2018年01月16日
漫画『天地創造デザイン部』1巻の感想とあらすじ 神様のオーダーに応え、動物を創造するデザイナーたちによるお仕事ドタバタコメディ
『天地創造デザイン部』1巻の感想。
天地創造デザイン部
原著:蛇蔵&鈴木ツタ / 作画:たら子
掲載:モーニング・ツー
1巻発売日:2017年11月22日
天地の創造者たる万能の神は、その御業によって光や水、大地を造り出した。そして、そこに住まう生命、動物たちを新たに創造――しようと思ったけど、面倒になったから下請けに丸投げした・・・。
地球上に生きるあらゆる動物たちを作る下請け会社「天地創造社」。この会社のデザイン部では、クライアント「神様」からの依頼を天使が届け、デザイナーたちが日々様々な動物のデザイン案を考え、エンジニアたちが検証のために試作し、それをもとに神様が可否を判定している。
ペガサスやユニコーンは何で存在しないのか、可愛いけど可愛くない動物ってなんなのか、チョウチンアンコウの恐ろしい交尾など、彼らは苦心しながらも試行錯誤を繰り返し、様々な動物を生み出していく。
あの生き物はどうしてこんな形状で、どうしてこんな生態をしているのか。その答えは、ムチャ振りする神からの以来を受け、天上でデザインを考えている彼等のしわざだった。
天地創造が面倒になってしまった神様からのオーダーで、様々な生き物の造詣デザインし、地球上で生きていけるように試行錯誤する、天界にあるデザイン部での日々の業務風景を描いた物語。
生き物を創造する天界でのお仕事コメディ。帯での謳い文句は「どうしてこうなった!?抱腹絶倒!生き物創造コメディ!!」。月刊漫画雑誌「月刊モーニング・ツー」の2017年4月号にて連載開始。
原作は『決してマネしないでください。』の蛇蔵(へびぞう)先生と、『BARBARITIES』の鈴木ツタ(すずき つた)先生。作画は『もうそうのアキ』のたら子先生。
笑いながら学ぶことができ、学んだ内容を誰かに話したくなるってのは、漫画ならではの良いところだと思います。元々そのテーマに馴染み深い人が楽しめるのはもちろんのこと、そうでない人にとってはお試しとしても入り易いですし、もしかしたらより深く知ろうとするきっかけにもなるかもしれません
例えばマイホーム購入に役立つ『プリンセスメゾン』や、使う機会はほぼないであろう本格サバイバル術を学べる『ソウナンですか?』。あと、最近では『正直不動産』という不動産の裏側を覗ける作品もあります。
個人的にもこういったジャンルの作品は好みなので、それなりの数は読んでると思います。まあ、そのせいで知りたいことが増えすぎて困ってもいますけどね(笑)
さて本日は、読めば生き物に興味が深まるかもしれない一冊、『天地創造デザイン部』という漫画を紹介させていただきます。
ざっくり内容を説明しますと、天地創造の神様から委託されて、生き物のデザインをしている下請け部署のデザイナーたちが、フワっとしたテーマに大して試行錯誤していく様子を描いたお話。
生き物のデザインをする部署を舞台にした天界ドタバタコメディですね。飛び抜けた発想なんだけど、動物のなるほどトリビア満載の内容で、それが妙な説得力を持っているのも面白い。
神は始めに天と地を作り、光と闇を分け、水と大地を生み出し、植物や動物を造った――というのが天地創造の話のはずなんですが・・・。
本作では、その創造主たる神様が、天と地、そして光・水・大地を造り、いよいよ出来上がった下界に生き物を生み出そうとしたところで、面倒になっちゃったから生き物造るのは天界にある下請け会社に委託(丸投げ)。現在、地球上に生息している生き物は、神様ではなく、その下請け会社「天地創造社」のデザイナーたちが考えていたという設定。
そんな斬新で面白すぎる設定のもとで、登場キャラたちがコミカルなやりとりを繰り広げる作品。クリエイティブな職場の様子を覗けるところも面白ポイントだと思います。
一連の流れは、
「すっごい高いところの葉っぱが食べられる動物」
「新しくておもしろいカエル」
「かわいくてかわいくない」
「とにかくちまちま食べる動物」
・・・のように、フワっとした神様からのオーダーを天使たちが受け取り、それを天地創造社のデザイン部へ伝え、デザイナーたちが様々な案を出し合い、それが実際に地上世界で生きていけるかを検証するためにエンジニアが試作し、最後に神様が可否を決めます。
物語は、主に無茶振りに応える個性豊かなデザイナーたちのやりとりを中心に描かれています。ちなみに、ここで働いているデザイナーやエンジニアたちは、天使なのか人間なのかがよく分からない正体不明な人たち。
かなり荒唐無稽ではあるのですが、これが意外とタメになる内容でして、動物の特徴、生態、進化に対する深い専門知識が伺えました。しかも、奇想天外なんだけど「ありそう」と思えてしまう行程と作業風景なので、記憶にも残りやすいのではないかと。
「この動物何でこんな不思議なフォルムしてるの?」「なんでこんなヘンテコな生態なの?」、みたいなことを考えたこと少なからずあるのではないでしょうか?人気のメジャーアニマルであるキリンも、よくよく考えてみたらおかしなフォルムです。そんな動物に対する疑問を、試行錯誤するデザイナーやエンジニアたちのやりとりの中で、楽しく学ぶことができます。
逆に採用されない案も当然あり、例えばペガサスやユニコーンみたいな動物が何故存在しないのかも、納得の解説をなされています。ペガサスはまだしも、鹿がいるのだからユニコーンだったいてもおかしくないと思ってたんですけど、そんな訳があったんですね。
といったところで、今回は神様の無茶振りに応え、生き物を創造していくデザイナーたちのコミカルなお仕事風景を描いた漫画『天地創造デザイン部』1巻の紹介でした。
なんか楽しい気持ちになる作品でしたね。私たちの知らないところで、ほんとにこんなやりとりが交わされていたらと想像するだけで、なんか楽しい。あと、子供の頃にオリジナルの動物を考えて遊んだこともあったので、少しだけ昔を思い出したりもしました。
他にはない発想の斬新さが特に目を引きますが、動物の詳しい生態やトリビア・豆知識などを、笑いを交えながら学べるとてもタメになる漫画。ちゃんと紹介された動物の図鑑も載っているので、より興味と知識が深まります。
また、一癖も二癖もある個性豊かなキャラクターたちの魅力が強く、そんな彼らのやりとりがとても面白い。一応の主人公は連絡係の新人天使・下田(しもだ)くんですが、それ以外の面々の方が遥かに濃いです。
特に好きなのは、代表作に「馬」があることから、何かと馬がベースの生き物を提案してくるデザイン部室長の土屋(つちや)さん。それと、いつもアノマロカリスを抱え、グロ系やキモイ系が可愛いというなど、かなり感覚がズレてる冥土(めいど)ちゃんも、可愛いくて面白い子でした。他にもオネエデザイナーや苦労人エンジニアなど、個性的なキャラが盛り沢山なので、好きになる子もいると思います。
実際は全然違うのだけど、生き物の誕生の裏側を覗けたような不思議な気分。漫画として面白く、図鑑として役に立ち、大人も子供も楽しめる作品でしたね。2巻以降も期待できそうです。
【eBookJapan】 天地創造デザイン部
↑登録不要で試し読みできます。
天地創造デザイン部
原著:蛇蔵&鈴木ツタ / 作画:たら子
掲載:モーニング・ツー
1巻発売日:2017年11月22日
あらすじ・概要
天地の創造者たる万能の神は、その御業によって光や水、大地を造り出した。そして、そこに住まう生命、動物たちを新たに創造――しようと思ったけど、面倒になったから下請けに丸投げした・・・。
地球上に生きるあらゆる動物たちを作る下請け会社「天地創造社」。この会社のデザイン部では、クライアント「神様」からの依頼を天使が届け、デザイナーたちが日々様々な動物のデザイン案を考え、エンジニアたちが検証のために試作し、それをもとに神様が可否を判定している。
ペガサスやユニコーンは何で存在しないのか、可愛いけど可愛くない動物ってなんなのか、チョウチンアンコウの恐ろしい交尾など、彼らは苦心しながらも試行錯誤を繰り返し、様々な動物を生み出していく。
あの生き物はどうしてこんな形状で、どうしてこんな生態をしているのか。その答えは、ムチャ振りする神からの以来を受け、天上でデザインを考えている彼等のしわざだった。
天地創造が面倒になってしまった神様からのオーダーで、様々な生き物の造詣デザインし、地球上で生きていけるように試行錯誤する、天界にあるデザイン部での日々の業務風景を描いた物語。
生き物を創造する天界でのお仕事コメディ。帯での謳い文句は「どうしてこうなった!?抱腹絶倒!生き物創造コメディ!!」。月刊漫画雑誌「月刊モーニング・ツー」の2017年4月号にて連載開始。
原作は『決してマネしないでください。』の蛇蔵(へびぞう)先生と、『BARBARITIES』の鈴木ツタ(すずき つた)先生。作画は『もうそうのアキ』のたら子先生。
紹介・感想
笑いながら学ぶことができ、学んだ内容を誰かに話したくなるってのは、漫画ならではの良いところだと思います。元々そのテーマに馴染み深い人が楽しめるのはもちろんのこと、そうでない人にとってはお試しとしても入り易いですし、もしかしたらより深く知ろうとするきっかけにもなるかもしれません
例えばマイホーム購入に役立つ『プリンセスメゾン』や、使う機会はほぼないであろう本格サバイバル術を学べる『ソウナンですか?』。あと、最近では『正直不動産』という不動産の裏側を覗ける作品もあります。
個人的にもこういったジャンルの作品は好みなので、それなりの数は読んでると思います。まあ、そのせいで知りたいことが増えすぎて困ってもいますけどね(笑)
さて本日は、読めば生き物に興味が深まるかもしれない一冊、『天地創造デザイン部』という漫画を紹介させていただきます。
ざっくり内容を説明しますと、天地創造の神様から委託されて、生き物のデザインをしている下請け部署のデザイナーたちが、フワっとしたテーマに大して試行錯誤していく様子を描いたお話。
生き物のデザインをする部署を舞台にした天界ドタバタコメディですね。飛び抜けた発想なんだけど、動物のなるほどトリビア満載の内容で、それが妙な説得力を持っているのも面白い。
神は始めに天と地を作り、光と闇を分け、水と大地を生み出し、植物や動物を造った――というのが天地創造の話のはずなんですが・・・。
本作では、その創造主たる神様が、天と地、そして光・水・大地を造り、いよいよ出来上がった下界に生き物を生み出そうとしたところで、面倒になっちゃったから生き物造るのは天界にある下請け会社に委託(丸投げ)。現在、地球上に生息している生き物は、神様ではなく、その下請け会社「天地創造社」のデザイナーたちが考えていたという設定。
そんな斬新で面白すぎる設定のもとで、登場キャラたちがコミカルなやりとりを繰り広げる作品。クリエイティブな職場の様子を覗けるところも面白ポイントだと思います。
一連の流れは、
「すっごい高いところの葉っぱが食べられる動物」
「新しくておもしろいカエル」
「かわいくてかわいくない」
「とにかくちまちま食べる動物」
・・・のように、フワっとした神様からのオーダーを天使たちが受け取り、それを天地創造社のデザイン部へ伝え、デザイナーたちが様々な案を出し合い、それが実際に地上世界で生きていけるかを検証するためにエンジニアが試作し、最後に神様が可否を決めます。
物語は、主に無茶振りに応える個性豊かなデザイナーたちのやりとりを中心に描かれています。ちなみに、ここで働いているデザイナーやエンジニアたちは、天使なのか人間なのかがよく分からない正体不明な人たち。
かなり荒唐無稽ではあるのですが、これが意外とタメになる内容でして、動物の特徴、生態、進化に対する深い専門知識が伺えました。しかも、奇想天外なんだけど「ありそう」と思えてしまう行程と作業風景なので、記憶にも残りやすいのではないかと。
「この動物何でこんな不思議なフォルムしてるの?」「なんでこんなヘンテコな生態なの?」、みたいなことを考えたこと少なからずあるのではないでしょうか?人気のメジャーアニマルであるキリンも、よくよく考えてみたらおかしなフォルムです。そんな動物に対する疑問を、試行錯誤するデザイナーやエンジニアたちのやりとりの中で、楽しく学ぶことができます。
逆に採用されない案も当然あり、例えばペガサスやユニコーンみたいな動物が何故存在しないのかも、納得の解説をなされています。ペガサスはまだしも、鹿がいるのだからユニコーンだったいてもおかしくないと思ってたんですけど、そんな訳があったんですね。
締めにだらっと
といったところで、今回は神様の無茶振りに応え、生き物を創造していくデザイナーたちのコミカルなお仕事風景を描いた漫画『天地創造デザイン部』1巻の紹介でした。
なんか楽しい気持ちになる作品でしたね。私たちの知らないところで、ほんとにこんなやりとりが交わされていたらと想像するだけで、なんか楽しい。あと、子供の頃にオリジナルの動物を考えて遊んだこともあったので、少しだけ昔を思い出したりもしました。
他にはない発想の斬新さが特に目を引きますが、動物の詳しい生態やトリビア・豆知識などを、笑いを交えながら学べるとてもタメになる漫画。ちゃんと紹介された動物の図鑑も載っているので、より興味と知識が深まります。
また、一癖も二癖もある個性豊かなキャラクターたちの魅力が強く、そんな彼らのやりとりがとても面白い。一応の主人公は連絡係の新人天使・下田(しもだ)くんですが、それ以外の面々の方が遥かに濃いです。
特に好きなのは、代表作に「馬」があることから、何かと馬がベースの生き物を提案してくるデザイン部室長の土屋(つちや)さん。それと、いつもアノマロカリスを抱え、グロ系やキモイ系が可愛いというなど、かなり感覚がズレてる冥土(めいど)ちゃんも、可愛いくて面白い子でした。他にもオネエデザイナーや苦労人エンジニアなど、個性的なキャラが盛り沢山なので、好きになる子もいると思います。
実際は全然違うのだけど、生き物の誕生の裏側を覗けたような不思議な気分。漫画として面白く、図鑑として役に立ち、大人も子供も楽しめる作品でしたね。2巻以降も期待できそうです。
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