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2017年10月31日

話を聞くこと、話すことに関する言語障害について・・・9

前回は、平成29年4月に、
話を聞くことや話をするときの症状に、
良い変化が見られたことを書きました。

今回は、その続きです。


少し長めの文章を、つっかからずに
言えるようになってきた
4月から5月にかけて、
私は新たな困った症状に直面しました。


それは、会話の中で相手に、
いくつかのことを1度に伝えようと
している最中に、自分がその内容を
すでに話したかどうかが、
分からなくなってしまうという症状でした。


分かりやすいように、簡単な具体例を挙げますね。
たとえば、友人のAさんとの会話中に、
私は遊園地に出かけた話をしようとしました。


伝えようとしていたことは、下記の4点でした。
・昨日、夫と都内の遊園地に出かけた。
・入り口に、大好きなクマのキャラクターの絵が
書かれた看板があった。
・中に入ってすぐに観覧車に乗ったら、
高いところが苦手だから怖かった。
・夫が1人でジェットコースターに乗っている間、
私はお土産売り場で待っていた。


これらの内容を、私は1度にAさんに伝えようとしました。

「昨日ね、主人と都内の遊園地に出かけたらね、
私が大好きなクマのキャラクターの看板が、
入り口にあったの。絵がすごくかわいかったよ。
それでね、中に入ってすぐに
観覧車に乗ったんだけど、私、高所恐怖症だから」


ここまで話をした時、急に
「あれ、クマのキャラクターの看板が、
入り口にあったことはもう言ったっけ・・・?
あれ、今は何について話していたんだっけ?」
と、分からなくなりました。


そうして、頭が混乱状態に陥ってしまい、
この後は、すでに話した内容と、
これから話す予定だった内容が
ごちゃ混ぜになって、自分でも
何を言っているのかがよく分からなく
なってしまいました。


会話の内容はたとえ話ですが、
このようなことが、話をしているときに
何度かありました。


前に、人からの質問に答えている最中に、
質問の内容を忘れてしまっていたと、
お伝えしました。
https://fanblogs.jp/hinketu/archive/103/0


このときも、とても大きなショックを受けました。
しかし、自分で話した内容を、話している最中に忘れて
しまうという今回の症状の方が、より衝撃的でした。


前回の記事の中で、人に説明をするのが苦手だと
主治医に伝えたら、ワーキングメモリの機能低下が
原因だと教わった話を書きました。


今回の症状も、やはりワーキングメモリの機能低下が
原因でした。前にもお伝えしたように、
ワーキングメモリには、作業中に一時的に記憶を保持する
働きがあり、会話のときにもワーキングメモリが
活躍しているのです。


今回の症状を含む、言語に関する症状改善のため、
私はある方法を自宅で試してみたのですが、
それについては、
次回の記事でお伝えしようと思います。



そうした中、5月27日には、
以前も記事の中でお伝えしたことがある、
芸人のダメじゃん小出さんの
お笑いライブに出かけました。

前回の記事
https://fanblogs.jp/hinketu/archive/101/0



前回の1年前のライブでは、
時事ネタが売りの小出さんの
話の内容を理解できなかったのと、
開始から約30分で集中力が途切れてしまい、
ほとんどライブを楽しむことができませんでした。


ところが今回は、大きな変化がありました。
開始早々、小出さんがつぎつぎと飛ばしてくる
時事ネタの内容を、きちんと理解することが
できたのです。


加えて、笑い声は出ませんでしたが、
オチの部分で笑うことができました。


残念ながら、最後の30分は疲労を感じ、
集中力が途切れがちになりましたが、
1時間半もの間、楽しむことができましたので、
私は十分に満足して会場を後にしました。





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2017年10月29日

話を聞くこと、話すことに関する言語障害について・・・8

前回、「話を聞くこと、話すことに関する
言語障害について・・・7」の記事の中で、
平成29年3月から4月にかけて、
一気に口数が増えた話をお伝えしました。


4月中に状態が落ち着いた後、私は
1つの大きな決断をしました。


この頃には、栄養療法のお陰で
体調の良い日が多くなっていたため、
無理のないペースで、自分で仕事量を
調整できるアルバイトを始めたのです。


言語に関する症状をさらに回復させるため、
人と話す機会が多い仕事を選びました。


私が受けている栄養療法は、保険外治療のため、
検査代やサプリメント代が高いですが、
治療開始から2年間で、仕事ができるまでに
回復できましたので、この治療法を選んで
良かったと、改めて思いました。


仕事開始後まもなく、人との会話の最中に、
頭痛が起こる回数が大きく減りました。
また、相手の話をぜんぶ聞き終える前に、
先回りして内容を理解できることもたまにあり、
聞くときの理解力が前よりも上がったと感じました。


この頃、「話をする」ことに関しても、
症状の改善が見られました。


元気だった頃と比べると、
まだまだではありましたが、
3月までよりも話すテンポが少し上がり、
口から出てくる言葉の量が増えたのです。


また、相手が言った言葉に対し、
即座に言葉を返せたり、以前は苦手だった
一文が少し長めの文章を、だいぶ
引っかからずに言えるようにもなってきました。


数ヶ月前の状態と比較すると、
自分でも驚くほどの回復ぶりでした。


しかし、まだ話し始めに言葉に詰まったり、
「・・・に行ってきました」が「行ってしました」
になったり、「ありがとうございました」が
「ありがとうございますた」になるなど、
惜しい言い間違えをしてしまうこともありました。


また、相変わらず、
頭の中で言葉を組み立てることができず、
人に何かを説明したり、
自分の考えを相手に伝えることが苦手でした。


これまで、日常生活のいろいろな場面で、
歯がゆい思いをしてきましたが、
言語機能だけでなく思考力も低下しているため、
話す内容について深く考えることができないことも、
その一因だろうと捉えていました。


この症状について、5月17日に受けた診察で
主治医に伝えたところ、
「ワーキングメモリの働きが、
まだ低下しているからですね」
と言われました。


このとき私は、話すことと
ワーキングメモリの機能低下との
関連性については、
よく分かっていませんでした。


主治医が言った言葉の意味を理解したのは、
それから間もなくのことでした。






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2017年10月25日

行動に関する症状について・・・3

今回は、行動に関する症状について、
お伝えしようと思います。

前回の記事はこちら
https://fanblogs.jp/hinketu/archive/155/0


前回までの記事の中で、
とくに平成28年12月頃から
29年3月にかけて、日常生活の中で、
手続きの手順が途中で分からなくなったり、
初めての場所で道に迷ってばかりいたと
お伝えしました。


その後、4月に入ると、
手順が途中で分からなくなったり、
機械の操作でとまどうことが減りました。


5月になると、当時の状態に合った
狭い範囲の話ではありますが、割合
ふつうに日常生活を送れるようになりました。


症状がひどかった頃は、当たり前の生活が
ほど遠いものであるかのように感じていましたが、
回復して久しぶりに体験してみますと、
どうということもない生活でした。


何だか拍子抜けすると同時に、
この程度の生活にも支障を感じる
くらいに、少し前の自分は
脳の機能が低下していたのだと、
改めて症状の重さを痛感しました。


ただし、遠出をして
初めての場所に出かけたときには、
その場になかなか順応できずに
戸惑いを感じたり、
道に迷ったりすることが、
5月中もまだありました。


症状を回復させるため、
春から初夏にかけて、
1人で初めての場所に
出かける機会を増やしました。


外出中に困ったときには、
他の人に聞いて教えてもらっていましたが、
少しずつ順応性が戻ってきて、
自分で正しく判断して行動できる
場面も出てきました。



そうした中、7月12日に印象深い
出来事がありました。


この日、私は1人で新宿に出かけました。
用事を済ませた後、お昼ご飯を食べようと思い、
夫が勧めてくれた、西口にある
うどん屋に行くことにしました。


初めての場所で、すぐにはお店が見つからず、
私はスマホの地図を片手に、
家電屋や食べ物屋などが居並ぶ
十字路のまん中に立ちました。


そして、あたりをぐるっと見渡したときに、
私はあっと驚きました。

目に映る、お店やビルなどの建物が、
1つ1つくっきりと見えて、
店の看板や立て看板などに書かれた、
店名やメニューなどの文字情報が、
つぎつぎと目に飛び込んできたからです。
おかげで無事、お店にたどり着くことができました。


これまでにも、目的地を探しているときや、
道が分からなくなった時には、
同じように道のまん中に立って、
あたりをよく見回していました。


しかし、並んでいる建物が、
1つにくっついているかのように、
ぼやっとした感じで見えてしまい、
1つ1つの建物や、建物に書かれた文字などを
きちんと認識することができませんでした。


そのため、まるで見知らぬ外国の土地に、
ポンッと放り出されたかのような
感覚に陥ってしまい、
不安感をいつも感じていたのです。


景色の見え方が変わったのは、
医師から機能が低下していると言われた、
頭頂葉の働きが回復してきた
からなのだろうと思いました。


前にもお伝えしましたように、
頭頂葉は、視覚から情報を受け取って
それを処理したり、空間や時間を認知したり、
識別する働きを担っているからです。


興味深いことに同時期、
脳トレのブレインHQにおいても、
頭頂葉に関係しており
ずっと苦手だった、表情を識別する
問題の正答数が増えていきました。



このように、私が順調に回復への道を
歩むことができているのは、
脳トレで脳を鍛えつつ、実生活においても、
機能が低下している部位を刺激するような
生活を送っているからだと思います。


私の取り組みについて、主治医からも、
「今の生活を続けて下さい。
そうすれば、もっと良くなると思いますよ」
と、診察のたびに励まして頂いてきました。


これからも、脳トレや日常生活でのトレーニングを
続けていきます。脳は鍛えた分だけきちんと、
期待に応えてくれると知っているからです。


すっかり回復した後も、将来に備えて
習慣化していきたいです。


それでは、今回の記事はこれで終わりにしますね。




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2017年10月22日

読むことに関する言語障害について・・・2

平成29年3月31日に、
「読むことに関する言語障害について」という
記事を書きました。
https://fanblogs.jp/hinketu/archive/86/0?1508666596



前回の記事では、量が少なめではあるものの、
新聞の1面記事や専門記事などが
読めるようになった、
2月までのことをつづりました。


今回は、その後の症状の変化について、
お伝えしようと思います。



平成29年4月23日、私はネットで見つけた
ある「読書会」に参加してみました。


その会では、はじめに共通の課題図書が、
自由参加で集まった参加者たちに配られました。

制限時間内に、各自で決められた範囲まで読み、
読後にひとりずつ、感じたことや考えたこと、
学んだことなどを発表していく、
という流れで行われました。


この日の課題図書は、割合、難易度の高い
文章で書かれており、一読しただけでは
意味をよく理解することができませんでした。


しかし、制限時間が決められているため、
何度も読み返す時間の余裕がなく、
消化不良のまま読み進めるしか
ありませんでした。


感想タイムの時間では、
文章の中で心に残った箇所について、
感想を話すことはできました。
しかし、全体をきちんと理解したうえで
思いを伝えられなかったという、
物足りなさが残りました。


それでも、当時はまだ抵抗感があった、
難しい文章を読む機会が得られたことや、
ほかの人たちの感想を聞くことができたこと。
それから、会の前後に初対面の人たちと交流を
持てたことは、とても良い刺激になりました。


一番の収穫は、ほかの人たちと比較して、
自分の状態を把握することができたことでした。
中でも、文章を読んだときの理解力が、
まだ低い状態であることが気になりました。


そこで、それまで多く読んでいた、
読みやすい文章だけでなく、
一読しただけでは意味を理解しにくい、
難しい文章を読む機会も、
少しずつ増やしていきました。


根気強く読んでいるうちに、
8月頃には新聞記事に目を通せる
時間が長くなりました。


ただ、当時はまだ、長い文章を読んでいるときに、
途中で集中力が切れてしまったり、
疲れてしまって、最後の方は読むのを
やめてしまうことがよくありました。


その後、読んでいて集中力が落ちてきたときには、
黙読から音読に切り替えて、
声に出して文章を読むようにしたところ、
途中で投げ出さずに最後まで読めるようになりました。


現在もこの方法を続けていて、
10月に入った頃からは、
以前よりも多く
新聞記事を読めるようになりました。



まだ、1ヶ月に読む本の冊数が非常に少なく、
1冊の本を読み終えるまでに時間が掛かるなど、
回復まではまだほど遠いですが、
ここまで良くなったことに、
ひとまず満足しています。


今後も、元の状態に戻るまで、
あきらめずに努力を続けて行くつもりです。


それでは、今回の記事はこれで終わりにしますね。




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2017年10月18日

天然の抗生物質

平成29年4月6日のことでした。

この日は就寝中、夜中に急に気温が下がってしまい、
明け方になってひどい寒気に襲われました。

これがきっかけで風邪を引いてしまい、
8日の午後からくしゃみや鼻水、
のどのひどい痛みの症状が出て、
発熱をしてしまいました。


あいにくこの日は土曜日で、
かかりつけのクリニックは
午後は休診でした。

自宅で寝ていたところ、
夕方から体調が悪化してしまい、
熱がどんどん上がっていきました。

加えて、のどの粘膜が切れて
しまったのでしょう。
痰に血が混じり始めてしまいました。


鉄欠乏性貧血にかかって以来、
免疫力や抵抗力の低下が原因で、
ほぼ毎月、風邪を引いていました。

それまでは、風邪を引くとすぐに
かかりつけのクリニックを受診し、
抗生物質を処方してもらっていました。

しかし、抗生物質を飲み過ぎると、
体内に抗体ができてしまい、
病気が治りにくくなると、
少し前にネットの記事で読んでから、
気になっていました。


そこで、今回は薬に頼らずに、
栄養を補給しながら自力で
治してみようと思いました。


まず、枕にキャベツの葉を広げ、
その上に頭を乗せて寝ました。
昔から伝わる熱冷ましの方法で、
キャベツが頭から熱や毒素を
吸収してくれるのです。


キャベツの葉が、
熱を吸ってしんなりしたら、
新しい葉と交換しました。


前に、この方法を試したときには、
一晩で熱が下がったのですが、
今回は熱が下がらず、
翌日の日曜日も高熱が続きました。

加えて、血痰も治まらず、血を見るたびに
気が滅入りました。


布団に横になりながら、ふと、
薬に頼らない形で、風邪の菌を殺すことは
できないだろうかと考えました。

そこで、ネットで調べてみたところ、
「天然の抗生物質」として、
いくつものサイトでニンニクが
紹介されていました。


それらの記事によりますと、
世界初の抗生物質であるペニシリンが
発見される前は、にんにくが
抗生物質として使われていたそうです。


にんにくの強力な殺菌効果を知って驚きました。

ニンニクに含まれる成分、アリシンには
強力な抗菌力や殺菌力があり、
コレラ、チフス、ブドウ球菌、大腸菌、
結核菌、インフルエンザ菌など、
数多くの菌を殺してしまうそうです。
http://mizu88.blogspot.jp/2011/10/blog-post_23.html


その効き目は、人間が作ったペニシリンや、
マイシンなどの抗生物質よりも強いと、
サイトには書かれていました。


さっそく、夫にこの話を伝えたところ、
コンビニから味付きニンニクを
買ってきてくれました。


もともと、にんにくは苦手で、
ふだんはほとんど食べていませんでしたが、
この時はおいしく感じられ、3粒食べました。

心なしか食べた後、体の辛さが軽減したように
思いました。

月曜日も、鮮血の量が多い血痰が2度も出て、
心が折れそうになりましたが、病院には行かずに、
にんにくを何粒か食べて寝ていました。

すると、夕方には治りかけの状態になり、
夜にはご飯を作れるまでに良くなりました。


その翌日には血痰が収まり、
風邪はほとんど治ってしまいました。


それからというもの、日頃から、
ニンニクをよく食べるようになり、
おかげで風邪を引きにくくなりました。



これは、あくまで私の体験で、
ほかの方にも当てはまるかは分かりませんが、
鉄欠乏性貧血で免疫力が落ちてしまい、
風邪を引きやすいという方が
いらっしゃいましたら、1度、
お試し頂ければと思います。


それでは、今回の記事はこれで終わりにしますね。




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2017年10月14日

聞くことに関する症状の対処法について・・・2

平成29年4月17日のことでした。

その日は、初対面の女性に会い、
一緒にランチを食べました。


食事中の会話を通して、その女性と私には、
「文章を書く」「英会話の勉強をしている」
「読書が好き」など、いろいろと共通の趣味が
あることが分かり、話が弾みました。


その会話の最中に、うれしいことがありました。

A→B→C・・・と会話が進んでいく中で、
Cの会話の最中に、相手がAの内容を
ふたたび口にしたのですが、
そのときにすんなりと、
先ほどの内容を思い出すことができたのです。


それだけでなく、先ほど相手が言った言葉や、
Aの会話の中で出てきた単語を織り交ぜながら、
相づちを打ったり、話をすることができて、
スムーズに会話が運びました。


この日、3時間ほど会話を交わしながら、
ワーキングメモリの機能が
順調に回復しつつあることや、
集中力がだいぶついてきたことに、
うれしさを感じました。



じつは、4月に入ってから、
聴く力を回復させるため、
自宅であるトレーニングを行っていました。


それは、毎日15分間から30分間、
聞き取り率100%を目指して、
CMも含めたすべてのテレビの音声を、
聴き取るように努力するという
トレーニングでした。


トレーニングの最中は、
スマホやパソコンをいじったりせず、
ひたすら聞くことだけに
意識を集中させて取り組みました。


トレーニング用の番組は、
おもにお昼の時間帯の
情報番組を選んでいました。


というのも、お昼の情報番組では、
政治や社会問題などの硬派な内容から、
生活に関する話題や、芸能やグルメなどの
軟派な内容まで、割合バランス良く、
いろいろな話題に触れることができるからです。


1つ1つの話題に対する、司会者やゲスト、
コメンテーターなどの意見や感想、
会話などにきちんと耳を傾けつづけた結果、
話を聞くときの集中力が高まり、
理解力も上がったのだと思います。


ただ、本来のトレーニングの目的だった、
聞き取りの脳力を回復させるうえでは、
意外にも、番組自体よりもCMの方が
効果がありました。


というのも、番組の場合は、ある程度出演者が
固定しており、それぞれの出演者の話し方や
声のトーン、テンションなども比較的一定で、
変化が少なめです。


それに対し、CMの場合は、CMごとに出演者も
場面設定も異なるため、画面から聞こえてくる
言葉の種類が豊富で、色々な言葉やセリフに
触れることができます。


また、出演者たちの話し方や声のトーン、
話すスピード、声の大きさなども
CMごとに異なっています。


CMの間、BGMも含め、
すべての音声を聴き取ろうと
集中して耳を傾けつづけた結果、
聴覚神経が大いに刺激されたのでしょう。


早くも4月20日頃には、
CMの聞き取り率は
ほぼ100%になりました。


同時に、日常生活の中で、
耳から入ってくる情報量が、
それまでと比べて格段に増えました。


ただ、テレビの音声を聞き取るのと、
会話の中で相手の話を聞き取るのでは、
やはり違いがあるようで、
回数は減ったものの、その後も
人が話した言葉を聴き取れないことがありました。


しかし、以前に比べれば、
明らかに状態は改善しました。


もしも人の話を聞くときに、
集中力が長く続かない、
相手の話の内容を理解しづらい、
言葉を聞き取りにくいなどの
症状を感じている方がいらっしゃいましたら、
今回ご紹介したトレーニングを
行って頂けたらと思います。


それでは、今回の記事はこれで終わりにしますね。



*次の記事「天然の抗生物質」は、
一部のスマートフォンで読むことができず、
「404Not Found」と表示される場合がございます。
記事は存在しており、パソコンでは
読むことができますので、パソコンをお持ちの方は、
パソコンでご覧ください。

また、スマートフォンで読めない場合は、
いったんトップページに戻って頂きました後、
「天然の抗生物質」の次の記事を選んで
クリックして頂けますよう、
お願いいたします。

お手数をおかけしまして、たいへん申し訳ありません。
よろしくお願いたします。







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2017年10月11日

話を聞くこと、話すことに関する言語障害について・・・7

人に会う機会がとても多かった平成29年3月、
下旬頃から話すことに関して、
興味深い変化が表れました。


3月から4月にかけての一時期、
一気に口数が増えたのです。
話していた言葉のほとんどは
とりとめのない、その場限りの内容
ばかりでした。


たとえば、仕事から夫が帰宅すると、
食事中や食後にテレビを見ながら、
「今、(お笑い芸人の)○○が、テレビで
面白い芸をやっているよ」
「今度の日曜日から、『○○○○』の映画が
公開されるんだって」
「タレントの○○って、小学生の時に・・・・
だったんだって。今、番組で言っていたよ」
などと、テレビのバラエティやトーク番組、
CMなど、画面で見たまま聞いたままの内容を、
1つ1つ夫に伝えていました。


隣にいる夫が、スマホをいじったり
本を読んでいたりして、
私の話を聞いていなくても、
関係ありませんでした。

話をしたくて話しているというよりも、
自分の意志とは関係なく、勝手に口から
言葉が出続けていたのです。


とはいえ、言い方がたどたどしかったり、
言葉がつっかえたりすることもまだ多く、
まるでそうやって話をしながら、
話すトレーニングをしている
かのようでした。


思えば、2,3歳くらいの幼児が、
言葉を獲得する過程において、ほぼ一日中、
しゃべり続けている時期がありますが、
今の私も、それと似たような状態なのだろうと、
受け止めていました。


そして、もし本当にそうだとするならば、
脳が日本語を母国語として認識し、
再獲得しようとしているのであり、
順調に回復している証だと思いました。


この「トレーニング」の成果もあって、
短い文章に関しては、それ以前と比べると
だいぶ話しやすくなりました。


また、誰と話をしていても、
口から言葉がたくさん出てくるので、
調子よく相手とコミュニケーションが取れて、
会話の最中にテンションが上がりやすくなりました。


ただ、人に対して、前に体験した出来事を伝えたり、
何かを説明するような場面においては、
文章を頭の中でうまく組み立てることができず、
言葉に詰まることがありました。


この症状に関しては、主治医から
「脳トレには、話すトレーニングは
ないですので、日常生活の中で、
話す機会を持つようにするしかありませんね」
と言われました。


私自身も、同じことを考えており、
自分なりに工夫をして、いろいろと
トレーニングを行いました。


具体的に、何をしたのかについては、
この先の記事の中で
お伝えしようと思います。



今回は、これで終わりにしますね。






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2017年10月05日

記憶力を回復させるための対処法・・・5

今回は、記憶力を回復させるために、
私が行った対処法について、
お伝えしようと思います。


言語の症状に大きな改善が見られた
3月、記憶力の面でも、
喜ばしい変化がありました。


まずは3月上旬頃に、
会話中に「えっと、何だっけ?」と
考え込んでしまう回数が、
明らかに減ったことに気がつきました。


瞬時に、言葉が思い浮かばないことは
まだよくあったものの、
考え込むほどではないうちに
思い出せることが、それまでよりも
増えてきたのです。


そのつぎに、変化に気がついたのは、
平成29年3月31日の朝のことでした。


その2日後の4月2日に、
家族ぐるみでお付き合いしている、
夫の友人家族が遊びに来る予定になっていました。

その友人夫婦には、好奇心旺盛で元気いっぱいな
2歳の女の子がいます。


来訪前の3月30日。夫が会社に行っている間に、
女の子の背の高さのテレビ台や、
目につく棚の上などに置いている、
小物や壊れやすい物などを片付けました。


その翌朝。そのことを知っていた夫から、
何をどこにしまったのかを聞かれました。

すると即座に、
「棚のウィスキーの瓶は、台所の床下収納の中に、
テレビ台の上の写真立てや小物などは、
戸棚のここの棚に、○○や○○は、
2階の部屋にしまっておいたよ」
と、すらすらと夫に伝えることができました。

言い終えてから、あっと思いました。

そして、この年の1月に、
大事な書類を自分がしまったことや、
それをしまった場所をすぐに思い出せず、
夫に迷惑を掛けたことを思い出しました。


あれからわずか2ヶ月あまり。
認知機能の中で一番回復が遅れていた
記憶力が、ここまで回復したことに、
じわじわとうれしさがこみ上げました。


そして、新しい主治医に変わってから飲み始めた、
ホスファチジルコリンやアミノ酸のサプリメント、
それから脳トレや、自分で考えたトレーニングの
効果が、ようやく表れ始めたのだと思いました。


そこで、さらに記憶力の回復を進めるために、
新たなトレーニングを日常生活に
取り入れることにしました。


それは、なるべく毎日、数時間ごとに
自分がしたことをふり返って思い出すという、
とても単純なトレーニングでした。


たとえば午前中、用事で何カ所も回った日が
あったとします。

帰宅後しばらく経ってから、
「ええと、最初に郵便局で手紙を出して、
つぎに、Aスーパーでお醤油と砂糖を買って、
そのあとに図書館で○○の本を借りてから帰ってきた」
という風に、順番に行った場所と、
そこで何をしたかを思い出すのです。


また複数の友人と、LINEやメールなどで
メッセージのやり取りをした日には、
やり取りをした順に、友人の名前を思い出す
ということもしました。


他にも、前日までの数日分の夕食の献立、
数時間前に見たドラマの出演者と、
それぞれの役名など、1日の中で何度も
何度も、自分がしたことを意識して
思い出す時間を持つようにしました。


これは、とても効果があるトレーニングでした。
これを始めた後、日常生活の中のさまざまな場面で、
記憶力の改善を実感するようになったのです。


行う回数は減りましたが、
今でもこれは続けています。


もし、記憶力の低下に悩んでいる方がいましたら、
今日からでも始められますので、
ぜひ真似してやってみて頂けたらと思います。



それでは、今日の記事はこれで終わりにしますね。







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2017年09月30日

話を聞くこと、話すことに関する言語障害について・・・6

今回は、前回の記事の続きです。

前回は、平成29年3月4日に
ある集まりに参加した際、
その1ヶ月前に参加したときに比べて、
人の話を集中して聞くことができる時間が
長くなったことを書きました。


ただ、聞き取りに関しては、人と話しているときや、
テレビドラマを見ている最中に、まだ音を聞き取れなかったり、
聞き間違いをして意味をあまりよく理解できず、
夫に正しい言葉を教えてもらうことが時々ありました。


たとえば、3月26日に夫と
木村拓哉主演の「A LIFE」という、
医療ドラマを見ていたときのことでした。

その日は最終回で、浅野忠信演じる脳外科医が、
木村拓哉演じる外科医と協力して、
手術を行うことになりました。


手術室に入る直前、浅野忠信があるセリフを言ったのですが、
私の耳には「俺の心はミステリー」と聞こえました。

ドラマの流れに合わない変なセリフだと思いながら、
夫にそう言うと、
「違うよ。『俺の心を見せてやるよ』と言ったんだよ」
と教えてくれました。


それを聞いて、思わず笑ってしまったのですが、
反面、夫にはきちんと粒で音が聞こえているのに、
私はそれを聴き取ることができないのだと思ったら、
少し情けない気持ちにもなりました。


そうした中、3月28日は新橋に出かけました。
当時、友人の1人が、
あるエステサロンに勤めはじめ、
エステティシャンの資格取得を目指していました。

その友人から、エステの施術の練習台になってほしいと
頼まれたのです。


施術の最中、指導役の女性と友人から、
合間、合間に「○○してください」
「これから○○をしますね」など、
指示や説明を受ける場面が多くありました。


少し前の私なら、
相手の言葉を瞬時に聞き取ったり、
指示の内容を理解することができずに、
戸惑ったり不安になっていただろうと思うのですが、
意外にもこの日は、指示通りにすぐに
動くことができました。

  
また施術後に、そのお店のシステムや
商品の説明を受けた際にも、
購入はしませんでしたが、
相手の話を理解してすぐに答えたり、
質問したりすることができて、
頭の回転がだいぶ速くなってきたと感じました。


3月中は、意識して外出の機会を増やし、
色々な人と会話をしていたからかもしれません。
1日経つごとに、脳の状態が変化していると
感じていました。


さらにその翌日は、今度は横浜市内で、
別の友人に会いました。

久々に、その友人に会ったこともあり、
お茶を飲みながらおしゃべりを楽しみました。


その会話の最中のことでした。
途中からとつぜん、元気だった頃の
自分が使っていた言葉が、勢いよく
口からポンポン出てきました。

加えて、言い回しや口調も、
元気だった頃の状態にぐっと近づきました。


この日を境に、元に戻ったというわけでは
ありませんでしたが、この日、
回復の階段を一段、ポンッと上がったのは
間違いありませんでした。
 

彼女とは、4時間もおしゃべりをしました。


前半は、回復の波に乗って勢いよく
話をしていたのですが、
後半になると疲れてしまい、頭痛がしたり、
頭がくらくらしたりして、
体調が悪くなってしまいました。


おそらく、急激に脳に過度の負担が
掛かってしまったからだと思います。
この時、脳の中で何らかの変化が
起こっていたのでしょう。


長く人と話をしていると、
頭が重くなったり痛くなる状態は、
その後もしばらく続きましたが、
この頃から回復のスピードが
加速していきました。





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2017年09月27日

話を聞くこと、話すことに関する言語障害について・・・5

前回は、行動に関する症状の変化について、
お伝えしました。

今回は、話を聞くことや、話すことに関する
言語障害の症状の変化について、
お伝えしようと思います。


2月下旬から3月の初めに掛け、
友人や知人に会う機会が続きました。


会話の最中、相変わらず言葉を言い間違えたり、
言いたい単語がスムーズに言えなかったり、
どもり気味になってしまうことはありましたが、
なるべく気にせず、積極的に相手の人と話すように
努力していました。


そうした中、3月4日はある集まりに参加しました。
参加者たちとは、1月28日にも会いましたが、
その日は、集中力が途絶えがちで、
話の内容もよく理解できませんでした。
https://fanblogs.jp/hinketu/archive/148/0?1506512963



ところが、それから1ヶ月あまり。
この日の私は違っていました。


前回よりも、かなり集中して
皆さんの話を聴けるようになったほか、
相手の話を聴いた後に、
質問をしたり感想を伝えたりと、
言葉を返せるようになってきたのです。


まだまだ、元気だった頃と比較すると、
言葉数は少なかったのですが、
それでも前回との違いに、
自分でもとても驚きました。


ただ、問題が1つありました。


まだ、元に比べて知能が低い状態のため、
話し方や話の内容が稚拙になってしまい、
私が話をした時に、
皆さんから笑われてしまったのです。


この頃、同様のことが、
友人たちと話をしている時にもありました。


私が何かを言うと、友人から笑われてしまい、
「のりちゃんが言うことって、
かわいい(幼い)よねぇ」と、
何度も言われてしまったのです。


このことについては、
ずっと以前から自覚していました。


鉄欠乏性貧血の発症により、
「話す」「読む」「聞く」「書く」という、
4つの言語機能のすべてが、
低下してしまいましたが、
それぞれの症状の程度には差がありました。


もっとも低下してしまったのが、
「話す」ことに関する機能で、
反対に、回復が比較的順調なのが、
「書く」ことに関する機能でした。


不思議なもので、どれも「私」という人間の
脳の働きによって、行われるというのに、
「話す」ときと「書く」ときでは、
知的レベルにも大きな差が出てしまうのです。


具体的には、話すときのこの頃のレベルは、
頑張れば高校生並くらいで、
気を抜くと、中学生並くらいにまで
落ちてしまうのに対し、書くときのレベルは、
大学生並みくらいという状態でした。


人と接している時には、
どうしても「話す」ことが中心になりますので、
何かを口にして人から笑われるたびに、
前はこんな事はなかったのにと、
もどかしくなったり、
悲しい気持ちを味わっていました。



そうした中、うれしいことがありました。

3月中旬頃から、人と話しているときに、
冗談が口から出てくる回数が増え始めたのです。


相手の人と、冗談を言い合うこともできるようになり、
その最中に、ごく小さな笑い声も、
毎回ではないものの、出るようになってきました。



落ち込むこともあった日々の中で、
気持ちが明るくなった症状の変化でした。







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2017年09月22日

行動に関する症状について・・・2

以前、「行動に関する症状について・・・1」
の記事の中で、日常生活の中で慣れていたはずの
手続きを行っている最中に、急に頭が真っ白になって、
その後の手順が分からなくなるという症状に、
悩まされていたことを書きました。


今回は、その後の症状の変化について、
お伝えしようと思います。


平成29年2月下旬のことでした。
お札を両替してもらうため、私は
地元の駅にある銀行を訪れました。

その銀行に行ったのは3回目くらいで、
以前にも両替手続きを行ったことがありました。


受付台で両替用の書類を選ぶと、
さっそく記入を始めました。
書類には、持参したお札と両替を希望するお札の
種類と枚数、合計金額などをそれぞれ記入しました。


あっという間に書き終えることができる、
簡単な書類のはずでした。


ところが、この時は違っていました。
書き終えて窓口に持っていくと、受付嬢に
書き間違えを指摘されたうえに、
書類を書き直して欲しいと言われたのです。


しかも、1度ならず3度も。


しまいには、案内係の女性や受付嬢から、
「何度も書き直して頂いて、申し訳ありません」と
謝って頂き、申し訳ないのと恥ずかしさとで、
泣きたい気持ちになりました。


こんな書類、1枚さえも書けないなんて。
今よりも、もっと脳機能が低下していた時期でさえも、
こなすことができていたのにと思うと、
情けなさでいっぱいで、
回復への道が果てしなく遠く感じられました。


このように、1月、2月の2か月間は、
ごく普通の日常生活を送ることが、
私にとってはとてつもなく大変で、
毎日が困難の連続でした。


しかし、そうした日常生活の中で、
学んだことがありました。
それは、自分1人で抱え込まずに、
人に助けてもらう勇気を持つということです。


そのことを気づかせてくれたのは、友人でした。

2月のある日、私は友人A、友人Bと3人でランチをし、
ご飯を食べながらおしゃべりをしました。
Aが話している最中、きちんと聴いていたはずなのに、
内容を理解できず、内心、とまどいを感じました。


理解できていないのは私だけだろうと、
落ち込みかけたその時、とつぜんBが、
「ごめんね、Aちゃん。私の理解力がないからだと
思うんだけど、よくわからなかったから、
もう1度話してちょうだい」
と言ったのです。


これには、とても驚きました。
同時に、そうか、分からなかったら、
こんな風に率直に相手に伝えればいいのか、と思いました。
まさに、コロンブスの卵のような発見でした。


というのも、この日までの私は、
言葉が聞き取れなかったり、理解できなかったときに、
それを相手に伝えられずにあやふやに済ませてしまい、
会話を中途半端に終えてしまったことが、
とても多かったからです。


友人Bのように、分からなかった
箇所を相手に伝えて、言い直してもらえば、
きちんと理解したうえで、
会話を長く続けられるようになるし、
その方が、言語機能の回復にとっても
効果的なはずだと思いました。


加えて、会話の時だけではなく、
1人で行動していて手順が分からなくなった時も、
しばらく自分で考えてみて、それでも分からなければ、
他の人に聞いて教えてもらえばいいんだ、と思ったら、
何だか吹っ切れた気持ちになりました。


この日以来、私は、それまで以上に積極的に、
人と関わるようになりました。


そして、1ヶ月が経った3月下旬のことでした。
ふたたび両替の手続きを行うため、
先月と同じ銀行を訪れた私は、
書類を見て、ペンを持つ手が止まりました。


こんな簡単な書類を書くのに、
先月は3回も書き直しをしたなんて、と
驚いたのです。


もちろん、この日は1回で手続きを終えることが
できました。


3月は、他にもいろいろと、症状の回復の兆しを
感じる場面がありました。



銀行からの帰り道、私は明るく前向きな気持ちで
こう思いました。

まだ症状は色々と残ってはいるけれど、
先月よりも確実に良くなっている。
先々月よりも先月、先月よりも今月、今月よりも来月、
少しずつでも良くなっていけば、回復できる日は
きっと来る。
脳トレも、日常生活でのトレーニングも、
しっかり頑張って続けて行こう。


出口の見えない長いトンネルをひたすら通ってきた
私でしたが、ようやく希望の光が見えてきました。




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2017年09月15日

記憶力を回復させるための対処法・・・4

今回は、記憶力を回復させるために、
私が平成29年2月下旬から取り組み始め、
効果を感じたトレーニングについて、
お伝えしようと思います。


前回の「記憶力を回復させるための対処法・・・3」
の記事でご紹介したのは、下記の4種類の
トレーニングでした。

1.過去(大学受験前)に覚えた事柄や
 知識を暗唱して覚え直す。

2.5分くらいの料理番組をメモを取らずに見て、
 内容を思い出しながらノートに記録する。

3.ニュース番組を見た後、何の話題を扱って
 いたのかを思い出す。

4.バラエティ番組を見た後、誰が出演していたのか、
 何の話をしていたのかを思い出す。



2月22日にクリニックを診察で受診した際に、
これらのトレーニングを始めたことを
主治医に伝えました。



すると主治医からは、
つぎのような言葉が返ってきました。

「知識や事柄を覚えるのは、長期記憶と言いまして、
会話のときに使うのは短期記憶です。

料理のレシピを覚えたり、テレビの内容を
覚えるというのが短期記憶で、
努力の方向性は間違っていないので、
続けて下さい」


脳の専門医である主治医から、
「方向性は間違っていない」と
おっしゃって頂いたことで、私は
自分が行っていることに対して、
自信を持つことができました。


そこで、トレーニングの幅を広げようと、
2月下旬からは新たなトレーニングを
加えることにしました。


今回、私が鍛えようと試みたのは、
「人が言った言葉を記憶する能力」でした。


以前もお伝えしましたが、私は
鉄欠乏性貧血を発症して以来、
人が言った言葉や耳にした言葉が、
記憶にほとんど残らない状態に
なってしまいました。


人の言葉を覚えられないというのは、
生活するうえで、さまざまな支障を
来してしまう大きな問題です。
何としても、回復させなければいけないと
思いました。


そこで、英語の勉強法の1つである、
シャドーイングを行うことにしました。


シャドーイングとは、英語の音声を聴きながら、
聞こえてきた言葉を即座に復唱するという
トレーニングで、リスニング能力を鍛える
効果があると言われています。


以前、私もシャドーイングを英語の勉強のために
行った経験があり、これを日本語に
応用してみようと考えました。


まず始めに行ったのは、電車に乗っているときに、
スピーカーから流れてくる車内アナウンスを、
周囲に怪しまれない程度に口を動かし、
小声で復唱するというトレーニングでした。


電車内でのトレーニングを選んだのには、
下記の2つの理由がありました。


1.電車の場合、アナウンスの種類がいくつも
 あるうえに、停車駅ごとにアナウンスを繰り返すので、
 乗車している間、トレーニングのチャンスを
 何度も得られること。


2.駅の名前や、乗り換え先の電車の名前など、
 名称が多く含まれているため、それらを暗記しようと
 することで、ワーキングメモリを鍛えられること。


また、電車のアナウンスの場合、
車内で流れてくる車内アナウンスだけでなく、
停車駅のホームから聞こえてくる
アナウンスもあります。


これについても、聞こえてきたときには同様に、
復唱するようにしていました。


やり方は簡単です。
たとえば、つぎのようなアナウンスが流れてきたとします。

「次は新宿、新宿です。山手線、中央線、総武線、京王線、
小田急線、地下鉄丸ノ内線、都営新宿線、大江戸線は
お乗り換えです。」


アナウンスが流れてきたら、数秒遅れで
「つぎは新宿、新宿です。山手線・中央線・・・」
と復唱するのです。



このシャドーイングを行うことによって、
言葉を記憶する能力を高めるだけでなく、
聴く脳力も同時に強化するという、
一石二鳥の効果を期待しました。



というのも、聞こえてくる言葉を覚えて
復唱しながら、同時に、
そのつぎに続く言葉にも意識を向けて、
同様に聴き取りと暗記を行わないと
いけないからです。


最初は、スピードについていくのが大変でした。



また、車内にいる間だけでなく、
電車から降りて街を歩いている最中にも、
聞こえてくるさまざまな声を、
頭の中で復唱していました。


たとえば、駅の構内や街角の屋台などで、
食べ物を販売している売り子さんのかけ声。

「いらっしゃいませ、いらっしゃいませ。
○○名物のお菓子、△△はいかがですか?
3個で□□□円です」


または、店内で流れているアナウンスの声。

「本日は、ご来店下さいまして、
誠にありがとうございます。

ただいま6階にて、催し物を行っております。
ぜひお立ち寄り下さいませ」
など。


このように、外出中はさまざまな言葉に
出会うことができました。


トレーニングを始めたばかりの頃は、
復唱しようとしても、
聴いたそばから言葉が消えてしまって
いました。


また、よく聴き取れなかったり、途中、
アナウンスのスピードについていけず、
間が空いてしまうこともありました。


しかし、気にせず根気強く続けるうちに、
少しずつ言葉が頭に残るようになってきて、
そのうちに楽しさを覚えるようになりました。


このように、音読のときもそうでしたが、
私はいつも、「気軽に楽しんで続けられる
トレーニング」を自分で考えて、
取り組むように心がけていました。


この後、難易度を上げながらトレーニングを続けて
いったのですが、それについてはまた改めて
お伝えしようと思います。







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2017年09月10日

話すことに関する症状の対処法について・・・3

前回は、平成29年2月に私が感じていた、
聞くことに関する症状と、それに対して行った
対処法についてお伝えしました。


今回は、同時期に私が人と話す際に感じていた
症状と、それに対して行った対処法について、
記事にしようと思います。


まずは、症状からお伝えしますね。


・簡単な短文だと、あまり意識をしなくても話せるが、
改まった言葉や 少し複雑な内容の話をするときには、
頭の中で文法を意識しながら話すので、
テンポが遅くなってしまう。

・人との会話の最中、言葉を言い間違えたり、
言いたい単語がスムーズに言えず、
どもり気味になってしまうことがある。



じつはこのころ、少し長い文章を話すときに、
毎回、「名詞のつぎは助詞で、その後は、
目的語だから『を』をつけて・・・」
という具合に、頭の中でいちいち
考えながら話をしていました。



主治医が私に言ったように、
このころの私にとっては、
日本語を話すということは、まさに
外国語を話しているのと同じような
状態だったわけです。



3つ前の記事、「話すことに関する症状の
対処法・・・2」でお伝えしましたように、
私は1月中旬から、言語機能を回復させるため、
「声に出して読みたい日本語」の本を
音読していました。


しかし、2月下旬のある日、
音読の最中にふと、
「声に出して読みたい日本語」の本に
載っている文章が、
古典の作品ばかりであることが
気になりました。


「私が今、頭をとても悩ませながら、
早く取り戻したいと願っているのは、
日常生活で使う日本語であって、
古典の文章に出てくる古語ではない。

古典の文章を音読するよりも、
日常で使う言葉を集中的に音読した方が、
トレーニングとしては
効果的なのではないだろうか」

こう考えた私は、さっそく
教材を変えてみることにしました。


選んだのは、インターネット上に掲載されている
雑誌の記事で、ネットを見るついでに、という気持ちで、
ほぼ毎日、音読をするようになりました。


挫折をせずに長続きをさせるため、
毎回、下記の2点に気をつけて、
音読する記事を選んでいました。


1.文法的にきちんとした文章で書かれていること。

2.読みやすく、興味を持てる内容の文章であること。



最初のころは、読むときに言葉がつっかえてばかり
いました。
しかし、日を重ねるうちに、徐々につっかえる回数が
減ってきて、手応えを感じました。


この後、症状がどう変化したのかについては、
また改めてお伝えしますね。


今回は、これで終わりにします。









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聞くことに関する症状の対処法について・・・1

前回は、記憶力に関係している機能の1つ、
ワーキングメモリを回復させるために、
私が行ったトレーニングをいくつかご紹介しました。


今回は、平成29年2月頃に私が感じていた、
聞くことに関する症状と、
それに対して私が行った対策の内容について、
お伝えしようと思います。


このころ、聞くことに関しては、
おもに下記の症状に悩んでいました。


・人から何かを言われた時に、
聴き取りがうまくできないため、
瞬時に反応することができない。

・相手に何かを質問されたときに、
すぐに内容を理解して答えることが難しい。

・複数の人たちと会話をしている最中、
会話のテンポについていくことができない。

・たまに、人が何かを言ったときに、
音としては聞こえているけれど、
言葉として理解できないことがある。



これらの症状を改善するため、2月中旬からは、
1日分のブレインHQのトレーニングを終えた後、
聴き取りの脳力を鍛える問題を
解くことにしました。


中でも、集中して取り組んだのが、
音の聴き取りだけでトランプの神経衰弱を行う
「メモリーグリッド」と、音声で流れる単語を
暗記して、聞こえた順番にカードを選ぶ
「シラブル・スタック」のトレーニングでした。



その際に、問題を解くというよりは、
日本語の音を覚え直すつもりで、
流れてくる音を聞こえたとおりに復唱したり、
音とカードの文字とを、
頭の中で一致させることに意識を向けました。


というのも数年前、英会話における聴き取り能力を
高めるために、私がもっとも時間を掛けて
努力したのが、発音の勉強だったからです。


発音講習会に通ったり、DVDやCDつきの本を買って、
基礎から英語の発音の仕方を学びました。
その後は、自宅でひたすら音を聞きながら、
口を動かして発音の練習をしました。


はじめは、遠回りのように感じていましたが、
1つ1つの英語の音を学んだことが、
音の聴き取り能力を上げるうえで、
大きな効果をもたらしてくれました。


こうした経験から、日本語の聴き取り能力を
回復させるうえでも、発音に力を入れて
トレーニングを行えば、きっと効果が表れるに
違いないと考えたのです。


この後の症状の変化については、
改めてお伝えしようと思います。


今回の記事は、これで終わりにしますね。





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2017年08月31日

記憶力を回復させるための対処法・・・3

今回は久しぶりに、記憶力を回復させるために
私が行ったことについて、お伝えしようと思います。


平成29年(2017年)1月の終わりのことでした。
夫から、「今度の週末、近場の温泉に
旅行に出かけようと思うけど、
どこに行きたい?」と聞かれました。


夫の言葉を聞いて、私は、
前から1度は行ってみたいと思っていた、
熱海を希望しました。


すると夫は、すぐにホテルを探してくれて、
2日後には予約が取れました。
こうして、週末に一泊旅行に
行くことになりました。


そして迎えた旅行当日の2月4日。
出かける準備が終わり、夫が
「さあ、行こうか」と言ったときの
ことでした。


「あれ。これからどこに旅行に
行くんだっけ?」と、
頭がフリーズ状態に陥りました。


自分が行き先を希望したことは、
覚えていました。しかし、どうしても
場所を思い出せません。


さすがに夫には、行き先を忘れたとは言えず、
会話の中で、夫が行き先を口にするまで、
黙っていました。


この出来事には、自分でも相当な危機感を
覚えました。


そこで、旅行から帰宅した後、
また記憶力を鍛えるトレーニングを
行うことにしました。


このときに考えたのは、脳トレで行うような、
図形や記号を覚えるトレーニングよりも、
文字を覚えるトレーニングを行った方が、
自分の状態には効果的なのではないか、
ということでした。


それからもうひとつ。
ゼロから、何か新しいことを覚えるのは、
今の私の脳には負担が大きいだろうから、
過去に覚えたことを覚え直すことで、
海馬を刺激してみようと考えました。


思い返すと、人生の中で一番記憶力が
良かったのは、大学受験前でした。
当時は、スポンジのように、片っ端から
吸収することができました。


当時、覚えたことの中から、今回、
私が選んだのは、歴代の首相名と、
鎌倉幕府と室町幕府と徳川幕府の
将軍名でした。


さっそく、ネットで調べて印刷し、
家事の合間に暗唱を始めました。

 
それと並行して、テレビを使った
トレーニングも始めました。


最初に、料理番組「3分クッキング」を、
メモを取らずにしっかりと見て、
料理の作り方や材料を覚え、
見終わった後に、レシピを思い出しながら
ノートに書く、ということを行いました。


意外にも、きちんと書くことができて、
自分でも驚きました。


また、ニュース番組を見た後で、何のニュースを
扱っていたのかを思い出す。
または、バラエティ番組を見た後で、
少し時間が経ってから、誰が出演していたか、
何を話していたかを思い出す、
というトレーニングも行いました。


毎日、これらを続けた結果、約2週間後には、
歴代首相名と各歴代将軍名を、
ぜんぶ覚え直すことができました。


そこで今度は、「声に出して覚えたい日本語」に
載っていた、春の七草や秋の七草、
昔の暦(睦月、如月など)も覚え直しました。


こうして、音読と同様、記憶力を改善させるための
トレーニングも、内容を変えながら、
日常生活の中で積極的に行いました。


この後、他に何を行ったのかについては、
この先の記事の中でお伝えしようと思います。


今回は、これで終わりにします。






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話を聞くこと、話すことに関する言語障害について・・・4

前回は、話すことに関する症状を改善させるため、
生活の中で意識して、音読をするようになった話を
書きました。


音読を開始後、すぐには実生活で効果が表れず、
根気強くトレーニングを続けていました。


そうした中、1月28日にある集まりに参加し、
4名で食事をしながら会話をしました。


博識な方ばかりでしたので、海外の情報や
日本の政治経済、外交問題、国際的な文化に
関する話など、話題はひじょうに多岐に
わたりました。


ある1人が話題を提供すると、
他の人たちがそれぞれに
自分の意見や考えを述べ、
そこからまた話題が広がっていくという感じで、
場はとても盛り上がっていました。


しかし残念ながら、私はその輪の中に入って、
みんなと会話を楽しむことはできませんでした。



以前から、私は聞くトレーニングの一環として、
自宅ではよくバラエティ番組やトーク番組を見ており、
芸能人たちの話を聞いて、
内容を理解する努力をしていました。


この頃になると、集中してテレビを見られることが
多くなっており、自分では良くなっていると
思っていました。


ところが、大きな落とし穴がありました。


テレビで聞く芸能人の話は、特にお笑い芸人の場合、
流れがスムーズで、内容も整理されているため、
当時の私の状態でも、聞いて理解することができました。


しかし、一般人の場合、人によって差はありますが、
芸能人並に話がうまい人というのは、
そう滅多にいません。


この日も、参加者の中には、
話をしている最中に
話題があちらこちらに飛んだり、
説明が分かりにくい人がいて、
聴いているうちに
頭がごちゃごちゃになりました。


加えて、結論に至るまでが長く、
これまでもそうだったように、
途中で集中力が切れてしまい、
結局、何の話だったのか分からないことも、
何度もありました。


集まりの最中に、私はこう思いました。

テレビを通して、
芸能人の話を聞いているだけでは、
日常生活での会話に対応できる力を
取り戻すことはとてもできない。


こうした集まりに参加する機会をもっと増やし、
色々な人たちの話を聞くように
しなければいけない、と。


また、話が長いタイプの
人の話を聞いているときにも、
問題が起こりました。


その人の話の流れを、A→B→C→Dとしますと、
1つの話が長いために、Cくらいまで来た時点で、
その前に聞いたAとBの内容を忘れてしまい、
結局、何の話だったのかが分からなく
なってしまったことが、何度かあったのです。


これは以前、「記憶の種類・・・1」の
記事でご紹介した、ワーキングメモリの
機能低下が原因でした。
https://fanblogs.jp/hinketu/archive/83/0?1504167287


ワーキングメモリは、人との会話の最中も
重要な役割を担っています。
相手が発した言葉を、一時的に
ワーキングメモリに記憶することによって、
その記憶した情報を元に、自分の意見や
考えを相手に伝えることができるのです。


以前、「話を聞くことに関する言語障害・・・4」
の記事の中で、
人から質問された内容に答えている最中に、
質問の内容を忘れてしまったというエピソードを
お伝えしたことがありましたが、これもやはり、
ワーキングメモリの機能低下が原因でした。
https://fanblogs.jp/hinketu/archive/103/0



このように、ワーキングメモリは、
日常におけるさまざまな場面に関わっているのです。


さて、話を戻しますが、
この日、人の話を聞いている最中に、
その話の内容を忘れてしまったことは、
とてもショックな出来事でした。


ただ、この日、初めてこの症状を自覚したということは、
だんだんと集中力が上がってきて、
以前よりも、人の話に長く耳を傾けられるように
なったからだろうと思いました。


また、話をするときにも、
ある人の話を聞いている最中、
相づちを打ちながら、受け答えをしたところ、
つじつまが合わなかったようで、
さり気なく2回も訂正されてしまいました。



その日の参加者の中には、80歳の男性がいました。
その男性は会話に積極的に参加し、
みんなとにこやかに言葉を交わしたり、
自分の体験談を語ったりして、
他の人たちの尊敬を一心に集めていました。


その姿を見ながら、
私はその男性の半分の年齢なのにと思い、
自分が情けなくなりました。


この日の集まりは5時間にも及んだのですが、
中盤からは頭が疲れてしまい、
会話に参加できたという実感がほとんど持てないまま、
終わってしまいました。


いろいろな意味で、疲れを感じた1日でした。


参考にしたページのURL
http://diamond.jp/articles/-/4416







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2017年08月28日

話すことに関する症状の対処法について・・・2

平成29年(2017年)1月18日に受けた診察後、
私は医師からアドバイスを受けたとおり、
「声に出して読みたい日本語」の本の
音読を始めました。


以前、「聞くことに関する症状と読み書きとの関係」
の記事にも書きましたが、この半年前、
平成28年(2016年)7月に「フリーズする脳」(築山節著)を
読んだのがきっかけで、少しの間、音読をしていました。

しかし、たどたどしい読み方になってしまったり、
文字を見て理解できているのに、なぜか違う言葉が
口から出てきてしまうなどしたため、
音読をするのをやめてしまいました。
https://fanblogs.jp/hinketu/archive/110/0?1503923312


今回、半年ぶりに音読してみましたら、
状態は変わっていませんでした。
しかし、元のように話せるようになるには、
音読をするしかないということが分かりましたので、
今度は投げ出さずに続けようと思いました。


前回、私はおもに新聞記事を音読していましたが、
半年が経って、あらためて考えてみたところ、
症状に対して教材が難しすぎたのだと気がつきました。

そこで今回は、挫折しないように、
「声に出して読みたい日本語」の本以外は、
気軽な気持ちで読める物を音読することにしました。


たとえば、この頃によく読んでいたのは、
ぱっと目についた調味料や食品などの台所用品、
またはシャンプーやヘアケア用品などの日用品の
パッケージに書かれていた、商品説明や成分表示
などでした。

わざわざ、読む時間を設けることはせずに、
台所で料理を作っている合間や、
お風呂に入っているとき、
または、生活の中でぱっと目についたときなどに、
声に出して読んでいました。

他にも、広告やフリーペーパーの記事に
目を通しているときにも、意識して声に出して
読むようにしていました。

心がけていたのは、たどたどしくても、
言葉がつっかえたり読み間違えをしても、
気にしないようにするということでした。


以前は、元気だった頃の自分の状態と
比較をしてしまったために、
気分が落ち込みましたが、
今回は、間違えて当たり前という
気持ちで読むようにしていました。


というのも、英語の勉強を行う際にも、
数年前からよく音読をしているのですが、
読み慣れない単語や、
はじめて目にする文章を音読した時などは、
最初はすらすらと読めず、
読み間違えたり、ぎこちなくなってしまうという
経験を重ねてきていたからです。


今の私の日本語を話す能力は、
英語を話す時と同じような状態であると、
医師の説明により理解していましたので、
この経験はとても役に立ちました。


音読に関しては、このあと
段階を踏んで教材を変えていったのですが、
それについてはまたお伝えしますね。

今回は、これで終わりにします。



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2017年08月25日

泣くことに関する症状の再発

平成29年(2017年)1月の診察時に処方された、
体の炎症を抑える薬、
マーズレンを飲み始めて間もなく、
耳の後ろのぼこっとした腫れが、
治まりました。

同時に、耳を触ったときに感じていた、
ぴりっとした痛みもなくなりました。


その後、たまに風邪を引いたり
疲れが溜まったりしたときに、
腫れが戻ることはありましたが、
基本的には腫れがない状態が
続くようになりました。

やはり、体の中に炎症があったのでしょう。
薬を処方してもらえて、本当に良かったと思いました。


一方で1月以降、困ったことも起こりました。


4つ前の記事、「6回目の血液検査の結果」の
中で、ヘモグロビンの値が14を超えたことや、
フェリチン以外の血液に関する数値が、
正常値に回復していたことをお伝えしました。


しかし、子宮ポリープの影響で生理の出血量が
多かった1月は、生理が終わった後も
体が疲れやすかったため、しばらくの間は
毎日、昼寝をしていました。


以前のように、体がだるくて動けないというほど、
ひどい状態ではなく、昼寝をしていた以外の時間は、
ふつうに動くことができました。
それでも、顔色がまた悪くなったり頭痛がしたりと、
体調の変化を感じました。


血液検査を受けたのは、昨年の12月のことで、
子宮ポリープの影響で出血の量が
非常に多かったのは1月でした。

しかし、12月の時点で、
フェリチンの値が64から30へと、
落ちていたことから考えて、
子宮ポリープができてしまったころから、
じつは徐々に出血量が増えていて、
気づいていなかっただけなのだろうと思いました。


そして、米粒大のポリープでさえ、
ここまで体に影響を与えるのだから、
6センチの粘膜下筋腫によって、
命に関わる一歩手前の状態に陥ったのは、
無理もないことだったのだと思いました。


フェリチンが下がったことにより、
もう1つ、ぶり返した症状がありました。
それは、栄養療法をはじめる前、
私がもっとも苦しんでいた、
泣くことに関する症状でした。


当時は、些細な外部刺激ですぐに
泣いていたうえに、
涙がなかなか止まらず、
日常生活において大きな支障を受けました。


今回は、涙が止まらないという状態に
なったことはありませんでしたが、
特にテレビや映画を見ている時に、
涙が出たり、泣いてしまう回数が、
ふたたび多くなりました。


また、泣くようなことではない、
人との何でもない会話の最中に、
泣きそうになってしまうことも
時々ありました。


同時に、ふだん見るテレビ番組や、
お店から借りてくる映画のDVDの内容が、
なぜか悲しい物語や重たい物語ばかりになりました。



4月に、気分を明るくさせようと思い、
レンタルビデオショップに
映画を借りに行ったときもそうでした。


選んでいるうちに、当初の目的から外れてしまい、
最終的に私が選んだ作品は、
若い女性が病気で死んでしまった実話を元にした、
北川景子主演の「抱きしめたい〜真実の物語」と、
若年性アルツハイマーを発症したサラリーマンが
主人公の、渡辺謙主演「追憶の記憶」
という映画だったのです。


これらの映画を見ている間、涙がぼろぼろこぼれ、
気分がどんどん落ち込んでいき、
久々に心がぎゅっとしめつけられるような
苦しい感覚を味わいました。


見終わった後、落ち込んだ気分を引きずってしまい、
さらに涙が出やすくなりました。
また、テンションが下がったままの状態が続くなど、
1週間くらい、つらい思いを味わいました。


このときは、さすがに反省しまして、
以来、なるべく楽しい番組を選んで
見るようになりました。


ちょうど、フェリチンの数値が徐々に
上がってきたこともあり、
5月頃には症状が落ちつきました。


今回、 こうした経験を通して、
分かったことが2つありました。

1つは、たとえヘモグロビンの値が
正常値であっても、
フェリチンの値が低いと、
貧血の症状は出てしまうということ。


2つめは、気分が落ち込んでいるときは、
さらに落ち込む方へ、落ち込む方へと
向かって行ってしまい、症状を悪化させて
しまうこと。


そしてもう1つ。
これは、私の場合ですが、
鉄が不足した状態になると、
頭痛や体のだるさといった体の症状に加え、
涙が出る回数が増えるということ。


これらの症状は、私にとって、
鉄が不足していることを表すバロメータであり、
将来、貧血が完治した後で、
もしまたこれらの症状が表れたとしたら、
早めに対処するつもりです。


フェリチンの値が落ちてしまったことは、
最初はショックでしたが、
色々なことを知ることができましたので、
結果的には良い経験だったと思っています。


今回の記事は、これで終わりにしますね。




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2017年08月22日

話すことに関する症状の対処法について・・・1

前回までの2回にわたり、
1月から新たに飲み始めたアミノ酸について、
お伝えしました。


じつは、血液検査の結果を聞いた1月18日。
診察の最後に、言語機能に関する症状について、
医師と私との間で、
つぎのような会話が交わされました。

「人と話している最中に、
スムーズに言えればいいのに、
合間に変な言葉が入ってしまうことがあるんです。
そういうことってありますか?」

すると医師は、「ありますよ」と即答したあとで、
こう言いました。

「ふつうは、日本語ですとないのですが、
外国語を話している時に、変な単語を
言ってしまったりすることがあるでしょう? 
あれと同じようなものだと考えて下さい」

つづけて、アドバイスをしてくれました。
「対処法としては、声に出して本を読むといいですよ。
『声に出して読みたい日本語』という本が、
前にありましたよね。

音読をすると、自然と正しい文章やパターンが
脳に入っていくので、そういった間違いが
起こらなくなってきますよ」


約40年間、使い続けてきた母国語である日本語が、
今の私の脳にとっては、「外国語」のような状態に
なっている。

診察からしばらく経った後、あらためて
医師の言葉を思い返した私は、
自分が抱える言語機能の問題の重さを感じ、
軽い精神的ショックを受けました。


しかし、当日の私は違っていました。
医師の言葉を聞いたとき、
「あ、そういうことだったのか」と、
ストンと腑に落ちたのです。


どういうことか、説明しますね。
それまで私は、日常生活の中で、
言語に関する症状に関して、
つぎのような体験をしてきました。


・相手が言った言葉が、耳には聞こえていたけれど、
何の言葉だったのか分からなかった。
・質問されても、返す言葉が思い浮かばなかった。
・相手の話を聞いて理解したつもりだったけれど、
実際は理解できていなかった。
・言いたいことはあったのに、言葉が思うように
口から出てこなかった。
・本や新聞など、難しい文章を読んでいたら、
頭が疲れて頭痛がしてきた。



これらの症状について考えるとき、
日本語を「母国語」として見てしまうと、
深刻な状態に思えてしまうでしょう。

しかし、たとえば「英語」のような、
使い慣れない外国語を使っているときに、
起こったことだとするならば、
どれも「あり得る」ことだし、
深刻に捉えることもないはず。

そう思ったのです。
続けて、医師の言葉をヒントにして、
こう思いました。


言語機能を回復させるためには、
日本語は母国語ではなく、
「外国語」であるという前提に切り替えたうえで、
外国語を勉強するときの方法を取り入れて、
トレーニングしていけば、
症状が改善していくかもしれない、と。



さいわい、私は数年前から英語の勉強を
していまして、これまで基本的な勉強方法を
色々と実践してきており、
それらの効果も分かっていました。



まずは診察の翌日、医師から勧められた
「声に出して読みたい日本語」(斎藤孝著)を
注文し、本が届いた数日後から音読をはじめました。


他に、私が行なったトレーニングの内容と、
症状の変化については、
この先の記事の中でお伝えしますね。


今回は、これで終わりにします。




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2017年08月21日

アミノ酸とは・・・2

前回は、必須アミノ酸の名称と
それぞれの働きについてお伝えしました。

今回は、非必須アミノ酸について、
お伝えしようと思います。


非必須アミノ酸は、下記のように11種類あります。

@アラニン

Aグルタミン

Bグルタミン酸

Cアルギニン

Dアスパラギン

Eアスパラギン酸

Fシステイン

Gプロリン

Hグリシン

Iセリン

Jチロシン


それぞれの働きは、下記の通りです。


アラニン  
    肝臓の機能をサポートする。
    エネルギー源としても活用される。

グルタミン
    筋肉に多く含まれ、疲労回復を助ける。
    免疫力の維持に関係しているほか、
    胃の粘膜を強くする働きもある。

グルタミン酸 
    旨み成分の1つ。
    脳機能を活性化させる働きもある。      

アルギニン 
    血管を拡張させたり、
    体内に溜まったアンモニアを排出させる
    働きを持つ。

アスパラギン 
    アスパラガスから発見された成分。
    エネルギー生産を助ける。

アスパラギン酸
    アスパラガスに多く含まれる成分。
    カリウムやマグネシウムの吸収を助ける。
    疲労を回復させたり、肝機能の働きを良くする。

システイン 
    解毒作用や抗酸化作用があるほか、
    シミの原因となるメラニン色素の
    生成を抑える。

プロリン 
    コラーゲンの主要となる成分。
    壊れたコラーゲンを修復させる働きをする。

グリシン
    コラーゲンを構成するアミノ酸の3分の1を占める。
    血中コレステロールのコントロールを行うほか、
    快眠にも効果がある。

セリン 
    脳に多く存在し、脳細胞を活性化させたり、
    記憶力を向上させたりする。 
    グリシンの原料でもある。

チロシン 
    代謝に関わる甲状腺ホルモンの原料。
    また、神経伝達物質のアドレナリンや
    ドーパミンの生成にも関わる。
    ストレスを軽減する働きも持つ。



このように、必須アミノ酸、非必須アミノ酸は、
全身でさまざまな働きを行っています。


主治医が、処方薬マーズレンで投与してくれた
グルタミンも、アミノ酸の1つでした。


じつは、医師から処方されたのは、
「必須アミノ酸」のみでしたが、
購入したピューリタンズプライド社の
アミノ酸のサプリメントには、
非必須アミノ酸も含む、19種類の
アミノ酸が含まれていました。



認知機能改善に効果があるとされる
ホスファチジルコリン。
むずむず足症候群の処方薬であるレグナイト。
炎症を抑える作用がある処方薬のマーズレン。
そしてアミノ酸。


もともと飲んでいたサプリメントに加え、
新しい主治医が処方してくれた
これらの栄養素や処方薬によって、
症状がどう変化したのかについては、
これから先の記事でつづっていきたいと思います。


今回は、これで終わりにしますね。





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のり
神奈川県在住の主婦です。9年前、子宮筋腫が原因で、重い鉄欠乏性貧血を発症しました。発症までの過程や症状、今まで受けてきた治療法などを、綴っていきたいと考えています。 どなたかのお役に立てたら嬉しいです。よろしくお願いいたします。
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