弥勒菩薩 慈しみの菩薩
静寂包む兜率の空
蓮華に立つその影は
慈しみの名を宿し
遥か未来を見つめる瞳
56億年越えて光る
弥勒の微笑み響け
救いの塔に祈りを乗せて
全ての命に愛を届け
Maitreya Bodhisattva, the Bodhisattva of Compassion
Silent skies embrace Tushita’s realm,
A shadow stands upon the lotus helm,
Bearing the name of boundless care,
Eyes fixed on futures beyond compare.
Beyond 5.6 billion years, it gleams,
Maitreya’s smile, a radiant beam.
A tower of salvation, prayers arise,
Love for all life under endless skies.
弥勒菩薩
遠い未来に人々を救うことが約束されている釈迦を継ぐ者
弥勒菩薩(みろくぼさつ)とは?
弥勒とは古代インドではマイトレーヤと呼ばれ、慈悲から生まれた者を意味しています。仏となることを約束されているため、弥勒仏・弥勒如来と呼ばれることもあります。釈迦が亡くなられてから56億7千万年後に仏となりこの世に現れ、釈迦の教えで救われなかった人々を救済するといわれています。ちなみに56億7千万年後とは、地球を含む太陽系が消滅する余命とほぼ一致しています。
現在は仏教世界の中央にそびえる須弥山(しゅみせん)の上空にある兜率天(とそつてん)という天界で修行をしています。
弥勒菩薩(みろくぼさつ)の像容
右足を曲げて左膝の上に乗せ、右手の指を頬に当てて物思いにふけるような半跏思惟像(はんかしいぞう)が多く造られました。これは将来どのようにして人々を救えばよいか思い悩んでいる姿とされています。
有名寺院と像
・京都府:広隆寺
・奈良県:中宮寺
弥勒菩薩(みろくぼさつ)の真言
オン・マイタレイヤ・ソワカ
「オン・マイタレイヤ・ソワカ」は、仏教における**弥勒菩薩(みろくぼさつ)**の真言(マントラ)です。この真言は、未来に仏となる弥勒菩薩に祈願し、平和や繁栄、悟りへの導きを願うものです。
それぞれの言葉の意味を説明します:
1. オン(ॐ)
宇宙の根源的な音で、祈りや瞑想の際に使われる神聖な音です。
2. マイタレイヤ(मैत्रेय)
サンスクリット語で「弥勒菩薩」を指します。「マイトレーヤ」とも発音され、「慈悲深い」「友愛に満ちた」という意味を持っています。弥勒菩薩は慈悲と希望の象徴です。
3. ソワカ(स्वाहा)
「成就しますように」「願いが叶いますように」という意味で、真言の結びの言葉です。
全体の意味
「オン・マイタレイヤ・ソワカ」は、「弥勒菩薩よ、どうか私たちを慈悲深く導き、願いを成就してください」という祈りの言葉です。この真言を唱えることで、弥勒菩薩の慈悲と知恵を感じ、心を清め、悟りや未来の平和を願うとされています。
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