1.17.jpg


ルモシティに関しては、問題の難易度が上がりすぎて、
1回の挑戦では解けない問題ばかりでしたので、
年明けからは、解けるまで
何度も挑戦するようになりました。
その方が、認知機能の回復が早まると思ったからです。

主治医も私と同じ意見で、この方法に賛同してくれました。

このように、生活環境が大きく変化し、
私は、懸命に日本語を覚えようと努力している、
生徒さんたちとの触れ合いを楽しんでいました。

このまま、この状況が続くことを望んでいたのですが、
すぐに予想外の展開が起こりました。

長くなりましたので、
この続きは次の記事の中でお伝えします。




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2017年04月21日

3回目の血液検査の結果

話は少しさかのぼりますが、平成27年(2015年)12月10日、
3回目の血液検査の結果を聞きに、
クリニックに行きました。


はじめに、亜鉛に関する数値から説明を受けました。

前回は、血清亜鉛の値が83から116に上がり、
正常値に回復していたことで、亜鉛の処方量が
92mgから14mgに一気に減りました。

ところが今回、血清亜鉛が116から94に落ち、
やはり亜鉛が関係しているアルカリフォスファターゼも、
111から106に下がってしまいました。

医師からは、やはり亜鉛が不足していると指摘されてしまい、
亜鉛不足から抜け出すのは、
容易なことではないと実感しました。


一方、肝心の鉄の方は、
驚いたことに、ヘモグロビンの値が
前回の13.2から13.7にまで上がり、
正常値の域に達していました。

この日、医師も私もとても喜んだのですが、
この3ヶ月後に受けた検査では、
再び数値が下がってしまいました。

ですのでこの時のヘモグロビンの回復は、
一時的だったようです。


続いてフェリチンですが、
こちらは前回の73.8から61.9に、
落ちてしまいました。

これについて、医師とこんな会話を交わしました。

「ヘモグロビンが上がったので、
フェリチンが下がってしまったのかな、
と思ったのですが」

「そうではないですよ。
フェリチンの数値が下がったということは、
体の中のどこかで炎症が起きていて、
それが軽くなったから、
高めだった数値が下がったのかもしれません。

まだ、この先、数値が下がる可能性があります。
実際は、もっと低いかもしれないですね」


こちらの前に通っていたクリニックでも、
同じ言葉を言われたことがありました。

以前もお伝えしましたが、鉄の不足によって、
体の中の粘膜や器官が弱ってしまうため、
炎症が起きやすくなり、それによって、
フェリチンの値が高めに出てしまう場合があるのです。

ですので、もしもフェリチンの値が上がらずに、
下がり続けているということがありましたら、
体内に炎症がある可能性が考えられます。


この時の血液検査の結果の中で、
医師が特に喜んで下さったのは、
タンパク質に関する項目についてでした。

初回、11.1と、ひどいタンパク質不足を
指摘された尿素窒素の数値は、
前回の14.1から17.8にまで上昇し、
正常値に回復していました。

前回、栄養士の先生から、
「尿素窒素の数値は16以上は必要」というお話と、
食べ物だけでタンパク質を摂取するのには
限界があり、不足を補うために、
プロテインが処方されるというお話を聞きました。

この4ヶ月間、プロテインを飲み続けたことで、
タンパク質の数値が回復したのは明らかでした。

その後も、プロテインを飲み続けていることもあり、
タンパク質の数値は、正常値を維持しています。


他に医師からは、赤血球の赤ちゃんの数を表す
網状赤血球数が15と相変わらず高く、
栄養不足により赤血球が育ちにくい状態であることや、
中性脂肪が37と、正常値よりもかなり低く、
脂肪が足りないことを指摘されました。

中性脂肪に関しては、初回の時から
不足を注意されており、今回も、
「調理の時に、油をもっと使ってください。
脂肪が足りないと、その分、タンパク質が
使われてしまうんですよ」
と言われてしまいました。

また前回、数値が23から52に上がっていた
ビタミンDの数値も、再び36に下がってしまいました。

これに関し、医師からは、
「冬場は日照時間が短いので、
どうしても下がってしまうのですよ」
と説明を受けました。

冬の間は、ビタミンD3の処方量が、5000IUから
10000IUに増量されることになりました。



おもな項目は、このような結果になりました。
まだ、栄養療法を始めて半年ということもあり、
当時は特に、数値に波がありました。

そのため、これだけたくさんの種類と、
非常に多い処方量のサプリメントを飲んでいるのに、
なかなか数値が上がっていかないことに対し、
少し焦りも感じました。


サプリメントの処方に関しては、
ビタミンD3が2倍に増えた以外は、
前回とほぼ同じ量を飲み続けることになりました。


症状は、皆さんにもお伝えしているように、
少しずつ良くなっていましたので、
主治医と自分の回復力を信じて、
栄養療法を続けていこうと思いました。





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2017年04月18日

脳を活性化させる習慣とは

前回は、脳の機能が低下しているために、
変化にうまく対応できず、
新しい状況に順応することができなくなっていることに、
気がついた話をお伝えしました。

その後、仕事で沖縄に滞在していた夫に呼ばれ、
私も沖縄に発ったのは、
平成27年(2015年)12月28日のことでした。

沖縄には、大晦日まで滞在しました。

4日間の滞在中、夫とともに、
沖縄の名産品作りの体験施設に出かけ、
地元のそば作りを体験したり、
工芸品の職人さんたちから、
さまざまなことを教わったりしました。

また、レンタカーで水族館をはじめとする、
観光名所も巡りました。

その合間には、立ち寄った食事処や
土産物屋などのお店で、
自分から店員さんたちに話しかけて、
積極的に交流を持つように心がけました。

新鮮な体験や、初対面の人たちとの会話の
1つ1つが、きっと脳に良い影響を
与えてくれるだろうと思ったからです。


私の読みは当たり、滞在中、奇跡が起きました。
沖縄に着いた翌日から、ずっと低空飛行していた
ルーモシティのスコアが、上がり始めたのです。

様々な場所に出かけ、たくさんの人たちと会話をし、
楽しい気分で過ごしていただけでしたが、
脳にとっては大きな刺激になったようです。


加えて、沖縄から帰宅した翌日の
平成28年(2016年)の元旦からは、
今度は夫の実家に3日間、滞在しました。

正月ということもあり、夫の兄弟家族、
親戚などが、入れ替わり立ち替わり実家を訪れたため、
3日間で18人もの人たちに会って話をしました。


その間も、ルモシティのスコアは上昇し続けました。
データにも、いかに沖縄旅行と夫の実家での生活が、
脳に大きな影響を与えたのかがハッキリと表れています。

ルーモシティ 12月12日〜1月6日.jpg


実家から自宅に帰宅した後も、スコアの上昇は続きました。

日常のマンネリ生活から離れ、新鮮な体験をしたり、
初対面の人と会話を交わすことが、
ここまで脳に良い影響を与えるとは思っておらず、
期待以上の効果でした。



鉄欠乏性貧血を発症すると、
栄養素の欠乏により、
脳機能が低下しやすくなることは、
これまでにも何度もお伝えしてきました。

少しでも、脳機能の低下を防ぐため、
皆さんにも日常生活の中で、
新鮮な体験をしたり、
初対面の人とおしゃべりをする機会を、
なるべく意識して持って頂けたらと願っています。

今回、私はたまたま沖縄に行くことができましたが、
ふだんの生活の中でも、意識をすることで、
変化を持たせることはできると思います。

いくつか例を挙げてみますね。

○家の周りで今まで行ったことのない地域に、
散歩を兼ねて歩いて出かけてみる。

○1度、行ってみたいと思っていた、
少し遠い場所に電車に乗って行ってみる。

○家の近くに新しくできたお店や、
今まで気になっていたけれど、
入ったことがなかったお店に、
思い切って入ってみる。

○何かの集まりに参加したときなどに、
そこに来ている人に自分から話しかけてみる、
など。


ちなみに、上記に挙げたことは、
私がふだん行っていることです。

他にも、病院で会った患者さんや、
地元の銭湯や施設などで会った人に、
自分から話しかけて会話をすることもあります。


すべては脳を回復させるためではありますが、
こうした行動を通して生まれる出会いや、
新しい経験を楽しむことで、気負うことなく
続けることができています。

脳が回復した後も、続けて行きたい習慣です。


私がこうしたことを行なっているのには、
1つ、大きな理由があります。

私の脳の認知機能が大きく低下した原因は、
鉄や亜鉛をはじめとする栄養素の欠乏でしたが、
それだけではなく、心身の調子が著しく悪かった
平成26年の1年間、家にこもってばかりで、
人と話をしない日が多かったことも、
影響しただろうと考えているからです。


当時は、外に出る気力も体力も落ちていましたし、
情緒も不安定でしたので、
仕方がない状況ではありました。

しかし、もしも調子が良い日は
なるべく外に出る努力をしていたならば、
脳の機能低下のことで、
こんなにも苦労しなかっただろうと思っています。


私の経験が、皆さんのお役に少しでも立てたら、と
願いながら綴りました。

お心に留めて頂けたらうれしいです。






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2017年04月16日

脳トレ変更後の変化について 2

前回は、脳トレを変更後、
ルモシティの問題の難易度が
大幅に上がったために、
苦戦したお話をお伝えしました。

今回は、その続きです。

正規版を開始してから1週間が経ち、
2週目に入ってからも問題に一向に慣れず、
下記のように、スコアは低下の一途を辿りました。
(比較のために、3日目のスコアを再度載せますね)


12月14日(正規版開始3日目のスコア)
  総合得点      1457
  スピード      1566
  記憶力       1303
  注意力       1243
  柔軟性       1556
  問題解決能力    1354

 12月19日(正規版開始後8日目のスコア)
  総合点       1403
  スピード      1375
  記憶力       1341
  注意力       1162 
  柔軟性       1559
  問題解決能力    1293


記憶力と柔軟性のスコアは、
わずかに上昇しましたが、
スピードと注意力と問題解決能力のスコアの低下が、
目立っています。

この結果を反映するように、日常生活においても、
注意力散漫によるうっかりミスが増えていました。

意外なことに、記憶力に関しては、
スコアが1400台から1300台に落ちた後は、
スコアを維持し続けており、
日常生活でも特に目立った変化は見られませんでした。

ただ、脳が混乱状態に陥ってしまった
影響を受けたのでしょう。
話す速度が、再びゆっくりになってしまいました。

またこの頃、脳の神経伝達物質である、
ドーパミンが関係していると言われる、
むずむず脚症候群の症状も悪化するなど、
体調にも影響が出始めました。


正規版開始から10日が経った
12月21日には、とうとうここまでスコアが
落ちてしまいました。

  
 12月21日(正規版開始後10日目のスコア)
  総合点      1396
  スピード     1363
  記憶力      1320
  注意力      1165
  柔軟性      1582
  問題解決能力   1277 


この先、どこまで落ち続けるのだろうかと、
不安に思っていましたところ、
この日のスコアが底値となり、
ようやく下げ止まりました。

ただし、下がらないだけで上がることもなく、
この後、横ばい状態が続きました。

そのため、カレンダーを見ながら、
スコアが回復し始めるのは、
3ヶ月くらい先かもしれないと、
思い始めました。

また、ルモシティの正規版を開始する前は、
脳年齢20歳代が続いていた「ケンコウな脳トレ」も、
この頃、30代後半から40代に
脳年齢が下がってしまいました。

7月以降、回復に向けて毎日努力を続け、
地道に築いてきたものが、
一気に崩れ落ちてしまったような気がしました。

そうした中、1つだけ日常生活において、
良い変化が起こりました。
笑ったときに、口から息が出るようになってきて、
自分にしか聞こえない、かすれたような笑い声が、
ごくたまに出るようになったのです。

脳トレを新しく変えたことによって、
脳のどこかの部分が、刺激を受けたのかもしれないと、
暗闇の中に光を見つけたようなうれしさを感じました。


このような日々の中で、1つ、気づいたことがありました。
それは、「今の私の脳は、変化にうまく対応しきれず、
新しい状況になかなか順応することが
できない状態になっている」
ということでした。

これに関して、実は日常生活において、
以前から気になっていたことがありました。

家の中で家族と過ごしているときには、
自分らしくのびのびとしていられるのですが、
外に出て、友人や知人たちに会うと、
途端にテンションが落ちてしまうのです。

まるで、家の中で両親といるときには元気な幼児が、
初対面の人や慣れない大人に会うと、
緊張して固まってしまう状態に似ていると、
思っていました。

これまでずっと、そうなってしまう原因が
分からなかったのですが、
場の変化に脳がうまく対処しきれず、
その場の雰囲気に慣れるまでに、
時間が掛かってしまうからだと分かりました。

この発見は、とても意味のあるものでした。

この頃、午前中に脳トレを行うと、
すっかり心身が疲れてしまい、
ほとんど家にばかりいる日が多くなっていました。

しかし、これらの状況を打開するためには、
積極的に外に出たり、人に会って話をするなどして、
脳を変化に慣れさせる訓練を行う必要があると思いました。

その矢先、12月中旬から、
仕事で沖縄に滞在していた夫から、
「年末まで沖縄にいるので、こちらに来ない?」
と誘われました。


環境を変えるには、願ってもない話だと思い、
夫の誘いに乗ってみることにしました。


次回は、沖縄に行ったことで、
どのような変化が表れたかについて、
お伝えしようと思います。




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2017年04月13日

脳トレ変更後の変化について 1

前回の記事でお伝えしましたように、
平成27年(2015年)12月12日から、
さらなる脳の回復を促すため、
脳トレの内容を大幅に変更しました。

脳トレの核となっていたルモシティでは、
有料の正規版に切り替えたことで、
1日に行う問題の数が、
3つから5つへと増えました。

それだけでなく、問題の種類も大幅に増え、
難易度も一気に上がりました。

具体的にお伝えしますと、
例えば記憶力の問題の場合、それまでは、
画面に表示された図形の形や位置を数秒間で覚え、
画面から消えた後に、マウスを使って再現する
というような、短期記憶を鍛える問題を解いていました。

ところが正規版では、次のような問題が加わりました。

@合計35個の小物が、数個ずつ、
次々と組み合わせを変えながら画面に表示されるので、
同じ物を選ばないように気をつけながら、
35個目まで順に、1つ1つ小物を選んでいく。
 問題は3問で、各問題とも間違えた時点で回答は終了。

Aカエルが、飛び跳ねながら場所を移動していくので、
その位置を順番通りに記憶しておいて、
マウスを使って正確に辿っていく。

他にも問題はあるのですが、このように、
それまでよりも長い時間、記憶を保持したり、
より複雑な情報を記憶しなければならなくなりました。

 
また、注意力の問題に関しても同様でした。

それまでは、1つか2つの事柄に
注意を向けていられれば、
問題を解くことができました。

ところが正規版では、「分割的注意力」といって、
同時に複数の箇所に気を配りつつ、
要求される課題に取り組む問題が加わりました。

注意力の低下に加え、
集中力も大幅に低下していたため、
すぐに気が散ってしまい、
結果は散々なものでした。

これら以外にも、スピードを重視しつつ、
瞬時に判断して正しい物を選択していく問題や、
迷路形式で方向感覚を鍛える問題など、
これまでにはなかったタイプの問題も新たに加わりました。


正規版を始める前は、問題の種類が増えることで、
より広範囲の認知機能が鍛えられ、
さらに回復が進むだろうと、
期待感ばかりを抱いていました。

ところが、実際に取り組んでみたところ、
解き方が分からずにつまずいたり、
焦るばかりで問題が一向に解けないなど、
脳が混乱状態に陥ってしまいました。

当然、精神面にも影響が出て来ました。

それまでは毎日、楽しみながら
脳トレに取り組んでいたのですが、
解けないことに苛立ちを覚えたり、
反対に意気消沈してしまったりと、
気分が揺れ動く日が続きました。

その後も、一向に問題を解くコツを
掴むことができず、脳の混乱状態を示すように、
1日解く毎にスコアは下がっていきました。

下記は、正規版開始前日のスコアと、
正規版開始3日目のスコアです。

(正規版の開始前日のスコア)
  総合得点      1551
  スピード      1679 
  記憶力       1402  
  注意力       1426
  柔軟性       1633
  問題解決能力    1625

 
(正規版開始3日目のスコア)
  総合得点      1457
  スピード      1566
  記憶力       1303
  注意力       1243
  柔軟性       1556
  問題解決能力    1354


すべての項目において、
スコアが下がっているのが、
お分かり頂けるかと思います。

この時点でもショックでしたが、
これはほんの序の口でした。


この後も、さらに下がり続けて行くのですが、
くわしくは、次の記事でお伝えしようと思います。





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2017年04月10日

栄養療法開始から8ヶ月後の認知機能の変化について

前回は、栄養療法から8ヶ月が経った、
平成27年(2015年)12月の精神面の状態について、
お伝えしました。

今回は、同じ時期に表れた、
認知機能の状態の変化について、
取り上げようと思います。


その前に、話をだいぶ戻しますが、
前に記事の中で、栄養療法を始める5ヶ月前、
平成26年(2014年)11月頃に、知能の低下の症状を
自覚していたとお伝えしました。
https://fanblogs.jp/hinketu/archive/39/0?1491807457


当初は、4,5歳の幼稚園児に
なってしまったかのように感じていましたが、
平成27年1月からは、
人とおしゃべりをする機会を増やすなど、
脳に刺激を与えた結果、2ヶ月ほどで、
語彙のレベルが小学生並にまで回復しました。
https://fanblogs.jp/hinketu/archive/47/0?1491807457


その翌月から栄養療法を開始し、
加えて7月以降は、脳トレを毎日
行うようになりました。

脳トレによって、脳全体がバランス良く
刺激を受けるようになったせいか、
夏に入ると口数が増え、
夫とも会話をよくするようになりました。

ただし、当時、私が話していた内容は、
「その日にあった出来事」や、
短い受け答えで済むような、
家庭内での簡単な話が多く、
内容がきちんとした話は、
まだすることができませんでした。

また、話し方や感情表現の表し方などにも、
まだ子供っぽさが残っていました。

そのため、夫と話しているときに、
夫婦の会話というよりは、
まるで父親と思春期の娘が会話をしている
ようだと、内心、思っていました。

その後、10月に入ると、
それまでは夫の話に対し、
相づちを打つばかりだったのが、
「私は○○をしたい」「私は○○だと思う」など、
自分の意見を少し言えるようになりました。
自分の意思が出てきたのです。

また、この頃、ニュースや新聞を
見るようになっていたので、
そうした話もするようになりました。

ただし、10月中はまだ、
ニュースの内容を理解するので精一杯で、
それに対して深く考えたり、
自分の考えや意見を持つことは
できませんでした。

しかし、11月中旬頃からは、
夫との会話の中で、時事問題について、
少し自分の思ったことを言えるように
なりました。


同じ時期、毎日行っていた脳トレでも、
こうした回復具合を示すかのように、
好調な状態が続いていました。

脳年齢60代から始めた「きょうの脳トレ」も、
99歳という最高齢から始めた「ケンコウな脳トレ」も、
11月頃からは脳年齢20歳代を記録することが
多くなっていたのです。

また、1日3問、解くことができるルモシティの
問題に対しても、無料版は問題の種類が少ないため、
慣れや飽きが生じてしまっており、
全体的に脳トレに物足りなさを感じていました。

脳にとっての大敵は、「慣れること」だと、
以前、何かで読んだことがあり、
このままの状態が続くことは、
回復の妨げになると思い始めました。


そこで、12月10日の診察日に、
医師に脳トレのデータを見せた後、
「もう少し難しいものに変えた方が
良いのかなぁと思っています」
と話してみました。

すると医師も、
「そうですね。脳が慣れてしまいますからね。
それがいいと思いますよ」
と、即座に背中を押してくれました。

医師の言葉を受けて、この翌日に、
それまで行っていた4種類の脳トレのうち、
問題の種類が多い「ケンコウな脳トレ」は残し、
「きょうの脳トレ」と「脳トレ」の2つは
やめることにしました。

同時にルモシティも、それまで使っていた
無料版から有料版に切り替えました。

他に、こちらのゲームサイトから、
1回30問の暗算を解く「暗算マニア」という
問題を選びました。
http://www.atgames.jp/atgames/html/asynchronous/game/self/densan_mania.html


もう1つ、注意力散漫の症状が気になっていたので、
こちらのゲームサイトから、
「ハンバーガーショップ」というゲームも選びました。
http://www.p-game.jp/game174/


こうして、全体的に問題の難易度を上げ、
新たな気持ちで脳トレに取り組むことにしました。


次回は、脳トレを変更後、
どのような変化が生じたかについて、
お伝えしますね。
  



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2017年04月07日

栄養療法開始から8ヶ月後の精神面での変化について

平成27年(2015年)12月6日のことでした。

この日の昼間、ふとDVDの録画リストの中にあった、
あるドラマのタイトルに目が止まりました。

それは、前年の秋に録画した「僕の生きる道」でした。

以前、お伝えしたように、
私は「僕の生きる道」の再放送を見ていた時期に、
栄養不足による「涙が止まらない」という症状と、
気分の落ち込みの症状が悪化し、
思うように話せなくなってしまいました。
https://fanblogs.jp/hinketu/archive/37/0


そのため、残りの8話から11話までは、
いつか回復したら見ようと思い、
録画しておいたのです。

実は、7月に1度、
精神状態が安定しつつあったので、
8話を見ようとしたのですが、
見始めて5分ほどで気分が落ちてしまい、
断念しました。

それから5ヶ月が経ちました。

これまでは、落ち込むことをなるべく避けたり、
落ち込んだときには何とか気分を上げようと、
好きなことをしたり、楽しい番組を見たりと、
自分で自分に気を遣っているようなところがありました。

少し、心を甘やかしすぎたかもしれない。
また、気分が落ち込むかもしれないけれど、
あえて荒療治として、ドラマを見てみよう。

この日、私はそう思い、再生ボタンを押しました。

8話の冒頭、草g剛さん演じる中村先生と結婚の約束をした、
矢田亜希子さん演じるみどり先生が、自分の父親に、
中村先生が末期ガンであることを告白します。

7月は、ここで気分がストンと落ちてしまい、
見るのをやめました。

ところが今回は、同じ場面を見ても、
気分の落ち込みは起こりませんでした。

この調子なら、もう少し先まで見られそうだ。
もし気分が落ちたり、泣き方が尋常でなくなったら、
すぐに見るのを中止しよう。

そう決めたうえで、
ドラマを見続けてみることにしました。

すると、意外な展開になりました。

登場人物たちの会話のやり取りを聞きながら、
クスッと笑いがこぼれたのです。
また、中村先生とみどり先生、2人だけの場面では、
思いやりと愛情あふれる会話を聞きながら、
ほのぼのとした気持ちになりました。

1年前、1話から7話までを見ていたときは、
断続的に泣いているか、気分がずんと落ち込むばかりで、
笑ったことなど1度もありませんでした。

「悲しい」と「辛い」以外の感情は、
まったく湧かなかったのです。

また、当時はドラマの効果音やBGMを聞くたびに、
心が谷底に沈んでいくかのような感覚を味わいましたが、
今回はまったく音が気になりませんでした。

気がつくと、最後の2人の結婚式の場面まで、
何事も起こらないまま、見続けることができました。

少し拍子抜けした気分になった後、
その勢いで9話も見ました。

もちろん、途中で切なくなる場面はありましたし、
涙がこぼれ落ちることもありましたが、
かつてのように泣きじゃくったり、
涙が止まらなくなることはありませんでした。

1年前に見たドラマと、今見ているドラマが、
同じドラマとはとても思えませんでした。

鉄欠乏性貧血に掛かったことで、
心の芯が細く弱くなってしまったと思っていたのですが、
もう、すぐにぽきんと折れてしまうような、
情けない状態ではないのだと思ったら、
とてもうれしくなりました。

その翌日は、10話と最終話を見ました。

途中、見ていて心が少し、締め付けられたようになり、
涙がぽろぽろこぼれ落ちましたが、
心配していたがくんという、テンションの落ち込みは
起こりませんでした。

最後、中村先生は、次の言葉をみどり先生に遺します。
「僕は余命1年と知ったとき、
それまでの28年間の人生を後悔しました。
だから、残りの人生は、悔いのないように生きようと
思いました。そして、生きました。
後悔したはずの28年間が、今ではとても愛おしく感じます。
ダメな人生だったんですけど、とても愛おしいです」

これを聞いたとき、涙があふれて切ない気持ちになりましたが、
同時に中村先生に対し、「お疲れさま」と
拍手をしたい気持ちになりました。

色々とつらい思いも味わったドラマでしたが、
最後まで見ることができて本当によかったと、
心から思うことができました。

ところで、ドラマを見ている最中も、
精神面での著しい回復ぶりに驚きを覚えましたが、
それ以上に驚いたのは、
ドラマを見終わった後の自分に対してでした。

つい今まで、こぼれ落ちる涙を拭いながら見ていたのに、
ドラマが終わった途端、テレビの電源を切ると立ち上がり、
残りの家事に取りかかったのです。

そこには余韻のかけらもなく、それどころか、
その日の晩にはバラエティ番組を見ながら、
笑顔で楽しむことができました。

何だか、病気になる前よりも、
心がたくましくなったように感じました。

これまで、果てしなく高いハードルのように
感じていた「僕の生きる道」を、
最後まで問題なく見ることができたという事実は、
私にとって大きな自信になりました。

栄養療法を始めてから、8ヶ月後の出来事でした。



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2017年04月05日

栄養療法開始から半年後の変化について

ここ最近、記憶や言語機能など、
脳に関する記事が続いていましたが、
今回は、栄養療法開始から半年後に表れた、
症状の変化についてお伝えしますね。


平成27年(2015年)10月上旬のことでした。

自宅で夫と会話をしているときに、
話す時のイントネーションや身振りが、
元気だった頃と同じ状態に、
戻りつつあることに気がつきました。

その後、11月上旬頃には、
言葉の切り方や延ばし方、間合い、
話し方の癖なども元通りになりました。

話し方が戻ったばかりの頃は、
人と話をするたびに、
「そうそう。昔から私は、
こうやってしゃべっていたんだった」
と、心の中で懐かしいような、
ようやく古巣に戻れた安心感のような、
そんな不思議な感情を味わっていました。

身振りに関しては、最初に戻ったのは、
笑うときに手を叩く動作でした。

前述したように、笑い声は出ないのですが、
栄養療法を開始後、4ヶ月目辺りから、
元気だった頃と同じように、笑ったときに、
手を叩く動作が出るようになりました。

その後、半年が経つ頃には、
面白いと思ったときだけでなく、
恥ずかしいときや照れたときにも笑顔が出たり、
笑い声は出ないものの、
元気だった頃と同じタイミングで笑うなど、
笑いに関する動作も徐々に戻ってきました。

元気だった頃は、まったく意識していませんでしたが、
テンションや話し方、身振りや手振りなど、
1つ1つの細かい要素によって、
「私らしさ」が形成されていたことが分かりました。


栄養不足が原因で、感情や表情、言葉が失われ、
一時期は別人のようになってしまいましたが、
2年近いブランクがあるにもかかわらず、
再び自分らしさが自然と戻ってきたことに対して、
驚きを覚えずにはいられませんでした。

それはまるで、いったんバラバラになってしまった
ジグソーパズルのピースを、
改めて枠にはめ直しているかのような、
正確で緻密な回復ぶりでした。

このことについて、私が毎日行っている
脳トレの1つ、ルモシティのH.Pには、
次のような文章が書かれていました。

「脳はさまざまな経験に反応して
常に変化しています。

脳は新しい行動や学習、
さらに環境の変化や身体的な損傷といった
あらゆる要因の刺激を受け、
情報の処理方法を根本的に変化させながら、
新たな神経経路を形成したり
既存の経路を再構築します。」


実は、私が毎日欠かさず、
脳トレを行うようになったのも、
「既存の経路を再構築」するという、
脳の持つ可能性に賭けたからでした。

脳の中核を成している認知機能の回復だけでなく、
アイデンティティとも言える、
その人らしさの再形成に向けても、
日々、脳が変化し続けていることが分かり、
回復に向けて希望を持つことができました。

数多くの症状を抱えながらも、
私が前向きに生活し続けてこられたのは、
この希望があったからです。

クリニックの前の主治医も、
平成27年(2015年)8月27日の診察日に、
私が笑い声が出ないことに関して、
「元に戻れますか?」と質問したところ、
きっぱりとした口調で、
次のように答えて下さいました。

「だいじょうぶですよ。
栄養素が充足していけば、
いつかは戻ります。
元は、そうした性格なのですから」


今もまだ、元気だった頃の自分との違いを
感じることはありますが、
先生の言葉と自分の脳の回復力を信じて、
過ごしていきたいと思っています。


次回は、栄養療法開始から8ヶ月後の、
精神面における回復状態について、
お伝えしようと思います。




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2017年04月03日

書くことに関する言語障害について

前回は、読むことに関する言語障害について、
お伝えしました。

今回は、4つめの言語機能である「書くこと」に
関する言語障害について、取り上げようと思います。


私は、小学生の頃から文章を書くことが好きで、
中学、高校、大学と学校に通いながら、
趣味で文章を書いていました。

エッセイのようなやわらかい文章も、
論文や意見文のような硬い文章もどちらも好きで、
趣味の範囲内ではありますが、
大人になってからもサークルで、
文章を書き続けてきました。

ところが、鉄欠乏性貧血と診断された
平成25年2月頃から、
文章を書こうとするけれど、
思うように書けないという自覚症状が出始めました。

とまどいを感じているうちに、翌年の春頃からは、
たまにではありましたが、漢字を書いているときに、
なぜか実在しない文字を書いてしまうという
症状も出てきました。


同年の夏頃からは、下記のように
症状が悪化してしまいました。

○文章を書こうとしても、言葉が思い浮かばない。
○頑張って言葉を絞り出して書いてみても、
文章がまとまらず、結論までたどり着けない。
○思考力も低下しているため、ようやく文章が書けても、
内容の薄い文章になってしまう。
○友人宛てのハガキを1枚書くのにも、何十分もかかってしまう、
など。


また、同じ年の秋頃からは、
「思うように話すことができない」という、
発語に関する症状も加わりました。

しかし、当時の私にとっては、
話せないことよりも文章を書けないことの方に、
より強いストレスを感じました。


栄養療法を始めた平成27年(2015年)以降も、
こうした症状は続きました。

同年の夏頃からは、
○頭に浮かんだ文章を書いてみるけれど、
一文の書き始めと書き終わりの言葉がつながっていない。
○文法的に誤りがあり、意味が伝わりにくい文章を
書いてしまう、
など、文法に関する問題に悩まされるようになりました。


きちんとした文章を書けないことに対し、
ストレスを感じましたが、回復させるためには、
とにかくあきらめずに書くことが一番と思い、
日記や手紙など、日常生活の中で
文章を書く機会を持ち続けました。


書く速度に関しては、
平成27年(2015年)7月に脳トレを始めて以降、
他の「読む」「話す」「聞く」に関する機能の改善と
連動するように、多少は上がりました。


そうして、自分の考えを文章でだいぶ
表現できるようになってきた、
平成28年(2016年)10月下旬からは、
それまではほとんど活用していなかった
SNSを生活に取り入れて、
文章を産み出す機会を大幅に増やしました。


具体的に私がしたことをお伝えしますと、

○Facebookにこまめに文章を投稿する。
○Facebookの友達の投稿に、積極的にコメントをし、
ネット上で相手と言葉のやり取りをする。
○FacebookのメッセンジャーやLINE、ショートメールといった、
即時性のあるコミュニケーションツールを活用して、
知人や友人と「会話」を交わす。
(その場に合った言葉を考え、瞬時に相手に伝える力を
鍛え直す目的で始めました)
○ネット上のコミュニケーションサイトに登録し、
そこに集っている仲間と情報交換をしながら、
文章を通して交流する。
○ブログを始める。(このブログです)

他にも、原稿用紙に作文を書いたり、
友人や知人に手紙を書いたりと、
毎日、毎日、さまざまな形の文章を書き続けました。


努力の甲斐があり、今年、平成29年(2017年)1月には、
日常生活においては、だいぶ支障がないまでに
回復することができました。


現在は、他の言語機能の回復に、力を注いでいる最中です。

現在の主治医によりますと、
「読む」「書く」「聞く」「話す」という言語機能において、
「読む」と「書く」という2つの言語機能は、
脳を働かせながら自分1人で行う動作ですので、
他の2つの機能に比べ、回復が早いそうです。


一方で、一番回復させるのが難しいのが、
「話す」ことに関する言語機能だそうです。

その理由は、話すときには必ず相手が必要であり、
人と会話をする際には、自分が言葉を発するだけでなく、
相手の話を聞いて理解するという、
高度な脳の働きが必要不可欠だからだそうです。


私自身も経験から、「聞く」と「話す」という言語機能には、
密接な関わりがあり、人とごく普通に会話を交わすためには、
両方の機能を同時に回復させていかなければいけないと、
途中で気がつきました。

これらの2つの言語機能に関しては、
症状の経過やトレーニング方法などについて、
この先の記事でも取り上げていきますね。

次回は、2度目の血液検査の後に表れた、
症状の変化について、お伝えしようと思います。



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2017年03月31日

読むことに関する言語障害について

前回は、話を聞くことに関する言語障害について、
症状や経過をお伝えしました。

今回は、読むことに関する言語障害について、
お伝えしようと思います。

「読む」ことに関する脳機能の状態は、
「話を聞く」ことに関する脳機能の状態と比較しますと、
症状の程度は軽めでした。

とはいえ、日常生活に支障を感じる部分が多く、
今も元気だった頃と同程度までは回復していません。

具体的な自覚症状は、下記の通りでした。

○漢字が少なめの平易な言葉で書かれた文章は、
比較的、抵抗なく読めるけれど、新聞記事のような、
漢字が多く、難易度の高い文章に対しては、
見ただけで拒否反応を起こしてしまい、
読むことができない。

○無理をして、難しい文章を読もうとすると、
頭痛がしたり、疲れを感じてしまう。

○文章を1度読んだだけでは、意味を理解しにくい。
途中、何度も読み返しながら読むので、
読んで内容を理解するまでに時間が掛かる。

○本を読んでいるときに、
すぐに集中力が途切れてしまったり、
眠くなってしまい、
さくさく読み進めることができない。


難しい文章に対し、抵抗を感じるという症状は、
鉄欠乏性貧血を発症した当時からありました。

それ以外の症状に関しては、
その後、長い時間を掛けて徐々に表れました。

「読むこと」に関する機能が低下したことで、
日常生活で一番大きな変化を感じたことは、
新聞をほとんど読めなくなったことでした。

元気だった頃は、朝夕刊を欠かさず読むのが
日課でしたが、一通り紙面をめくるだけで、
ほとんど記事を読めなかったり、
もしくはまったく読むことができない日が
多くなりました。

また、以前は読書が好きでしたが、
栄養療法を開始した平成27年以降は、
本を読む意欲も低下してしまいました。

その代わり、インターネットを通して、
難易度の低い読みやすい記事は、
よく読んでいました。

文字に接することをやめてしまわずに、
自分が読める記事や文章を選んで、
時間は掛かっても読み続けていたことが、
症状の悪化を抑えることにつながったと考えています。

新聞に対しても、時間を掛けて少しずつ、
ざっと読みであっても、興味を抱いた記事は
読んでみるということを試みました。

努力の甲斐があり、
平成27年(2015年)10月下旬頃からは、
社会面や家庭面の記事など、
比較的ソフトな内容の文章は、
少し読めるようになりました。

ところが、1面や政治面に載っていた、
硬派な記事に頑張って目を通してみたところ、
読んでいる最中に頭が痛くなってきて、
途中で中断せざるを得ませんでした。

新聞記事のように、漢字が多く難しい文章を読むと、
頭痛がしたり疲れを感じてしまう
という症状について、診察時に前の主治医と
現在の主治医に、それぞれ伝えました。

そのうえで、読むのをやめた方が良いのか、
それとも、読み続けた方が良いのかを
尋ねてみました。

すると、どちらの医師からも、
「読み続けて下さい。
ただし、負担にならない程度に読んで下さい」
という、同じ回答を頂きました。

「話す」ことや「聞く」こととは違い、
「読むこと」に関しては、
特別なトレーニングは必要がありませんでした。

その代わり、先生方のアドバイスを受けて、
無理をしない程度に、日常生活の中で、
新聞や雑誌、本などの活字に触れるように心がけています。

平成29年(2017年)2月頃からは、毎日ではないものの、
新聞の1面記事や専門的な記事も、
量はまだ少なめですが、
普通に読めるようになってきました。

もう少し時間は掛かりそうですが、
いずれは元の状態に戻れるだろうと思います。

次回は、書くことに関する言語障害について、
お伝えしますね。



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2017年03月30日

話を聞くことに関する言語障害・・・1

前回までは、記憶についてお伝えしました。

記憶に関する内容は、一旦お休みにして、
今回は言語障害のうち、
「話を聞く」ことに関する症状について、
取り上げようと思います。

前にも軽くお伝えしましたが、
鉄欠乏性貧血を発症以来、
「人の話を聞く」という脳の機能も、
低下してしまいました。

鉄欠乏性貧血と診断された
平成25年(2013年)2月以降、
表れた症状は下記の通りでした。

○人と話をしている最中、
集中力がすぐに途切れてしまい、
話の内容を理解できないことが多い。

○人が話をしているとき、
言葉というよりは、
単なる音のように聞こえてしまい、
BGMのように聞き流してしまうことが多い。

○人が言った言葉が、耳に残りにくく、
その瞬間は内容の理解ができたとしても、
すぐに忘れてしまう。

○硬派な内容のニュースや、
出演者の会話のテンポが早い
ワイドショーの番組は、
言葉が難しく感じたり、
話のテンポに脳がついていけなくて、
つい見るのを避けてしまう。


ただし、人の話を聞き取れなかったり、
理解できなかったり、
言われた言葉を忘れてしまうといっても、
すべてがそうであるわけではありませんでした。

基準としては、診察時の医師との会話など、
重要な意味を持つ会話に対しては、
比較的、脳がきちんと働いてくれました。

おかげで、病院から帰宅後、
医師との会話を記録に残すことができました。

その代わり、日常会話の中では、
脳のスイッチが切れてしまいがちで、
声は聞こえていても、
言葉が頭に入ってこないことが多くありました。

しかし、栄養療法の開始から4ヶ月が経った、
平成27年(2015年)8月下旬頃、
症状に変化が見られました。

それまでは、毎朝、毎晩、
夫がニュースを見ている間、
隣にいる私は上の空だったり、
内容に関心がまったく湧かず、
キャスターの声が左から右に抜けてしまったりと、
ほとんど話を聞いていませんでした。

それが、この頃から、テレビをつけているときに、
キャスターの声が「言葉」として、
少しずつ耳に入ってくるようになったのです。

ちょうどこの時期、9月にかけて、
国会の内外では安保法改正を巡り、
大きな動きが巻き起こっていました。

一応、安保問題が、世論で賛否両論を
巻き起こしていることは、たまに断片的に
脳に入ってくる情報から、多少知ってはいました。

しかし、それ以上のことを知ろうという
意欲が湧き起こらなかっため、
くわしい内容については分かりませんでした。

ようやく1年半ぶりくらいに、ニュースの内容が
頭に少しずつ入って来るようになったものの、
世の中の早い流れやさまざまな動きに、
知識や感情がついていくことができませんでした。

まるで、自分が浦島太郎になってしまったかのようで、
社会に取り残されたような寂しさや、
戸惑いの感情を抱きました。

その後、少しずつテレビを見る機会を増やし、
10月頃からは、テレビの前に座って
画面に集中した状態で、
ニュースやバラエティ番組を
短時間ずつ、見るようになりました。

この頃はまだ、声を聴くだけでは
内容を理解することが難しく、
画面下に表示される字幕が頼りでした。

字幕がない状態では、
内容を理解する前に、声がどんどん
前に進んで行ってしまう状態になり、
何を話していたのかが、
よく分かりませんでした。

11月の終わり頃になると、
何か家事をしながらでも、テレビの音声が、
頭に入ってくるようになりました。

ただ、事件報道や生活に関する出来事、
芸能ニュースなど、
分かりやすいニュースに関しては、
割合、集中して聞くことができるのですが、
政治関連のニュースになると、
すぐに頭が疲れてしまい、苦痛に感じました。

早く治そうとして、無理をして触れることは、
脳にとって逆効果だと思い、
疲れを感じたら見るのをやめるようにして、
悪化させないように気をつけていました。


このように、「話を聞く」という脳機能を
回復させる過程においては、
一筋縄ではいかない苦労を味わい続けてきました。

症状の経過に伴い、新たな自覚症状も増えたりして、
現在もまだ、回復に向けて努力している最中です。

症状を改善させるためには、
記憶障害などの認知機能と同様、
地道なトレーニングが必要でした。

具体的なトレーニング内容については、
この先の記事の中で、取り上げていきたいと思います。

次回は、「読む」ことに関する
言語機能について、お伝えしますね。




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2017年03月27日

記憶の種類・・・2

前回は、短期記憶とワーキングメモリ、
長期記憶についてお伝えしました。

今回は、長期記憶に含まれる、
残りの3種類の記憶に関するお話です。

3.エピソード記憶

  これは、その人が体験したことに関する
 記憶です。
 
  いつ、どこで、誰と、何を行ったのか、
 という基本的な記憶だけでなく、
 周りの状況や自分の心身の状態、感情なども
 一緒に記憶されます。 

  内側側頭葉 (海馬・海馬と大脳皮質を結ぶ
 海馬傍回)が大きく関係していると言われています。

  エピソード記憶は、その記憶に関連する物や
 出来事がきっかけとなって、思い起こされることが
 一般的です。

 
鉄欠乏性貧血になる前は、私はこのエピソード記憶を
思い出すのが得意で、過去の古い出来事について、
人に話したり文章に書いたりしていました。

しかし、鉄欠乏性貧血になって以降、過去の記憶を
思い出しにくい状態になってからは、
エピソード記憶を思い出すのも苦手になりました。

夫と、共通の思い出話をしているときも、
夫が詳細に覚えているのに対し、私の方は
あやふやだったり、ところどころ事実とは違う
ことを口にしてしまったりして、
会話がかみ合わないこともしばしばあります。

それでも、夫との会話を通して、
思い出そうとしているうちに情景が浮かんできて、
全体像や細かい部分の記憶がよみがえることが
よくあります。

おそらく、思い出そうとすることが、
海馬への良い刺激になっているのだろうと思い、
毎回、あきらめずに思い出す努力を続けています。

また、自分1人でできることとして、
後付け日記をつけています。

私はふだん、人と会う日や遠出をする日など、
予定がある日は、居間の大きなカレンダーに
印をつけています。

その日から1〜2週間経ってから、
当日を思い出しながら、印象に残ったことや
自分の状態などを書くのです。

医師に、症状の経過を伝えるために
行っていることで、始めは当日のうちに
書いていましたが、少しずつ期間を空けて、
記憶力のトレーニングに活用するように
なりました。

エピソード記憶を思い出すのが苦手な方は、
試してみて頂けたらと思います。


4.意味記憶
  
  学校で習うような知識や意味、
 物の名前や社会的な一般常識など、
 客観的で抽象的な記憶です。
  学生時代に覚えた歴史の年号や、英単語、
 化学記号、地名などが意味記憶に含まれます。 

  特徴としては、覚えた日付や状況など、
 知識に付随する部分の記憶は、やがて消えて
 しまうことと、年齢が上がるにつれて、
 意味記憶が苦手になることが挙げられます。

  認知機能の低下によって、意味記憶に問題が
 生じてくると、会話の中で「あれ」「それ」
 などの、こそあど言葉が多くなります。

  意味記憶にも、海馬が関係していると
 言われています。

 
記憶障害の中で、私が一番手こずっているのが、
この意味記憶です。

会話の中で、人や物、場所など、名称を言う機会が
非常に多いからです。 

以前は、私が名称を思い出せないとき、
すぐに夫が代わりに思い出して、
教えてくれていましたが、あるとき、
それでは症状が改善しないことに、
お互いが気づきました。
 
以来、限界まで思い出す努力をして、
どうしても思い出せないことだけ、
夫に教えてもらうようにしています。

努力の甲斐があり、「ええと、何だっけ」
と言葉に詰まったり、忘れてしまう回数が、
最近ではだいぶ減りました。

他に、日常生活の中で行っている
トレーニングについては、
別の記事の中でお伝えしようと思います。


5.手続き記憶
  
  体を使って覚えた記憶のことです。
  たとえば、自転車に乗る、包丁を使う、
 楽器を使う、水泳、などがあります。
  
  手続き記憶の特徴としては、
 覚えた技能について、言葉で表現する
 ことが難しく、意識をしなくても行う
 ことができる点が挙げられます。

  手続き記憶は、海馬ではなく、
 大脳基底核と小脳が関わっています。
  大脳基底核は、おおざっぱな動きを
 記憶し、小脳は細かい動きを記憶する
 そうです。


手続き記憶に関しては、海馬が関わっていないため、
鉄欠乏性貧血になる前と後で、変化を感じたことは
ありません。

手続き記憶は、いったん技能の獲得という形で、
体に記憶されると、病気などの影響を受けない限り、
長いものでは一生残るそうです。


記憶の種類に関しては、以上です。

一口に記憶と言っても、いくつも種類があり、
また、それぞれ関与している脳の部位が異なる
ことが、お分かり頂けたのではないかと思います。

そのため、私のように、
複数にまたがって記憶力が低下している場合は、
それぞれに合ったトレーニングを
行う必要があります。

トレーニングについて、一部はお伝えしましたが、
また改めて、別の記事の中でもお伝えしますね。

次回は、話を聞くことに関する言語障害について、
取り上げようと思います。





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2017年03月24日

記憶の種類・・・1

前回まで2回にわたり、
記憶力低下の原因についてお伝えしました。

今回からは2回にわたって、
記憶の種類について、
お伝えしようと思います。

記憶は、細かく分類しますと、
5種類に分けられます。
それぞれについて説明しますね。

1.短期記憶

  数秒間から数ヶ月の間、
 保持されている記憶のことです。
(最長で2年という説もあります)
  
たとえば、夕べ食べた食事の献立を、
今日はすんなり思い出せても、
1週間後に思い出すのは難しいですよね。

また、ちょっとした出来事なども、
時間が経つと記憶が薄れ、
やがては忘れてしまいます。

短期記憶は、まずは脳の海馬に
入力されるのですが、海馬は小さいため、
記憶できる容量には限界があるからです。

そのため、新しい情報が次々に入ってくると、
必要のない短期記憶は忘れられていきます。

短期記憶と似ているものに、
ワーキングメモリというものがあります。

短期記憶が、単に出来事や名前などを
覚えるだけであるのに対し、
ワーキングメモリは、一時的に覚えた記憶を使い、
作業や計算などを行ったり、物事を理解したりする
働きを行います。

具体的に例を挙げますと、電話を掛ける際に、
その時だけ覚える電話番号や、
何かの集まりなどで、たまたま会った人の名前。
 
電話番号や名前を、一時的な記憶として
保持することで、電話を掛けたり、
相手の名前を呼んだりすることができます。

人と会話をしているときもそうです。
相手の話をワーキングメモリに記憶しながら、
私たちは、相手の話の内容を理解したり、
受け答えを行ったりしています。

また、計算を暗算で行う場合。
たとえば、20+35−3という問題を
解くとしましょう。

頭の中で始めに「20+35」を計算して、
出てきた55という数字を頭に置いた状態で、
3を引きますよね。

このときも、ワーキングメモリが
55という数字を記憶してくれるから、
暗算を行うことができるのです。

ワーキングメモリは、海馬との関連は薄く、
脳の前頭前野背外側部、前部帯状回皮質、
上頭頂小葉という3つの脳の部位が、
その働きに関係しているそうです。
(このサイトが詳しいです
http://www.blog.crn.or.jp/report/04/52.html
 
前に、平成27年(2015年)8月に、私の記憶力の状態が、
一時的に悪化した話をお伝えしました。
おそらく、短期記憶を司る海馬や、
ワーキングメモリに何らかの問題が生じてしまい、
直前の記憶を保持できなくなっていたのだと思います。

当時、私はわかさ出版の「脳活道場」と、
白夜書房の「脳活教室」のドリルを解いて、
状態を改善させました。

実は、この2冊のドリル。
短期記憶やワーキングメモリを強化するための
問題が中心だったのです。

計算式がひらがなで書かれた数式を
暗算で解いたり、始めに、指定された言葉を
暗記してから計算を行い、最後に計算の答えと、
覚えた言葉の両方を書く問題などです。

こうした問題を集中的に行ったことで、
海馬やワーキングメモリが刺激され、
症状が改善したのだと思います。

皆さんの中に、忘れっぽい、
少し前のことを思い出せないという症状で、
悩んでいる方がいらっしゃいましたら、
ぜひ、海馬やワーキングメモリを鍛えることを
謳った脳トレを試して頂けたらと思います。 


2.長期記憶

  長期的に保持されている記憶のことです。
  短期記憶は海馬が関わっていますが、
 長期記憶の場合、記憶を保持するのは
 脳の側頭葉という部分です。 

海馬には、短期に記憶を保持する役割と、
その記憶が重要で、長期間にわたって
必要な物なのかを判断する役割の
2種類の役割があります。
 
その判断をするまでの期間は、
約1ヶ月間だそうです。

その間に、海馬が重要であると判断すると、
その記憶は側頭葉に移され、
長期記憶として脳に保持されます。

受験の時に覚えた英単語や歴史の年号、
数学の公式などは、受験が終わった後も、
思い出すことができますよね。

それは、繰り返し繰り返し、同じ事柄を
何度も覚えようと努力したからです。

海馬は、反復して何度も同じ情報が
脳に入ってくると、これは重要なことだと
判断して、側頭葉に移動させてくれるのです。 

長期記憶には、たとえば家族の誕生日や
通っていた学校の名前、何度も掛ける電話番号、
よく行くお店の名前などがあります。

また、過去の出来事の中で、
すごく悔しかったこと、悲しかったことなど、
感情を伴った出来事は、良く覚えていると
思いませんか?

これも海馬が関係しています。
海馬は、感情を伴う強い刺激を受けた記憶も、
重要だと判断する傾向があるのです。
 
鉄欠乏性貧血になってから、
私はこの長期記憶に関しても、
たとえば過去の出来事や
言葉を思い出しにくいという症状に、
悩まされてきました。 

しかし、これに対しても、
自分なりにさまざまな取り組みを行う中で、
徐々に症状が改善してきました。

具体的な内容については、
また改めて記事にしますね。

今回は、これで終わりにします。
残りの3つに関しては、次の記事でお伝えします。




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2017年03月20日

記憶力低下の原因・・・2

前回は、鉄欠乏性貧血の発症によって、
なぜ記憶力が低下するのかについてお伝えしました。

今回は、鉄欠乏性貧血とは直接の関係は
ありませんが、記憶力の低下につながりやすい、
2つの要因についてお伝えしようと思います。

まず1つめは、生理による影響が挙げられます。

かつて、私自身もそうでしたが、
女性の中には、生理前から生理中に掛けて、
体の不調や、頭がぼうっとする、
忘れっぽくなる、集中力が低下する、
いらいらする、などの
不快な症状が起こる人がいます。

こうした症状は、
PMS(月経前症候群)と呼ばれています。

確固たる原因は、まだ解明されていないそうですが、
一般的には、女性ホルモンの影響によるものと
言われています。

また、鉄欠乏性貧血や潜在性鉄欠乏も、
この生理前症候群に関わっているそうです。

その理由をご説明しますね。

生理前になると、受精卵の着床に備え、
子宮内膜に厚みを持たせるために、
子宮に血液が集められます。

生理は、受精卵が着床しなかった子宮内膜が、
剥がれ落ちることで起こるものですが、
その際、子宮内膜と一緒に、
前もって子宮に集められていた
血液が流れ出ます。

これが、生理の経血の正体です。

本来は、脳に送られるはずだった血液が、
子宮に送られてしまうために、
脳が血液不足の状態に陥り、
生理の前後に頭痛やめまい、
頭がぼうっとする、集中力が低下する、
などの症状が起こってしまうのです。

これを、虚血性貧血と言います。

虚血性貧血そのものは、
生理の期間中だけに起こりますが、
鉄欠乏性貧血や潜在性鉄欠乏の女性の場合、
もともと体内に鉄が不足しているために、
この症状が強く出てしまいやすくなるのです。

以前、お伝えしましたように、
私は平成27年(2015年)7月から、毎朝、1時間くらい、
脳トレを行うようになりました。

脳トレの1つ、「きょうの脳トレ」では、
毎日、脳年齢が判定され、グラフで
5日間分の脳年齢の推移を見ることができます。

5日ごとにグラフを保存して、
継続して見ているうち、あることに気がつきました。

それまで好調な状態を維持していた場合でも、
生理の1週間前になると、
脳年齢が7歳くらい一気に上がってしまう
(=脳の状態が悪くなる)のです。
加えて、上記のような自覚症状もありました。

そこで、平成27年(2015年)10月22日の診察日に、
主治医にこの話をしまして、
「生理前は仕方がないのでしょうか?」
と質問してみました。

すると医師からは、
鉄の不足や女性ホルモンの影響、
加えて、栄養バランスが崩れていることが
原因だと説明を受けました。

対処法として、医師が勧めて下さったのは、
次の2つでした。

1.生理前から生理中にかけては、
 服用する鉄とビタミンB群の
 サプリメントの量を増やす。

2.αリノレン酸を摂取する。

帰宅後に、αリノレン酸について調べてみました。
すると、αリノレン酸には、
ホルモンバランスを整える働きや、
血流を良くする働きなどがあることが分かりました。
更年期障害の軽減にも効果があるそうです。

また、体内でDHA(ドコサヘキサエン酸)や
EPA(エイコサペンタエン酸)に変化し、
記憶力や認知機能を向上させる
働きもしてくれるそうです。

PMSと認知機能の低下に悩んでいた私にとって、
まさに一石二鳥の栄養素でした。

αリノレン酸は、サプリメントもありますが、
市販のアマニ油やエゴマ油にも含まれており、
気軽に摂取できることが分かりました。

まず、診察を受けた月は、医師の指示通りに、
鉄とビタミンB群の摂取量を増やして
飲んでみました。
すると、症状の軽減に効果が見られました。

翌月は、生理直前に不快なPMSの
症状が表れたのを機に、
アマニ油を試してみました。

すると、頭がぼうっとしたり、
だるかったりする症状がすぐに取れ、
生理中も快適に過ごすことができました。

また、脳トレにおいても、
いつもの生理前とは違って、
むしろ好成績を記録したり、
記憶力低下の症状に改善が見られたりと、
効果を感じることができました。

その後、エゴマ油も摂取してみましたところ、
エゴマ油は、少し苦みが強く癖のある味でした。
ただ、αリノレン酸の含有量は、
アマニ油よりもエゴマ油の方が少し多いです。

どちらにもそれぞれ良さがありますので、
アマニ油とエゴマ油を交互に、
今も継続して摂取しています。

このαリノレン酸。
熱に弱いため、調理には使用できません。
サラダやおひたしなどに掛けたり、
味噌汁やスープに入れて汁と一緒に飲んだり、
スプーンに注いでそのまま飲む、
などの方法をお勧めします。

月経前症候群にお悩みの方は、
1度、試してみて頂けたらと思います。


2つめの要因は「ストレス」です。

平成26年(2014年)6月18日と19日の2回にわたり、
「NHKスペシャル」で、
「シリーズ キラーストレス」という
番組が放送されました。

「キラーストレス」というのは、
いくつものストレスが重なることによって、
ガンや心臓疾患、突然死など、
命を奪いかねない病気を引き起こす要因となる、
強いストレス反応のことを指しています。

昨年、私はこの番組を録画して見たのですが、
番組の中で、ストレスが脳の海馬に
与える影響についても扱っていました。

人が複数のストレスを受けると、
脳の扁桃体というところが指令を出し、
副腎からストレスホルモンと呼ばれる
ホルモンが分泌されるそうです。

ストレスホルモンは、血圧を上げたり、
心拍数を上げるなど、体にさまざまな
ストレス反応を起こします。

このストレスホルモンの1つに、
コルチゾールと呼ばれる物質があり、
コルチゾールは血液を巡って、
脳までたどり着きます。

ストレス状態が長く続き、
脳に吸収されたコルチゾールの量が、
一定量を超えてしまいますと、
脳に影響を及ぼします。

記憶を司り、感情にも関わる
海馬を構成する神経細胞が傷つき、
神経細胞の先にある突起の数が
減少してしまうのです。

こうして、ストレスにより
海馬が損傷することによって、
鬱病や記憶力の低下などの症状が、
生じてしまうそうです。

こうした仕組みについては、
この番組を見るまで知りませんでした。

しかし、鉄欠乏性貧血にかかる以前から、
私は、強いストレスを感じる出来事を体験すると、
その後、一時的に妙に忘れっぽくなったり、
頭の働きが鈍くなるということに、
気がついていました。

また、栄養療法を受ける前に掛かっていた
クリニックの医師と、現在のクリニックで
最初に診て頂いていた医師からも、
「ストレスは回復の妨げになりますので、
ストレスを溜めないように、
心がけて生活するようにして下さい」
と言われました。

なるべくストレスを溜めないように、
気をつけて生活してはいますが、
日常生活を送っていますと、
時にはストレスを避けられないこともあります。

NHKの番組では、ストレスの軽減と
海馬の回復の両方に効果がある対処法として、
マインドフルネスという瞑想法を勧めていました。

NHKの番組ホームページの
URLを貼っておきますので、
興味のある方はやってみて下さい。
http://www.nhk.or.jp/special/stress/02.html


今回まで2回にわたり、
記憶力低下の原因についてお伝えしました。

記憶力の低下に悩んでいる方が
いらっしゃいましたら、
お勧めした対処法の中から、
ご自分にできる方法を取り入れて、
実践して頂けたらと思います。

次回は、記憶の種類について
お伝えしようと思います。


これまでの記事を最初からご覧になりたい方は、
こちらから→https://fanblogs.jp/hinketu/archive/3/0

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記憶力低下の原因・・・1

前回は、平成27年(2015年)8月に、
私が体験した急激な記憶力の低下の症状に対し、
行なった対処法についてお伝えしました。

今回は、鉄欠乏性貧血によって、
なぜ記憶力低下の症状が引き起こされるのか、
その理由をお伝えしようと思います。

まず、1つめは脳の酸欠です。

前に、「フェリチンってなに?・・・1」
の記事の中でお伝えしましたが、
血液中の赤血球の中に存在するヘモグロビンは、
酸素の運搬、酸素の貯蔵、酸素の受け渡しという
役割を果たしています。
https://fanblogs.jp/hinketu/archive/10/0?1489981270

ヘモグロビンは、鉄がおもな原料ですので、
鉄欠乏性貧血を発症しますと、
血液中のヘモグロビンの濃度が低下し、
体内に運ばれる酸素の量が減ってしまいます。

当然ながら、脳に送られる酸素の量も減り、
脳が酸欠状態に陥ります。

そのとき、脳の器官の中で
もっとも大きな影響を受け、
活動が低下してしまうのが「海馬」です。

「海馬」は、記憶を司る器官ですので、
鉄欠乏性貧血になると、
記憶力が低下してしまうのです。


2つめの原因は、栄養不足です。

前に、各栄養素の欠乏症状に関する
記事の中でお伝えしましたが、
鉄、亜鉛、ビタミンB1、B2、B3、
葉酸の欠乏症状の中に、
記憶力低下の症状があります。

また、タンパク質も、
長期記憶の維持に大きく関係しています。

出血などによって、血液中に含まれる
これらの栄養素が失われ、
不足することで、脳が影響を受け、
記憶力低下の症状が起こってしまうのです。


対処法としては、鉄をはじめとする栄養素を補充し、
脳に運ばれる酸素の量を増やしたり、
栄養が行き渡るようにするしかありません。


ひとまず、今回はこれで終わりにします。
続きは次回の記事でお伝えしますね。



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2017年03月17日

記憶力を回復させるための対処法・・・1

前回は、平成27年(2015年)8月に、
とつぜん記憶障害が悪化してしまった話を、
具体的なエピソードとともにお伝えしました。

驚かれた方も多かったのではないかと思います。

記憶力が著しく低下した状態を体験したことで、
分かったことがありました。

それは、人と会話をしたり行動したりといった、
日常生活における活動全般においては、
「記憶力」がすべてのベースになっているということでした。

どういうことか、説明しますね。
まず、一般的に人が記憶していることを考えてみると、
大まかに次のような分類ができます。

・「人や物の名前」
・「場所の名前」
・「自分の出来事に関する記憶」
   ・数分前にしたこと   
   ・数時間〜数日前にしたこと
   ・過去にしたこと
・「人の出来事に関する記憶」
・「過去に人と話をした時の共通の話題」
・「過去に家族や他人と一緒にしたこと」
・「学校で覚えた知識や経験」
・「今後の予定や行動内容」
・「時事的な出来事に関する知識」
などなど。

人と話をするとき、ほとんどの場合において、
過去のことを人は話題にします。
これまでの人生で、
脳に蓄積してきた膨大な記憶に基づいて、
私たちは人と話をしているのです。

また、行動をする際には、
元々持っていた記憶に新しい情報を加え、
状況を判断しながら、行動を取っています。

そのため、古い記憶を思い出したり、
新しい情報を蓄積することが
困難な状態に陥ってしまうと、
日常生活に大きな支障を来してしまうのです。

私自身もそうでした。
自分が話すことや行動に対して自信がなくなり、
何をしていても不安がつきまとうようになりました。
人に話しかけられるのも怖くなり、
再び家にこもりがちになりました。

この頃、記憶力の低下を反映して、3種類の脳トレにおいても、
特に記憶力が絡む問題には軒並み苦戦していました。

画面に数秒間表れる絵柄や図を暗記し、
それが画面から消えた後に、
選択肢から選ぶ問題があったのですが、
ごく簡単な図であっても、
画面が切り替わった次の瞬間には忘れてしまい、
ほとんど答えることができませんでした。

1度悪くなった症状が、一朝一夕に良くならないことは、
これまでの経験からよく分かっていました。
悪くなってしまったものは、くよくよしても仕方がない。
気長に回復させていくしかない、と覚悟を決めました。


健康雑誌「脳活道場」の新聞広告を見たのは、
ちょうどそんな頃でした。

「全脳超強化90日間実践ドリル」
という大見出しとともに、小見出しには
「物忘れアレソレ会話 ぼんやりモタモタもうしない!
おっくう・イライラと決別し毎日スッキリハッキリ!」
と書かれていました。

すぐに本屋に行き、この本を買ってきました。
今の自分にぴったりの本だと思ったからです。

9月13日から、問題を解き始めました。
問題は全部で8種類ありました。

・バラバラのひらがなの固まりの中から、
4種類の言葉を見つける「言葉あやとり」。

・6個の漢字を使った計算式において、
画数を足したり引いたりして暗算する「漢字画数計算」。

・上下や左右逆さまの時計の絵を見て、
時刻を当てる「時刻読み取りドリル」。

・4つの漢字とそれぞれ組み合わせて、
熟語ができる漢字を見つける「二字熟語クロス」
など。


どれも、当時の私にとっては、
割合、難しいレベルの問題ばかりでしたが、
日課である3種類の脳トレと並行して、
1日2種類ずつ、毎日解き続けました。

問題を解き始めて約2週間後の9月25日。
始める前は824点だったルモシティの
記憶力のスコアが、1012点を記録しました。

その3日後の28日には、一気に1100点を超えました。

ルモシティのスコアが上昇するにつれて、
私生活でも効果が表れ始めました。

たとえば、脳トレの問題を解いているとき、
数分前に解いた問題が再び出てきたときに、
その答えをぱっと思い出し、
答えることができるようになりました。

また日常生活においても、数時間前にしたことも
すんなりと思い出せるようになったり、
複数の用事で出かけたときに、
すべての用事を覚えていられるようになり、
最後まで全部、こなせるようになりました。

こうして、ひどい記憶障害の状態からは、
比較的短期間で抜け出すことができました。

そのきっかけを作ってくれた「脳活道場」は、
わかさ出版から2ヶ月に1回、発行されています。
本屋の健康コーナーに置かれていますので、
興味を持たれた方はご覧になってみて下さい。
http://wks.jp/publication/noukatsu/


認知機能を鍛える雑誌には、
他にも白夜書房の「脳活教室」があります。
http://www.byakuya-shobo.co.jp/page.php?id=4772&gname=shoseki_puzzle


「脳活道場」が終わった後、
こちらの本の問題も解いてみました。

難易度は、「脳活教室」の方が難しいです。
ですので、両方に挑戦される場合には、
「脳活道場」の次に「脳活教室」を選ばれた方が、
良いのではないかと思います。


実は、記憶力の低下の症状は、今もまだ残っています。
私の場合、低下した認知機能の中で、
記憶力を回復させるのがいちばん難しいと感じています。

しかし、これ以降もさまざまな取り組みを行ない、
最近ではかなり良くなってきました。

この先の記事で、他の方法についても
お伝えしたいと思っています。

次回は、記憶力低下の原因について、
お伝えしようと思います。



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こちらから→https://fanblogs.jp/hinketu/archive/3/0

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2017年03月15日

記憶障害の悪化

栄養療法を始めて以来、順調に回復し続けていた、
平成27年(2015年)8月のことでした。

この月の3日、結婚以来、仲良く交流していた
夫の祖母が亡くなりました。
96歳でした。

栄養療法を始める前とは違い、
葬儀に参列中、泣きすぎてしまったり、
涙が止まらなくなる状態に陥ることはなく、
精神状態は比較的落ち着いていました。


それどころか、葬儀や告別式で、
夫と受付の仕事を行ったり、
親族を代表して弔辞を読むなど、
嫁として精一杯の手伝いを行うことができました。



ところが、式が終わって日常に戻った後、
抑えていた悲しみや精神的なショックが、
一気に押し寄せてきました。

テンションが再びガクッと落ちてしまい、
その後、約3週間にわたり、
心身の不調が続きました。

家にこもりがちになるなど、
気分の落ち込みが続く中、意外にも、
脳トレの方は順調に進んでいました。

8月下旬頃には、初回は564点だった
ルモシティの総合得点が、
1100点を超えました。
記憶力のスコアは844点と最下位でしたが、
それ以外の項目は、
1100から1400の範囲でスコアを記録し、
好調な状態が続いていました。

また、脳年齢60代からスタートした
「きょうの脳トレ」も、時々、脳年齢が
30代を記録するようになっていました。

おかげで、気分の落ち込みに反比例して、
家事の作業効率が上がり、
より短時間で家事をこなせるようになったり、
集中力や理解力が上がるなど、
日常生活にも良い影響が出ていました。


ところが、生理直前だった8月27日、
脳の海馬にとつぜん異変が起こりました。

この日は朝から、頭がぼうっとしており、
脳トレの成績はさんざんな結果に終わりました。

数年前から、生理の直前になると、
頭がうまく働かず、仕事でミスをしたり、
忘れっぽい状態になることが多く、
それと同じ状態だろうと思っていました。

ところが、この時は違っていました。

その翌日、仲が良い友人たちと、
バーベキューとスイカ割りを行いました。
祖母のことで落ち込んでいた私を
励まそうと、友人たちが企画してくれたのです。

この前日、材料の買い出しを行った際、
私が代金を全額払いましたので、
お開きの前に、私以外の4人の参加者から、
1人千円ずつを受け取り、
おつりをそれぞれに返しました。

その後、スイカ割りで使用したスイカを
買ってきてくれた友人に、1人千円ずつ払いました。

事件はその直後に起こりました。
財布を見てお金を確認したところ、
Tさん、Yさん、Hさん、Kさんの順に、
4人から千円ずつもらったのに、
手元には3千円しかありませんでした。

Hさんまでは、お金をもらったことを覚えていました。
そこでKさんに、
「まだお金をもらっていないのですが」
と言ってしまったのです。

「私、さっき払ったわよ。おつりもくれたじゃない」
とKさん。
再び財布を見ながら、千円はどこに行ったのだろうと
考えていると、Tさんが、
「Kさんにもらったお金で、スイカ代を払ったんじゃないかな」
と推理してくれました。

その時点では、Kさんから千円を渡されたことも、
そのお金をそのままKさんに渡したことも、
まったく思い出すことができませんでした。
しかし、Tさんが言うとおりだろうと思い、
Kさんに謝罪をして許してもらいました。

消えていた空白の記憶が戻ったのは、
自宅に戻ってから数時間が経った後のことでした。


前にも記事に書きましたが、
鉄欠乏性貧血を発症して以来、
過去の記憶がすっぽり抜け落ちてしまったり、
会話の最中に言葉を思い出しにくいなど、
記憶力の低下の症状は表れていました。

しかし、直前の記憶が抜け落ちてしまったのは、
この時が初めてでした。

この日以来、日常生活の中で、
記憶力の低下が原因による、下記のような
困ったことが続くようになりました。

○ご飯の支度をする際、
冷凍庫からご飯を取り出してレンジで温めたのに、
それをすっかり忘れて、再び冷凍庫からご飯を出し、
レンジに入れようとして、
「あ、すでに温めていたんだっけ」と気づく。

○煮物を作ろうとして、火が通りにくい人参などを、
下ごしらえのためにレンジで調理した後、
取り出すのを忘れてしまい、
その次にレンジを使う時まで放置してしまう。

○目玉焼きに、ソースをかけたことを忘れてしまい、
その直後にまたソースをかけようとしてしまう。

○食後に歯を磨いたかどうかを思い出せない。

○複数の用事で外出した際に、
後半にこなす予定だった用事を忘れて、
家に帰ってきてしまう。

○他人との会話中、
「この間の○○はどうだった?」などと、
急に少し前の出来事について尋ねられた時に、
とっさに思い出せずに「何だっけ?」と
頭が混乱してしまい、
曖昧な言葉しか返すことができない、
などなど。


また、会話の最中に、
物の名前を思い出せないことも大幅に増えました。

話している最中に、「ええと、何だっけ・・・?」と
言葉に詰まってしまったり、
「○○じゃなくて、△△でもなくて、
ええと、何だっけ」が口癖のようになりました。
夫が困惑しながら代わりに思い出してくれて、
会話が何とか成立していました。

症状の中で特徴的だったのは、
なぜか直前の記憶を忘れてしまうことが多く、
だいぶ前の出来事に関しては、
割合すんなりと思い出せるということでした。

また、消えてしまった「直前」の記憶も、
すべてではありませんでしたが、
少し時間が経つと戻ってくることもあり、
脳の中がどのような状態になっているのか、
自分でも不思議に思いました。

もう1つ、「新しい情報を上書きすることが難しい」
という特徴もありました。

具体例を挙げますと、9月始めの日曜日。
こんなことがありました。

この日の午前中、夫は私に、
「友達と約束したから、12時半に出かけるよ」
と伝えたのですが、なぜか私は、
「12時に出かける」と覚えてしまいました。

正午が近づき、時計を見ながら私は夫に、
「そろそろ12時だよ。出かける用意をしないと」
と声を掛けました。

すると夫は、「出かけるのは12時半だよ」と言い、
私も「そうなんだ。12時ではなくて、
12時半なのね」と答えました。

ところが、その約5分後、再び夫に
「12時に行くんでしょ。
早く出かける用意をしなくちゃ」
と言いました。
先ほどの会話の内容を忘れてしまったのです。

その後、最初と同じ会話を3度くらい繰り返しました。
最後、さすがにうんざりした夫から、
「さっきから何度も、
12時半だって言っているじゃない」
と、若干強い口調で言われ、
ようやく覚えたところで12時半になり、
夫は出かけて行きました。

このように、急激に起こった
記憶障害の悪化に対して、
当時、どのような対策を私が取ったのか。

次回は、このことについてお伝えしようと思います。





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2017年03月10日

脳トレ開始直後の変化について

前回まで2回にわたり、
認知機能を回復させるために私が始めた、
脳トレについてお伝えしました。

今回は、脳トレを行うようになってから、
どのような変化が表れたのかについて、
お伝えしようと思います。


毎朝1時間、朝食後にネットで4種類の脳トレに
取り組み始めて、9日目の7月15日のことでした。
この日、「きょうの脳トレ」で
初めて脳年齢が45歳と、40歳代を記録しました。

脳年齢60歳代からスタートして、わずか1週間あまりで、
脳年齢が20歳近くも下がったのがうれしくて、
思わず画面を見て「やったー」と声に出して喜びました。

当時、私の年齢がまだ30歳代と若かったことが、
回復力の早さにつながったのだと思います。
 

脳トレの効果は、実生活にも表れました。
この頃から、人と話している時の言葉数が少し増えて、
同時に話す速度が脳トレを始める前よりも上がりました。

これは、思いがけない変化でした。

任天堂のゲームソフト、
「脳を鍛える大人のDSトレーニング」の開発者である、
医学者の川島隆太氏によりますと、
複雑な計算を行ったときよりも、
一桁の足し算など、簡単な計算問題を解いているときほど、
左右の前頭前野を含めた脳全体が活性化するそうです。
http://bb.hiroyukimurata.jp/hint/1078/


この頃、私は小学生レベルの1桁や2桁の四則演算の計算問題を、
ほぼ毎日50問以上、多い日は100問くらい解いていました。


計算自体は単純でしたが、
足し算、引き算、かけ算、割り算の問題が、
ごちゃ混ぜの状態で出題されるうえに、
素早く解くことも要求され、
決して簡単というわけではありませんでした。

それが、脳にとって良い刺激に
なっていたのだと思います。


ある日、午前中から用事で出かけたため、
その日は晩ご飯を食べた後、寝る前に脳トレを行いました。
すると、頭が冴えてしまって一向に寝付けず、
こんなにも脳が刺激されているのかと驚きました。


脳トレによる変化は、精神面にも表れました。


以前、ナイアシンを飲み始めて以降の
テンションの状態について時系列にお伝えしましたが、
人と話しているときに、
テンションの高さを維持できるようになったのは、
脳トレ開始から約2週間後のことでした。


テンションが上がると同時に、声のトーンも上がりました。
話す速度はまだゆっくりでしたが、声の柔らかみも増しました。


そのためか、夫や友人などと会話を交わしている最中、
雰囲気に明るさが戻ってきて、相手の笑顔が増えました。
おそらく私自身の表情や声から、硬さが取れてきたことで、
相手に変な緊張感を与えなくなったからだろうと思いました。


他にも、やりたいと思うことを、時間は掛かりましたが
計画的に実行に移すことができたり、
会話の最中に、言葉を思い出すまでの時間が少し短くなったりと、
さまざまな面で変化を感じました。


ただし、問題を比較的すらすら解ける日もあれば、
頭がぼーっとして、間違えてばかりいる日もあるなど、
脳の状態には大きな波がありました。


それでも、症状に数々の良い変化が表れ始めたことで、
毎日の脳トレの時間がとても楽しみになりました。


栄養療法を受けているクリニックに、
2回目の血液検査の結果を聞きに行ったのは、
脳トレを始めて23日後の7月31日のことでした。

この日、主治医に脳トレを始めたことを話し、
ルモシティのデータを印刷した物を渡しました。


主治医は、私の話す速度が上がったことに
すぐに気づいて下さって、
「脳トレってすごいんですね」
と驚いていました。


診察の終わりには、
「脳トレはいいと思いますので、
これからもぜひ続けてくださいね」
と、力を込めて励ましてくださいました。


こうして、主治医の後押しを受けながら、
私は毎日、脳トレを続けることになりました。





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2017年03月08日

認知機能を回復させるための方法・・・2

前回は、「きょうの脳トレ」という、
脳力トレーニングのサイトをご紹介しました。
http://dietnavi.com/pc/game/brain/

さっそく、挑戦して頂けましたか?
結果はいかがでしたか?

私も、記事を書いた後、問題を解いてみました。
1回目は、久々だったものですから、再び58歳という結果に。
しかし、2回目以降は勘を取り戻し、35歳と38歳という、
実年齢よりも若い脳年齢の結果が出て、ホッとしました。

今回は、前回の続きからお話ししますね。

「きょうの脳トレ」に出会った翌日、
1種類の脳トレだけでは、
認知機能全般を回復させるには足りないと思い、
ネットで別の脳トレも探してみました。

すると、無料の脳トレのサイトがいくつも見つかりました。
1つ1つ試した後、バランス良く脳を鍛えるという基準で、
下記の3つのサイトを選びました。

・「ルモシティ」
  http://www.lumosity.com/app/v4/dashboard

・「ケンコウな脳トレ」
  http://kenkoudaa.sakura.ne.jp/page198.html
 (2022年現在、このゲームは終了していました)

・「脳トレ」
  http://yutmanweb.client.jp/brainTraining/brainTraining.html


これらについて、1つずつ説明をしていきますね。

まずルモシティですが、
こちらはシンプルなゲームを楽しみながら、
「誰もが中核的に認知的な機能を鍛えることができる」
ようにと、アメリカのLumos Labs 社が作り上げた、
脳力トレーニングのプログラムです。

Lumos Labs 社は、世界8カ国の100人以上の
科学者たちと協力し合い、認知機能研究を行っており、
科学者が設計した脳トレというのが売りになっています。

無料版と有料版があり、
無料版ですと1日に3ゲーム、
有料版ですと1日に5ゲーム、
プログラムに沿った形で行うことができます。

ルモシティの良いところは、
コンピュータがその人の能力に合わせて、
問題の難易度を調整してくれるところと、
ゲーム毎に10段階くらいのレベルが設定されているので、
ゲームをクリアしていく感覚で取り組め、
やり続けていても飽きが来ないところです。

その日の問題を解き終わると、
結果を基に「スピード」「記憶力」「注意力」
「柔軟性」「問題解決能力」の5つの分野ごとに、
スコアを計算し、総合スコアも算出してくれます。

データは蓄積されるので、記録として残り、
スコアの推移を見ることができます。


続いて、「ケンコウな脳トレ」ですが、
こちらはさまざまな角度から、
認知機能を鍛えることができる脳トレで、
無料とは思えないほどの充実ぶりが特徴です。

計算問題や、「記憶力」「判断力」を鍛える問題など、
19種類のトレーニング問題と、
少し難易度が高い5種類のチャレンジ問題があります。

このサイトの良いところは、
問題を解く間、タイムを計ってくれるので、
時間を意識しながら問題に取り組めるところです。

各問題を自由に解くこともできますが、
「脳年齢チェック」では、コンピュータが組み合わせた
4種類の問題を解くことで、脳年齢を知ることができます。
脳年齢は、20歳から99歳までとなっています。

3つめの「脳トレ」は、計算問題や曜日を暗算する問題など、
「ケンコウな脳トレ」と共通する問題もいくつかありますが、
このサイトを選んだ理由は、答えが4択になっているので、
瞬時に判断する能力が鍛えられるのではないかと、
思ったからでした。


これらの脳トレを実際に解いてみたところ、
初回、「ケンコウな脳トレ」では、
何と脳年齢の結果が「99歳」と出てしまいました。
しかも、1度だけでなく、何度、問題に挑戦しても、
「99歳」という結果になりました。

実際、問題の解き方をすぐに理解できなかったり、
問題を解くまでに非常に時間が掛かったりと、
1つ1つの問題に対し、手こずってばかりいたのです。

にわかには受け入れがたい、
「99歳」という脳年齢ではありましたが、
自分の認知機能が著しく低下しているのを、
認めないわけにはいきませんでした。

ルモシティの方は、とりあえず無料版の
プログラムに登録し、まず始めに、
能力を判定するための問題に一通り答えました。

初回のスコアは564点でした。
他の方と比較したことはありませんが、
他の脳トレの結果から考えて、
非常に低いスコアだっただろうと思います。

この日、「きょうの脳トレ」も合わせて、4種類の
脳トレを解き終わるまでに掛かった時間は、約1時間でした。
真剣に問題に取り組んでいるうちに、だんだん脳が疲れて来て、
確かに脳が刺激されているという手ごたえを感じました。

これから毎日、脳トレを続けていれば、
きっと良い形で変化が表れるはず。

そう確信した私は、翌日から、
朝食後には必ず脳トレを行うと決め、
日課とすることにしました。

この後、どのような変化が表れ始めたのかについては、
次回、お伝えしますね。


ちなみに今も、「ルモシティ」は毎日行っています。
(現在は有料版を使っています)

風邪やインフルエンザで寝込んだ日も、旅行中も、
今日は気が進まないなぁという日も、
どんな日もやり続けてきました。
(やむを得ない事情で、2日間はお休みしました)

それから現在は、主治医の勧めで、
別の有料プログラムにも取り組んでいます。
こちらのプログラムについては、改めてご紹介しますね。

この先の記事でお知らせしますが、脳トレにも限界はあり、
これだけやっていれば認知機能は回復する、
というわけではありません。

しかし、脳トレの効果は確実にありました。
もしあの日、脳トレに出会わなかったら、
今頃自分はどうなっていたのだろうと、
時々、思うことがあります。

昨日と今日、ご紹介した脳トレの中から
ぜひ1つ選んで登録し、
実際に問題を解いてみて下さい。

そのうえで、実年齢と脳年齢に大きな差があった方や、
認知機能の状態に不安を感じた方、
または、実年齢との差はそんなになかったけれど、
続けてみたいと思われた方も、
ぜひ脳トレを日常生活に取り入れて、
継続して取り組んでみて下さい。

私は毎日4種類、行っていましたが、
そんなにたくさんできないよ、という方には、
「ルモシティ」と「ケンコウな脳トレ」をお勧めします。

ルモシティの問題は、他の脳トレよりも高度で、
脳を効果的に、複合的に刺激してくれるからです。

「ケンコウな脳トレ」に関しては、問題の種類が非常に多いのと、
タイムや脳年齢が表示されるので、やりがいを感じながら、
続けることができるからです。

1度、低下してしまった認知機能が、
自然に良くなることはありません。

毎日が難しければ、週に3日だけでも、
行なって頂けたらと願っています。


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のり
神奈川県在住の主婦です。9年前、子宮筋腫が原因で、重い鉄欠乏性貧血を発症しました。発症までの過程や症状、今まで受けてきた治療法などを、綴っていきたいと考えています。 どなたかのお役に立てたら嬉しいです。よろしくお願いいたします。
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