2019年06月18日
エベレストも変わったもんだ・・・ 〜渋滞 遭難死 人為災害だ〜
エベレストの大量遭難死が、問題になっている。
普通、遭難は、天候悪化や本人の力量不足などが原因だが、
今回の遭難は、ネパール政府による「人為的災害」である。
登山者の管理をないがしろにして、登山許可証を限度を超えて
乱発した結果であろう。
写真を見る限り、この状態でも頂上へ行こうとすることに、無理がある。
これでは、登山どころか、帰りの行程にも支障が出るのは、経験者なら
誰でも判断できるはずだ。
ネパール政府の判断にも、問題はもちろんあるのだが、
この状況を見て、「登頂は無理」と判断できない、登山者にも
問題があるのだ。
私なら、あっさりとあきらめて下山するが・・・。
このルートは、「登山も、下山も同じルート」をたどるしかない。
従って、登山できたとしても、下山時に、登山者を待たなければ
降りることが出来ないのだ。
だから、ルート上で「何時間も待機」することになり、結果、
体力が尽きて「死亡」となる。
8000mを超える世界は、「デスゾーン」と呼ばれる
「死の世界」であり、ソコに居るだけで、体力を消耗する。
何せ、空気が三分の一しかないのだから・・・。
このルートは、エベレストでは「ノーマルルート」と呼ばれる
初心者向けのルートである。
ただし、初心者というのは、エベレストが初めてという意味であって
登山の初心者という意味ではない。
登山の初心者など、行ってはいけない場所なのである。
ベテランでも、一歩間違えば「死」ぬからだ。
この写真は、エベレストの「南峰」と呼ばれる場所で撮影したと
思われるが、引き返せるのは、ここまでで、この先へ行ってしまったら
渋滞に巻き込まれて、帰っては来れない。
その判断が出来ないレベルなら、行かないことだ。
近年、ネパールでは、大地震後の復興で、経済的に
厳しい状況が続いている。
そんな中、エベレストの「登山料」は、観光収入として
無視できないほど大きい金額になる。
これが、登山許可証の大量発行の下地としてある。
ひと昔前なら、登山者数を制限したために、登山許可証を取るのに
何年も待たなければならなかったが、最近は、簡単に取れるらしい。
金が欲しいのだ。
最貧国としては、ある意味、仕方がない事だが無責任ではある。
であるならば、登山者は、この状況を目で見て、登れない
という判断が出来なければ、登ってはいけない。ということになる。
自分たちで、安全を判断しなければならない。
ネパール政府ばかりを、責められないのである。
BY いいとこどり
普通、遭難は、天候悪化や本人の力量不足などが原因だが、
今回の遭難は、ネパール政府による「人為的災害」である。
登山者の管理をないがしろにして、登山許可証を限度を超えて
乱発した結果であろう。
エベレスト「死のゾーン」が大渋滞 許可証乱発で初心者殺到
2019.6.18 07:00ライフくらし 産経新聞より
5月22日、ネパール人登山家が撮影したエベレストで列を作る登山客(Nirmal Purja/@Nimsdai Project Possible=AP)
中国・ネパール国境にそびえるエベレスト。多くの登山者が登頂を夢見る世界最高峰だが、その観光地化が問題となっている。登山客の増加に伴って山頂付近で“渋滞”が発生。登山許可証の乱発で、「ほとんど初心者に近い人が集まる」と批判が集まる。標高8000メートルを超える世界で一体何が起きているのか。
(シンガポール 森浩)
■山頂付近で行列…死者11人
5月末、ネパール人登山家がエベレストで撮影した写真がインターネット上で拡散した。尾根で登山者が長蛇の列をなし、動きづらそうにしている様子だ。その混雑ぶりについて、米国人登山者は「2つ分の卓球台ほどの広さしかない平らな部分は、15〜20人の登山客でいっぱいだった」と、米紙ニューヨーク・タイムズに話した。
写真を見る限り、この状態でも頂上へ行こうとすることに、無理がある。
これでは、登山どころか、帰りの行程にも支障が出るのは、経験者なら
誰でも判断できるはずだ。
ネパール政府の判断にも、問題はもちろんあるのだが、
この状況を見て、「登頂は無理」と判断できない、登山者にも
問題があるのだ。
私なら、あっさりとあきらめて下山するが・・・。
このルートは、「登山も、下山も同じルート」をたどるしかない。
従って、登山できたとしても、下山時に、登山者を待たなければ
降りることが出来ないのだ。
だから、ルート上で「何時間も待機」することになり、結果、
体力が尽きて「死亡」となる。
8000mを超える世界は、「デスゾーン」と呼ばれる
「死の世界」であり、ソコに居るだけで、体力を消耗する。
何せ、空気が三分の一しかないのだから・・・。
このルートは、エベレストでは「ノーマルルート」と呼ばれる
初心者向けのルートである。
ただし、初心者というのは、エベレストが初めてという意味であって
登山の初心者という意味ではない。
登山の初心者など、行ってはいけない場所なのである。
ベテランでも、一歩間違えば「死」ぬからだ。
この写真は、エベレストの「南峰」と呼ばれる場所で撮影したと
思われるが、引き返せるのは、ここまでで、この先へ行ってしまったら
渋滞に巻き込まれて、帰っては来れない。
その判断が出来ないレベルなら、行かないことだ。
近年、ネパールでは、大地震後の復興で、経済的に
厳しい状況が続いている。
そんな中、エベレストの「登山料」は、観光収入として
無視できないほど大きい金額になる。
これが、登山許可証の大量発行の下地としてある。
ひと昔前なら、登山者数を制限したために、登山許可証を取るのに
何年も待たなければならなかったが、最近は、簡単に取れるらしい。
金が欲しいのだ。
最貧国としては、ある意味、仕方がない事だが無責任ではある。
であるならば、登山者は、この状況を目で見て、登れない
という判断が出来なければ、登ってはいけない。ということになる。
自分たちで、安全を判断しなければならない。
ネパール政府ばかりを、責められないのである。
BY いいとこどり
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