アフィリエイト広告を利用しています

広告

この広告は30日以上更新がないブログに表示されております。
新規記事の投稿を行うことで、非表示にすることが可能です。
posted by fanblog

2018年12月02日

書評『死体博覧会』

DSC_0529.JPG


こんにちわ小谷中広之です
小谷中広之」が読んだ本の書評をします。「小谷中広之」なりに感じたこと(感情)を書き、少しでも皆様の何かのきっかけになれればこのうえない喜びです(定期的に書評は更新していきます)
小谷中広之」が感じ、思った事を書きたいと思っております

今回のご紹介する本は、ハサン・ブラーシム様の「死体博覧会」です

このような方にお勧めです
「様々な世界観に触れたい人 中東短編小説 平和について考えている人」
著者の方のプロフィール
「1973年バグダッド生まれ 短編集「自由広場の狂人」が英国で出版されPEN主催の翻訳文学賞を2009年受賞」

まとめ
日本では決して訪れることもないだろう不幸なことが他国では日常のように起こっているのか…
この短編小説に出てくる内容は、どこまでフィクションなのだろうか?
ほとんどノンフィクションなのではないか?
そう考えながら読み進んでいった
印象としては、自分の子供ではない幼い子供が目の前で殺害されているのにそのことに同情をすることもなく物語が進んでいく、ちょっとまってくれ、何か作者はこのことについて同情や悲しみの言葉をなぜ付け加えないのか?
それはきっと、もしかしたら日常の景色として当たり前に出会った出来事だったのかもしれない…そう考えざるを得ない

本当に色々考えさせられた一冊だ
以前テレビで放送されていたが武装した戦闘員に囲まれて助けを求める捕虜となってしまった人、あの人達は本当に自分の言葉でしゃべっていたのだろうか?という事についてはあの映像を見ていた時から感じていたが、この本で考えさせられたのは武装集団のリーダーが世界やアメリカに向けて、何かを要求したり、実行したことを報告したり、実行することを告知している映像が世界に配信された放送だ
本当にこのリーダーは、本物のリーダーなのか?実は捕虜で、戦闘員でもなく、ましてやリーダーでもない、全く関係のない人間なのではないか?それすらも武装集団は偽装して次の一手を今か今かと実行に移そうとしているんじゃないか?
リーダーがやられてしまっては、集団の士気は落ちるのが定説であるからこそ捕虜を、しかも捕虜の中でも一番演技能力の高い者を選別し、落選したものは殺害されていってしまっているのか、そんな考えを「記録と現実」という作品読んでいて巡らせた

全14話の短編集
中東小説は初めて読んだが翻訳者の方の力もあってか、読みやすい
が、悲しく辛くなってしまう箇所が多数出てくる
アフリカ文学とは違った悲しみが顔を出すので、アフリカと中東の両方の小説を読んでみることもお薦めする

本当に宗教間の争いは無くならないのか?
今私がこうしてパソコンのキーボードを一つ一つ打っている間にも…


ここまで読んでいただきありがとうございます。読んでいただいた方の人生での何かのお役に立てればとても嬉しいです

この本の他の文章が気になった方下記のサイトで購入可能です。







⇓私の会社のホームページです。コラムも書いていますので覗いてみてください⇓
http://cycleair.jp/

2018年11月28日

書評『R62号の発明』

DSC_0520.JPG


こんにちわ小谷中広之です
小谷中広之」が読んだ本の書評をします。「小谷中広之」なりに感じたこと(感情)を書き、少しでも皆様の何かのきっかけになれればこのうえない喜びです(定期的に書評は更新していきます)
小谷中広之」が感じ、思った事を書きたいと思っております

今回のご紹介する本は、安部公房様の「R62号の発明 鉛の卵」です

このような方にお勧めです
「短編小説好き SF好き」
著者の方のプロフィール
「東京生まれ 1951年「壁」で芥川賞を受賞 「砂の女」は読売新聞賞とフランス最優秀外国文学賞を受賞 」


まとめ
12の物語になっている短編集
私は抽象的な登場人物が出てくる小説が好みでもちろん今回の短編集にも登場する
しかし抽象的な登場人物が出ては来るが「やし酒飲み」や「短くて恐ろしいフィルの時代」のように絵を描きたくなるような思いにはならなかった(個人的すぎるが)
が、イマジネーションを大分刺激された
最も大きな刺激剤が「人+生き物(人間以外の臓器)=?」という式
見かけは人間でも、例えば腸は鳥類のものを移植することで人間はどのような生活を抑制されてしまうのか?
鳥は飛ぶために自らの体を軽くすることが生存戦略の一つであり、そのためには食べたものをすぐに排泄しなければならない
そうなるには腸を短くすることが重要だが、鳥はウンと短い
その短い腸を人間に移植するのだから、どうなるかは想像しやすいだろう
そんな抽象的な人物が出てくる物語を想像するのは実に面白い
このような発想をくれた作品が6話目の盲腸だ

これはイマジネーションを刺激されたというよりは、不思議な体験をすることが出来た作品
10話目の耳の値段
一般的に人間自体にかける保険は命やケガ、病気などの保険を言うが各パーツに保険がかけられるというのが耳の値段の意味となるが
各パーツというのは、足、手、腕、そして耳などを指す
ちょうど耳の値段を読み終えて、車で移動中のラジオから驚きの内容が私の耳に入ってきた
それは、日本国内ではまだそのような各パーツにかける保険はないが、海外ではその保険があるとのことで、タレントやお笑い芸人、ミュージシャンなど日本人もその保険に加入している人が多いそうだ
例えば、私の好きな芸人の「小島よしおさん」は腹筋に保険をかけているそうだ
海外のアーティストでは、名前は忘れてしまったがギターリストの人で手(指)に保険をかけていたりする
本に戻るがこの短編集は昭和28年から32年にかけて発表された作品集
その時代に海外で各パーツの保険があったのかわからないが、私は無かったと思う
もちろん国内でもそのような保険は存在していないだろう(現在も国内ではそのような保険は無いそうだ、ラジオ調べだが)
そんな時代に著者のイマジネーションで出来上がった「耳の値段」が私個人ではあるが読み終えた直後にラジオから各パーツ保険の内容が流れてくるとは、何とも不思議な体験をさせてもらった
しかし、各パーツに保険を付けることを最初に始めた外国人、もしかして「耳の値段」読んだのかな?



ここまで読んでいただきありがとうございます。読んでいただいた方の人生での何かのお役に立てればとても嬉しいです

この本の他の文章が気になった方下記のサイトで購入可能です。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

R62号の発明/鉛の卵改版 (新潮文庫) [ 安部公房 ]
価格:637円(税込、送料無料) (2018/11/28時点)

楽天で購入







⇓私の会社のホームページです。コラムも書いていますので覗いてみてください⇓
http://cycleair.jp/

2018年11月24日

書評『猫はふしぎ』

DSC_0438.JPG


こんにちわ小谷中広之です
小谷中広之」が読んだ本の書評をします。「小谷中広之」なりに感じたこと(感情)を書き、少しでも皆様の何かのきっかけになれればこのうえない喜びです(定期的に書評は更新していきます)
小谷中広之」が感じ、思った事を書きたいと思っております

今回のご紹介する本は、今泉忠明様の「猫はふしぎ」です

このような方にお勧めです
「近所に野良ネコがいる住民 動物の生態に興味のある人 ネコ好きの人を愛している人」
著者の方のプロフィール
「1944年東京生まれ 哺乳動物学者 東京水産大学卒業」

まとめ
世間ではもう今は当たり前を通り越しているだろうが、いわゆる猫派?犬派?という区別だ
私は犬派だ、だが猫の生態には興味があるし、かわいくないとも思わない
区別は単純に飼うならどっち?という事だろうと思う
犬か猫のどちらかしか買うことが出来ないというのなら間違いなく犬、そういうことだ
しかし、別に犬も猫も両方飼うほどの人であれば区別はない
そんな犬派の私は生物関係の本が好きなので生き物に特化した本を好んで読む

それで今回は猫
猫の生態を著者の目線でも研究者としての目線でも描かれているが猫に関する内容も面白いが他にも面白い内容もある
それは、猫を天敵としている鼠だ
この鼠が会話をしているのではないかという研究をしている人を紹介している
地下トンネルで鼠たちが何を話しているかについてだ
この研究によると鼠たちは地下トンネルで歌を歌っているというのだ
人間には聞こえない音域で、オスがメスに求愛する際に歌を歌っているそうだ
先ほども書いたがそれは人間には聞こえない周波数ではあるものの、天敵である猫には聞こえていて(地獄耳とはこのことを言うのだろうか)、一生懸命求愛の歌を歌っている鼠の歌声を聴き、求愛の終わった(または失敗した)鼠が穴から出てくるのをジッと待ち、捕食する
鼠が出てくるまでじっと待つ猫は、まるでジャングルで獲物を待ち構え捕食する豹をイメージしてしまう
ネコ科の動物は追いかけて捕まえるだけではなく、自己の欲求をコントロールし、待つことを選択し、相手に気づかれることなく捕食する能力がずば抜けて高いように思う
しかも群れることなく(ライオンは例外だが、なぜ例外なのかはサバンナでの生存戦略なのだろう)
犬科の動物は群れを成して、獲物が疲れ果てるまで順番に追いかけて、動けなくなったところで一気に獲物に襲い掛かる

一匹での生存戦略の猫、多数での生存戦略の犬
誠勝手なイメージではあるが、女性は猫を好む人が多いように思うし、男性は犬を好む人が多いように思う
そして、女性は群れるよりも一人でいることを好む人が多いように思うし、男性は一人よりも群れることを好む人が多いようにも思う
このことをもっと突き詰めて考えてみると女性とは何か?男性とは何か?が今まで以上に理解できるようになるのではないか?
猫はこちらから甘えさせるように近づいても気分次第で甘えたり、そっぽ向いたりする
しかし、猫の方からこちらに寄ってくるときは甘えてくる
犬はこちらからでも犬からでも甘やかせば喜ぶ
これすらも男と女に少なからず通じるものがあるように感じてしまう


ここまで読んでいただきありがとうございます。読んでいただいた方の人生での何かのお役に立てればとても嬉しいです

この本の他の文章が気になった方下記のサイトで購入可能です。






⇓私の会社のホームページです。コラムも書いていますので覗いてみてください⇓
http://cycleair.jp/

2018年11月20日

書評『最後の恋』

IMG_20181122_114334.jpg


こんにちわ小谷中広之です
小谷中広之」が読んだ本の書評をします。「小谷中広之」なりに感じたこと(感情)を書き、少しでも皆様の何かのきっかけになれればこのうえない喜びです(定期的に書評は更新していきます)
小谷中広之」が感じ、思った事を書きたいと思っております

今回のご紹介する本は、阿川佐和子様 谷村志穂様 角田光代様 乃南アサ様 沢村凜様 松尾由美様 柴田よしき様 三浦しをん様の「最後の恋 つまり、自分史上最高の恋」です

このような方にお勧めです
「最後の恋 つまり、自分史上最高の恋」
著者の方のプロフィール
「多数の著者のため省略」

まとめ
恋愛小説を意識して購入した本としては初
今まで読んでみたら恋愛小説だった、そんなことはたまに出逢ってはいたが自ら欲して購入したのは今回が初めてとなった
読み終えた感想?今まで読まなかったことに少し損した気分だった
単純に面白かったし、全然読書などとは無縁だった10代の頃の自分に送りたい本だとも思った
10代に頃の自分がこの本を読んでどう感じるかはわからないが、もし読んでいたら女性への対応にもっと優しさを持てたのではないかと思う、特にウンと年上の女性へ
それは恋愛観としてではなく、人としてだ
友だちの母親や、親の仕事関係の女性、初対面の女性など、10代は愛だの恋だの問わず多くの女性と単発を入れると多くの出会いをしてきた
その中でも最も後悔している出会いがある
それが高校生の頃に出会った女性だ
女性は当時40代(当時の俺から見た感じ)だったと思うが、数回その女性に話しかけられることがあった、当時の私は思春期真っ盛りの遊びたがりでその女性のことをほとんど無視するような態度をとってしまっていた
今に思えば、その人は「おかえりなさい(この本の一つの物語)」に登場する、おばあちゃんのような心境だったのではないか
「おかえりなさい」では恋心のようなものだが、私が出会ったその女性は当時の私を見て、自分の息子だと勘違いをしていた
その間違いは当時の私でもわかるほど会うたび話しかけられては、「生活には困っていない?」「お金たりてるの?」「近くに住んでるの?」など声を掛けられた
断っておくが、ほとんど無視していた自分は金銭的なやり取りも、何か物を買ってもらったりというのも一切無である
そんな切実な思いの女性に対する態度を本当に後悔している
もし当時の自分がこの本を読んでいたら(しかし初版は平成20年、すでに社会人であった)、その女性への対応は違っていたはずだ
相手の気持ちをもう少し考え、話しかけられた時には5分でもいいから時間を使い話を聞いてあげるだけでも出来たのではないか?
無視したり、鼻で笑ったりせずに…本当に申し訳ないことをしてしまった、ごめんなさい

凄く考えさせられた本に出合って遅かったが良かった



ここまで読んでいただきありがとうございます。読んでいただいた方の人生での何かのお役に立てればとても嬉しいです

この本の他の文章が気になった方下記のサイトで購入可能です。








⇓私の会社のホームページです。コラムも書いていますので覗いてみてください⇓
http://cycleair.jp/

2018年11月16日

書評『ざんねんなスパイ』

DSC_0436.JPG


こんにちわ小谷中広之です
小谷中広之」が読んだ本の書評をします。「小谷中広之」なりに感じたこと(感情)を書き、少しでも皆様の何かのきっかけになれればこのうえない喜びです(定期的に書評は更新していきます)
小谷中広之」が感じ、思った事を書きたいと思っております

今回のご紹介する本は、一條次郎様の「ざんねんなスパイ」です

このような方にお勧めです
「頭の固い人 笑いが出てしまう小説を探している人」
著者の方のプロフィール
「1974年生まれ 「レプリカたちの夜」で慎重ミステリー賞を2015年に受賞」

まとめ
ある街に市長暗殺のためにやってきたスパイで73歳の主人公
この主人公に関わるほぼ全ての人達のその場しのぎの生き方が面白おかしく、声を出すほど笑ってしまった
そのため電車やバス、飛行機などの知らない人だらけの空間では決して読まない方がいい
読んでいるこちらがおかしな人間だと思われてしまうだろう
「いや、おかしいのはこの本に登場してくる奴らなのだ!俺ではない!」などと言っても、ただのおかしなやつアピールになってしまう
しかし、本の魅力を知っている人から見れば「なんだ!?あの人笑っているが、そんなにあの本は面白いのか?ぜひ何の本を読んでいるのか知りたいが、話しかけては読書の邪魔になるだけだから、そっと読んでいる本の情報を見つけてみよう(例えば、表紙を見たり、中身をチラ見したりして)」と興味を持たせることになるだろうが、やっぱり一人だけの空間を創り上げて、読むに限る
もちろん声を出して笑ってしまうのだから、図書館などもこの本を読むにはやめておいた方が身のためだろう、周りに迷惑をかけるだけではなく、笑い声のせいで注意されたり、舌打ちされたりして集中できなくなるに違いない

市長暗殺…しかしターゲットとなる市長と友だちになってしまう
何とも頼りないスパイだがそれも計算の内なのか?友達になれば信用され簡単に市長に近づくことが出来る
優秀なスパイというのは、誰にも疑われずに指令を実行するのだ
しかし何という事だろうか!?主人公は疑われまくる
しかもスパイとして疑われることは全て本人の責任だがそれだけではない。それぞれ別々の疑いの目はとんでもない方向からやってくる
それらは結局本人の言動や行動が生んでしまうことは確かだが、読んでいてスパイ疑惑以外に関しては同情してしまう、と同時に笑ってしまうが

この街はイカレテいる、がそんな街に隣接している他の街はどんな街なのか?
そんな疑問が浮かんでくる
フライングスノーマンはこの街にしか販売されていないのか?そんなはずはない
他の街にも間違いなく販売されているはずだ
あのワリダカ社長なら間違いなく全国展開も視野に入れていたに違いない
ではその隣接している街とはどんな街だったのか?
勝手に想像してみた
隣接している街は4つ
一つは、イカレタ街に嫌気がさして故郷を捨てた人たちが断固フライングスノーマン反対を掲げ街づくりをしている平凡で安心安全な街
一つは、フライングスノーマンそれだけでは市民は反対だが、さらにそれに改良を加え活力剤として生まれ変わらせ、働く人たちのエネルギーとして販売したが、改良費用が高く、販売価格が高額なため一部の富裕層しかそれを手に入れることは出来ない。しかし富裕層は実際に自分が働かずにお金が入ってくるため活力剤など頼ることはない、そのため活力剤を開発し販売している会社は経営不振に陥っていて、結局フライングスノーマンをイカレタ街に転売している、自分の街ではやはりフライングスノーマンは断固反対だからだ
一つは、刑務所と警察関係者しか住んでいない街で、もちろんフライングスノーマンなどどこにも存在していなく、そもそも商店やコンビニ、スーパーすらない街で住んでいる人たちは皆、ネットで生活用品や食料品を注文して過ごしている、幼稚園や学校も全て警察関係者が経営し、そこに通う子供たちは皆将来警察関係の仕事に就くことになっている
一つは、住民全てがある宗教の信者で決まり事としてアルコール類の摂取は厳しく禁じられている、もちろんそれらを転売行為で購入することも触る事すら厳しく禁止られている
つまり隣接する4つの街全て、結局はフライングスノーマンに住民はお目にかかれないようになっているのだ
だから悪影響は決して受けずに隣接する街は成り立っている
そんな4つの街に囲まれているイカレタ街は、やはりどんどん独立どころか孤立をしていくしかないのだろうか
新市長のチェロキーの元、これからイカレタ街が良い方向へ変わっていくことを願ってみる‥フィクション小説の世界だが

ちなみにこの本も代官山蔦屋書店の店員さんにお薦めされた一冊
大満足となった


ここまで読んでいただきありがとうございます。読んでいただいた方の人生での何かのお役に立てればとても嬉しいです

この本の他の文章が気になった方下記のサイトで購入可能です。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

ざんねんなスパイ [ 一條 次郎 ]
価格:1998円(税込、送料無料) (2018/11/3時点)

楽天で購入







⇓私の会社のホームページです。コラムも書いていますので覗いてみてください⇓
http://cycleair.jp/

2018年11月12日

書評『短くて恐ろしいフィルの時代』

IMG_20181026_163011.jpg


こんにちわ小谷中広之です
小谷中広之」が読んだ本の書評をします。「小谷中広之」なりに感じたこと(感情)を書き、少しでも皆様の何かのきっかけになれればこのうえない喜びです(定期的に書評は更新していきます)
小谷中広之」が感じ、思った事を書きたいと思っております

今回のご紹介する本は、ジョージ・ソーダーズ様の「短くて恐ろしいフィルの時代」です

このような方にお勧めです
「絵描き 抽象的登場人物の物語好き」
著者の方のプロフィール
「1958年生まれ マッカーサー賞やグッゲンハイム賞などの受賞歴有 小説家志望の若者に最も文体をまねされる小説家」

まとめ
https://fanblogs.jp/happiness8everybody/archive/418/0?1540344657
以前上記で紹介したエイモス・チェツオーラの書「やし酒飲み」のような抽象的な登場人物が印象に残る物語を探していたところ、代官山にある蔦屋書店の書店員さんに伺ったところ、今回の本を紹介していただいた
「短くて恐ろしいフィルの時代」以外にももう一冊紹介していただいた本を購入したがその本はまだ読んでいないので、読み終えたら書評にアップする

やはり抽象的な人物が登場する物語を読んでいるとその登場人物たちを絵にかいて表したくなる
頭の中でその登場人物たちを思い描きながら読み進められることも、「やし酒飲み」や「短くて恐ろしいフィルの時代」の個人的な特徴の一つ
まぁ何よりもフィルだろう、脳が自分の体の外に出てしまっていても思考は衰えずむしろ冴えわたっていく
著者「ジョージ・ソーダーズ」もまた我々生物のように脳を登場させているが、執筆中に脳以外の何か別のモノを取り入れようとは思わなかったのだろうか
登場人物たちは皆、思考や行動などはおおよそ我々人間と同じである
それはやはり我々と同じような脳を持っているからに違いないがそこを別の何かで代用していると、もっとおかしな物語になっていったに違いない
例えばパスカルで有名な、我々は考える葦である、という言葉の中に出てくる「葦」を登場人物たちのいわば脳に変えると、人間社会の目よりも自然社会の目で物語は描かれていただろう
そして私はその物語をイメージして楽しむ

物語の中で登場する大統領(いずれ元が付くが)の消息が知りたいと思う人は多いのではないか、私は知りたい、まぁ知ることは出来ないだろうが
しかし思う、終盤に登場してくる創造主をあのような行動へと導いたきっかけを創った張本人は元大統領ではないかと
元が付いた大統領は自国で自ら命を絶つ、その時に自分の命と引き換えに創造主へと何かお願いをする
その願いこそがあのような終盤を迎えさせたのではないか
元大統領は常々過去に思いをはせていた、その思いを願いに宿し、自分の命と引き換えに創造主へと送ったのだ

この物語には様々な名前を持つ人物たちが登場するため少々頭が混乱する読者もいるかもしれない、が読み終えて思うには、字数も多くなく割と早く読み終えることが出来るため、小説初心者にもお勧めできるかもしれない!?と思うが皆さんはどうお考えだろうか?
しかしもうこの本は絶版本であるため新品を手に入れることは難しいかもしれないが、中古ならばネットを使えば割と手に入ると思う
運よく私は新品を手に入れることが出来た、絶版と聞いてしまっているためかいつものように読みながら落書きをすることなく読み終えた


ここまで読んでいただきありがとうございます。読んでいただいた方の人生での何かのお役に立てればとても嬉しいです

この本の他の文章が気になった方下記のサイトで購入可能です。






⇓私の会社のホームページです。コラムも書いていますので覗いてみてください⇓
http://cycleair.jp/

2018年11月08日

書評『ちいさなちいさな王様』

DSC_0386.JPG


こんにちわ小谷中広之です
小谷中広之」が読んだ本の書評をします。「小谷中広之」なりに感じたこと(感情)を書き、少しでも皆様の何かのきっかけになれればこのうえない喜びです(定期的に書評は更新していきます)
小谷中広之」が感じ、思った事を書きたいと思っております

今回のご紹介する本は、アクセルハッケ(作) ミヒャエルゾーヴァ(絵)様の「ちいさなちいさな王様」です

このような方にお勧めです
「童心にかえりたい大人 こびとが見える人 妖精がいるかもと思っている人」
著者の方のプロフィール
「アクセル=1956年ブラウンシュヴァイク生れ ミヒャエル=1945年ベルリン生まれ」

まとめ
https://fanblogs.jp/happiness8everybody/archive/437/0
以前上記の書評でご紹介した「キリンと暮らす クジラと眠る」と同じ作者と画家のコンビ
もし今の私に「ちいさなちいさな王様」との生活が始まり、悩みや葛藤などを相談するとして、その「ちいさなちいさな王様」はどんな答えを私に出してくれるだろうか
そう考えてみたがなんかしっくりしない
そうではなく自分がもしその「ちいさなちいさな王様」であった時にどのような疑問を抱き、登場する大人に質問するのか?
そう考えた方が私にとってこの本は面白い
まず葬儀屋の問題だ、物語の中では王様は葬儀屋のことを知っているようであるが私が思うに王様の世界では葬儀屋は存在しないのではないかと思うから、私は大きな大人が葬儀屋について触れたときに「葬儀屋とはどのような職業だ?」と質問するに違いない
そして話は膨らみ、土葬やお墓などの埋葬についてや、霊柩車やお経などにも興味を示し、そこで自分(ちいさなちいさな王様)の世界との違いを楽しみながら聞きいることだろう

次に衣服の問題で、大きな大人の世界では体が大きくなればそれに合わせて洋服も買いなおさなければならない、その事にも疑問を抱くに違いない
自分「そんなもったいない、着なくなってしまった洋服はどうするのだ?」
大きな大人「伸びてしまったり、汚れが落ち亡くなったり、破けたりして着れ無くなれば捨ててしまうだろうし、まだ切られればバザーとかで売りに出したりするよ」
自分「そんな捨ててしまうなんてもったいない。それでは洋服たちがかわいそうではないか!?」
大きな大人「そんなこといったって仕方ないじゃないか、それじゃ王様たちはどうしてるんだよ」
自分「私たちの世界では大きすぎて着れなくなってしまった洋服は、汚れたり破れたり伸びたりしすぎている部分を切り落として、仕立て直しまた着るのだ」
こんな会話を想像してしまう

「ちいさなちいさな王様」が自分にもいてほしいと願うよりも、自分がこの「ちいさなちいさな王様」になる方を私は願いたい


ここまで読んでいただきありがとうございます。読んでいただいた方の人生での何かのお役に立てればとても嬉しいです

この本の他の文章が気になった方下記のサイトで購入可能です。








⇓私の会社のホームページです。コラムも書いていますので覗いてみてください⇓
http://cycleair.jp/

2018年11月04日

書評『ぼくらが漁師だったころ』

DSC_0387.JPG


こんにちわ小谷中広之です
小谷中広之」が読んだ本の書評をします。「小谷中広之」なりに感じたこと(感情)を書き、少しでも皆様の何かのきっかけになれればこのうえない喜びです(定期的に書評は更新していきます)
小谷中広之」が感じ、思った事を書きたいと思っております

今回のご紹介する本は、チゴズィ・オビオマ様の「ぼくらが漁師だったころ」です

このような方にお勧めです
「世界の文学好き 複数の子を持つ親 宗教信者」
著者の方のプロフィール
「1986年ナイジェリア生れ ネブラスカ大学リンカーン校で教鞭を務める 英米文学界の話題を独占した作品」

まとめ
アフリカ文学は「やし酒飲み」に続いて本書で二冊目
やし酒飲みは特にそうだが非現実的な作品で、この本には非現実離れをしているぶっ飛んだ人物が登場している
もはやその人物のことを描いた小説(あるのかどうかは不明)を読んでみたいとさえ思うし、自分でその人物を主人公にした作品を書いてみたいとも思った
予言者やシャーマン、幽霊や亡霊などが印象的なアフリカ文学、そもそもアフリカは人類発祥の地として有名であるがゆえに、人知を超えたものを信じる風習が他の国よりも多いのかもしれない

イカレタ予言者アブル
この予言者の言葉を聞き逃した長男と聞き逃さずに聞いてしまった三男、その三男が聞き逃さなかった言葉を長男に伝えてから家族の関係性が崩れていく
予言者の言葉を信じ切ってしまった長男を見るたびに日本にも同じように予言者的存在の発言を心から信じ、周囲に混乱を招いている人がいることを思い起こした
神がかり的なことを信じることは悪いことばかりではないが、良いことばかりではないことの方が多いように私は思っていて長男もしかり、もっと自分のことを客観的に見れるように普段から心がけておくべきだ
予言を聞いてしまった長男がもし客観的に予言を聞いてしまった自分を見つめることが出来れば、今まで以上に兄弟愛が深まったに違いない
が、客観的に自分を見つめるという思考を風習や文化が消し去り予言を信じ切った長男は…未来を決めつけ自ら予言通りのゴールへと向かっていってしまう

読み終えて気がかりなことが残った
それは三男の今後の人生だ
主人公である四男も今後の人生が気になるにはなるがやはり三男の方が気になる
自身が聞いてしまった予言を長男に言わなければ、または嘘をついていれば事はこんなに大きくならずに済んだのだが後の祭り
そのジレンマと自信が発端で起こした事件を抱えながら今後生きていかなければならない
その心の闇ともいえる一生抱えていかなければならない荷物とどう向き合って生きていくのか
その後の三男を主人公にした作品が今後出るのであれば直ぐにでも読んでみたい
私が思うに彼(三男)はきっと家庭を持つこともなくひっそりと暮らし、何かのはずみで精神が崩壊し、不幸にもアブルのような予言者になっていき、後にアブルのような結末を迎えながら両親と兄弟との時間を鮮明に回想しつつ数滴の涙と共に最期を迎えるのだろう

ちなみに「やし酒飲み」の書評は下記
https://fanblogs.jp/happiness8everybody/archive/418/0
 
ここまで読んでいただきありがとうございます。読んでいただいた方の人生での何かのお役に立てればとても嬉しいです

この本の他の文章が気になった方下記のサイトで購入可能です。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

ぼくらが漁師だったころ [ チゴズィエ・オビオマ ]
価格:2484円(税込、送料無料) (2018/10/29時点)

楽天で購入







⇓私の会社のホームページです。コラムも書いていますので覗いてみてください⇓
http://cycleair.jp/

2018年10月31日

書評『アッシャー家の崩壊』

DSC_0385.JPG


こんにちわ小谷中広之です
小谷中広之」が読んだ本の書評をします。「小谷中広之」なりに感じたこと(感情)を書き、少しでも皆様の何かのきっかけになれればこのうえない喜びです(定期的に書評は更新していきます)
小谷中広之」が感じ、思った事を書きたいと思っております

今回のご紹介する本は、エドガー・アラン・ポー様の「アッシャー家の崩壊/黄金虫 」です

このような方にお勧めです
「短編小説好き 世界文学に興味のある人 推理小説好き 虫嫌いな人」
著者の方のプロフィール
「アメリカの作家、詩人 推理小説の祖と呼ばれている 40歳で死去」

まとめ
いつものことながら少ない情報のみで購入
その少ない情報というのは「海外文学、小説」それだけ
中身や内容は全く無知で読み始めて最初の「アッシャー家の崩壊」が直ぐに読み終えて気が付いた、これは短編小説なのか?
いつも目次は飛ばして読み始めることが多く、今回も目次など飛ばして読んでいたがこの時になって初めて、目次に目を通した…やっぱり短編小説集だ
個人的に短編小説は苦手な分野であるためか最初の「アッシャー家の崩壊」は面白かったがその後は印象には残っていないが最後にどんでん返しがやってきた「黄金虫」だ

海賊の文化史にも登場するキッドの財宝にまつわる話だが夢あふれまくっていて長編として読んでみたい
それに読んでいた時の私は宝くじを購入した後だったためより一層のめり込んだ
実際には宝くじが当たるような運任せだけで得られた結果ではなく、キッドの遺した暗号を頼りにしたことで得られた結果だったが何だか胸が躍ってしまった
と同時に今の時代にもし財宝を手にすることが出来たならどれ程の税金とその土地の持ち主に支払うお金、そして税金とは別の国に支払うお金を取られるのかという疑問が浮かんだ(これについての答えはいつかどこかの本で出合うだろう)
どれ程とられるかはさて置いといて、もし自分が財宝を手に入れてしまったらどう考えても誰にも言わないだろうし、ネットでその疑問を検索することもしないだろう
ネットで検索をかけてしまえば、それがキッカケで何が起こるかわからない
もちろん現金化して銀行に預けるなんて言うバカげたこともしないだろう
ではどうするのか?
…良い案が浮かばないまま自分しかわからない場所にしまい込んでタイミングが来た時に少しずつ現金に換えていくしか今は考えられない

黄金虫とはコガネムシと読むのだろうがこの本を読んでいてコガネムシとは読まずにオウゴウンチュウと読むようになった
黄金虫が縁起ものであるという事実はないがこの本を読むとそうなのかもしれない!と思うようになり、黄金虫をもう少し大切にしたいという気持ちになった
きっとこの本を読んだ人は少なからずしばらくは黄金虫を邪魔者扱いせずに割と大切に扱うようになるだろう
つまり生き物に対しての見方が変わる一冊でもある
黄金虫を見たら「黄金虫」の話を思い出さずにはいられなくなるだろう


ここまで読んでいただきありがとうございます。読んでいただいた方の人生での何かのお役に立てればとても嬉しいです

この本の他の文章が気になった方下記のサイトで購入可能です。








⇓私の会社のホームページです。コラムも書いていますので覗いてみてください⇓
http://cycleair.jp/

2018年10月27日

書評『「つながり」の進化生物学』

DSC_0358.JPG


こんにちわ小谷中広之です
小谷中広之」が読んだ本の書評をします。「小谷中広之」なりに感じたこと(感情)を書き、少しでも皆様の何かのきっかけになれればこのうえない喜びです(定期的に書評は更新していきます)
小谷中広之」が感じ、思った事を書きたいと思っております

今回のご紹介する本は、岡ノ谷一夫様の「はじまりは、歌だった「つながり」の進化生物学 」です

このような方にお勧めです
「生物学好き 人間行動に興味なる人」
著者の方のプロフィール
「1959年生まれ 慶応義塾大学卒業 東京大学大学院総合文化研究科教授 著書多数(言葉はなぜ生まれたのか さえずり言語起源論)」

まとめ
当たり前といえば当たり前のことなのだが何だか36年生きていてようやく腑に落ちた(何をいまさらと自分でも思うほどに)
それはクジャクのオスについての内容だが生存戦略を考えるうえで生き残る、つまり捕食されないという事は被捕食者にとっては重大だ
しかしクジャクのオスはそのリスクを無視してまでもメスに好かれるために自分を鮮やかにさせて目立たせている
捕食される可能性よりも子孫を残せる可能性にかけている
そこで著書でも触れているが「優良遺伝子仮説」というものがあるのだがその説を簡単に説明してくれていて、この「優良遺伝子仮説」が人間にも当てはまることを改めて感じた
立派な羽を生やせる個体は、遺伝子が優良だという事に繋がり、綺麗な羽を生やせる鳥は、免疫力が高くて寄生虫が付いたとしても病気になりにくい、というような説だ
人間の男女関でも全ての人とはもちろん言わないが恋愛対象は第一印象の見た目が大きく占めている
特に服装や持ち物、車や時計などといったものを身に付けることで金銭的に余裕のある人物をアピールすることで異性を引く付けモテる人達がいる
特に男性はアピールする側になり、女性はそれを判断する側にあるように思う
もちろん徐々に相手を知り好意をもつこともあるが集団生活(特に学校)から離れている人たちは、時間をかけて徐々にというわけにはいかないほど仕事や交流関係などに時間をとられ、異性を好きになる機会に時間をかけていられなくなる
その時間を短縮し異性と出会い、すぐさま行為を持てるようになるためには、この「優良遺伝子仮説」が優位に働いてくれている
女性の多くは金銭的余裕が欲しいと思っている
それを知っていてか男性は金銭的余裕があることをアピールしている(もちろん金銭的余裕などないのにアピールする男性も多く存在しているが)
アピールを書いたが「いやいや俺はアピールではなくて自分の欲しいモノを買ってそれを身に付けているだけ」というような人ももちろんいるが女性側から見ればアピールポイントの大きな一つとなることは、本人たちは間違いなく気が付いている
この仮説は街を歩けばいたるところで目撃することが出来るし、へたしたら客観的に自分を見つめてみると自分がその仮説に当てはまっていることに気が付くだろう
女性が金銭的余裕のある男性を好むことをあまり私は好意的に思ってこなかったがこの本に出会い少なからず皮肉に感じたりすることは無くなった
むしろ自分の身なりにもう少しお金を掛けようとさえ思っている
もちろん異性にモテたいからだ


ここまで読んでいただきありがとうございます。読んでいただいた方の人生での何かのお役に立てればとても嬉しいです

この本の他の文章が気になった方下記のサイトで購入可能です。








⇓私の会社のホームページです。コラムも書いていますので覗いてみてください⇓
http://cycleair.jp/
ファン
検索
<< 2019年12月 >>
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        
最新記事
写真ギャラリー
最新コメント
タグクラウド
カテゴリアーカイブ
プロフィール
コヤチュウさんの画像
コヤチュウ
プロフィール
×

この広告は30日以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。