2017年11月19日
【紹介した作品の新刊発売情報】宇宙兄弟 第32巻 他7作品
2017年11月20日〜11月26日発売予定の新刊。
このブログで紹介した作品や関連作品の新刊情報と、試し読みした作品の感想。
マヤさんの夜ふかし 第3巻 2017年11月20日発売
マヤさんの夜ふかしの過去記事
宇宙兄弟 第32巻 2017年11月22日発売
宇宙兄弟の過去記事
ソフトメタルヴァンパイア 第3巻 2017年11月22日発売
ソフトメタルヴァンパイアの過去記事
ヴィンランド・サガ 第20巻 2017年11月22日発売
ヴィンランド・サガの過去記事
>>特装版
ボクラノキセキ 第17巻 2017年11月25日発売
ボクラノキセキの過去記事
理系が恋に落ちたので証明してみた。 第3巻 2017年11月25日発売
理系が恋に落ちたので証明してみた。の過去記事
試し読みをして気になった作品もふたつ紹介します。
火色の文楽 第01巻
著者:北駒生
掲載:月刊コミックゼノン/WEBコミックぜにょん
2017年11月20日発売
命を賭して、語れるか――。
まるで羽が生えてるかのような美しい跳躍を見せることから「バレエ界の星」と呼ばれ、将来を厚く期待されていた17歳の少年・迫弓矢(はこ ゆみや)。
しかし、練習中に膝を怪我したことによって、日常生活には支障がないものの、強い負荷のかかるバレエへの道は断念せざるおえなくなってしまった。羽を失い、人形のようにじっと動かず、どう飛んでいたかも思い出せなくなった弓矢が思い出すのは、怪我を負って倒れたときに感じた床と重力。
そんなある日、幼馴染の少女・湊(みなと)から伝統芸能「文楽(ぶんらく)」に誘われ、たいして興味はなかったが、しぶしぶ観劇することに。しかし、今の自分の姿と重なる演目内容に引き込まれ、さらに耳の奥に残る熱い語りに圧倒され、沈んでいた弓矢の心に再び火が灯る。
全てを失った少年・迫弓矢は、17歳の冬、気が遠くなるほど奥深い、芸の道へ足を踏み入れ――。
一生を懸けて尚たりないと言われる奥深い芸の道で、もがき悩みながらも心に火を灯し、己の全てをその道に傾ける青年たちの青春群像劇。
作者は朝めしグルメ漫画『あさめしまえ』で知られる漫画家・北駒生(きた こまお)先生。
文楽の漫画とは、これまた珍しいどころか、他にはない題材なので興味を引かれます。私の知る限りでは他には見たことありませんけど、あるのですかね?
「文楽」というのは、日本を代表する伝統芸能である「操人形浄瑠璃(あやつりにんぎょうじょうるり)」。元々は専門の劇場の名前だったようですが、今ではひとつの芸能として通っています。
「三業(さんぎょう)」と呼ばれる、語り手の「太夫」、三味線を演奏する「三味線弾き」、人形を操る「人形遣い」が三位一体となって演じられる舞台。
日本の重要無形文化財に指定さら、ユネスコの無形文化財遺産にも登録されています。
主人公の迫弓矢(はこ ゆみや)は、日本バレエ界の「星」と呼ばれる優秀なダンサーでしたが、足の怪我で若くして引退することになった17歳の少年。鋭敏な感覚と高い集中力を有し、決めたことは出来るまでやり続けるストイックな努力家で、“てっぺん”への想いが強い子。
幼い頃からバレエ以外のことには目もくれず、12年間全てをその道に捧げてきたようで、それ故に友達と呼べるような相手はいなさそう。唯一人、何かと気にかけてくれる幼馴染の湊(みなと)という名の少女はいます。この子がヒロインかな?
湊の祖父が文楽の義太夫節を語る四代目の太夫であったことから、彼女に公演の観劇に誘われました。最初は居眠りこけてた弓矢でしたが、耳の奥に熱く響く語りによって一瞬で飲み込まれることに。同時に、演目内容に飛べなくなった今の自分と重なる部分を感じ、さらに湊の祖父・藤竹潮路太夫と言葉を交わしたことによって、この演劇に、そして文楽という芸に、強い感銘と衝撃を受けることになり、弓矢は底なし地獄の「芸の道」へ飛び込む決心をしました。
青年たちの青春“群像劇”と謳っていたので、これからどんどん文楽を志す若者が登場することになるのでしょう。主人公の弓矢は語り手、それから三味線弾きになりそうな子も2話に登場しているので、あとは人形遣いと、ライバルも登場する可能性がありますすね。
厳かでありながら熱さと青さを強く感じさせてくれる青春ストーリーになりそう。弓矢がデビューを飾ることは冒頭で判明しているので、そこに至るまでの物語なのか、或いは通過でしかないのかも気になるところ。
文楽に限らず伝統芸能というのは、あまり馴染みがないと敷居の高さを感じて尻ごみしてしまいがちだと思います。でも、漫画によって身近にしてもらえるのは良い機会にもなり、何より知らなかった世界を覗けることは楽しい。
今の時代だからこそ注目を集めやすいところもありますし、この手のジャンルは結構需要もあると思います。ストーリーが面白いかはまだ何とも言えませんけど、絵はテーマにマッチした少しゴツい感じで味わいがあり、文楽の演出表現も面白いので、あとはストーリーがしっかりしてれば人気出る可能性は十分ありそうです。
試し読みはWEBコミックぜにょんさんの公式サイトに掲載されています。(こちら)
マッドキメラワールド 第01巻
著者:岸本 聖史
掲載:モーニング・ツー
2017年11月22日発売
文明は朽ち果て、荒れた砂地が地上を覆い、空には謎の機械が浮かぶ。そして、変わり果てた世界を徘徊するのは、奇妙な進化を遂げた危険なクリーチャー。
この世界を支配しているのは雌。数が少ない雄は息を殺して雌から逃れているが、捕まれば道具のように弄ばれ、用が済めば喰い殺される運命。それでも、雄は種を残す本能に従い、命を懸けて生殖のチャンスを伺っていた。
そんな壊れた世界で生きるニンゲンに限りなく近い少年のミツキは、四肢が義手義足になっている恐ろしく強い姉・ウサギと共に、世界の真実を知るため、危険が蔓延る冒険の旅に出る。
雌が雄を喰らう修羅の世界で繰り広げられるクリーチャーだらけのイカしたバトル漫画。
作者は『666 〜サタン〜』・『ブレイザードライブ』・『助太刀09』で知られる漫画家・岸本聖史(きしもと せいし)先生。
この作品は最初のインパクトが大切だと思いますので、試し読み時点での詳しい説明は避けときます。まあ、そもそも分からないことだらけなので解説も何もないんですけど。その辺りは1巻読んで面白かったら書こうかなと。
物語の軸となる主人公のミツキとウサギはニンゲンと呼称して良いのか、ニンゲンに近い生物と言ったら良いのか、現時点では判断に困りますね。
ミツキは「世界の真実を知るため」、ウサギは「弟のミツキを守るため」、明確な目的を持って旅に出ます。
この2人以外の登場キャラはそれぞれ異なる特性と造詣のクリーチャーばかりなのも面白いところ。ハチやイカなどの現代生物と人間が混じったフォルムです。多くは知性が欠如していますが、中には人間並みの知性を有している個体も存在するようです。生態は元となる生き物の影響が色濃く、知性のないものは欲望の赴くままといった様子で、数の少ない雄をいとも容易く殺害しています。
以前どこかで生物に繁殖本能はなく、繁殖とは生殖本能の結果に過ぎないというのを聞いたことがあります。1話の雌たちはまさにそんな感じに見えました。
面白いかどうかは今後の展開次第として、とりあえずこのイカれ具合は興味を引かれます。この手の作品は当たり外れ激しいのが不安なところですけど、岸本先生ということで期待は大きいです。
ただ、グロいのが苦手な人は避けることを推奨。不気味なフォルムや捕食シーンなど、はっきり言って色んな意味でキモイですから。終始「うわぁ・・・」って感じです。
ただ、そのキモイところはこの作品の魅力でもありますし、世界がとにかくぶっとんでるので、好きな人ならとことんハマりそうです。
1話の数ページ読めばイケるかイケないかは判断できると思いますので、試しに読んでみてください。
試し読みはモーニングさんの公式サイトに掲載されています。(こちら)
このブログで紹介した作品や関連作品の新刊情報と、試し読みした作品の感想。
マヤさんの夜ふかし 第3巻 2017年11月20日発売
マヤさんの夜ふかしの過去記事
宇宙兄弟 第32巻 2017年11月22日発売
宇宙兄弟の過去記事
ソフトメタルヴァンパイア 第3巻 2017年11月22日発売
ソフトメタルヴァンパイアの過去記事
ヴィンランド・サガ 第20巻 2017年11月22日発売
ヴィンランド・サガの過去記事
>>特装版
ボクラノキセキ 第17巻 2017年11月25日発売
ボクラノキセキの過去記事
理系が恋に落ちたので証明してみた。 第3巻 2017年11月25日発売
理系が恋に落ちたので証明してみた。の過去記事
試し読みをして気になった作品もふたつ紹介します。
火色の文楽 第01巻
著者:北駒生
掲載:月刊コミックゼノン/WEBコミックぜにょん
2017年11月20日発売
命を賭して、語れるか――。
まるで羽が生えてるかのような美しい跳躍を見せることから「バレエ界の星」と呼ばれ、将来を厚く期待されていた17歳の少年・迫弓矢(はこ ゆみや)。
しかし、練習中に膝を怪我したことによって、日常生活には支障がないものの、強い負荷のかかるバレエへの道は断念せざるおえなくなってしまった。羽を失い、人形のようにじっと動かず、どう飛んでいたかも思い出せなくなった弓矢が思い出すのは、怪我を負って倒れたときに感じた床と重力。
そんなある日、幼馴染の少女・湊(みなと)から伝統芸能「文楽(ぶんらく)」に誘われ、たいして興味はなかったが、しぶしぶ観劇することに。しかし、今の自分の姿と重なる演目内容に引き込まれ、さらに耳の奥に残る熱い語りに圧倒され、沈んでいた弓矢の心に再び火が灯る。
全てを失った少年・迫弓矢は、17歳の冬、気が遠くなるほど奥深い、芸の道へ足を踏み入れ――。
一生を懸けて尚たりないと言われる奥深い芸の道で、もがき悩みながらも心に火を灯し、己の全てをその道に傾ける青年たちの青春群像劇。
作者は朝めしグルメ漫画『あさめしまえ』で知られる漫画家・北駒生(きた こまお)先生。
文楽の漫画とは、これまた珍しいどころか、他にはない題材なので興味を引かれます。私の知る限りでは他には見たことありませんけど、あるのですかね?
「文楽」というのは、日本を代表する伝統芸能である「操人形浄瑠璃(あやつりにんぎょうじょうるり)」。元々は専門の劇場の名前だったようですが、今ではひとつの芸能として通っています。
「三業(さんぎょう)」と呼ばれる、語り手の「太夫」、三味線を演奏する「三味線弾き」、人形を操る「人形遣い」が三位一体となって演じられる舞台。
日本の重要無形文化財に指定さら、ユネスコの無形文化財遺産にも登録されています。
主人公の迫弓矢(はこ ゆみや)は、日本バレエ界の「星」と呼ばれる優秀なダンサーでしたが、足の怪我で若くして引退することになった17歳の少年。鋭敏な感覚と高い集中力を有し、決めたことは出来るまでやり続けるストイックな努力家で、“てっぺん”への想いが強い子。
幼い頃からバレエ以外のことには目もくれず、12年間全てをその道に捧げてきたようで、それ故に友達と呼べるような相手はいなさそう。唯一人、何かと気にかけてくれる幼馴染の湊(みなと)という名の少女はいます。この子がヒロインかな?
湊の祖父が文楽の義太夫節を語る四代目の太夫であったことから、彼女に公演の観劇に誘われました。最初は居眠りこけてた弓矢でしたが、耳の奥に熱く響く語りによって一瞬で飲み込まれることに。同時に、演目内容に飛べなくなった今の自分と重なる部分を感じ、さらに湊の祖父・藤竹潮路太夫と言葉を交わしたことによって、この演劇に、そして文楽という芸に、強い感銘と衝撃を受けることになり、弓矢は底なし地獄の「芸の道」へ飛び込む決心をしました。
青年たちの青春“群像劇”と謳っていたので、これからどんどん文楽を志す若者が登場することになるのでしょう。主人公の弓矢は語り手、それから三味線弾きになりそうな子も2話に登場しているので、あとは人形遣いと、ライバルも登場する可能性がありますすね。
厳かでありながら熱さと青さを強く感じさせてくれる青春ストーリーになりそう。弓矢がデビューを飾ることは冒頭で判明しているので、そこに至るまでの物語なのか、或いは通過でしかないのかも気になるところ。
文楽に限らず伝統芸能というのは、あまり馴染みがないと敷居の高さを感じて尻ごみしてしまいがちだと思います。でも、漫画によって身近にしてもらえるのは良い機会にもなり、何より知らなかった世界を覗けることは楽しい。
今の時代だからこそ注目を集めやすいところもありますし、この手のジャンルは結構需要もあると思います。ストーリーが面白いかはまだ何とも言えませんけど、絵はテーマにマッチした少しゴツい感じで味わいがあり、文楽の演出表現も面白いので、あとはストーリーがしっかりしてれば人気出る可能性は十分ありそうです。
試し読みはWEBコミックぜにょんさんの公式サイトに掲載されています。(こちら)
マッドキメラワールド 第01巻
著者:岸本 聖史
掲載:モーニング・ツー
2017年11月22日発売
文明は朽ち果て、荒れた砂地が地上を覆い、空には謎の機械が浮かぶ。そして、変わり果てた世界を徘徊するのは、奇妙な進化を遂げた危険なクリーチャー。
この世界を支配しているのは雌。数が少ない雄は息を殺して雌から逃れているが、捕まれば道具のように弄ばれ、用が済めば喰い殺される運命。それでも、雄は種を残す本能に従い、命を懸けて生殖のチャンスを伺っていた。
そんな壊れた世界で生きるニンゲンに限りなく近い少年のミツキは、四肢が義手義足になっている恐ろしく強い姉・ウサギと共に、世界の真実を知るため、危険が蔓延る冒険の旅に出る。
雌が雄を喰らう修羅の世界で繰り広げられるクリーチャーだらけのイカしたバトル漫画。
作者は『666 〜サタン〜』・『ブレイザードライブ』・『助太刀09』で知られる漫画家・岸本聖史(きしもと せいし)先生。
この作品は最初のインパクトが大切だと思いますので、試し読み時点での詳しい説明は避けときます。まあ、そもそも分からないことだらけなので解説も何もないんですけど。その辺りは1巻読んで面白かったら書こうかなと。
物語の軸となる主人公のミツキとウサギはニンゲンと呼称して良いのか、ニンゲンに近い生物と言ったら良いのか、現時点では判断に困りますね。
ミツキは「世界の真実を知るため」、ウサギは「弟のミツキを守るため」、明確な目的を持って旅に出ます。
この2人以外の登場キャラはそれぞれ異なる特性と造詣のクリーチャーばかりなのも面白いところ。ハチやイカなどの現代生物と人間が混じったフォルムです。多くは知性が欠如していますが、中には人間並みの知性を有している個体も存在するようです。生態は元となる生き物の影響が色濃く、知性のないものは欲望の赴くままといった様子で、数の少ない雄をいとも容易く殺害しています。
以前どこかで生物に繁殖本能はなく、繁殖とは生殖本能の結果に過ぎないというのを聞いたことがあります。1話の雌たちはまさにそんな感じに見えました。
面白いかどうかは今後の展開次第として、とりあえずこのイカれ具合は興味を引かれます。この手の作品は当たり外れ激しいのが不安なところですけど、岸本先生ということで期待は大きいです。
ただ、グロいのが苦手な人は避けることを推奨。不気味なフォルムや捕食シーンなど、はっきり言って色んな意味でキモイですから。終始「うわぁ・・・」って感じです。
ただ、そのキモイところはこの作品の魅力でもありますし、世界がとにかくぶっとんでるので、好きな人ならとことんハマりそうです。
1話の数ページ読めばイケるかイケないかは判断できると思いますので、試しに読んでみてください。
試し読みはモーニングさんの公式サイトに掲載されています。(こちら)
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