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2017年01月09日

【家なき子レミ】アニメ 感想&あらすじ 辛いことに直面しても前へ進むことの大切さを教えてもらえる作品


家なき子レミ
1996年9月放送
全26話
監督:楠葉宏三
原作:島田満、小山眞弓
脚本:大川久男、梅野かおる
レミ・バルブランの声:堀江美都子 
ヴィタリスの声:山野史人

あらすじ

フランスの片田舎にあるシャバノン村で、母親アンヌと妹ナナと3人で幸せに暮らしていた少女レミ。しかし、パリへ出稼ぎに出ていた父親が大怪我を負ったことにより、その治療費として一家の食事を支えていた雌牛のルーセットを連れていかれてしまった。それでも明るく振舞っていたレミだったが、帰ってきた父親の口から自分は拾われ子だという真実を聞かされる。さらに、アンヌには秘密で父親に人買いへ売られてしまうのだが、事情を知った旅芸人のヴィタリスによって救われ、レミはこれ以上母親に迷惑をかけないために村を離れて旅芸人として生きることを決意した。

主要登場人物

・レミ・バルブラン
主人公。明るく前向きな10歳の少女。パリの街でアンヌの夫ジェロームに拾われた捨て子。生活苦から人買いへ売られてしまうが、ヴィタリスに拾われ旅芸人一座の一員として旅に出ます。捨てられていたときに持っていたネックレスを頼りに、旅をしながら生んでくれた母親を探すことを決めました。歌とアコーディオンが特技。

・ヴィタリス
旅芸人ヴィタリス一座の座長を務めている老人。様々な楽器の演奏に精通しており、3匹の犬と1匹の猿と共に芸で稼ぎながらフランス各地を巡っていました。レミに文字の読み書きだけでなく、厳しくとも前を向いて生きてくことの大切さなど、旅芸人としてだけでなく、人生にとっても大きな影響を与えていくことになります。

・アンヌ・バルブラン
レミの育ての母親。貧しくとも家を支え、娘2人に愛情を注いで育てた逞しく優しい女性。血の繋がりのないレミを、ナナと同様に実の娘同然に愛しています。レミが村を出た後もずっと気にかけ想い続けていました。

・ミリガン
イギリス名門貴族の婦人。穏やかで心優しい女性。息子アーサーの療養の為に訪れていたトゥールーズの町でレミと出会います。アーサーの姉にあたる娘を赤ん坊の頃に攫われており、現在もその行方を捜しています。

・ガスパール
ヴィタリスの知人だった人物の甥。パリで孤児を集め、その子供たちにノルマを課して奴隷のように働かせている親方。ノルマに達しなかった子供には用者なく罰を与える悪人です。ミリガン夫人からレミを使って身代金を巻き上げようと画策。

・マチア
ガスパールのところに売り飛ばされた少年。子供たちの中では最年長者であるため、皆のリーダー的存在。盗みやすりに手を染めて稼いでいるが、本当はガスパールに強要され仕方なく行っていることであり、レミに感化されてからは真っ当に稼ぐようになります。父親の影響でヴァイオリンが得意。


感想・見所

愛する育ての母や妹と暮らしていた村を泣く泣く離れることになった少女が、老人と動物たちだけの旅芸人一座に入り、フランスの各地を巡りながら産んでくれた母を探す物語。
名作児童文学をアニメ化した『世界名作劇場』シリースの23作目。著者・エクトール・アンリ・マロの『家なき子』を原作としており、アニメ化に伴い主人公を少年から少女へ変更されています。この作品放送終了から10年後に『レ・ミゼラブル 少女コゼット』が放送されていますが、地上波では世界名作劇場ラストになった作品ですね。テレビ放送では3話分未放送だったようです。

前作同様に低視聴率だったことでこの作品以降シリーズは長期中断されていたことを事前に知っていたため、それほど期待せずに視聴したんですが、予想に反してとても良かったですね。
他のシリーズ作品よりもだいぶ少ない全26話ということから多少物足りなさは感じるものの、内容自体は悪くないどころか素直に感動しました。

物語は世界名作劇場らしい内容ですね。不幸な境遇に突き落とされてしまった主人公は辛い生活の中でも前向きに生き、その姿に周囲の人たちも次第に感化され味方も増え、最後には檻を突き破り明るい未来へ歩き出す。まさにシリーズの王道といった感じです。
全体の構成はヴィタリス旅芸人一座編の第1部、ガスパールの元で働くパリ編の第2部の前後半に分けられます。第1部では、実は自分が拾われてきた子供だったことを聞かされ、人買いに売られになったことで育ったシャバノン村を飛び出すところから始まります。そこから、救ってくれたヴィタリスと共に旅芸人として生き、ミリガン夫人とも出会い、様々なことを教えてもらいながら厳しくとも温かな日々を送るのだが、一座に不幸が襲ったことでヴィスタルと別れるまでを描いています。
2部ではパリに舞台を移し、ガスパールという悪漢の下で働きながら共に暮らすマチアたちという新たな仲間ができます。辛い仕打ちを受ける生活であっても前向きに生き、仲間たちと絆を深め心を通わせていく姿を描き、そしてクライマックスも伏せる必要もないと思うのでネタバレしますが、産んでくれた母との感動の再会を果たします。

レミの姿を通して人生の厳しさを説いており、これがなかなか劇的な展開を見せ、時には目を背けたくなる描写もありました。
母と妹と幸せに暮らしていた冒頭から、いきなり拾われ子という真実を聞かされ、早く会いたいと思っていた父だと思っていた男に売られてしまいます。さらに、とある事件の犯人扱いされ、乗っていた馬車は焼失、一緒に旅をしていた仲間が雪山で命を落とし、心の拠り所になっていたヴィスタルとの悲しい永久の別れも訪れてしまいました。まだ続き、次に身を寄せた場所では辛い生活を強いられ、悪漢により実の母への身代金目的のための取引材料として捕まってしまうこともあります。
辛い展開が次々起こったため多少同情してしまいましたが、26話の中でこれだけ厳しい現実をしっかり描き、それでも挫けない少女の姿を見せる運びは、現在の作品ではなかなか難しいと思うので悪くなかったと思います。

ヴィタリスさんの言葉「前へ進め」、これが強く印象に残ってますね。レミの原動力にもなっていたと思います。辛く困難な状況に陥っても、その言葉を口に出して歩みを進め、逞しく成長していきます。
確かに辛すぎる事件が次々と襲ってきますが、明るくひたむきにがんばるレミの姿は人を惹きつける魅力があり、彼女が手を差し伸べた優しさはそのまま彼女自身にも帰ってくる温かさも見せてくれました。

あくまで原作を読んだことのない私個人の感想でしたが、観て良かったと思える良質な作品でした。もちろん、原作内容を少し調べてみると、知ってる人にとってはいろいろ改変されていたこもあり批判が出ても当然の内容だとは思います。それと、大人の事情で話数が少なかったのは、原作どうのとは関係なく私としても不満点です。しかし、テーマはしっかりしており、伝えたいメッセージも理解しやすく、26話の中でそれを描ききったことは素直に良かったと思っています。なので、低視聴率だったことが残念でなりませんね。
元気と励みを貰えるレミの明るく前向きな姿、優しさを強く感じるヴィスタルとミリガン夫人、頼りになるかっこいいマチアなどキャラクターの魅力は高く、物語最終話の展開はすっきり爽快、そして涙誘う感動も待ってます。さだまさしさんの「愛について」というオープニングテーマ曲も良かったです。
批判も多かった作品ではりますが、私は名作劇場の中でも好きな作品の1つに数えているので、おすすめさせていただきます。





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posted by ハネ吉 at 18:46 | Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ
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とにかく漫画が大好きです。愛してるといっても過言ではありません。どんなジャンルにも手を出しますね。正直、文章力にはあまり自信はありませんが、なるべくうまく伝えられるようにがんばります。ちょっとだけでも読んでもらえたらうれしいです。 ちなみに、甘い物とネコも大好きです。
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