2018年06月03日
ADHDを支えるということ【私の道のり】3*ストレスフル!
こんにちは!
ADHDの夫を持つアラサー主婦はるです。
ご自身や、大切な人がADHDと診断されたら、どうしますか?
はじめは、驚き、戸惑うでしょうか。
それとも、「やっぱりな」とどこか安堵した気持ちになるでしょうか?
私は、夫がADHDと診断された時、頭を鈍器で殴られたようなショックを受けました。
前回の記事
ADHDを支えるということ【私の道のり】2*院を探すのも一苦労
今まで、「変わったところはあるけど話せば分かってくれる人」だと思っていた夫が、
「脳の構造からして違う、障害を持った人」であるという現実を突きつけられ、
「お前はもう一生夫の介護をして生活をしていくんだ!」
と言われたような気がしました。
もちろん、今となってはそれは全くの思い込みで、勘違いも甚だしい話なのですが
その時は内容が内容なだけにうかつに相談できる相手もおらず、
実際に夫はうつの症状が強く何も出来ない状態だったため、なかなかその思い込みは溶けませんでした。
また、腕の中には生後半年にも満たない小さな赤ちゃんが。
小さなこの子を、新米夫婦としてふたりで支え合いながら育てていくという
儚い願いは無残にも消え去り、
私が1人でこの子と夫を支え、誰にも頼ること無く踏ん張って一人生きていかなくてはならないんだ。。
そんな思いでいっぱいで、孤独で、夫に裏切られたかのような気すらして、、
泣いてばかりでした。
抗うつ剤と睡眠薬を飲んで1ヶ月。
夫のうつの症状は目に見えて良くなりました。
夜眠れるようになり、朝起きられるようになり、フラフラながらも会社に通い頑張ってくれていました。
※正確な数値が手元に残っていませんが、鬱の数値は低く、
「一応抗うつ剤出しとくねー」というゆるい感じでお薬を処方されました。
うつでお悩みの方は決して無理して会社に行かず、ゆっくり休むことを最優先してくださいね。
ADHDの診断が降り、WAISにより色々なことが数値化され、
絵を書く性格診断などを受け、彼はワクワクしていたようにも見えました。
自分がずっと悩んでいたことの謎が溶け、心のつかえがとれたようでした。
ADHDの本を読み漁り、サプリなどを試し、とても前向きにADHDと向き合っていました。
それと反比例するように、私の気持ちはどんどん、どん底に落ちていったのです。
私はあなたのせいでこんなに不安で、孤独なのに、
どうしてそんなに楽しそうにしてるの?
という暗い気持ちに支配されるようになりました。
今考えれば、子どもが生まれて間もない頃だったので、
自分のホルモンバランスなども安定してなかったのかもしれません。
さらに、ADHDに関する書籍には決まって、
ADHDは周囲の理解とサポートがあれば、その人の長所になり得ます。
って書いてあるんですよね。
「それしか書くことないんかい!?」ってぐらい、決まって書いてあります。
私はその言葉を読むたびに、
ADHDのパートナーに好きにやらせて、その尻拭いは全部あなたがやりなさい。あなたはADHDの人がより良く生きるためのお世話係なのです!あなたが我慢すれば全部丸くおさまります!
って言われているようで、ほんとうに苦痛でした。
(いまなら、そうじゃないことは分かります。でもその言葉には未だに違和感を感じています)
自分ばかりが我慢を強いられている、こんなはずじゃなかった。
ADHDだって知ってたら結婚しなかったかも。こんなの詐欺じゃないか!というストレス。
乳飲み子と障害のある夫を1人で支えて、誰にも頼れない、という孤独感。
もはや私の精神状態はボロボロでした。
ADHDについて積極的に勉強を進める彼は、次第に気持ちが落ちつてきたようでした。
仕事の面でも、出来ないことを無理に頑張るのをやめ、気の合う友人のいる部署に入り浸り勝手に業務を手伝ったり、会議に参加したりしていたようです。このあたりは会社の理解の深さにただただ感謝するしかありません。そんなことが許される会社ってあるんだ・・・びっくりしました。
そして、私がいつものように小言を言うと、夫から
「はる、これはADHDだからしょうがないんだよ、分かって」
と返されるようになりました。
自分の器の小ささを露呈するようでお恥ずかしいのですが、
当時の私からしたら
「ADHDを理由に自分のだめなところを正当化しようとしている!!!」
としか思えませんでした(涙)
今なら、彼のいうことはとても良く分かります。
パートナーのADHDに対し怒りくるっている方を見かけると、
「それはADHDだからしょうがないんだよ〜分かってあげて〜」という気持ちになります。
でも、やっぱりすぐには難しいですよね。
だって、こっちは今までたくさん、ほんとうにたくさんのことを我慢してきたんですから。
どこまでADHDのせいにして良いのか?
何を努力すればその問題は解決できるのか?それとも出来ないことを受け入れられるのか?
その線引きは非常に大切です。
これは、ADHD本人が宣言するものでも、非ADHDが押し付けるものでもないと思います。
ふたりで歩み寄って、話し合いながら徐々にラインを引いていくものです。
当然、グレーゾーンも多く残るでしょう。
ですがそのラインは絶対に必要で、それがないと
「ADHDが理解されない」「ADHDだからって甘えてるんじゃないの?」という
溝が出来てしまいます。お互いに傷つけ合うことになってしまいます。
そのラインを引くために必要なのは、ADHDに対する正しい知識です。
これは、絶対です。
スポーツを楽しむためには、プレイヤーになるにしても、観戦するにしても
ルールを知る必要があります。
バスケットボールで、プレイヤーがルールを知らなければファールばかりで試合が進みませんし、
観戦するひとがルールを知らなければ、「ボール抱えて走っちゃえばいいのに!!」と見当違いの野次を飛ばすことになります。
ADHDという障害を正しく理解することが、支える立場の方がストレスを感じず生活する上で
いちばん大切なことだと思います。
当時は、ADHDに対する知識もなく、暗闇の中を手探り状態で進んでいるようなものでした。
私はこれ以上何を我慢すればいいの?というストレスに支配されてしまっていたんですね。
とにかく、イライラして、寂しくて、不安で、悲しくて・・・。
ですが今振り返ってみると、積極的にADHDの勉強をしてそのラインを見極めようと努力する夫に対し、
無意識の優越感に浸った私が
「なに勝手に話を進めようとしてるの!あなたは私のいうことを聞いて、お世話されてればいいのよ!!!」と聞く耳を持たなかったんですね。
ほんとうに、自分が幼稚で恥ずかしいです。
でも、自分の考えがズレていることにも、なかなか気がつけませんでした。
私が彼のことを支えるとして、私のことは誰も支えてくれないの?という孤独。
特に彼は自分のことでいっぱいいっぱいで、赤ちゃんにまで気が回らないように見えてしまい、
それもかなり不満でした。
(振り返れば、そんなことは全くなく、子供に対してとても真摯に向き合っていました)
「彼はADHDだから!」というフィルターがかかってしまって、
彼が何をしても気に入らない状態だったんだと思います。
そのくせ、ADHDについては何も知らず、むしろ誤解しているのですからタチが悪いですよね。
でも、当時の私のような方は、実際にすごくたくさんいらっしゃいます。
ADHDを支える多くの人が、昔の私と同じように苦しんでいます。
なかには、本当にカサンドラ症候群になってしまう方も。
どうか、自分で自分の首を絞めるようなことはもうやめて、
ストレスから開放されて欲しいと願っています。
【私の道のり】4*そのストレスはどこから?
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また、腕の中には生後半年にも満たない小さな赤ちゃんが。
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儚い願いは無残にも消え去り、
私が1人でこの子と夫を支え、誰にも頼ること無く踏ん張って一人生きていかなくてはならないんだ。。
そんな思いでいっぱいで、孤独で、夫に裏切られたかのような気すらして、、
泣いてばかりでした。
どん底に落ち込んだ時期
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夫のうつの症状は目に見えて良くなりました。
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※正確な数値が手元に残っていませんが、鬱の数値は低く、
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今考えれば、子どもが生まれて間もない頃だったので、
自分のホルモンバランスなども安定してなかったのかもしれません。
さらに、ADHDに関する書籍には決まって、
ADHDは周囲の理解とサポートがあれば、その人の長所になり得ます。
って書いてあるんですよね。
「それしか書くことないんかい!?」ってぐらい、決まって書いてあります。
私はその言葉を読むたびに、
ADHDのパートナーに好きにやらせて、その尻拭いは全部あなたがやりなさい。あなたはADHDの人がより良く生きるためのお世話係なのです!あなたが我慢すれば全部丸くおさまります!
って言われているようで、ほんとうに苦痛でした。
(いまなら、そうじゃないことは分かります。でもその言葉には未だに違和感を感じています)
自分ばかりが我慢を強いられている、こんなはずじゃなかった。
ADHDだって知ってたら結婚しなかったかも。こんなの詐欺じゃないか!というストレス。
乳飲み子と障害のある夫を1人で支えて、誰にも頼れない、という孤独感。
もはや私の精神状態はボロボロでした。
ADHDだから「しょうがない」?!そのラインはどこ?
ADHDについて積極的に勉強を進める彼は、次第に気持ちが落ちつてきたようでした。
仕事の面でも、出来ないことを無理に頑張るのをやめ、気の合う友人のいる部署に入り浸り勝手に業務を手伝ったり、会議に参加したりしていたようです。このあたりは会社の理解の深さにただただ感謝するしかありません。そんなことが許される会社ってあるんだ・・・びっくりしました。
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「はる、これはADHDだからしょうがないんだよ、分かって」
と返されるようになりました。
自分の器の小ささを露呈するようでお恥ずかしいのですが、
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でも、やっぱりすぐには難しいですよね。
だって、こっちは今までたくさん、ほんとうにたくさんのことを我慢してきたんですから。
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何を努力すればその問題は解決できるのか?それとも出来ないことを受け入れられるのか?
その線引きは非常に大切です。
これは、ADHD本人が宣言するものでも、非ADHDが押し付けるものでもないと思います。
ふたりで歩み寄って、話し合いながら徐々にラインを引いていくものです。
当然、グレーゾーンも多く残るでしょう。
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ADHDという障害を正しく理解することが、支える立場の方がストレスを感じず生活する上で
いちばん大切なことだと思います。
*ストレスフル! おわりに
当時は、ADHDに対する知識もなく、暗闇の中を手探り状態で進んでいるようなものでした。
私はこれ以上何を我慢すればいいの?というストレスに支配されてしまっていたんですね。
とにかく、イライラして、寂しくて、不安で、悲しくて・・・。
ですが今振り返ってみると、積極的にADHDの勉強をしてそのラインを見極めようと努力する夫に対し、
無意識の優越感に浸った私が
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ほんとうに、自分が幼稚で恥ずかしいです。
でも、自分の考えがズレていることにも、なかなか気がつけませんでした。
私が彼のことを支えるとして、私のことは誰も支えてくれないの?という孤独。
特に彼は自分のことでいっぱいいっぱいで、赤ちゃんにまで気が回らないように見えてしまい、
それもかなり不満でした。
(振り返れば、そんなことは全くなく、子供に対してとても真摯に向き合っていました)
「彼はADHDだから!」というフィルターがかかってしまって、
彼が何をしても気に入らない状態だったんだと思います。
そのくせ、ADHDについては何も知らず、むしろ誤解しているのですからタチが悪いですよね。
でも、当時の私のような方は、実際にすごくたくさんいらっしゃいます。
ADHDを支える多くの人が、昔の私と同じように苦しんでいます。
なかには、本当にカサンドラ症候群になってしまう方も。
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まずは自分自身のケアを最優先にしてくださいね。
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