犬のマウンティングとは
犬のマウンティングとは、対称に前足でしがみ付き腰を振る動きです。わかりやすく言うと、交尾時にとる行動ですね。
マウンティングを始めるのはいつからか
犬がマウンティングを始めるのは生後6ヶ月頃と言われていますが、個体差があるので一概にいつとは言えません。早ければ生後3ヶ月程で始める場合もあります。
マウンティングしない場合もある
マウンティングは本能行動ですが、全くしない犬もいます。比較的大人しい性格の犬に多いようです。
女性にマウンティングする場合がある
犬は人間の女性にマウンティングをするケースが多く見られます。女性特有の匂いやホルモンに興奮しているとも言われますが、女性の方が男性に比べて犬に優しい傾向がある事が主な理由でしょう。
赤い性器から液体を出す場合がある
マウンティング中に赤い性器が露出するのは、犬が興奮している証拠です。性的な面だけではなく、遊びに夢中になっている場合でもその興奮が身体に現れてしまうのです。
液体は、精液を含む分泌液もしくは尿であると考えられ、どちらかと言えば後者の方が多いです。犬は嬉しい、楽しいと気持ちが高ぶると、おもらしをしてしまうことは多々あります。
犬がマウンティングをする理由
1.遊んでほしい
マウンティング行動は、両足で抱きつき腰を振る仕草が交尾と似ているため、性的な行動と誤解されがちです。興奮時に起こりやすい行動ではありますが、性的な興奮とは違うことがほとんどです。飼い主や人にマウンティングする時は、遊んでほしい、遊んでくれて嬉しい、などの愛情を表現していることもあります。
2.上下関係を示したい
上下関係を示したいという理由もあります。力を誇示するのは動物の本能で、犬も例外ではありません。同性の犬に対するマウンティングは、自分が上であるとわからせ力を誇示するために行います。
雌犬でもマウンティングをすることがあり、生理中や気性の激しい雌犬に見られることがあります。
3.独占したい
独占欲から行うマウンティングもあります。おもちゃや家族などにマウンティングするケースです。そのおもちゃや家族に対する独占欲などが顕著に現れている証拠です。
この時下手に手を出すと、噛まれてしまう心配もあるので注意してください。まずは名前を呼んだり声をかけてみましょう。
犬 マウンティング やめさせる方法
犬のマウンティングは本能的な行動なので仕方がないようですが、あまり褒められた行為ではありません。放置すると、飼い主と犬との上下関係が逆転し、飼い主や家族の言うことを聞かなくなります。
癖にして何度もマウンティングをしていると、性器に傷がつくこともあります。傷が化膿して一大事になるケースも少なくないので、犬のためにもマウンティングをする癖は直してあげましょう。
やめさせる方法1:主従関係をわからせる
普段の主従関係がしっかり構築されていないとマウンティングをします。普段からうっかり甘やかしてはいませんか?愛犬は可愛いですが、だからと言って甘やかしすぎると問題行動に繋がることも。普段からしっかりしつけをして、主従関係を把握させましょう。
飼主が逆にマウンティングを行い、犬に上下関係を教え込む方法があります。犬がマウンティングを始めたら、逆に上にかぶさる感じで上になります。
ただし、これは遊んでもらっていると勘違いする場合もあり、また力加減が難しいので、基本的には上記で紹介したとおり、無視をする方が難易度は低いと思います。
やめさせる方法2:マウンティング行動を無視する
マウンティングされた時、されるがままに黙っているのは勿論NGですが、逆にかまってあげるのもNGです。マウンティングをすれば相手をしてもらえると思ってしまい、いつまでも癖が抜けません。
解決するには、無視をするのが一番です。犬がマウンティングを始めたら相手をせず、徹底的に無視しましょう。足を振りほどき犬を置いて別の部屋に行ってしまうなど、そっけない行動をとることがマウンティングをやめさせるしつけに繋がります。
可哀想に思えますが、マウンティングをする=相手が嫌がるという事を覚えさせるのが有効です。
やめさせる方法3:外でのマウンティング行動はリードを使う
ドッグランや散歩の場で雌犬に出会い、どうしても本能的にマウンティングをしたがることも。すぐに気づいてしっかりとリードを引っ張って止めます。相手の犬が怯えたり、相手の犬の飼い主とのトラブルを避けましょう。
気をつけたいのは、リードを止めるだけではなく、若干強めに引っ張って犬にショックを与えることです。一見乱暴に見えますが、マウンティング=いけない事と認識させるためには大事なしつけ方法です。
やめさせる方法4:去勢する
マウンティングの対処として、去勢を行う方法もあります。去勢後はしなくなるケースが大半ですが、中には去勢後でもマウンティング行動を行う犬もいます。上下関係が関係しているケースがあるので、上記で紹介したしつけを試しながら日々のしつけや行動を見直しましょう。
自分ではうまくしつけられないようであれば、犬を飼っている友人に相談したり、ペットシッターなどの専門家に相談し、第三者の視点を入れて考えてあげましょう。
適切なしつけは愛犬との快適な生活にはかかせません。しっかりとしつけられた犬は、自分や家族との関係も円満になり、他人へも好印象を与えます。
マウンティングだけではなく『待て』や『おすわり』の基本な行動を普段からしっかりと教え込み、飼い主と愛犬の主従関係を確立させて、より充実した愛犬ライフを送りましょう。