2016年07月11日
【もやしもん】マンガ 感想&あらすじ 愉快な登場人物とかわいい菌達による農業大学物語
イブニング→月刊モーニングtwo。2004年16号から2014年3月号まで連載。既刊13巻
作者:石川雅之
他作品:純潔のマリア
菌やウイルスを肉眼で見ることができ、さらに会話までしてしまう特異な体質を持つ種麹屋の次男坊・沢木惣右衛門直保。幼馴染の結城蛍と一緒に、祖父の友人が教授をしている農業大学へと進学を決め、新生活を始めようとしていた。
直保が入った樹慶蔵の研究室には一癖もふた癖もあるような個性豊かな学生ばかり。そこに菌を見ることができる直保が入ってきたことによって、様々な騒動が巻き起こることに・・・。
・沢木直保
菌やウイルスを肉眼で見ることができるうえに直接会話までしてしまう青年。なにかと周りに流されやすい性質。同年代に比べて背が低いことがコンプレックス。主人公なのに主要メンバーの中では一番影の薄い存在。
・結城 蛍
沢木の幼馴染で親友。『男』です(ここ重要)。酒造の跡取り息子で、酒に深い造詣があり、酒造に対しても強い想いを持っています。当初は普通にイケメン青年だったんですが、途中からゴスロリ姿になります。
・樹 慶蔵
某農大の教授。菌による惑星テラフォーミングを研究しています。たぶん作中で一番多く語ってる人です。人脈なり研究内容にしろ、とにかくすごい人です。
・長谷川遥
院生で樹ゼミの研究者。お金持ちのお嬢様。ボンテージの服装で、性格もきつめの女王様気質。ですが、作中では一番しっかりしているゼミのまとめ役的存在です。
・美里 薫
2年生。長髪で無精髭。川浜とつるんで金儲けしようと様々なことに手を出していますが、どれも失敗ばかり。意外と面倒見は良く、男らしい一面も覗かせることもあります。
・川浜 拓馬
2年生。小太りな体型。メキシコからの帰国子女です。美里と一緒にくだらないことばかりに励み、周囲を呆れさせています。美里共々意外と面倒見が良い人。
・武藤 葵
3年生で元ミス農大。お酒が大好き。ミスに選ばれるだけあって美人ではありますが、何かと酔っ払ってはだらしない姿を晒してます。残念美人さんです。
・及川 葉月
沢木と同じクラスの1年生。潔癖症で当初は除菌マニアでした。沢木とはいいコンビなんですが、菌が見えることは信じてないです。
農業大学を舞台に菌が見えてさらに話すこともできる沢木を中心(?)に、愉快すぎる仲間たちと主に『発酵』についての研究で学びながら、ちょっとおかしなキャンパスライフを主人公たちが送る姿を描いた作品です。
『菌』を題材に扱っているところが珍しいですね。雰囲気的にはゆるめのマンガなんですが、かなりガッツリ農業について語られています。特に樹教授が。ストーリー上重要度が高くないウンチクもあるので、ときには読み飛ばすのもありだと思います。
解説は多くても律儀に全部読む必要はないですし、デフォルメされた菌によってお硬い印象はありませんでした。菌たちは「かもすぞ(醸す)」とか叫んでいて、なかなかかわいい奴等でしたね。まあ、人の形になった不気味なのもいましたけど。
菌たちコミュニティ内での会話は面白かったです。いきなり寸劇なんかをやりだしたりと、楽しみながら菌の役割・特性などを学ぶことができたのは良かったと思います。
ここまで主人公が目立たない作品というのも珍しいですね。後半で少しばかり彼にも光が射すようになって、最終巻でようやく主人公としての役割を果たしていましたけど・・・。
菌が見えて話せるという他にはない強力な武器を持ってはいたにも関わらず、インパクトの強さはゴスロリ蛍にかっさらわれてしまい、話を動かしていたのも主人公よりヒゲと小太りとボンテージのように思えました。農業についてのウンチクが多いので、解説役も教授と先輩陣がメインになりますからね。1年の沢木は必然的に目立たない聞き役ポジションに納まってしまいました。
ですが、あまりにも周りが濃くて騒がしいキャラばかりだったせいか、あまり目立たない主人公に妙な愛着が沸いてしまいました。
それにしても、結城蛍の女装について周りは触れなさ過ぎではないでしょうかね。こっちは「いつ触れるんだろう?」「この巻でなんか分かるかな?」ってずっと気になり続けていたというのに。
いきなりゴスロリ姿で過ごすようになったり、男にキスしたり、なのにホモではない?こんな感じで話題性の塊みたいなキャラ。ゴスロリ女装姿で日本酒についてまじめな話をしている場面はちょっとおかしくもありました。
私は読書好きだったことから、くど過ぎる解説も読み応え良くて面白かったです。とても長い物語を見てた気分なんですが、これほど濃い内容でありながらも作中では1年しかたってませんでした。
ラストは感動できましたので、なかなかいい終わり方だったなと思ってますが、未だに蛍のことはすこぶる気になってはいます。正直、まだまだ続きが読みたいなという願望は強くありますね。
とてもいい作品に出会えました。自信を持っておすすめさせていただきますので、よければ読んでみてください。
【漫画全巻ドットコム】もやしもん (1-13巻 全巻) 紙版
作者:石川雅之
他作品:純潔のマリア
あらすじ・概要
菌やウイルスを肉眼で見ることができ、さらに会話までしてしまう特異な体質を持つ種麹屋の次男坊・沢木惣右衛門直保。幼馴染の結城蛍と一緒に、祖父の友人が教授をしている農業大学へと進学を決め、新生活を始めようとしていた。
直保が入った樹慶蔵の研究室には一癖もふた癖もあるような個性豊かな学生ばかり。そこに菌を見ることができる直保が入ってきたことによって、様々な騒動が巻き起こることに・・・。
登場人物
・沢木直保
菌やウイルスを肉眼で見ることができるうえに直接会話までしてしまう青年。なにかと周りに流されやすい性質。同年代に比べて背が低いことがコンプレックス。主人公なのに主要メンバーの中では一番影の薄い存在。
・結城 蛍
沢木の幼馴染で親友。『男』です(ここ重要)。酒造の跡取り息子で、酒に深い造詣があり、酒造に対しても強い想いを持っています。当初は普通にイケメン青年だったんですが、途中からゴスロリ姿になります。
・樹 慶蔵
某農大の教授。菌による惑星テラフォーミングを研究しています。たぶん作中で一番多く語ってる人です。人脈なり研究内容にしろ、とにかくすごい人です。
・長谷川遥
院生で樹ゼミの研究者。お金持ちのお嬢様。ボンテージの服装で、性格もきつめの女王様気質。ですが、作中では一番しっかりしているゼミのまとめ役的存在です。
・美里 薫
2年生。長髪で無精髭。川浜とつるんで金儲けしようと様々なことに手を出していますが、どれも失敗ばかり。意外と面倒見は良く、男らしい一面も覗かせることもあります。
・川浜 拓馬
2年生。小太りな体型。メキシコからの帰国子女です。美里と一緒にくだらないことばかりに励み、周囲を呆れさせています。美里共々意外と面倒見が良い人。
・武藤 葵
3年生で元ミス農大。お酒が大好き。ミスに選ばれるだけあって美人ではありますが、何かと酔っ払ってはだらしない姿を晒してます。残念美人さんです。
・及川 葉月
沢木と同じクラスの1年生。潔癖症で当初は除菌マニアでした。沢木とはいいコンビなんですが、菌が見えることは信じてないです。
感想
農業大学を舞台に菌が見えてさらに話すこともできる沢木を中心(?)に、愉快すぎる仲間たちと主に『発酵』についての研究で学びながら、ちょっとおかしなキャンパスライフを主人公たちが送る姿を描いた作品です。
『菌』を題材に扱っているところが珍しいですね。雰囲気的にはゆるめのマンガなんですが、かなりガッツリ農業について語られています。特に樹教授が。ストーリー上重要度が高くないウンチクもあるので、ときには読み飛ばすのもありだと思います。
解説は多くても律儀に全部読む必要はないですし、デフォルメされた菌によってお硬い印象はありませんでした。菌たちは「かもすぞ(醸す)」とか叫んでいて、なかなかかわいい奴等でしたね。まあ、人の形になった不気味なのもいましたけど。
菌たちコミュニティ内での会話は面白かったです。いきなり寸劇なんかをやりだしたりと、楽しみながら菌の役割・特性などを学ぶことができたのは良かったと思います。
ここまで主人公が目立たない作品というのも珍しいですね。後半で少しばかり彼にも光が射すようになって、最終巻でようやく主人公としての役割を果たしていましたけど・・・。
菌が見えて話せるという他にはない強力な武器を持ってはいたにも関わらず、インパクトの強さはゴスロリ蛍にかっさらわれてしまい、話を動かしていたのも主人公よりヒゲと小太りとボンテージのように思えました。農業についてのウンチクが多いので、解説役も教授と先輩陣がメインになりますからね。1年の沢木は必然的に目立たない聞き役ポジションに納まってしまいました。
ですが、あまりにも周りが濃くて騒がしいキャラばかりだったせいか、あまり目立たない主人公に妙な愛着が沸いてしまいました。
それにしても、結城蛍の女装について周りは触れなさ過ぎではないでしょうかね。こっちは「いつ触れるんだろう?」「この巻でなんか分かるかな?」ってずっと気になり続けていたというのに。
いきなりゴスロリ姿で過ごすようになったり、男にキスしたり、なのにホモではない?こんな感じで話題性の塊みたいなキャラ。ゴスロリ女装姿で日本酒についてまじめな話をしている場面はちょっとおかしくもありました。
私は読書好きだったことから、くど過ぎる解説も読み応え良くて面白かったです。とても長い物語を見てた気分なんですが、これほど濃い内容でありながらも作中では1年しかたってませんでした。
ラストは感動できましたので、なかなかいい終わり方だったなと思ってますが、未だに蛍のことはすこぶる気になってはいます。正直、まだまだ続きが読みたいなという願望は強くありますね。
とてもいい作品に出会えました。自信を持っておすすめさせていただきますので、よければ読んでみてください。
|
【漫画全巻ドットコム】もやしもん (1-13巻 全巻) 紙版
【このカテゴリーの最新記事】
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/5238902
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
この記事へのトラックバック