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貴生川での眺鉄 by 坂本 理恵 (12/05)
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2020年11月16日

米坂線の坂町まで行く最終列車でした

米沢では次の列車への乗換えまで
25分ありますが、

これから先、道中が長いので
まずは席を取りにいきます。



米沢始発の快速【べにばな3号】は
ディーゼルカーの2両編成で
米沢駅の端っこへ停車しています。



しかし運転手、車掌ともいないため
ドアが開いておらず
しばらく寒い中で待つことになりました。



待ち時間はそれほど長くはないと思いますが、
寒いためなかなかドアが開かない感じがしていました。



この列車はキハ52系とキハ58系が
連結されており、
自分は迷わずキハ58系の方へ乗り、
車両の中央付近のボックス席を
陣取ることができました。



68 米坂線.jpg
※これはキハ52系



移動の準備をし、落ち着いた頃
この車両には各ボックス席に一人ずつが
座るような感じでだいぶ空いています。



地元の人もいるので
途中でさらに減りそうですね。



さて、発車まで10分ほどあるので
夕食を買いに出かけます。



新幹線停車駅なので
コンビニも駅に併設されており、
弁当と地酒を買うことができました。



席へ戻るとほとんど人が増えておらず
出発時間になると列車は動き出しました。



そういえば周りを見ると
駅弁を食っている人が少なく、
みんな腹が減らないのでしょうか。



米沢を出発し、走り出してから
車掌のアナウンスがあり、
この列車が米坂線内を
各駅に停車していくことを知りました。



【快速】なのにと思いますが、
新潟方面の最終列車なのだから
仕方ないところでしょう。



地酒をごくりと飲みながら
弁当を食い、真っ暗な景色を眺めます。



所々に灯りが見えますが、
人がいるのかいないのか
気配は全く無かったです。






2020年11月17日

坂町から羽越本線へそして新潟?!

しばらくは車内にも何の動きも無いまま
今泉へ到着しました。



ここで多少乗客の入れ替えがあった以外、
米坂線内は一定テンポで走るので
お酒の力と合わさって
寝るのに絶好な状況でした。



他の人も車内では
ほとんどといっていいくらい寝ており
寝台列車みたいでしたね。



雪の多い所をひたすら走り
やっと羽越線との接続駅
坂町へ到着です。



ここから新潟までは快速運転となります。

坂町から人が乗ってきて
少し都会へ近づいたのを感じながら
列車は新潟へラストスパートします。



そして新潟へ21時19分に到着しました。



久しぶりに来たような感じですが、
今日の朝ここへいたのですよね(^^;



なんだか微妙な感じですが、
とりあえず時間調整を兼ねて移動します。



新潟を21時24分に出発する
新津行に乗り亀田まで移動しました。



10 越後線.jpg



新津行はちょうど帰宅ラッシュの真っ只中で
かなり混んでいます。


座ることなど到底できるような状況ではありませんが
別に長い距離移動するわけでもないので
気にはなりませんでした。


ところで、
なぜ亀田で降りようかと思ったのかというと、
地名が会社の名前になっているからです。


あられやせんべいで有名な
亀田製菓がここへ本社を構えているのですね。



いつか降りてみようと思っていたので
やっとという感じです。



新潟からいつもは眠りにつく
道中を戻っていきます。



一駅停車するごとに乗客が
かなり降りていくので
住宅地が点々としているのが伺えます。



そして亀田へ21時32分に到着しました。
ここでの余裕は30分弱なので
ゆっくりと散歩できそうですね。






2020年11月18日

亀田に下車、そして関屋へ

亀田に到着したので、
早速駅前に行ってみます。



5 亀田.jpg



駅前に出ると思っていたほど
賑やかでないのにびっくりしましたが、

少し離れると国道があり
こちらの方はだいぶ派手になっていました。



駅が中心地を少し外れて
設置されているみたいですね。

つまり駅を中心とした
街ではないということになります。



とりあえず軽く食べるものを購入しに
コンビニを探しにウロウロすると
運良く見つかったので非常食を購入しました。



駅へ戻る時に転びそうになりましたが
雪が積もるというより
凍っているためで
それほど寒さが厳しくないようなところでした。

というのは、
もし寒ければこれほどの雪の量では
すまないのではという感じがしたからです。



アスファルトにたまに凍っている雪が
残っているだけだったからです。



亀田へ戻りしばらく列車を待ちます。


ここ亀田から乗る人はほとんどいないようで、
それに合わせるかのように
21時59分発の列車内は
ほとんどの車両に人がいませんでした。



ボックス席でしばらく寛ぐものの
あっという間に新潟へ到着しました。



新潟へ到着すると
この列車は折り返し運転をするため
降りる人と乗る人の入れ替えが行われました。


そしてすごいスピードで席が埋まっていきました。



自分はというと、
ここから越後線へ乗換え時間つぶしをします。



22時25分発吉田行も
帰宅する人たちで賑わっており
座ることはできませんでしたが、

この地元の人たちの会話を聞いていると
何だか楽しくなってきました。

意味はありません。

なんとなくです(^^;




さて、この越後線でどこへ行くのかというと
競馬のグレードV(G3)レース名
にもなっている関屋です。



とりあえず時間つぶしの目的探しで
関屋が浮かんだのです。



といってもそこは田舎なので
駅は小さく無人ですね。



6 関屋.jpg



待合室もあることはあるのですが
真っ暗で鍵が閉まっており
入ることができないようになっていました。



設備などはかなり良いものだったので
なんだかもったいないような気がしました。









2020年11月19日

今日の宿も【ムーンライトえちご】

関屋では寒さも風も
かなりきつくなってきたので
風を防げる場所へ移動し
10分後の22時43分発新潟行へ乗りました。



この列車で新潟まで戻っても
新潟で時間が余るので
わずか3分で到着する次の白山で下車しました。



7 白山.jpg



ここはかなり大きな駅らしく
待合室もありストーブが焚かれています。



少し駅から歩くと国道らしいものもあり
国道沿いのラーメン屋は賑わっているので
新潟に近いだけありますね。



時間もそこそこしかなく寒いので
駅へ戻り待合室でしばらく寛いでいました。



新潟方面から来る列車には
結構人が乗っており、ホームに降りた人たちが
ぞろぞろと目の前を通り過ぎていきます。



中には待合室で一息いれている人もいて
この待合室が有効に使用されているのが分かりました。



もうしばらくすると列車が到着するので
ホームへ上がり23時08分発新潟行へ乗りました。



新潟には23時15分ちょっと前に到着し、
次の列車への準備をします。


ここからは定番の【ムーンライトえちご】ですね。



早朝には東京へ到着するので
しっかりと準備だけはしておくことにします。

その間に少しだけ眺鉄しました。



12 きたぐに.jpg



寝台急行の【きたぐに】ですね。

寝台で横になれるのは
座席で寝るのとは雲泥の差ですね(^^)



11 いなほ.jpg



新潟と酒田・秋田・青森を結んでいる
特急【いなほ】です。

普通列車の半分くらいの時間で
移動ができるのはやはり魅力的ですね。



さて、自分が乗る列車の到着するホームで待ちましょう。


23時32分発【ムーンライトえちご】は
新潟で方向転換の折返しのため
5分ほど早めに到着しました。



車内はガラガラでこの新潟で
かなり乗客が増えそうな雰囲気とはいかないようで、
どうやら旅に出るには時期が少し早いらしく
あまり混雑は目立たない状態でした。



この【ムーンライトえちご】へ乗り始めてから
かなり経ちますが、このような
空いている車内状況は初めてのような気がします。



定刻に新潟を離れ関東へ向け走り出します。

途中、新津辺りで人が乗ってきたようですが、
あまり覚えておらず、
隣の席がいつまで経っても空いているなと
思いながら知らぬ間に寝ていました。(-.-)Zzzzz....







2020年11月20日

ダイヤ改正の影響が少し出ました

【ムーンライトえちご】新宿行は
今までとは多少ダイヤが変わり
今年の冬から赤羽停車が無くなりました。



今までのダイヤならば、
赤羽停車で乗換える予定だったのですが
仕方ないので少し先の池袋まで足を延ばします。



2 ムーンライトえちご.jpg



池袋に早朝の5時02分に到着し
5時11分発山手線外回りで
田端へ向かいました。



9 田端.jpg



特に意味はありませんが、
5時20分に到着した田端には
まだ降りたことが無かったので
わずか3分の待ち時間でありますが

後続の京浜東北線が来るまでの間に
改札へ向かいました。



線路の上にある道路はそこそこの大きさで
東京都山手沿線にしてはそれほど賑やかではないですね。



上野より東北よりの各駅は
このような落ち着いた雰囲気がいつもありますね。



けれども自分は落ち着いていられないので
さっさとホームへ戻ると
京浜東北線がもう到着していました。



5時23分発京浜東北線は
思った以上に人が乗っており
早朝5時台の列車とはとても思えなかったです。



5時30分少し前に上野へ到着し、
5時43発の横川行乗り場を探します。



もしかしたらボックスシート車かなと
期待していたのですが、
近郊型211系でロングシート車でした。
残念!



29 211系.jpg



底冷えのする車内で暖房の力が
弱い気がします。

ただ、太陽が出てきて
人が乗り始めればそこそこは暖まるとは思います。



5時43分に列車は動き出します。
途中高崎まで10両で運行し、
高崎から5両と身軽になって
信越本線横川へ向かいます。






2020年11月21日

分断された信越本線

上野から乗った横川行は
赤羽や大宮で多少人を乗せ、
寝ている時に通ったところを逆走します。



しかし、今日はなんとも車内が寒いです。
ちっとも温まりませんね。

人もそれほど乗ってこなかったというのと、
太陽が出てもいまいち力が無いのが影響していますね。



寒さに耐えながら車内で過ごし
高崎へ到着しました。



ここで10分以上待ち時間があるので
ホームにある立ち喰いそば屋へ直行しました。



ここで温かいうどんを食べ
体の調子が少し戻ったので
列車へUターンです。



この列車は上野を出発してからこの高崎までも
ほとんど席が埋まらなかったのですが
ここから先も同じでほとんど席が埋まらないですね。



走っている時間帯もそれほど悪いとは思わないのですが、
やはり横川より水上方面への客が多いのかと思いますね。



身軽な5両になって列車は
碓氷峠のある横川へ向かいます。



長野新幹線が通ってから
主要幹線だった信越本線も
横川、軽井沢間で分断され
ローカル列車のような感じになってしまいました。



ただ、昔の名残なのか
横川までは複線だったのが意地のように感じました。



終点横川に8時23分に到着し、
鉄道文化村の方へ歩くと
軽井沢行バスが停車していました。



17 横軽峠バス.jpg



昔線路がつながっていた所は
今鉄道文化村として展示されています。



数々の名車たちが
昔の雰囲気そのまま保存されているのです。



15 EF63.jpg



16 鉄道村保存車両.jpg



そして軽井沢まで線路は続いていなくとも
道路上に踏み切りのような形で
レールが鉄道文化村までつながっており
ここでも何だか意地みたいなものを感じました。







2020年11月22日

碓氷峠を超えます

横川8時40分発の軽井沢行バスは
リクライニングがきくシートで
なかなか立派ですね。



暖房も程よく効いており
先程の列車とは大違いです。



そしてしばらく車窓を眺めていたのですが
単純なカーブの繰り返しに
いつの間にか寝ていました(^^;



バスはひたすら山を登っていくのですが、
予定時刻よりだいぶ早く
軽井沢へ到着しました。


道路が空いている事と
それほど雪が積もっていなかったことなどが
影響していると思われますね。



よく見ると降りる人はみんな
スキー板やスノーボードなどを持っています。


ちょうどスキーシーズンだったのですね。



新幹線ではなく鈍行列車でスキーに来るとは
なかなか骨のあるやつらだと思って見ていました。



軽井沢は以前と変わっていなく、
高級な感じがします。



18 軽井沢.jpg



自然と周りにある店も
高級店ばかりのような感じです。



駅構内へ入り、しばらくは時間をつぶし、
しなの鉄道ホームへ降りました。



ここから小諸までは
第3セクターであるしなの鉄道に乗ります。

ホームには169系列車が停まっており、
昔の急行列車に乗ることができ
かなり得した気分です。



シートも軽くですが、
リクライニングができるようになっており、
このような乗り心地の良い列車が
どんどん少なくなっていく現実を思うと
寂しくなってきますね。



9時25分の定刻に列車は動き出し、
雪に太陽が反射して眩しい景色の中
小諸へ9時49分に到着しました。



乗り心地の良い列車なので
もう少し乗っていたいのですが、
これ以上乗っていると別料金をとられるので
渋々ホームへ降りました。








2020年11月23日

分断されたJR線の再始まりの小諸

小諸から再び青春18切符を使用するのですが、
小海線出発までしばらく時間があるので
小諸の街へ繰り出します。



19 小諸.jpg



駅前がすでに傾斜している所で
山の中腹に駅ができたような感じですね。



なんとなく中途半端な感じの駅前をブラブラし、
小海線へ乗るために駅へ戻りました。



小諸はJR小海線というより
第3セクターであるしなの鉄道を
中心とした駅で盛り上げようと
必死になっているのがひしひしと伝わってきました(^^)



22 しなの鉄道.jpg



小海線は2両編成の
ディーゼルカーが停まっていました。


信越本線が通っていた時の
賑わいは残念ながら知りませんが、

今の状況は、
何だかJR線がぶち切れているような気がして
ただ経済のために廃止しているような気がしてしまいました。



横軽で分断される前なら横川から小諸までも
1本で来ることができたのですが。



乗り込んだ小海線は
小海線全線端から端まで直通する小淵沢行ですが、
結構空いていますね。



21 小海線.jpg



とりあえず、後は帰るのを基本に
途中下車するだけなので
変わっている駅名で降りることにしました。



定刻10時16分に小諸を出発し
わずか5分で目的地へ到着しました。


降りた駅は乙女です。



変わっている駅を色々と回ってきましたが、
駅名がここまでロマンチックな駅は初めてですね。



自分ひとりだけが降りると
思っていたのですが、
他にも2人ほど降りる人がいて、
いったいどこへ行くのか不思議でした。

もちろん自分も不審がられていたようです(^^;



約25分ここでは余裕をとっているので
早速散策に出掛けます。


といっても何も無い駅で、
狭い片面のホームに降りてから
どこへ行けば良いのやら。







2020年11月24日

乙女をウロウロ

乙女のホームの上に道路が通っているらしく
道路を歩いてみるために
雪除けのカバーがついている
歩道橋を上がってみました。



良い天気なので広々と周りを見渡せますが、
長野県の田舎なので
それほど目立つものも無く、
のんびりしている空気を
存分に味わい気分転換をして
駅の反対側へ回ってみました。



獣道みたいなところを降りていくと
乙女駅のこじんまりとしたホームが見えます。



8 乙女.jpg



小奇麗にしてあり、
地元の人たちのマナーの良さが
思ったより徹底されている気がしました。



さて、色々と回ったつもりでも
まだまだ時間が余っているので
ホームへ戻りホームの反対側にある
丘へ向かってみることにします。



一応柵はあるものの
通ることができるようになっているので
丘を登ってみると遊歩道になっています。



春などの気候が良い時期には
ぜひとも散歩にそして
昼飯をそして昼寝などに最適な所でした。



先には市民憩いの施設らしき建物があり
パラパラと車が停まっていたので
何かイベントらしきものが
行われているようです。



だいぶ時間も迫ってきたので
ホームへ戻ると改めて
この乙女の珍しさが分かります。



というのもホームは小海線だけですが、
小海線の真横にしなの鉄道の
複線が並んでいるのです。


ただ、ホームが無くしなの鉄道は
通過という形をとっています。



これは信越本線の時から同じようで
同じJR線でも駅の無い
無意味っぽい状態だったのでしょう。



この乗降客の少なさから考えれば
このような措置も仕方ないと思えましたがね。



ちょっと先の踏切が鳴り出し
2両編成の小諸行がホームへ向かってきました。



小諸へ近いだけあってこの列車内は
結構混んでいます。



乙女を10時47分に出発し、
小諸まで順調に走りました。







2020年11月25日

小海線の小海へ

小諸到着後自分は折り返す
小海行へ乗換えます。



21 小海線.jpg



乙女から乗っても
座れると思いますが、
時間も余っていたし念には念を入れて
小諸まで戻ったのです。



小諸を11時06分に出発し、
左側をしなの鉄道がすれ違っていき
先程降りた乙女を過ぎて
ローカル線らしい走りになりました。



高原列車といわれるくらいなので
のどかなところを走ります。



雪もかなり積もっており
なかなかの車窓ですね(^^)



途中長野新幹線との接続駅
佐久平で新幹線の上をまたぎ、
1時間ほどで終点小海へ
12時07分に到着しました。



小海線と路線名になっている駅なので
大きいと思っていたのですが
ローカル線では大きくとも
やはりそこは小さめの駅でした。



ただ、設備はしっかりしており
駅員がいてこの辺りの案内所があり、
食堂もありました。



どうせならこの辺りの名産でもあれば
食べようと思っているのですが、
どうやら何もなさそうです。

昼の時間だしとりあえず
散策をしながら探すことにしました。



しばらくは商店街を歩きますが、
この時期観光している人は
全くといっていいほどいません。



ただ、近くに松原湖という観光名所があるらしく
春から賑わいそうな感じではありました。



そういえば小海線にも
松原湖という駅がありました。



つまりこの辺り一帯の案内は
松原湖が中心なのでしょう。



スーパーらしき店があったのですが、
食料品はほとんど置いておらず
服や酒ばかりで何だか
中途半端な街のような気がしました。



結局駅横の食堂で飯を食うことになり
思ったより散策するところが無かったので
1本早めの小諸行に乗り
馬流まで戻って、足を記します。