2014年10月11日
<台風19号>沖縄の南ゆっくり北上 浸水や土砂災害に注意
大型で非常に強い台風19号は10日午後、沖縄の南を時速15キロでゆっくりと北へ移動している。東海や関東を横切って大雨をもたらした18号と同程度の勢力で、似たコースをたどるとみられ、気象庁は浸水や土砂災害に注意を呼びかけている。
気象庁によると、10日午後6時の19号の中心気圧は920ヘクトパスカルで、中心付近の最大風速は50メートル、最大瞬間風速は70メートル。11日夜から12日にかけて沖縄に接近し、大雨や強風をもたらすという。北上に伴ってやや勢力は衰えるものの、九州に接近する13日午後も中心気圧955ヘクトパスカル、最大風速40メートルの強い勢力を保つ見通し。
24時間雨量は、11日午後6時までの多い所で、沖縄200ミリ。12日午後6時までは、沖縄300〜500ミリ、九州南部200〜300ミリの見込み。11日にかけ予想される最大風速(最大瞬間風速)は沖縄45メートル(65メートル)、九州南部22メートル(35メートル)。
19号は、12日午後には偏西風の影響で北東に進路を変えるとみられる。19号の接近に加え、太平洋上の前線に湿った空気が流れ込んで積乱雲が発達する影響で、12日には九州南部から近畿までの太平洋側、13日には関東甲信までの太平洋側の広い範囲で大雨や突風の恐れがあるという。
台風は暖かい海面から上昇する水蒸気などをエネルギー源として発達する。台風19号や18号は発生後、日本の南海上を移動した際、海面水温が30度前後と例年より高い海域を通過したため急速に発達。日本に近付いてからも、海面水温が約27度と高い海域を通り、移動速度も遅くてエネルギーを多く補給できたため、一定の勢力を維持することになった。
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