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2014年07月31日

タクシー 進む大型化 背景にメーカーのミニバン志向

 タクシーの車両が、セダンタイプよりサイズが大きいミニバンやワゴンタイプに切り替わり、大型化が進みつつある。タクシーメーカーとしてはトヨタ自動車と並ぶ2強の日産自動車が今秋、セダンの製造をやめ、ミニバンに絞るほか、トヨタもワゴンタイプの次世代タクシーを広げる方針であるためだ。各社とも、室内を広くして顧客の快適さを重視しようとの狙いがある。

 国土交通省によると、タクシー車両台数は2013年3月末時点で約23万台。個人タクシーを除く法人タクシーはうち19万台と8割強を占め、その大半が日産の「セドリック」(1987年式)かトヨタの「クラウンコンフォート」(95年式)とセダンだった。

 しかし日産はセダンの規制が一部強化され、製造コストがかさむこともあり、今秋でタクシー向けセダンの製造を終了。タクシー車両は既に販売しているミニバン「NV200バネット」だけに絞る。セドリックの場合、車高は1メートル44センチ、室内の長さは1メートル91センチだが、NV200の車高は1メートル85センチで室内の長さは1メートル98センチ。顧客にとっては広い空間を楽しめる。同社は「高齢化が進む中、車椅子が載せられるなど、顧客の利便性を考えた」と説明する。

 一方、トヨタは昨年の東京モーターショーで、子供や高齢者が楽に乗り降りできるワゴンタイプの次世代タクシー「JPNタクシーコンセプト(仮称)」を発表した。従来のクラウンコンフォートの車高は1メートル52センチだが、JPNは1メートル70センチと広い。同社は「導入に向け、タクシー会社と細かい仕様を話し合うなど具体的協議をしている」という。

 タクシーの大型化は海外でも進んでいる。米ニューヨーク市は11年、次期導入タクシーとしてNV200のみを選定、それまでほとんどセダンだけだった同市だが、13年10月からはNV200に切り替わりつつある。NV200はロンドンの次期導入タクシーにも選ばれている


◇ミニバン

 自動車業界の統一した定義はないが、座席が3列で定員が7〜8人の乗用車をさすことが多い。商用車の「バン」とは区別される。独立した荷物室(トランク)があるセダンと異なり、運転席から荷物室まで区切られていない。「ミニ」と呼ばれるものの、実際にはセダンなどより大型なため、高価格で低燃費の車種が多い。

 国内では、日産自動車が1982年に発売した「プレーリー」が第1号とされる。90年代以降は、ホンダの「オデッセイ」などが発売され、子どものいる家庭を中心に定着した。しかし2005年以降は環境意識の高まりなどから人気が低下。一方、ミニバンの影響を受け、車高を高くした軽自動車「ハイトワゴン」の人気が高まっている。




プレイキャスト 1/32 タクシー東京無線




3Dポスター ニューヨーク タクシー(LN-0102)



ニューヨークのタクシー★NEW YORK TAXI・フラットタイプ★ライセンスプレート





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