2022年03月22日
遺族年金とは?
もしも夫が亡くなったとき
妻が受け取れる年金がどうなるのか?
気になりますね。
特に、自分が65歳になって老齢年金を
受け取れるようになった際
遺族年金はどうなるのでしょう?
今日は夫に先立たれ残された妻が
受け取れる年金がどうなるのか
「共働き世帯」
「専業主婦世帯」
「自営業世帯」
の3つのケースについて書きます。
★夫が亡くなったときに受け取れる遺族年金
夫が先に亡くなったとき、残された妻が
受け取れる年金は遺族年金です。
この遺族年金には
「遺族基礎年金」
「遺族厚生年金」
があります。
●遺族基礎年金
遺族基礎年金とは、国民年金や厚生年金の
加入者が亡くなったとき
保険料納付済期間(免除期間を含む)が
加入期間の3分の2以上であることなどの
要件を満たしている場合に
配偶者あるいは子が受け取れる年金です。
子の定義は、18歳になった年度の3月31日
までの子となっています。
また、遺族基礎年金は20歳未満の障害等級が
1級または2級の状態にある子がいる場合も
同様に受け取ることができます。
ただ、配偶者には年収850万円未満という
所得制限があるので留意しておきましょう。
遺族基礎年金の年金額は
2021年4月からは
「78万900円+子の加算額」
となります。
子の加算額ですが
1人目、2人目の子どもは22万4700円
3人目以降は7万4900円です。
年金額は、物価や賃金の変動に応じて
毎年見直しが行なわれます。
●遺族厚生年金
遺族厚生年金は、厚生年金の加入者であること
保険料納付済期間が加入期間の3分の2以上
であることなどの要件を満たす場合に
配偶者や子など遺族が受け取れる年金です。
受給には次のような優先順位があり
より順位の高い人が受給します。
1位 子のある妻・子のある55歳以上の夫
2位 子
3位 子のない妻、子のない55歳以上の夫
4位 55歳以上の父母
5位 孫
6位 55歳以上の祖父母
夫、父母、祖父母は55歳以上という
年齢制限があり、かつ受給できるのは
60歳からとなります。
遺族厚生年金の年金額は、次のように計算します。
・遺族厚生年金の年金額=(A+B)×3/4
A:2003年(平成15年)3月31日以前の加入期間
平均標準報酬月額×7.125/
1000×2003年3月31日までの加入期間の月数
B:2003年4月1日以降の加入期間
平均標準報酬額×5.481/
1000×2003年4月1日以降の加入期間の月数
このとき、厚生年金の加入期間が
300月(25年)未満の場合は
300月とみなして年金額を計算します。
夫に先立たれた妻は、子がいれば遺族基礎年金を
夫が会社員であれば遺族厚生年金を
受け取れることがわかりましたね。
では、妻が65歳になり自身の老齢年金を
受け取れるようになったとき
どれくらいの遺族年金を受給できるのか
気になりますね。
そこで
「共働き世帯」
「専業主婦世帯」
「自営業世帯」
の3つのケースにおいて、妻自身の年金と
遺族年金がどうなるか見ていきます。
★共働き世帯の妻が受け取れる
遺族厚生年金は減額になる?
亡くなった人が会社員の場合
遺族厚生年金は次の(1)(2)による
計算で求めた額のうち、高いほうに決まります。
(1)(A+B)×3/4で求める年金額
A: 平均標準報酬月額×7.125/
1000×2003年3月31日までの加入期間の月数
B: 平均標準報酬額×5.481/
1000×2003年4月1日以降の加入期間の月数
(2)(A+B)×3/4で求めた額の3分の2と
妻の老齢厚生年金の2分の1を合計した額
共働きの夫が亡くなったとき
遺された妻が受け取れる年金は
自身の老齢厚生年金は全額を
受給できますが、遺族厚生年金は
年金額が調整されます。
どのように調整されるのかというと
遺族厚生年金のうち、妻の老齢厚生年金
に相当する額が支給停止になるのです。
支給停止について、次の事例で見てみましょう。
・夫の遺族厚生年金:80万円
・妻の老齢厚生年金:100万円
このように妻の老齢厚生年金のほうが高額
になるときは、夫の遺族厚生年金は
支給停止となります。
この場合、妻が受け取れる年金は
「妻の老齢基礎年金+妻の老齢厚生年金100万円」
です。
・夫の遺族厚生年金:120万円
・妻の老齢厚生年金:100万円
この場合、遺族厚生年金から妻の
老齢厚生年金に相当する額が支給停止となります。
120万円−100万円=20万円
妻が受け取れる年金は
「妻の老齢基礎年金+
老齢厚生年金100万円+
遺族厚生年金20万円」
となります。
★会社員の夫が亡き後
専業主婦の妻が受け取れる年金は?
夫が会社員で先に亡くなった場合
専業主婦の妻は次の年金を受け取る
ことができます。
●中高齢寡婦加算
中高齢寡婦加算は、夫の死亡時に妻が
40歳〜65歳未満の場合、
・子のない妻
・子が18歳になった年度の3月31日に達し
遺族基礎年金の受給がなくなった妻
が受け取れるものです。
中高齢寡婦加算の額は
58万5700円(2021年度の場合)で
65歳になるまで加算されます。
この額は毎年改定となります。
●老齢基礎年金+遺族厚生年金
専業主婦の場合、65歳からは自身の
老齢基礎年金と夫の遺族厚生年金を
全額受給できます。
★自営業の夫が亡くなったときに
受け取れる妻の年金は?
会社員の夫が亡くなれば遺族厚生年金が
受け取れますが、自営業の夫が亡くなった
ときは、妻は自身の老齢基礎年金のみ
となります。
ただ、次の2つの年金のうち
どちらか一方を受け取ることができます。
●寡婦年金
寡婦年金は、国民年金に加入していた夫の
保険料納付済期間と保険料免除期間の合計が
10年以上のとき、婚姻期間が10年以上の妻が
60歳〜65歳になるまで受け取ることが
できる年金です。
受給できる年金額は、夫の加入期間のみで
計算した老齢基礎年金の4分の3となります。
ただし、夫が老齢基礎年金もしくは
障害基礎年金を受給したことがある場合
妻が老齢基礎年金を繰上げ受給している場合
は、寡婦年金を受給できません。
●死亡一時金
夫の死亡時、保険料納付済期間が
36月以上(3年以上)あるときは
保険料の納付月数に応じて
12万円〜32万円の死亡一時金を
受け取ることができます。
また、夫が付加保険料も36月以上
納めていたときは、死亡一時金に
8,500円が加算されます。
ただし、夫が老齢基礎年金もしくは
障害基礎年金を受給したことがある場合は
死亡一時金を受給できません。
また、死亡一時金は死亡した日の翌日から
2年以内に請求しないと受給できなくなる
ので注意しましょう。
夫に先立たれた妻は、夫の働き方や
妻自身の年齢・働き方により受給できる
年金が変わってきます。
共働きの妻は、遺族厚生年金が減額となる
場合がありますが、自身の老齢基礎年金と
老齢厚生年金を受け取れるため
生活には大きな影響はないでしょう。
専業主婦の妻は、会社勤めをしたことが
ない場合は老齢基礎年金のみとなります。
けれども、夫の遺族厚生年金や中高齢寡婦加算を
受け取ることができるので、生活費と受給額の
バランスを確認していくとよいでしょう。
夫が自営業の妻は、会社員の場合に比べると
受給できる年金は少なくなります。
自営業(国保)の方は現役時代の保障も
老後も不安が多いですね。
国保の方ももう社保に加入出来ます!
その仕組を毎月ZOOMでお伝えしてます。
月1回しか開催しません。
是非ご参加下さい!
<ZOOM>
開催日:4月20日(水曜日)
開始時間:22:30〜
イベントページ:
https://www.facebook.com/events/721439452214784
内容:社保に国保の方がどう加入出来るか?
参加希望の方は上記URLから参加表明お願いします。
ZOOMのコードは当日イベントページのみで配信します。
どなたでも参加可能です。
また、簡単な無料試算はいつでも受け付けてます。
Messengerからの方
必要な情報は下記のみです!
・年齢(扶養者全員)
例:35歳/奥様32歳/お子様5歳・3歳
・住所(市町村まで)
例:横浜市
・2021年度の事業所得又は国民健康保険料年額
例:事業所得/320万
国民健康保険料年額/48万
この3つだけで今の国保負担額
と当社社保加入した時の差額が
見れます。
ただ、削減対象になる方は下記に
なります。お気をつけ下さい。
★奥様専業主婦又はパート・専従者給与で
130万未満(お子様扶養)
「事業所得150万以上」
★独身(奥様会社員やパート・専従者給与
130万以上)
「事業所得250万以上」
*事業所得とは申告書B左中段
又は損益計算書右下の数字
一度知っておくだけでも良いと
思います。お気軽にご相談下さい。
連絡先:t.yokoi@imple.net
担当:横井
妻が受け取れる年金がどうなるのか?
気になりますね。
特に、自分が65歳になって老齢年金を
受け取れるようになった際
遺族年金はどうなるのでしょう?
今日は夫に先立たれ残された妻が
受け取れる年金がどうなるのか
「共働き世帯」
「専業主婦世帯」
「自営業世帯」
の3つのケースについて書きます。
★夫が亡くなったときに受け取れる遺族年金
夫が先に亡くなったとき、残された妻が
受け取れる年金は遺族年金です。
この遺族年金には
「遺族基礎年金」
「遺族厚生年金」
があります。
●遺族基礎年金
遺族基礎年金とは、国民年金や厚生年金の
加入者が亡くなったとき
保険料納付済期間(免除期間を含む)が
加入期間の3分の2以上であることなどの
要件を満たしている場合に
配偶者あるいは子が受け取れる年金です。
子の定義は、18歳になった年度の3月31日
までの子となっています。
また、遺族基礎年金は20歳未満の障害等級が
1級または2級の状態にある子がいる場合も
同様に受け取ることができます。
ただ、配偶者には年収850万円未満という
所得制限があるので留意しておきましょう。
遺族基礎年金の年金額は
2021年4月からは
「78万900円+子の加算額」
となります。
子の加算額ですが
1人目、2人目の子どもは22万4700円
3人目以降は7万4900円です。
年金額は、物価や賃金の変動に応じて
毎年見直しが行なわれます。
●遺族厚生年金
遺族厚生年金は、厚生年金の加入者であること
保険料納付済期間が加入期間の3分の2以上
であることなどの要件を満たす場合に
配偶者や子など遺族が受け取れる年金です。
受給には次のような優先順位があり
より順位の高い人が受給します。
1位 子のある妻・子のある55歳以上の夫
2位 子
3位 子のない妻、子のない55歳以上の夫
4位 55歳以上の父母
5位 孫
6位 55歳以上の祖父母
夫、父母、祖父母は55歳以上という
年齢制限があり、かつ受給できるのは
60歳からとなります。
遺族厚生年金の年金額は、次のように計算します。
・遺族厚生年金の年金額=(A+B)×3/4
A:2003年(平成15年)3月31日以前の加入期間
平均標準報酬月額×7.125/
1000×2003年3月31日までの加入期間の月数
B:2003年4月1日以降の加入期間
平均標準報酬額×5.481/
1000×2003年4月1日以降の加入期間の月数
このとき、厚生年金の加入期間が
300月(25年)未満の場合は
300月とみなして年金額を計算します。
夫に先立たれた妻は、子がいれば遺族基礎年金を
夫が会社員であれば遺族厚生年金を
受け取れることがわかりましたね。
では、妻が65歳になり自身の老齢年金を
受け取れるようになったとき
どれくらいの遺族年金を受給できるのか
気になりますね。
そこで
「共働き世帯」
「専業主婦世帯」
「自営業世帯」
の3つのケースにおいて、妻自身の年金と
遺族年金がどうなるか見ていきます。
★共働き世帯の妻が受け取れる
遺族厚生年金は減額になる?
亡くなった人が会社員の場合
遺族厚生年金は次の(1)(2)による
計算で求めた額のうち、高いほうに決まります。
(1)(A+B)×3/4で求める年金額
A: 平均標準報酬月額×7.125/
1000×2003年3月31日までの加入期間の月数
B: 平均標準報酬額×5.481/
1000×2003年4月1日以降の加入期間の月数
(2)(A+B)×3/4で求めた額の3分の2と
妻の老齢厚生年金の2分の1を合計した額
共働きの夫が亡くなったとき
遺された妻が受け取れる年金は
自身の老齢厚生年金は全額を
受給できますが、遺族厚生年金は
年金額が調整されます。
どのように調整されるのかというと
遺族厚生年金のうち、妻の老齢厚生年金
に相当する額が支給停止になるのです。
支給停止について、次の事例で見てみましょう。
・夫の遺族厚生年金:80万円
・妻の老齢厚生年金:100万円
このように妻の老齢厚生年金のほうが高額
になるときは、夫の遺族厚生年金は
支給停止となります。
この場合、妻が受け取れる年金は
「妻の老齢基礎年金+妻の老齢厚生年金100万円」
です。
・夫の遺族厚生年金:120万円
・妻の老齢厚生年金:100万円
この場合、遺族厚生年金から妻の
老齢厚生年金に相当する額が支給停止となります。
120万円−100万円=20万円
妻が受け取れる年金は
「妻の老齢基礎年金+
老齢厚生年金100万円+
遺族厚生年金20万円」
となります。
★会社員の夫が亡き後
専業主婦の妻が受け取れる年金は?
夫が会社員で先に亡くなった場合
専業主婦の妻は次の年金を受け取る
ことができます。
●中高齢寡婦加算
中高齢寡婦加算は、夫の死亡時に妻が
40歳〜65歳未満の場合、
・子のない妻
・子が18歳になった年度の3月31日に達し
遺族基礎年金の受給がなくなった妻
が受け取れるものです。
中高齢寡婦加算の額は
58万5700円(2021年度の場合)で
65歳になるまで加算されます。
この額は毎年改定となります。
●老齢基礎年金+遺族厚生年金
専業主婦の場合、65歳からは自身の
老齢基礎年金と夫の遺族厚生年金を
全額受給できます。
★自営業の夫が亡くなったときに
受け取れる妻の年金は?
会社員の夫が亡くなれば遺族厚生年金が
受け取れますが、自営業の夫が亡くなった
ときは、妻は自身の老齢基礎年金のみ
となります。
ただ、次の2つの年金のうち
どちらか一方を受け取ることができます。
●寡婦年金
寡婦年金は、国民年金に加入していた夫の
保険料納付済期間と保険料免除期間の合計が
10年以上のとき、婚姻期間が10年以上の妻が
60歳〜65歳になるまで受け取ることが
できる年金です。
受給できる年金額は、夫の加入期間のみで
計算した老齢基礎年金の4分の3となります。
ただし、夫が老齢基礎年金もしくは
障害基礎年金を受給したことがある場合
妻が老齢基礎年金を繰上げ受給している場合
は、寡婦年金を受給できません。
●死亡一時金
夫の死亡時、保険料納付済期間が
36月以上(3年以上)あるときは
保険料の納付月数に応じて
12万円〜32万円の死亡一時金を
受け取ることができます。
また、夫が付加保険料も36月以上
納めていたときは、死亡一時金に
8,500円が加算されます。
ただし、夫が老齢基礎年金もしくは
障害基礎年金を受給したことがある場合は
死亡一時金を受給できません。
また、死亡一時金は死亡した日の翌日から
2年以内に請求しないと受給できなくなる
ので注意しましょう。
夫に先立たれた妻は、夫の働き方や
妻自身の年齢・働き方により受給できる
年金が変わってきます。
共働きの妻は、遺族厚生年金が減額となる
場合がありますが、自身の老齢基礎年金と
老齢厚生年金を受け取れるため
生活には大きな影響はないでしょう。
専業主婦の妻は、会社勤めをしたことが
ない場合は老齢基礎年金のみとなります。
けれども、夫の遺族厚生年金や中高齢寡婦加算を
受け取ることができるので、生活費と受給額の
バランスを確認していくとよいでしょう。
夫が自営業の妻は、会社員の場合に比べると
受給できる年金は少なくなります。
自営業(国保)の方は現役時代の保障も
老後も不安が多いですね。
国保の方ももう社保に加入出来ます!
その仕組を毎月ZOOMでお伝えしてます。
月1回しか開催しません。
是非ご参加下さい!
<ZOOM>
開催日:4月20日(水曜日)
開始時間:22:30〜
イベントページ:
https://www.facebook.com/events/721439452214784
内容:社保に国保の方がどう加入出来るか?
参加希望の方は上記URLから参加表明お願いします。
ZOOMのコードは当日イベントページのみで配信します。
どなたでも参加可能です。
また、簡単な無料試算はいつでも受け付けてます。
Messengerからの方
必要な情報は下記のみです!
・年齢(扶養者全員)
例:35歳/奥様32歳/お子様5歳・3歳
・住所(市町村まで)
例:横浜市
・2021年度の事業所得又は国民健康保険料年額
例:事業所得/320万
国民健康保険料年額/48万
この3つだけで今の国保負担額
と当社社保加入した時の差額が
見れます。
ただ、削減対象になる方は下記に
なります。お気をつけ下さい。
★奥様専業主婦又はパート・専従者給与で
130万未満(お子様扶養)
「事業所得150万以上」
★独身(奥様会社員やパート・専従者給与
130万以上)
「事業所得250万以上」
*事業所得とは申告書B左中段
又は損益計算書右下の数字
一度知っておくだけでも良いと
思います。お気軽にご相談下さい。
連絡先:t.yokoi@imple.net
担当:横井
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