2016年09月23日
【少女ファイト】マンガ 感想&あらすじ バレーを通じて絆を深める少女たちの成長を描いた作品
イブニング。2006年2号から連載中。既刊13巻
著者:日本橋ヨヲコ
他作品:G戦場ヘヴンズドア
姉を自分のせいで死なせてしまったと思い込んでいる大石練は、そのことを考えないようにするためバレーに打ち込み、所属していたバレーチームでキャプテンを務めて全国大会準優勝にまで導く。しかし、進学先のバレーの名門中学では実力者でありながら、その力を隠し、友達も作らず、球拾いや洗濯などの雑用をして3年間を終えようとしていた。そんな中、怪我で出られなくなったチームメイトの代わりに練は試合にでることになり、序盤こそは目立たないように力を抑えながらプレーしていたが、次第に染み付いたバレー感覚が顔を出すようになり、体まで勝手に反応してしまうことに。試合はアクシデントによって途中退場することになり練は再び心を閉ざしてしまったのだが、姉の墓前である女性と出会ったことをきっかけに、姉とが通っていた黒曜谷高校に進学することを決める。
・大石 練
主人公。黒曜谷高校女子バレー部1年生。身長は160にも満たない低身長だが、類い稀な身体能力を持つバレーの実力者。小学生時代のプレースタイルから「狂犬」と異名されています。小学5年の時に姉・真理を交通事故で失っています。勉強は苦手だけど記憶力だけは優れています。模型の制作が趣味。
・式島 滋
黒曜谷高校スポーツ科学科2年。女子バレー部の専属トレーナー兼マネージャー。練の幼馴染。実家は整骨院を営んでおり、彼自身もマッサージを得意としています。練に好意を寄せていて、何かと気にかけています。
・小田切 学
黒曜谷高校女子バレー部1年生。178cmの高身長だけどバレーは初心者。いじめから助けてもらったことをきっかけに練を尊敬し憧れています。漫画執筆のためマネージャーとして入部するつもりでいたが、選手として入部を決めます。
・式島 未散
黒曜谷高校スポーツ科学科1年男子。滋の弟で、練の幼馴染。兄弟仲は良好。中学3年のときにバレーから一時離れるが、黒曜谷男子バレー部員の三國の推薦でバレーに復帰しました。ポジションはセッター。昔ある理由から隆子と交際していました。
・唯 隆子
白雲山学園高等部バレー部所属の1年生。チームのスーパーエース。性格はマイペース。アメリカにいたときに練の姉・真理と出会い、彼女との交流で強い憧れを持ちました。小学生のときに3ヶ月だけ練のチームで共にプレーしており、練は隆子のことを親友と思ってます。
【eBookJapan】 少女ファイト 無料で立ち読みできます
バレーへの熱意を自らの意思で抑えていた主人公が、新たなコートで新たな仲間を得て情熱を取り戻し、バレーを通じて仲間と共に成長していく姿を描いた物語。
バレーボール漫画ではあるけど大会メインというより、どちらかというと登場人物たちのバレーボールを通じて精神的に成長していく姿を描いてる作品。『ハイキュー』や『ハリガネサービス』などの王道路線からはだいぶ外れていますね。著者の日本橋ヨヲコさんは青春時代バレーをして過ごしていたそうです。
バレーボール漫画にしては、必死になって汗を流しての練習風景は他の作品と比べたら少なかったような気がします。多くの登場人物が重い悩みやトラウマを抱えているので、そのことについて苦悩してる姿や乗り越えようとしている姿の描写が多く、体育館に部員が集まっても何かしらのことで心配したり談笑してたりします。決して練習してないわけではなく、アドバイスや練習方法について説明してるシーンはちゃんとあります。実際に取り組んでいるシーンが少ないだけです。
この作品の面白さは、それぞれ抱えている悩みや葛藤に誰かの助けを貰いながら立ち向かっていく姿と、ちょっと複雑な人間ドラマにあると思ってます。心の機微を丁寧に描いているので、内面の揺らぎ、囚われていたものから解放されていく様がよく伝わってきます。その中でチームメイトや友人・家族と絆を深めていくという展開はやっぱり良いものですね。意外ですけど少年漫画らしい王道っぽさも伺えました。
キャラは良く言えば個性的ですけどクセは強烈。正直言いますと、これ以上登場人物増やさなくてもいいんじゃないのかな、と思うぐらいキャラで満腹になりかけています。高校生にしては色々なものを抱え過ぎている子が多く、さらにみんな他人のことでは大事なことに気づいてあげられるのに、自分のことになると途端に不器用になる子たちばかり。普段かっこよくて頼りがいもある人が弱々しくなったり無様な姿を晒したり、逆にいつもはちょっと頼りがいのない人物が、誰かの背中を押したり叱咤することもあって、そんな意外な姿を見れるのも面白いところ。
個人的に好きなのは伊丹志乃と唯隆子ですね。あと由良木コーチもかっこいいなと思ってます。
絵は独特でかなりクセが強いです。こういう画風はあまり見ないので印象には残りそうですが、反面受け付けられない人も多そうです。かくゆう私自信、最初は馴染めなくて1巻読んでから続き買うまで結構期間開きました。まあでも、上手いとは言えませんけど慣れてくるとなかなか味わい深い。
特に表紙が毎回かっこよくて、中でも1巻と12巻好きです。「『少女』ファイト」という割にキャラの容姿は大学生くらいに見えて、見た目には少女らしさはあまり感じられませんけどね。
話の展開や独特な絵が原因で万人受けはしないだろうなとは思いましたが、私は巻を重ねるごとにどんどんこの作品に引き込まれてしまいました。心の葛藤を丁寧に描いた作品は好きなので気に入ってます。
練習風景はそんなに多くはなくても、試合に関してはそれなりに躍動感ある描写を見せ、戦略もしっかり練られているので結構見応えあります。
純粋なバレーボール漫画とは若干方向性も見せ方も異なりますが、バレーが疎かになっていることはなく、それに加えて恋愛や友情もしっかり取り扱ってる青春漫画です。面白いのでよければ読んでみてください。
著者:日本橋ヨヲコ
他作品:G戦場ヘヴンズドア
あらすじ・概要
姉を自分のせいで死なせてしまったと思い込んでいる大石練は、そのことを考えないようにするためバレーに打ち込み、所属していたバレーチームでキャプテンを務めて全国大会準優勝にまで導く。しかし、進学先のバレーの名門中学では実力者でありながら、その力を隠し、友達も作らず、球拾いや洗濯などの雑用をして3年間を終えようとしていた。そんな中、怪我で出られなくなったチームメイトの代わりに練は試合にでることになり、序盤こそは目立たないように力を抑えながらプレーしていたが、次第に染み付いたバレー感覚が顔を出すようになり、体まで勝手に反応してしまうことに。試合はアクシデントによって途中退場することになり練は再び心を閉ざしてしまったのだが、姉の墓前である女性と出会ったことをきっかけに、姉とが通っていた黒曜谷高校に進学することを決める。
主要登場人物
・大石 練
主人公。黒曜谷高校女子バレー部1年生。身長は160にも満たない低身長だが、類い稀な身体能力を持つバレーの実力者。小学生時代のプレースタイルから「狂犬」と異名されています。小学5年の時に姉・真理を交通事故で失っています。勉強は苦手だけど記憶力だけは優れています。模型の制作が趣味。
・式島 滋
黒曜谷高校スポーツ科学科2年。女子バレー部の専属トレーナー兼マネージャー。練の幼馴染。実家は整骨院を営んでおり、彼自身もマッサージを得意としています。練に好意を寄せていて、何かと気にかけています。
・小田切 学
黒曜谷高校女子バレー部1年生。178cmの高身長だけどバレーは初心者。いじめから助けてもらったことをきっかけに練を尊敬し憧れています。漫画執筆のためマネージャーとして入部するつもりでいたが、選手として入部を決めます。
・式島 未散
黒曜谷高校スポーツ科学科1年男子。滋の弟で、練の幼馴染。兄弟仲は良好。中学3年のときにバレーから一時離れるが、黒曜谷男子バレー部員の三國の推薦でバレーに復帰しました。ポジションはセッター。昔ある理由から隆子と交際していました。
・唯 隆子
白雲山学園高等部バレー部所属の1年生。チームのスーパーエース。性格はマイペース。アメリカにいたときに練の姉・真理と出会い、彼女との交流で強い憧れを持ちました。小学生のときに3ヶ月だけ練のチームで共にプレーしており、練は隆子のことを親友と思ってます。
【eBookJapan】 少女ファイト 無料で立ち読みできます
感想
バレーへの熱意を自らの意思で抑えていた主人公が、新たなコートで新たな仲間を得て情熱を取り戻し、バレーを通じて仲間と共に成長していく姿を描いた物語。
バレーボール漫画ではあるけど大会メインというより、どちらかというと登場人物たちのバレーボールを通じて精神的に成長していく姿を描いてる作品。『ハイキュー』や『ハリガネサービス』などの王道路線からはだいぶ外れていますね。著者の日本橋ヨヲコさんは青春時代バレーをして過ごしていたそうです。
バレーボール漫画にしては、必死になって汗を流しての練習風景は他の作品と比べたら少なかったような気がします。多くの登場人物が重い悩みやトラウマを抱えているので、そのことについて苦悩してる姿や乗り越えようとしている姿の描写が多く、体育館に部員が集まっても何かしらのことで心配したり談笑してたりします。決して練習してないわけではなく、アドバイスや練習方法について説明してるシーンはちゃんとあります。実際に取り組んでいるシーンが少ないだけです。
この作品の面白さは、それぞれ抱えている悩みや葛藤に誰かの助けを貰いながら立ち向かっていく姿と、ちょっと複雑な人間ドラマにあると思ってます。心の機微を丁寧に描いているので、内面の揺らぎ、囚われていたものから解放されていく様がよく伝わってきます。その中でチームメイトや友人・家族と絆を深めていくという展開はやっぱり良いものですね。意外ですけど少年漫画らしい王道っぽさも伺えました。
キャラは良く言えば個性的ですけどクセは強烈。正直言いますと、これ以上登場人物増やさなくてもいいんじゃないのかな、と思うぐらいキャラで満腹になりかけています。高校生にしては色々なものを抱え過ぎている子が多く、さらにみんな他人のことでは大事なことに気づいてあげられるのに、自分のことになると途端に不器用になる子たちばかり。普段かっこよくて頼りがいもある人が弱々しくなったり無様な姿を晒したり、逆にいつもはちょっと頼りがいのない人物が、誰かの背中を押したり叱咤することもあって、そんな意外な姿を見れるのも面白いところ。
個人的に好きなのは伊丹志乃と唯隆子ですね。あと由良木コーチもかっこいいなと思ってます。
絵は独特でかなりクセが強いです。こういう画風はあまり見ないので印象には残りそうですが、反面受け付けられない人も多そうです。かくゆう私自信、最初は馴染めなくて1巻読んでから続き買うまで結構期間開きました。まあでも、上手いとは言えませんけど慣れてくるとなかなか味わい深い。
特に表紙が毎回かっこよくて、中でも1巻と12巻好きです。「『少女』ファイト」という割にキャラの容姿は大学生くらいに見えて、見た目には少女らしさはあまり感じられませんけどね。
話の展開や独特な絵が原因で万人受けはしないだろうなとは思いましたが、私は巻を重ねるごとにどんどんこの作品に引き込まれてしまいました。心の葛藤を丁寧に描いた作品は好きなので気に入ってます。
練習風景はそんなに多くはなくても、試合に関してはそれなりに躍動感ある描写を見せ、戦略もしっかり練られているので結構見応えあります。
純粋なバレーボール漫画とは若干方向性も見せ方も異なりますが、バレーが疎かになっていることはなく、それに加えて恋愛や友情もしっかり取り扱ってる青春漫画です。面白いのでよければ読んでみてください。
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