2015年03月14日
【都立中高一貫校】 2015年東大合格者数で思うこと
★ 大学合格実績が出始めました
各都立中高一貫校の大学合格実績が出始めています。
現時点でわかる情報に基づき、私の思うところをちょっと書かせて頂こうと思います。
後期日程分も含めた結果が出揃いましたら、また改めて別の記事も書きたいと思います。
各都立中高一貫校の東大(前期)合格者数は、次の通りです。
小石川:9名
武蔵中:4名
両国中:4名
桜修館:3名
九段中:2名
白鴎中:1名
立川国:1名
(3/18:両国と桜修館の合格者数を訂正しました。)
とりあえず、今回は東大の合格者数に焦点を当てて話をしたいと思います。
★ 都立中高一貫校は次のステージに
小石川の9名が光っていますね。
小石川の9名は立派だと思います。
しかも、全員が現役合格とのことで、素晴らしいの一言です。
私は、今年の小石川の結果を見ていると、都立中高一貫校もいよいよ次のステージに向かい始めたように思います。
そうなんです、小石川の東大合格者9名には、非常に深い意味があるのです。
深い意味を説明するため、まずは、都立トップ校の今年の東大合格者数を見て頂こうと思います。
日比谷:35名
西高校:21名
国立高:19名
都立トップ校の1学年当りの生徒数は、小石川・桜修館など都立中高一貫校の中等教育学校に比べて、約2倍です。
つまり、都立トップ校の半分程度の合格者数であれば、都立トップ校と互角ということです。
そうです、小石川の9名は、西・国立とほぼ並んだということなのです。
今年の小石川は、都立トップ校に肉薄するまでに成長した姿を見せてくれたということです。
ただ、都立トップ校の高い壁はまだまだ超えてはいません。
例えば、京大の合格者で比較すると、西は15名、国立10名に対し、小石川は1名。
東大の合格者数はほぼ並んだものの、まだ総合力と言う意味では大きな差がある状況です。
まあ、都立トップ校の背中がかなりはっきりと見える位置まで近づけたと言うレベルでしょうか。
★ 入学時偏差値と大学合格実績
今年の小石川を見ていると、数年後には他の都立中高一貫校もしっかりとした結果を出してくるものと思います。
今年の都立中高一貫校の卒業生が入学した年(2009年)と今年(2015年)の偏差値を見てみましょう。
偏差値は、四谷大塚の女子80偏差値です。
(偏差値) <2009年> <2015年> −−−
---------------------------------------------------------------
64 |−−−−−−−小石川、武蔵
63 |−−−−−−−−−−−−−−−−−
62 |−小石川−−−桜修館、両国−−−−
61 |−武蔵−−−−−−−−−−−−−−
60 |−−−−−−−−−−−−−−−−−
59 |−両国−−−−白鴎、九段(B) −−−
58 |−−−−−−−−−−−−−−−−−
57 |−−−−−−−立川国際−−−−−−
56 |−−−−−−−−−−−−−−−−−
55 |−−−−−−−−−−−−−−−−−
54 |−九段(B) −−−−−−−−−−−−
53 |−桜修館−−−−−−−−−−−−−
52 |−白鴎−−−−−−−−−−−−−−
※ 2009年における立川国際の偏差値は、不明のため表示していません。
2009年当時、小石川・武蔵・両国と他の都立中高一貫校の偏差値には、かなりの差がありました。
都立中高一貫校の受検合否においては、偏差値は万能ではないと思います。
やはり、都立中高一貫校の適性検査と私立中学の試験問題の出題傾向に差があるためです。
しかし、この四谷大塚の偏差値が意味する確かなことは、合否ボーダーライン上にいる子供達が私立中学向けの試験を受けると、この程度の学力を示すということです。
したがって、偏差値が高いということは、やはり学力の高い子供が多く集まっているという意味で間違いはありません。
又、一人一人の子供を見れば、入学後6年間で学力は大きく変動します。
補欠合格でなんとか入学した生徒が、卒業時にはトップクラスの成績まで伸びていることなど珍しくありません。
入学時はトップクラスの成績だった生徒が、ドンドン成績が下がり、最後は下位クラスということもあります。
しかし、学校全体で見れば、生徒平均のレベルはそう簡単に変動しません。
成績が上がる生徒と下がる生徒の両方がいますから、それらが相殺されて、結局は変動しにくくなります。
これは確率統計の話として、母数の生徒数が多ければ多いほど、顕著になるというものです。
このように考えると、入学時の偏差値で、6年後の大学合格の状況がおぼろげながら想像できるということです。
桜修館の1期生・2期生における結果のように、入学時の偏差値から見た予想を大きく上回る実績を出し続けることは、確率統計の観点から言うと、至難の業と言えるような非常に難しいことなのです。
★ 他の都立中高一貫校も4〜5年後には・・・
上の表から想像頂けると思いますが、都立中高一貫校の未来は明るいです。
どこの学校においても、入学する生徒の学力が年々右肩上がりとなっていることに疑いはありません。
今年の小石川の結果から考えると、2009年当時の小石川の偏差値レベルであれば、都立トップ校に肉薄できるような結果が出せる可能性が高いということです。
今年の偏差値を眺めて、2009年当時の小石川と同等かそれ以上となっているのは、小石川を除くと、武蔵・桜修館・両国です。
武蔵・桜修館・両国についても、4〜5年後ぐらいから、今年の小石川レベルの実績を十分に出してくるものと思います。
(武蔵・両国は高校から入学する生徒もいるので、学校全体の実績はあまり大きく伸びないかもしれませんが、中学から入学する生徒だけで見ると、今年の小石川レベルは出してくると思います。)
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