日々の出来事

○巨人３−２ＤｅＮＡ●（延長十一回　３０日、京セラドーム大阪）

　巨人がサヨナラ勝ち。延長十一回、亀井が本塁打を放って試合を決めた。ＤｅＮＡは九回、ブランコの遊ゴロが敵失を誘って追い付いたが、５番手の万谷がつかまった。打線の粘りを生かせず、連勝は４で止まった。

　◇巨人・原監督の話

　亀井らしい、思い切りの良さが出た。（九回に追い付かれたが）投手が頑張ってくれていたのも大きかった。

　◇巨人・原監督「もう一人いないかな…」ぜいたくな夢

　「もう一人、亀井がいないかと思うぐらいです。無理な話だけど」と巨人・原監督。一振りで試合を決めた殊勲者の好調ぶりに舌も滑らかだ。

　１点リードした九回の守備。１死一、二塁からブランコを遊ゴロに打ち取り、併殺で試合終了かと思われたところで、二塁・片岡が一塁へ悪送球。嫌な形で追い付かれていた。延長に入ってからもＤｅＮＡは好機を作り続け、押され気味の展開。何とか同点にしのいで迎えた十一回、先頭で打席に入った亀井は「自分で決めようと思っていた」という。

　大きい当たりを狙いながらもしっかりと球を見極め、カウント２ボール。制球に苦しむ相手に「速球一本でいい」と狙いを定めた３球目が、真ん中高めの甘いコースに来た。「完璧な感触」と捉えた瞬間に本塁打を確信した打球は右翼席へ。亀井は右手人さし指骨折から復帰した５月３１日のオリックス戦で延長十二回に決勝本塁打を放っており、京セラドームで再度の殊勲打。「また打ててうれしい」と白い歯を見せる。

　７月の戦いを１０勝１０敗の五分で終えた巨人。阿部、村田の不振が長引くなど乗り切れないチーム状況だが、亀井は「この状態を続けられるよう、しっかり準備していきたい」。自らが引っ張っていく気構えでいる。

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