2014年10月15日
ファーストリテイリング 注文日に商品も
ユニクロを運営する「ファーストリテイリング」は、大手住宅メーカーと共同で新たに物流拠点を整備することなどで、ネット通販事業では、首都圏など地域よっては注文した日に商品を受け取れるようにする方針などを明らかにしました。
発表によりますと、「ファーストリテイリング」は「大和ハウス工業」と共同で物流会社を新たに設立し、再来年1月、東京・江東区に東京ドーム2.3個分の広さの大型の物流拠点を設けます。
ファーストリテイリングは、物流拠点の立地を店舗など消費地により近くなるように見直して、こうした大型の物流施設を国内に10か所程度、整備するとしています。会社では、これによって、▽ネット通販事業は、現在、最大5日前後かかる注文から商品の受け取りまでの期間を、首都圏など地域によっては、注文した日に受け取れるようにするほか、▽店舗での品ぞろえなども改善するということです。
ファーストリテイリングは、これまでにも多くの店舗の建設などで関係が深かった「大和ハウス工業」と物流体制を強化することで、配送効率を高めたいとしています。大型の物流拠点を巡っては、ネット通販大手の「アマゾン」や「楽天」なども整備を進めていますが、会見したファーストリテイリングの柳井正会長は、「製造・販売だけでなく商品が客の手元に届くまでの物流も大事だ。海外にも拠点を作って事業を拡大していきたい」と述べました。
.
拡大続く通販市場
通販会社などで作る業界団体の「日本通信販売協会」が、国内の700社余りを対象に行った調査によりますと、昨年度の国内での通販市場の売上高は、通信教育などサービス業も含めると、およそ5兆8600億円で、前の年と比べ8.3%増えています。
昨年度までの10年間は、毎年、前の年の実績を上回るなど市場の拡大が続いていて、昨年度の売上高は10年前のおよそ2倍に上っています。
各社も物流強化
ネット通販大手の間でも、サービス強化に向けて物流拠点を整備する動きが相次いでいます。
このうち、インターネット通販大手の「アマゾン」は、去年9月、神奈川県小田原市に新たに大型の物流センターを設けるなど、全国に9つの物流拠点を整備しています。
これによって、注文した日に商品を受け取れる「当日配送」の対象地域が大幅に拡大したということです。
また、「楽天」は、物流拠点だけでなく、関西と九州では商品の受け取り専用の場所を設けて、ネット通販で注文した商品を購入した人の都合に合わせて、いつでも受け取ることができるというサービスを行っています。
さらに、大手家電量販店の「ヨドバシカメラ」も、300万品目を対象に、午後1時までに注文すれば、その日のうちに無料で配達するサービスを行っていて、今後は、物流拠点を拡充し、対象の商品をさらに増やす計画を打ち出しています。
【このカテゴリーの最新記事】
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/2871079
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
この記事へのトラックバック