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2024年09月24日

小林多喜二の「蟹工船」で執筆脳を考える−不安障害5

分析例

意味1@視覚A聴覚B味覚C嗅覚D触覚、意味2@喜A怒B哀C楽、意味3振舞い@直示A隠喩、意味4階級@労働者A権力者、人工知能1行動のトリガーとしての意欲@ありAなし、人工知能2不安障害@ありAなし
テキスト共生の公式
ステップ1 解析の組は、悲惨な労働者の姿(意味1、2、3)と当時の日本の権力(意味4)とする。
ステップ2 不安障害の特性から「行動のトリガーとしての意欲と不安」という組を作り、解析の組と合わせる。
A 悲惨な労働者の姿(A聴覚+B哀+@直示)と当時の日本の権力(@労働者+A権力者)という組を、行動のトリガー(@あり)と不安(@あり)からなる組と合わせる。
B 悲惨な労働者の姿((@視覚+A聴覚)+B哀+@直示)と当時の日本の権力(@労働者)という組を、行動のトリガー(Aなし)と不安(@あり)からなる組と合わせる。
C 悲惨な労働者の姿(A聴覚+B哀+@直示)と当時の日本の権力(@労働者)という組を、行動のトリガー(@あり)と不安(@あり)からなる組と合わせる。
D 悲惨な労働者の姿(A聴覚+@喜+@直示)と当時の日本の権力(@労働者+A権力)という組を、行動のトリガー(@あり)と不安(Aなし)からなる組と合わせる。
E 悲惨な労働者の姿((@視覚+A聴覚)+@喜+@直示)と当時の日本の権力(@労働者)という組を、行動のトリガー(@あり)と不安(@あり)からなる組と合わせる。

結果
表2については、テキスト共生が適用される。

花村嘉英(2019)「小林多喜二の「蟹工船」の執筆脳について」より
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花村嘉英
花村嘉英(はなむら よしひさ) 1961年生まれ、立教大学大学院文学研究科博士後期課程(ドイツ語学専攻)在学中に渡独。 1989年からドイツ・チュービンゲン大学に留学し、同大大学院新文献学部博士課程でドイツ語学・言語学(意味論)を専攻。帰国後、技術文(ドイツ語、英語)の機械翻訳に従事する。 2009年より中国の大学で日本語を教える傍ら、比較言語学(ドイツ語、英語、中国語、日本語)、文体論、シナジー論、翻訳学の研究を進める。テーマは、データベースを作成するテキスト共生に基づいたマクロの文学分析である。 著書に「計算文学入門−Thomas Mannのイロニーはファジィ推論といえるのか?」(新風舎:出版証明書付)、「从认知语言学的角度浅析鲁迅作品−魯迅をシナジーで読む」(華東理工大学出版社)、「日本語教育のためのプログラム−中国語話者向けの教授法から森鴎外のデータベースまで(日语教育计划书−面向中国人的日语教学法与森鸥外小说的数据库应用)」南京東南大学出版社、「从认知语言学的角度浅析纳丁・戈迪默-ナディン・ゴーディマと意欲」華東理工大学出版社、「計算文学入門(改訂版)−シナジーのメタファーの原点を探る」(V2ソリューション)、「小説をシナジーで読む 魯迅から莫言へーシナジーのメタファーのために」(V2ソリューション)がある。 論文には「論理文法の基礎−主要部駆動句構造文法のドイツ語への適用」、「人文科学から見た技術文の翻訳技法」、「サピアの『言語』と魯迅の『阿Q正伝』−魯迅とカオス」などがある。 学術関連表彰 栄誉証書 文献学 南京農業大学(2017年)、大連外国語大学(2017年)
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