2016年08月29日
【無人惑星サヴァイヴ】アニメ 感想&あらすじ 友情深まり絆が繋がる無人惑星でのサバイバル生活
無人惑星サヴァイヴ
2003年10月16日、NHK教育テレビにて放送
監督:矢野雄一郎
原作:
脚本:米村正二、福嶋幸典、山田由香
ルナの声:岩居由希子
カオルの声:真殿光昭
チャコの声:小飯塚貴世江
あらすじ・概要
宇宙開発技術が発達した22世紀の時代、地球は人の住めない星となったことで人々は惑星にコロニーを建設し新たな生活圏を得ていた。重力制御とワープ航法が実用できるようになっており、惑星間を当たり前のように航行できるようになっていた。
ソリア学園に転校してきたルナとペットのネコ型ロボットのチャコは、修学旅行で惑星開拓の実習旅行に行く最中重力嵐に遭遇し、同じ避難シャトルに同乗していた他の6人と共に見知らぬ惑星に漂着した。その星は地球と酷似していたが、巨大な生物や人を襲う植物までいる危険な星だった。少年少女たちは生き延び家があるコロニーに帰るため、サヴァイバル生活を余儀なくされることになる。
主要登場人物
・ルナ・・・主人公。14歳。リーダー的存在。ボーイッシュで明るく元気な女の子です。率先して行動し、メンバー間のいさかいを仲裁さいたりと、皆の精神的支柱として成長していきます。途中から特殊な能力に目覚めます。
・チャコ・・・ルナと暮らしているのネコ型ロボット。関西弁。コンピューターの解析や操作ができ、食物の毒素を調べられるなど意外と高性能です。
・メノリ・・・14歳。生徒会長。当初はリーダーを務めていたが、プライドが高く高圧的で厳しいことから皆の反感を買います。ルナにリーダーを譲ってからも反発していましたが、次第に参謀としてルナを支えていくことになります。
・シャアラ・・・14歳。ルナの初めての友達。メガネをかけた内向的な少女です。想像力が豊かで、この星でのネーミングはほとんど彼女がつけてます。
・カオル・・・14歳。無愛想なクールなイケメン。頭脳明晰・運動神経抜群で戦闘能力やサヴァイバル能力も高い超人。口調は厳しめで協調性には欠けるものの、皆の危機を度々救っています。過去の出来事で自分を強く責めています。
・ハワード・・・14歳。財閥の御曹司。サヴァイバル生活をするはめになた元凶です。わがままなトラブルメーカーではありますが、ムードメーカーでもあります。
・ベル・・・最年長の16歳。大柄で力持ちだが温和で優しい性格をしています。気が弱く、学園ではハワードの子分をさせられていました。サバイバル能力も高く、頼れる男に成長しています。
・シンゴ・・・最年少の12歳。2年飛び級した天才少年。年相応に精神的には幼さがあるんですが、機械いじりが得意でチャコと共に帰る手段を模索してます。ハワードとはよく衝突しがちです。
感想
NHKのオリジナルアニメですね。子供の頃にたぶん再放送だったと思いますけど、ワクワクしながら観ていました。
地球が異常気象や人の手によって住めなくなってしまった遥か未来の話です。コロニーで不自由なく育った7人の子供たちと1体のロボットが無人島ならぬ無人惑星に漂着し、サイヴァイバル生活をしながら多くのことを学び友情を育みながら成長していく物語です。
この作品は大きく分けて序盤、中盤、終盤の3つに分けられてます。序盤は先でも述べてるように主にサヴァイバル生活の話です。襲い来る獰猛な巨大生物や自然と戦いながら、各自役割を決め、家を作ったり、食料を調達したりします。その生活の中で仲間内でのいろいろな諍いを乗り越えながら、少しずつ打ち解けていくのが序盤です。
中盤は遺跡調査と脱獄囚たちとの戦いが主な展開です。遺跡を見つけそこでコールドスリープされていた少年と出会い新たな仲間が加わりますが、悪役も登場しました。宇宙からの脱獄囚の3人組で、最初から最後まで清清しいほど悪役していましたね。
終盤はSFです。無人惑星の中の無人島を飛び出し大陸へと渡ります。サバイバル要素も薄くなって今までの流れとはだいぶ変わります。
少年少女たちの成長が1番の見所だと思います。生活面などの環境だったり、人間関係だったり、終始難問にぶつかります。それぞれ個性が強いキャラをしているので、そりが合わなく反発し口論することも日常茶飯事ですし、なかには悩みやトラウマを抱えている子もいます。そんな子たちが失敗を繰り返し反発しながらも1人で出来なかったことは誰かと協力して乗り越え、そのなかで少しずつ打ち解けていき心の内を開いていくようになる描写はなかなか良いです。生死が掛かっている状況が成長を加速させてるんでしょうね。カオルがルナに自分のトラウマを打ち明けるシーンはよかったです。
ルナが良い子すぎる気もしましたけど、私は好きです。仲間思いで皆の間に入り絆を繋げていく彼女は天使ではないでしょうか。この子には変な能力なんていらないぐらいの魅力があったと思います。
ハワードも意外と好きかも。ほんとわがままでトラブル引き連れてくるどうしようもない子だったんですけど、こういう子が成長してかっこよくなっていく姿ってのは王道ですけど良いですね。なかなか憎みきれない子でしたよ。
現在観ても結構面白いです。ただ、惜しい・・・。ご都合主義が強めなところはありますけど、それはまあ個人的には許容できました。厳しい環境でも諦めずに自分に出来ることを見つけ必死に生きる姿や、自分の殻をこじ開けて成長していく姿、そして深めていく仲間との絆を楽しむものだと思っていますから。問題は終盤ですね。唐突な展開が続きます。詳しくは言いませんけど、なんでもかんでもあるもので解決しているような気がしてこれまでのワクワク感は少し減退してしまいました。目立つキャラも限定されてしまいますので。終盤をもう少し丁寧に作ってくれたら文句ないので実に惜しかったです。あと、個人的にはもっとカップリングが欲しかったですっとわがままを言ってみたり。
とはいえ、全体的にはとてもよく出来ている作品だと思います。タイトルの意味についても最終回で判明しますし、最後の皆が成長した姿をみれたのも良かったですね。主人公たちの成長も一部変な特殊能力以外は違和感なく丁寧に描かれていましたので、温かく、時には胸を熱くして見守ることができました。序盤中盤あたりの純粋なサバイバル生活はワクワクものです。道徳アニメとして子供たちに観てほしいという気持ちもありますけど、大人だからこそこのストレートな想いを受け止め感じてほしいとも思いましたね。素直なメッセージ性のある良いアニメでした。
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